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HP ENVY14-3000 SPECTRE は、HPが2012年3月30日に発売を開始したENVYシリーズのUltrabook。

HPは既にFolio13-1000というUltrabookを販売していますが、Folio13が比較的安価な製品であるのに対し、
このENVY14-3000 SPECTRE はプレミアムUltrabookと謳われるだけあって、
デザイン、構成、機能等にENVYシリーズらしい拘りを持った製品に仕上げられています。

個人的に、ENVY14-3000 SPECTREは携帯を想定した製品だとはいっても液晶が14型とやや大きめであるため、
持ち歩いて使うのには適さないのではないかと思うのですが、14型の液晶を搭載したマシンにしては軽めです。

また液晶は14型でも筐体サイズは13型サイズのノートと変わらないため、
このサイズのノートを普通に持ちあるくユーザーにしてみると、同製品は結構扱いやすい物なのではないかと思います。


というわけで、今回はそんな HP ENVY14-3000 SPECTRE の外観や構成等の簡単な内容について掲載してみました。





HP ENVY14-3000 SPECTRE を正面から。
ディスプレイには14型ワイドHD+(1,600×900)の光沢液晶を搭載しています。

多くのUltrabookはまず液晶の解像度で残念なものが多いと感じるのですが、
このENVY14-3000には数少ない1,600×900ドットの高解像度な液晶が搭載されています。

光沢液晶なので屋外だとやや画面が見辛いと感じますが、表示は結構綺麗です。




液晶右上にはSPECTREのロゴ。





インターフェースの内容を見ていきます。

ENVY14-3000 SPECTRE の左側面。

左側からMini DisplayPort、HDMI、LAN、USB3.0、USB2.0、ヘッドフォン出力とマイク入力のコンボ、
2in1メディアカードスロットを搭載しています。




ENVY14-3000 SPECTRE の右側面。
左側からミュートボタン、ボリュームコントローラー、Beats Audio起動ボタン、電源コネクターを搭載。

ENVY14-3000 SPECTRE はノートPCでは薄い方だとはいっても、
Ultrabookとしては薄い方ではないため(最薄部で20mm)、インターフェースの内容は比較的充実しています。

また、音に拘るENVYならではのアナログボリュームコントローラーや、
Beats Audioソフトウェアの起動ボタンなども独立して搭載されており、他のUltrabookとの違いを感じます。




マシンの前面にはBeats Audioのロゴ。
写真では見えませんが、前面左右のやや下辺りにBeats Audio対応のステレオスピーカーが搭載されています。




英語キーボードを搭載しています。
他のENVYシリーズと同じく、ENVY14-3000 SPECTRE には日本語キーボードは提供されていません。

以前にも書いたと思いますが、英語キーボードの方が
ENVYの世界観にあっているからといった理由だったと思います。

日本語キーボードしか使った事が無いという方にはかなり使い難いと思いますので、注意が必要です。

その他、キーボードの配列などに変わったところはありませんが、
右下のカーソルキーの上下がやや小さめに出来ている為、打ち難さを感じるかもしれません。




キートップの形は完全にフラットに出来ています。
他のHPのノートと打ち心地は変わらないです。




ENVY14-3000 SPECTREのタッチパッド。
HPの公式サイトでは「イメージパッド」を記載されていますが、一体型のタッチパッドです。

パッド上の左上の四角いマークは、タッチパッドのオンオフ機能です。
利用しない場合は、誤操作を防ぐ為にオフにしておいた方が良いでしょう。




左側のパームレストにはENVY14のロゴ。




ENVY14-3000 SPECTRE の天板。

なお、ENVY14-3000 SPECTRE のタッチパッドとパームレスト、液晶、天板にはガラスを採用しています。
ガラスといっても傷に強く、簡単に傷がついてしまったりする事はありません。





次に構成です。

この ENVY14-3000 SPECTRE には、ウェブ専用のモデル(HP Directplusモデル)と
量販店専用のモデルが提供されており、構成が若干異なります。

今回掲載しているENVY14-3000は量販店向けの構成を持つモデルですので、
ここでは量販店向けの構成について触れます。

【HP ENVY14-3000 SPECTRE 量販店モデル の基本構成】

※価格や構成は2012年3月30日時点のものとなります。

OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit
プロセッサ Core i5-2467M (1.60GHz、TB時最大2.30GHz)
チップセット HM65 Express
ビデオカード HD グラフィックス3000
メモリ 4GB(4GB×1/PC3-10600 DDR3 SDRAM/最大4GB)
ストレージ 128GB SSD
ディスプレイ 14.0型ワイドHD+(1,600×900)ラディエンス・ディスプレイ
無線機能 IEEE802.11 a/b/g/n、Bluetooth 3.0
サイズ 327×221×20~23(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.83kg
バッテリー 4セル(バッテリー駆動時間:約9.5時間)

上記構成で、価格は約12万円から13万円半ばとなります。(2012年4月11日現在)

ちなみに量販店モデルと直販モデルの違いは、プロセッサとストレージの容量のみで、
量販店モデルではプロセッサにCore i5-2467Mが搭載されていますが、直販ではCore i7-2677Mを搭載、
また量販店モデルのストレージは128GB SSDが搭載されていますが、直販では256GBのSSDが搭載されています。

直販の方が上位となる構成で、価格は¥159,810
当然性能は直販の方が良いですが、16万円近い価格と非常に高価です。

ただ、どちらのモデルにもAdobe Photoshop ElementsやAdobe Premiere Elementsといった、
画像・動画編集の専用ソフトが搭載されており、それらの価格を含めて考えると無駄に価格が高いというわけではありません。

ですがそれらのソフトウェアを必要とされない方には、無駄となる部分があるといえるでしょう。



【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 6.3
メモリ 7.2
グラフィックス 4.7
ゲーム用グラフィックス 6.2
プライマリ ハードディスク 7.4

見ての通り、パフォーマンスは結構良いです。

内蔵グラフィックス利用ですが、構成的に、軽いゲーム程度は出来る性能を持っているでしょうし、
SSDを搭載しているため、アプリケーションやOSの起動も早いと思われます。

簡単に触れただけですが、ウィンドウの起動やブラウザ等の起動は早かったです。


ただ、ENVY14-3000 SPECTRE には低電圧版のプロセッサが搭載されています。

これは薄型でコンパクトなノートPCという仕様上仕方の無い事ですが、
Core i7の直販モデルでも、標準電圧版のプロセッサーに比べると性能は落ちますので、
作業内容によってはパフォーマンスに物足りなさを感じる事もあるかもしれません。

通常のモバイル用途のノートPCとしては、十分な性能を持ち合わせているといえるでしょう。





ENVY14-3000 SPECTRE の外観や性能については以上です。

この ENVY14-3000 SPECTRE は Ultrabookとしては、やや重めな感がありますが、
画面サイズも解像度が高めでバッテリー駆動時間も高めと、使い易い面もあります。

製品価格も高めではありますが、Ultrabookだと考えると珍しい価格でもないです。


ただ、他のENVYシリーズと同じく ENVY14-3000 SPECTRE にはPhotoshop等のソフトウェアが
標準で搭載されており非搭載を選べない事、また英語キーボード搭載のモデルしか提供されていない所が気になります。

その辺が特に気にならない方でUltrabookの購入を検討されている方であれば、
この製品を購入の候補に入れても良いのではないでしょうか。。


なお、機能や性能にはあらわれないENVY独自の特徴として、
ENVYにはユーザー専用のサポートセンターが用意されています。

これは、ENVYを購入したユーザーのためだけに用意された電話サポート窓口で、
製品への質問や使い方等の相談に専属のスタッフが対応するというもの。何かあったときに便利です。

ENVYはややHPの他製品よりも価格が高めですが、ただ高いだけではなく、
こういった部分で他の製品とは差別化された魅力があると思います。