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HPが販売するノートPC、HP Pavilion 15-cc000のレビューです。

HP Pavilion 15-cc000は、15.6型フルHDの非光沢液晶を搭載するノートPC。

スタンダードのPavilionシリーズに位置づけられる製品で、安価なエントリーノートでは物足りない、しかしゲームができるほどのノートや、価格の高い上位ノートを買う程でもないというユーザーに向くマシンです。

HPによると、スタンダードの基本性能にプラスアルファの価値を付加した製品なのだそうで、一般的なスタンダードノートに比べ、筐体の質感やフォルムが洗練された感じであったり、上位モデルに利用されるような素材や機能が取りいれられていたりと、他のスタンダードノートにはないワンランク上の仕上がりを実現しています。

構成に関しては、主にインテルの第7世代Core i5やCore i7や、上位モデルにはSSDや GeForce 940MXを搭載したモデルを提供するなど、性能は高め。幅広い用途に対応できるノートPCだといえるでしょう。

今回はCore i5-7200Uや1TB HDDを搭載する、モダンゴールドのモデルを使用してみましたので、その使用感や性能面について詳しくご紹介いたします。

【HP Pavilion 15-cc000 レビュー記事目次】

・HP Pavilion 15-cc000 筺体外観や操作性をチェック
外観・インターフェースキーボードの操作性液晶の見やすさ重量

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・製品のまとめ
HP Pavilion 15-cc000 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


HP Pavilion 15-cc000 筺体外観・インターフェース

HP Pavilion 15-cc000の筐体外観をチェックします。





柔らかい雰囲気を持つモダンゴールドカラーの天板で、中央には鏡面仕上げのHPロゴを配置。

どちらかというとシルバーに近いゴールド、といった感じの色味でしょうか。
さらさらと手触りよく指紋が付きにくいコーティングがなされており、きれいな状態を保ちやすいです。

本製品はモダンゴールドの他に、ロイヤルブルーというカラーバリエーションが提供されています。
いずれのカラーも、シックという言葉がぴったりです。




背面、正面からみた筺体全体の様子。
極力継ぎ目を少なくしたユニボディを採用しており、外観に一体感があります。



ディスプレイには15.6型フルHDの非光沢液晶を採用。
光の反射などが気になりにくい非光沢タイプの液晶は、特に長時間PCに向かう方には利便性が高いです。




ディスプレイ上部にはHP Wide Vision HD Webcam(約92万画素)を内蔵

筐体を真横から。
ディスプレイの最大開閉角度は約140度。

比較的、大きく開閉できるようです。



リフトアップヒンジにより、ディスプレイ開閉時に背面が持ち上がるような構造を採用しています。
若干ではありますがキーボード面が傾斜するため、タイピングがしやすいです。




筐体側面のインターフェースの内容をチェックします。

左側面です。
左からセキュリティロックケーブル用のスロット、LAN、HDMI、USB3.1、USB3.1 Type-C、ヘッドフォン出力やマイク入力のコンボポートが並びます。



右側面にはSDカードスロット、USB3.1、光学ドライブ(DVDライター)、電源コネクター。
光学ドライブが標準搭載されているのは、必要な方には嬉しいですね。




正面側、背面側にはなにもありません。




背面中央に、PAVILIONの小さな文字



底面の様子。
写真は上が背面、下が正面側の様子です。

天板と同じ、モダンゴールドカラーの底面カバーを採用しています。
継ぎ目が全くなく、スッキリとした見た目です。

バッテリは完全に内蔵されており、取り外せません。



PC本体と付属の電源アダプター、ケーブルです。




電源アダプターは19.5V、2.31Aで45W。

今回、外部グラフィックスを搭載しない構成であるため、45Wアダプターが付属しますが、GeForce 940MXを搭載する上位モデルには65Wアダプターが付属します。



キーボードの操作性

キーボードの外観や操作性をチェックします。





アイソレーションタイプの日本語キーボードを採用しています。
右側には4列のテンキーを搭載。

特に変わったキー配列はなく、また指なじみの良いキーを採用しておりタイピングがしやすいです。

上部のファンクションキーには、単独押しでは音量や輝度の調整といった、メディア関連の機能が動作する仕様が採用されています。

外装と同じモダンゴールドカラーがパームレストやキーにも採用されており、非常に洗練された印象を受けます。



わずかに中央が窪む形状を採用したキートップです。



白色のバックライトを内蔵しています。
暗い場所でのPC作業に便利ですね。



左側のパームレスト。
PAVILIONの文字が印字されています。

アルミニウム素材を用いており、質感が美しいです。



キーボード上部には、B&O Play対応のデュアルスピーカーを内蔵。
プリインストールされているサウンドユーティリティ、B&O Audioを使用してサウンドの調整が行えます。




サウンドユーティリティ B&O Audio



ボタン一体型のタッチパッドを採用しています。

パッドはガラス仕様。
かつ側面にはダイヤモンドカット加工が施されるなど、見た目に美しいタッチパッドです

使用感は可もなく不可もなくという感じでしょうか。
人により好き嫌いはあると思いますが、15.6型のノートであればマウスを利用される方が多く、あまり気にするところではなさそうです。



液晶のみやすさ

HP Pavilion 15-cc000に搭載されている、液晶の見やすさをチェックします。




15.6型フルHD(1920×1080)の非光沢液晶を搭載しています。
途中でも述べましたが、表面が非光沢で光の反射が起こりにくいため、使いやすいです。

特に長時間、PCに向かって作業を行うというユーザーには扱いやすいのではないでしょうか。
私自身もPCを買う時には、基本的に非光沢液晶の製品しか選びません。





視野角は狭いです。
写真を見ていただくと分かる通り、斜めから見た場合に、画面の色が大幅に変化してしまいます。

複数人で並んで画面を閲覧した場合、端にいる人ほど見づらくなる可能性があります。
とはいえ、家庭用のノートPCを複数人で閲覧・・はあまりないパターンだと思われ、特に気にする必要はないでしょう。

真正面から見て作業を行う分には、問題のない表示です。



重量

HP Pavilion 15-cc000の重さをはかってみました。



PC本体の重さは2126g。
15.6型ノートにしては軽く、部屋間の持ち運びがしやすいです。



電源アダプターやケーブルの重さは295g。
これは45Wアダプターやケーブルの重さであり、65Wアダプターの場合はまた重さが変わります。



HP Pavilion 15-cc000 構成内容とその特徴について

掲載しているHP Pavilion 15-cc000の構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】





【HP Pavilion 15-cc000 の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i5-7200U(2.50GHz/TB時最大3.1GHz)
ディスプレイ   15.6型ワイドフルHD(1,920×1,080)、非光沢
グラフィックス   インテル HD グラフィックス 620
メモリ   4GB(DDR4-2133MHz)
ストレージ   1TB HDD(5400rpm/Seagate製)
無線機能   IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth4.2
バッテリ   リチウムイオンバッテリ(3セル)、約8時間(公称値)
サイズ   379×252×22.5~25.0(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約2.17kg
カラー   モダンゴールド
標準保証   1年間 (引き取り修理サービス、パーツ保証)、使い方サポート1年間

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2017年08月04日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、15.6型フルHDの非光沢液晶、Core i5-7200U、4GBメモリ、1TB HDD、DVDライターを搭載するスタンダードモデルの構成です。

本製品では大きく分けてスタンダードモデル、パフォーマンスモデルの2種が提供されており、スタンダードモデルにはCore i5-7200U、4GB~8GBメモリ、1TB HDDが、上位のパフォーマンスモデルにはCore i7-7500Uや4GB~8GBメモリ、GeForce 940MX、128GB M.2 SSD(SATA)&1TB HDDが搭載されます。

いずれのモデルも筺体カラーと、メモリのみカスタマイズが行えますが、その他の構成は固定。

SSDが良いという場合や、軽いゲームや写真、動画編集など重めの作業を行うことがある方は、上位モデルをお選びください。



以下、搭載ストレージの内容です。


HDDの仕様


ストレージの内訳

掲載モデルのHDDには、Seagate製の「ST1000LM035-1RK172」という1TB HDD(5400rpm)が搭載されていました。

体感では、HDDの割にはサクサクとした使い心地で悪くありません。
容量も大きく様々な用途に使いやすいですが、SSDのような高速なストレージではないため、SSDの構成が良い方は上位モデルを選びましょう。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載のHP Pavilion 15-cc000で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用


【3DMark】




上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720(標準品質)、1920×1080(標準品質)/ウィンドウモードで実行


【FINAL FANTASY XIV 紅蓮のリベレーター】


1280×720(DirectX 11/標準品質(ノートPC))


【CINEBENCH R15】


下位モデルとはいっても、Core i5を搭載しており、軽めのゲームを低めの画質でプレイできるくらいのパワーはあります。

ネットの閲覧やストリーミングといった軽めの用途から、簡単な画像編集くらいは余裕でこなせるでしょう。

ストレージがHDDであるためか、やや待たされるときがあるため、サクサクとした使用感を好まれる方には上位モデルが向いています。

ただ、上位モデルにはCore i7やGeForce 940MXが搭載されるため、下位モデルと比較すると結構性能が上がります。軽い用途にしかPCを使わない方には、ややオーバースペックかもしれません。

個人的には、下位モデルの構成(内蔵グラフィックスの構成)で、SSD搭載のモデルがあれば良かったなと思います。



消費電力・温度

アイドル時、およびベンチマーク実行時(3DMark)のHP Pavilion 15-cc000の消費電力を測定してみました。

画面の輝度は50%に設定、バックライトキーボードはオフに設定にした上で測定しています。(以降、全てこの設定を適用)

アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 26W

※実際の値は若干上下します

消費電力の大きいパーツを搭載していないため、15.6型のノートでありながら非常に低消費電力です。




アイドル時、高負荷時(3DMarkのFire Strikeを20分以上実行)のパーツ温度を測定してみました。

高負荷時、CPU温度は70度前後。
ノートPCのパーツ温度としては、低い方だと思います。




高負荷な状態が続いた場合の、キーボード表面温度を測定してみました。

もっとも温度が高い部分でも35度弱と、低温です。
快適にタイピングが行えます。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

HP Pavilion 15-cc000の再起動時間を測定してみました。
以下、PassMark Rebooterの実行結果です。

1回目 1:56
2回目 1:56
3回目 1:49
4回目 1:45
5回目 1:43
6回目 1:48
7回目 1:48
8回目 1:31
9回目 1:29
10回目 1:32

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分43秒

再起動時間は およそ1分43秒。
HDDであるため、やや時間がかかる印象です。



バッテリ駆動時間

bbenchを利用し、HP Pavilion 15-cc000のバッテリ駆動時間を測定。

ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、無線LANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。




バッテリの電力が100%から9%に減少するまでの時間は43841秒。
約12(12.1780555…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

今回のモデルは外部グラフィックスを搭載しない低消費電力な構成であるため、バッテリの持ちはかなり良いようです。電源のない場所であっても、バッテリ残量を気にせず作業に集中できます。

なお、Core i7や外部グラフィックスを搭載する上位のモデルの場合だと、またバッテリの持ちは変わってきます。

本製品に搭載される外部グラフィックスは、それ程消費電力の大きいものではありませんが、下位モデルよりはバッテリの持ちが短くなると思われます。



HP Pavilion 15-cc000 まとめ

HP Pavilion 15-cc000のレビューは以上となります。

本製品はスタンダートノートに位置づけられるPCですが、キーボード面にアルミが用いられていたり、キーボードバックライトが内蔵されるなど、上位シリーズ並みの要素を持ちあわせた製品です。

「ワンランク上のデザイン」とHPの方がおっしゃられていましたが、まさにその通りで、通常だと上位シリーズにしか搭載されないような機能やデザインをスタンダートノートに持ってきています。

見た目も非常に洗練されており、素材の質感にこだわるようなユーザーにとって魅力が大きいでしょう。

性能面に関しては複数の構成が提供されており、ライトな用途にしかPCを利用しないユーザーから、動画や写真編集を行うようなユーザーまで、幅広く対応できるところが○。

私的には上位モデルだけではなく、下位モデルでもSSD&HDDの構成を選べればよかったと思いますが、HDDでも容量は大きいため、利用していて不便だと感じるようなことはあまりないでしょう。

HP Pavilion 15-cc000は単純に15.6型ノートが欲しいという方はもちろん、そこそこ安い価格帯で、上質な大画面ノートPCが欲しいという方に向いています。

特にデザインにこだわりたい方には、価格以上の満足感を得られる製品です。