ドスパラが販売するタブレット、raytrektab DG-D08IWPのレビューです。

先日の記事(raytrektab DG-D08IWP 簡易レビュー いつでもどこでもイラストが描ける!8型のペン付きWindowsタブレット)で簡単にご紹介しましたが、実機を利用する機会を持てたため、より詳しい内容や使い勝手についてご紹介いたします。

raytrektab DG-D08IWPは、8型のタッチパネルを搭載するWindowsタブレット。
ドスパラのクリエイター向けブランド「raytrek」より登場した、イラスト制作向けの製品です。

イラスト制作向けというと、本格的なイラスト業務に利用するような製品を思い浮かべますが、本製品はそのようなものとは異なり、例えば外出先でラフスケッチをしたり、ふと思いついたイメージをイラストに起こすといった、もっと気軽なお絵かきに向く製品です。

軽く持ち運びやすいサイズであるため、いつでも思いついたときにバッグの中から取り出して、サッとイラストを描き留めておくことができます。

また筆圧感知ペンや、「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」のシリアルコードが標準付属しているため、イラストを描くにあたって、本製品以外に何も揃える必要はありません。

8型のタブレットは数多く存在しますが、本製品と同じようなコンセプトの製品は見当たらないだけに、興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

今回は、そんなraytrektab DG-D08IWPの特徴や使い勝手などについて、詳しくみていきたいと思います。

【raytrektab DG-D08IWP レビュー記事目次】

・製品の特長
raytrektab DG-D08IWPの主な特長

・raytrektab DG-D08IWP 外観をチェック
外観・インターフェース液晶の見やすさ重量付属のワコムペンで絵を描いてみる

・構成特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・製品のまとめ
raytrektab DG-D08IWP まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


raytrektab DG-D08IWPの主な特長

raytrektab DG-D08IWPの主な特長は以下の通り。
時期により、構成内容は変化する可能性があります。

・8型(1280×800)のWindowsタブレット
・ワコムの筆圧感知(4,096段階)ペンと3種の芯が標準付属
・セルシスの「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」が標準付属
・Atom x5-Z8350、メモリ4GB、64GB eMMCを搭載
・重さ約400g
・バッテリは連続使用で約4時間(実測値は後に掲載)

標準的なスペックを持つ8型Windowsタブレットに、ワコムペンやセルシスのペイントツール「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」のシリアルコードが標準付属した製品です。

8型と画面サイズは小さいものの、4,096段階もの筆圧感知に対応したペンによってクオリティの高い描き心地を実現しており、ちょっとしたイラストを描く、スケッチなどの用途には十分に実用性があります。

発売当初、あっという間に店頭入荷分が完売してしまったという人気ぶりからも、ユーザーのニーズの高さがうかがい知れる製品だといえるでしょう。

イラストだけではなく、普段使いにも十分な性能や容量を備えていますから、単純にペンが使えるモバイル用のタブレットが欲しいという方にもおすすめ。

付属品の内容を考えると、間違いなくお手頃で買い得感の大きい製品です。



raytrektab DG-D08IWP 外観・インターフェース

raytrektab DG-D08IWPの外観をチェックします。
8型サイズだけあって、片手でも軽々持てるくらいコンパクトかつ軽量なタブレットです。

絵を描くなら画面サイズは大きい方が良いのですが、大きくすると気軽に持ち歩いて利用することが難しくなるため、小さすぎず大きくもない、本製品くらいのサイズがちょうど良いのだと思います。




タブレット背面側の様子です。
背面パネル全体に、ヘアライン加工を施したブラックカラーのデザインを採用しています。

とてもシンプルですが質素すぎることもなく、外出先でも利用しやすいです。




やや光沢のある質感 指紋や付くとやや目立ちます


背面パネルの角の方に、約200万画素のWebカメラを搭載


feel by wacomの文字




正面側の様子です。

特に変わったところはみられない、8型サイズのタッチパネルを搭載しています。

製品ページには記載が見当たりませんが、本製品には液晶保護フィルムが1枚標準で付属するそうで、写真はそのフィルムが張られた状態です。




ベゼルには約200万画素のフロントカメラを内蔵


カメラとは逆の位置に、タッチ式のWindowsボタンを配置



側面のインターフェースの内容をチェックします。

タブレット右側面(正面側から見て)には、電源ボタン、ボリュームコントロールボタン、開閉式のカバーが付いたmicroSDカードスロットが並びます。



タブレット上部の様子。
左側からスピーカー、microHDMI、microUSB、ヘッドフォン出力が並びます。microUSBはUSB機器を接続するほか、給電にも利用。

ペンの収納はありません。
タブレットにペンを収納しようとなるとペンを細くしなくてはならず、描き心地を悪くしてしまう可能性があるため、あえて採用しなかったのだとか。

その他、映像出力はmicroHDMIですが、本製品には標準でmicroHDMI(オス)-HDMI(メス)変換ケーブルが付属しているため、別途変換アダプターを用意する必要はありません。





microHDMIをHDMI端子に変換するアダプターが標準付属


電源アダプターと、アダプターとタブレットを接続するための microUSB(オス)-USB(オス)変換ケーブル。

電源アダプターは専用品などではなく、一般的なUSB接続の電源アダプターを採用しています。

モバイルバッテリ―からの充電も行えるため、外出時にタブレットのバッテリ―残量が少なくなっても安心です。



液晶の見やすさ

raytrektab DG-D08IWPに搭載されている、液晶の見やすさをチェックします。



8型サイズ、1280×800ドットのタッチパネルが搭載されています。

イラスト制作を行うデバイスとしては、画面サイズ、解像度ともに心許なさを感じる方もおられるかもしれませんが、本製品はあくまでも、携帯向けのお絵描き用タブレットというコンセプトで開発された製品です。

携帯性や操作性などとのバランスを考慮すると、本製品くらいのサイズ、解像度が適当でしょう。

液晶パネルは光沢感がありはするものの、明るく視野角も広く、外光が差し込む明るい場所であっても比較的使いやすいです。






視野角は広い


窓際の外光が入る場所でも、問題なく操作が行える

明るい場所だと光沢感が少し気になりますが、画面の輝度を上げれば操作がしづらくなることもなく、問題なく作業が行えます。



重量

raytrektab DG-D08IWPの重さをはかってみました。



タブレットの重さは396g。
およそ、スマートフォン2個分程度の重さです。

この程度の重さなら、バッグに放り込んで気軽に携帯できますね。



電源アダプターやケーブルの重さは87g。



付属のペンの重さは5~6g。
乾電池が要らないため、とても軽いです。



付属のワコムペンで絵を描いてみる

raytrektab DG-D08IWPに標準で付属している、ワコムの筆圧感知ペンをご紹介します。

本製品は、ワコムの「Wacom feel IT technologies」に対応しており、付属の筆圧感知ペンを利用することで、4096階調という精細な描写が可能となっています。

製品ページに「紙に描いているかのようななめらかな描き心地・・」とありますが、まさにその通りの描き心地です。

電池不要であるため、長時間使っていても手や指が疲れにくいところや、あらかじめ計3種類の芯が付属している点もポイント。

タブレットでペンを使いたいという方にとって、このペンが付属しているというだけでも本製品を買う価値が十分にあると思います。




まるで、鉛筆のような軽さと形状を持つペンです。
イラストを描かれる方は、長時間ペンを握ったまま作業を行うことが多いですから、軽いのはメリットが大きいです。



頭の方には、消しゴム機能を搭載。
デジタイザペンは側面にもボタンを搭載していることが多いですが、本製品にはそれがありません。

イラストを描く方はペンにグリップを巻いて太さを調整する事が多く、ボタンは不要だと判断したそうです。

ボタンはソフトウェアで機能を無効にできるため、あっても支障はないですが、私自身は誤動作を防ぐために無効にすることが多いため、なくても全く問題はありません。



ペン先の様子。
製品購入時にペンに入っている芯に加えて、2種の芯が付属します。

芯が異なると描き心地が大きく変わってくるため、それらの芯を試せるよう、複数の芯を付属しているのだとか。後日、芯がへたってきた時のために、替え芯セットの販売も予定しているそうです。





2種の替え芯と芯抜きも付属

標準でペンに入っているのはプラスチック製のつるつるとした芯で、そのほかに、マーカーのような描き心地のフェルト芯、粘り気のある描き心地のエラストマー芯が付属します。

私自身、サラサラと描きたい時にはプラスチック製の芯が楽なのですが、1mmでも線がずれたら絵全体の印象が変わるような繊細な描写にはエラストマー芯が描きやすいなど、描くものによって使いたい芯の種類は変わります。

人それぞれ好みが異なりますから、複数の芯が付属しているというのは、多くの方にとって利便性に優れると思います。




簡単なものですが、Windows Inkのスケッチパッドを使って実際に絵を描いてみました。このソフトはデバイスが対応していれば、筆圧も認識します。

なお、先にも述べた通り、購入製品にはセルシスのペイントツール「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」が標準でバンドルされますから、実際に絵を描く場合はそちらの方が機能が豊富で使いやすいです。

Windows Inkの機能は、資料に文字やイラストを描きこんだり、メモ的な使い方に便利です。

何を描こうか迷った挙句、なぜかウサギ風・・




この辺で力尽きてしまいました。



絵は中途半端になりましたが、正直、とても描きやすいことに驚いてしまいました。

一昔前まではタブレットのようなデバイスよりも、紙の方が絶対に描きやすいと思っていたことがありましたが、紙と遜色ない描き心地を実現しています。

特に、4096階調の筆圧感知機能が素晴らしいです。

単純なイラストを描く場合には筆圧感知機能がなくても問題ありませんが、私自身は立体感のある描写が好きなので、タブレットで絵を描く場合に筆圧感知機能は必須。

その点、本製品は繊細な描写の強弱も認識してくれ、絵を描きたい、イラスト上で手を動かしていたいという欲をしっかりと満たしてくれます。

日常的にイラストを描きたいという方には、間違いなく楽しい製品ですね。



raytrektab DG-D08IWP 構成内容とその特徴について

掲載しているraytrektab DG-D08IWPの構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】




【raytrektab DG-D08IWP の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Atom x5-Z8350(1.44GHz~1.92GHz)
ディスプレイ   8型(1280×800)、マルチタッチ対応
グラフィックス   インテル HDグラフィックス400
メモリ   4GB DDR3L
ストレージ   64GB eMMC(東芝製)
無線機能   IEEE802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.0
センサー   加速度センサー、GPS
バッテリ   リチウムイオンバッテリー(約4時間)
サイズ   約214×128×10.1(幅×奥行×高さ/mm)
重量   本体:約400g、ペン:約5g
ソフトウェア   マカフィー リブセーフ 12ヶ月版
標準付属品   筆圧感知ペン、替芯、芯抜き、変換ケーブルほか
標準保証   1年間 持込修理保証

※記事に記載の仕様や解説は、記事を作成した2017年05月17日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、8型(1280×800)のタッチパネル、Atom x5-Z8350、メモリ4GB、64GB eMMCという固定の構成内容です。

8型のタブレットとしては標準的な構成ですが、メモリは4GBありますし、ストレージにおいても64GBと誰にでも使いやすい構成であり、イラスト云々を差し引いても不足のない内容だと思います。

ゲームプレイができるのはかなり軽めのタイトルに限られますが、ブラウザゲームなどなら楽しめる位のパワーはありますし、普段のPC作業に関しても、ネットや動画などライトな作業しか行わない方なら、このタブレットでも十分に事足りるのではないでしょうか。



以下、搭載ストレージの詳細です。


搭載されているSSD


ストレージの内訳


ユーザーが利用できる残容量

ストレージには、東芝製の「Toshiba 064G70」という64GB eMMCが搭載されていました。
初期時のCドライブの容量は57GB、ユーザーが利用できる空き容量は約41GBと余裕があります。

32GB以下のタブレットは使う人を選びますが、64GB程度のストレージを搭載していればまずまず安心。保存容量が欲しい場合は、microSDカードを利用するという手もあります。

イラスト制作ソフト以外にもソフトウェアを数多くインストールしたり、サイズの大きなファイルを保存したりしない限りは、容量不足に陥ることは多分ないでしょう。

速度に関しては、SSDと同程度とまではいかないもののサクサクとした操作感であり、概ね快適に作業が行えるはずです。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているraytrektab DG-D08IWPで実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用


【3DMark】



上からSky Diver、Fire Strikeの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から640×480、1280×720(低品質)/ウィンドウモードで実行


【Minecraft】



やや画質を落とせば、そこそこ快適に動作


【CINEBENCH R15】


軽いゲーム・・例えばブラウザゲームや、マインクラフト位の負荷のゲームタイトルであれば、画質を落とせばプレイできます。

ドラクエXだと、解像度や画質を抑えめにして、なんとかプレイできるという程度でしょうか。ゲームはともかく、ネットや動画の閲覧といったライトな日常用途には十分な性能です。

イラスト制作ソフトについては、レイヤーを沢山増やすなど使い方によっては重くなる可能性がありますが、簡単なイラスト制作程度なら動作に問題はないでしょう。



消費電力・温度

raytrektab DG-D08IWPの消費電力を測定。

画面の輝度を50%に設定した上で、アイドル時、およびベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力を測定しています。(以降、全てこの設定を適用)

アイドル時 ・・・ 3W
ベンチマーク実行時 ・・・ 10W

※実際の値は若干上下します

アイドル時、ベンチマーク実行時ともに非常に低消費電力です。




アイドル時、高負荷時(3DMarkのSky Diverを20分以上実行)のパーツ温度を測定してみました。

負荷がかかると温度上昇はするものの、標準的なパーツ温度です。




高負荷な状態が続いた場合の、タブレット背面パネルの表面温度を測定してみました。

高負荷時のタブレットの表面温度は、38度弱。
手で持つと、やや温かいと感じる位の温度です。

夏場だと、ずっと持っていると暑く感じられるかもしれませんが、そもそも本タブレットで、ベンチマークのような負荷の高いプログラムを長時間利用することはないと思います。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

raytrektab DG-D08IWPの再起動時間を測定してみました。
以下、PassMark Rebooterの実行結果です。

1回目 1:10
2回目 0:54
3回目 0:53
4回目 0:55
5回目 1:00
6回目 0:52
7回目 0:53
8回目 0:53
9回目 0:56
10回目 0:56

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 56秒

raytrektab DG-D08IWPの再起動時間は およそ56秒。
HDDを搭載するPCと比較すると、再起動時間はやや短いようです。



バッテリ駆動時間

bbenchを利用し、raytrektab DG-D08IWPのバッテリ駆動時間を測定。

ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。




バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は24904秒。
約6.9(6.9177777…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

モバイルデバイスとしてはバッテリの持ちは良いとはいえないものの、ちょっとイラストを描く、ネットを閲覧するといった簡単な用途には十分なバッテリの持ちです。

大容量バッテリを内蔵すると重くなってしまい、どこにでも持ち運べるという本製品のメリットが損なわれてしまいますから、その点を考慮した上でのスペックなのでしょう。

より長く利用したい方は、モバイルバッテリーを携帯しましょう。



raytrektab DG-D08IWP まとめ

raytrektab DG-D08IWPのレビューは以上となります。

構成は8型のWindowsタブレットとしては標準的であり、特別惹かれる要素はないのですが、4096階調の筆圧感知ペンやセルシスのペイントツールが標準付属するという点は、イラストを描かれる方にはインパクトが大きいです。

そのような内容でありながらお手頃価格であること、また他に同じような製品がない(本記事作成時点)ことも手伝って、気軽なお絵かき用のタブレットが欲しいというユーザーには、相当な魅力を持つ製品だといえるでしょう。

高性能とはいえないもののある程度のパワーを備えているため、いつでも使えるお絵かきツールとしてはもちろん、簡単なPC作業にも活用できると思います。

画面サイズが小さいところが残念ですが、そこは携帯性とのトレードオフにならざるを得ない点であり、妥協が必要。しかし小さいから使いにくいかというと、簡単なイラスト制作に限っていえば大して問題ではないのでは?と感じます。

本格イラストには、イラスト制作業務に使えるようなちゃんとしたペンタブレットを、普段使いにはraytrektab DG-D08IWPを使用する、といった具合に場面に応じて使い分けると良いでしょう。

・通勤など、電車に乗っている間にもイラストを描きたくなることがある
・イラストは描きたい、でもそのたびに机に向かうのが面倒
・思いついたアイデア、イメージをその場で形にしたい

特に上記のような方に、raytrektab DG-D08IWPはおすすめ。
スキマ時間の有効活用にもなります。

2017年5月17日現在、ドスパラではraytrektab 発売開始記念キャンペーン(製品ページを参照)を実施しており、製品の購入を検討しているのならキャンペーン実施中がお得。是非チェックしてみてください。