HP Pavilion 550-040jp/CTのベンチマーク結果 Core i7-4790やSSD&HDDを搭載するモデルを利用
前記事(HP Pavilion 550-040jp/CT レビュー ドットテクスチャーの新デザインを採用する低価格ミニタワー)に続き、今回はHP Pavilion 550-040jp/CTの構成と性能について。
掲載しているのはWindows 8.1、 Core i7-4790、メモリ8GB、512GB SSD&1TB HDD、ブルーレイディスクドライブを搭載するという比較的スペック高めのモデル。
本製品ではグラフィックスに AMD Radeon R7 240を選択する事が可能ですが、今回のモデルは内蔵グラフィックスを利用する構成となります。
下位構成では¥59,800(税抜)という価格から購入する事ができるなど、程々の拡張性と低価格が魅力のモデルです。デスクトップPCとしてはお手頃な製品だと言えるでしょう。
今回は、そんなHP Pavilion 550-040jp/CTの構成と性能面について詳しく触れたいと思います。
【HP Pavilion 550-040jp/CTレビュー 記事目次】
・HP Pavilion 550-040jp/CT 新デザイン採用のケース外観・インターフェース
(新ケースの外観・インターフェース / ケース内部の構造 / キーボードやマウス)
・構成特徴とベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動時間)
・標準搭載されているソフトウェアの内容
(プリインストール・ソフトウェアの内容)
・製品レビューのまとめ
(HP Pavilion 550-040jp/CT まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
HP Pavilion 550-040jp/CT 構成内容とその特徴について
まず、掲載しているHP Pavilion 550-040jp/CTの構成内容とその特徴について解説します。
【CPU-Z】
【HP Pavilion 550-040jp/CT の主な構成】
OS Windows 8.1 Update 64bit
プロセッサ Core i7-4790(3.60GHz/TB時最大4.00GHz)
チップセット H87 Express
グラフィックス HD グラフィックス 4600
メモリ 8GB(8GB×1/PC3-12800/2スロット/最大16GB)
ストレージ 512GB SSD(SanDisk製/SATA)+ 1TB HDD(Seagate製/7200rpm)
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ(ウルトラスリム)
無線機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
拡張ベイ ウルトラスリムベイ×1、3.5インチ×1、3.5インチ/2.5インチ兼用×1
拡張スロット PCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI Express Mini Card×1
電源 300W
ケース ミニタワー型
サイズ 165×378×364(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約6.2kg
保証 1年間 (引き取り修理サービス、パーツ保証)、使い方サポート1年間
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2015年08月04日時点の情報です。
Windows 8.1、Core i7-4790、メモリ8GB、512GB SSD&1TB HDD、ブルーレイディスクドライブを搭載するという構成内容のモデルです。
Core i7 を搭載するモデルは、本製品で提供されている中ではスペック高めの構成であり、やや負荷のかかる作業も快適にこなす性能を持ち合わせています。
ストレージは標準ではHDD一台のみの搭載となりますが、掲載製品にはカスタマイズオプションにて SSD&HDDの2ドライブ構成を追加。また同じくオプションのブルーレイディスクドライブや無線機能も追加するなど、機能豊富な構成内容となっています。
本製品では他に、Core i3 やCore i5の構成を選択可能。
またメモリは最大16GBまで、グラフィックスにはAMD Radeon R7 240を搭載する構成や、ELSA GeForce GTX 750 Ti 2GB S.A.C(グラフィックカード)付属(PCとは別に)というユニークなセットモデルも用意。
ELSA GeForce GTX 750 Ti 2GB S.A.Cのセットモデルに関しては、届いた後に自分でグラフィックカードの取り付けや設定を行う必要があるため、そういった作業に不慣れな方には向きませんが、比較的安価であり、性能が必要な方には魅力のモデルだと思います。
搭載されているストレージの内容を詳しく見ます。
SSDの仕様
HDDの仕様
ディスクの内訳
SSDには、SanDisk製の「SD7SB2Q-512G-1006」という512GB SSDが、そしてHDDにはSeagate製の「ST1000DM003-1ER162」という1TB HDDが搭載されていました。
SSDを起動ドライブに、HDDをデータドライブ用に搭載した、速度と容量を同時に得られるコスパに優れたドライブ構成です。写真や動画などサイズの大きなファイルをPCに保存したいというような方にも対応できます。
速度も快適です。
【選択できるストレージの構成】
1st: 500GB / 1TB / 2TB / 3TB HDD / 512GB SSD
2nd: なし / 1TB / 2TB / 3TB HDD
提供のSSDは、512GB容量のみとなります。
他の容量の選択肢も用意されていると良かったですが、サイズが大きい分残容量を気にせずに済むなど、使い勝手は中々良いです。
ベンチマークテストの結果
以下、掲載しているHP Pavilion 550-040jp/CTで実施したベンチマークテストの結果です。
【Win エクスペリエンス・インデックス】
プロセッサ 8.3
メモリ 8.3
グラフィックス 5.1
ゲーム用グラフィックス 5.4
プライマリ ハードディスク 8.2
※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。
【CrystalDiskMark】
Seq 452.5 / 396.1
512K 340.8 / 303.0
4K 348.5 / 400.3
4K QD32 26.24 / 93.17
数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム
【3DMark】
実行したテストの結果
Fire Strikeの詳細
Ice Storm・・・ 59583
Cloud Gate・・・ 6419
Sky Diver・・・ 3119
Fire Strike・・・ 660
【モンスターハンターフロンティア 大討伐】
1280×720 ・・・ 2865~2865
1920×1080 ・・・ 1344~1348
【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】
1280×720(描画設定3) ・・・ 1650
~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作
【BIOHAZARD 6】
1280×720 ・・・ SCORE:1607 / RANK:C
【FINAL FANTASY XIV】
新生エオルゼア キャラクター編
蒼天のイシュガルド(DirectX 9)
【新生エオルゼア】
1280×720(高品質/デスクトップPC) ・・・ SCORE:1477 / 評価:設定変更が必要
1920×1080(高品質/デスクトップPC) ・・・ SCORE:703 / 評価:動作困難
【蒼天のイシュガルド(DirectX 9)】
1280×720(高品質/デスクトップPC) ・・・ SCORE:1373 / 評価:設定変更が必要
1920×1080(高品質/デスクトップPC) ・・・ SCORE:694 / 評価:動作困難
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
1280×720(標準品質) ・・・ スコア:5470 / 評価:快適
1920×1080(標準品質) ・・・ スコア:2717 / 評価:やや重い
【CINEBENCH】
OpenGL ・・・ 24.28fps
CPU ・・・ 764cb
Minecraft かなり快適に動作する
CPU内蔵のグラフィックスを利用する構成であるため、ゲーム系のベンチマークテストの結果はまずまずと言ったところですが、一般的な用途向けのデスクトップPCとしては性能は高い方です。
簡単なものなら、写真や動画編集などもそこそこ快適に行えるパワーを持つなど、日常用のPCとしては使用感は悪くないです。
軽い作業しか行わないというのなら、Core i3やCore i5の構成でも十分だと思います。
消費電力・温度
HP Pavilion 550-040jp/CTの消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時、およびベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。
液晶の消費電力は含みません。
アイドル時 ・・・ 18W
ベンチマーク実行時 ・・・ 59W
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
CPU内蔵のGPUを利用する構成であるため、デスクトップPCとしては消費電力はそれ程大きくはないです。
HP Pavilion 550-040jp/CTの筐体内パーツの温度を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度です。
全体的に低温です。
負荷をかけ続けてもそれ程温度は上昇しませんでした。
グラフィックカードを搭載するような構成だと、結果は変わってくると思います。
再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間
PassMark Rebooterを利用し、HP Pavilion 550-040jp/CTの再起動時間を測定してみました。
以下は10回の再起動時間とその平均値です。
1回目 0:31
2回目 0:25
3回目 0:27
4回目 0:26
5回目 0:27
6回目 0:26
7回目 0:27
8回目 0:25
9回目 0:26
10回目 0:26
再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 26秒
HP Pavilion 550-040jp/CTの再起動にかかる平均時間は26秒。
SSDを搭載するPCの平均的な再起動時間は30~40秒台であり、本製品の再起動にかかる時間はかなり短いようです。
実際、非常に高速だと感じます。
ややコストはかかりますが、速度重視の方にはSSDの追加がお勧めです。
プリインストール・ソフトウェア
HP Pavilion 550-040jp/CTに標準搭載されているソフトウェアの内容を、簡単にご紹介します。
製品の購入時期や、選択するオプションの内容によっては、以下に掲載の内容とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
主にWindows 8.1標準のソフトウェア、HP製のソフトウェア、CybeLink製のソフトウェア、ファイル圧縮・展開の「7-Zip」、PDF編集・作成の「Foxit PhantomPDF」、セキュリティソフトの「マカフィーリブセーフ」等が搭載されるというソフトの内容です。
HPならではの特徴的なソフトとしては、システムの総合的な管理ソフト「HP Support Assistant」や「HP Support infomation」、ユーザーガイドなどを参照できる「HP Documentation」、バックアップ・リカバリツール「HP Recovery Manager」、ログオンを管理できる「HP SimplePass」、オーディオユーティリティ「B&O Play」などがあげられます。
CybeLink製のソフトに関しては、写真編集や動画編集の「PhotoDirector」や「PowerDirector」、再生ソフトの「Power Media Player」、ライティングソフト「Power2Go」、バックアップソフト「PowerBackup」等が搭載されていました。
とりあえずプリインストールされているソフトウェアで、一通りの作業を行う事が可能なようです。
HP Recovery Manager バックアップやリカバリの管理
B&O Play オーディオ関連の設定
CyberLink Media Suite 製品に搭載されているCyberLink製ソフトの機能にアクセスできる
DropBox 25 GBを6か月無料で利用できる特典が付属していた
HP Pavilion 550-040jp/CT まとめ
HP Pavilion 550-040jp/CTのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・
・ドットテクスチャーとメタルコーティングの斬新なデザインを採用
・CPUはCore i3からCore i7まで、グラフィックカードの搭載も可能
・ストレージは最大2台まで搭載可能、HDDなら最大6TBの容量(旧モデルは1台)
・低価格
ドットテクスチャーとメタルコーティングの新デザインを採用する、ミニタワー型のデスクトップPCです。
CPUはCore i3から最大Core i7まで、またグラフィックスにはAMD Radeon R7 240の搭載や ELSA GeForce GTX 750 Ti 2GB S.A.Cの付属(PCとは別に梱包)を選択できる他、旧モデルでは1基しか搭載できなかったストレージが、今回より最大2基まで搭載可能となるなど、旧モデルよりも柔軟性の高い構成が可能となっています。
最小構成では¥59,800(税抜/2015年8月4日時点)~と低価格であり、安いPCが欲しいという方にはもちろん、ゲームがプレイできるような高性能なPCは必要ないけれど、ある程度の拡張性や性能は欲しいという方に向いていると言えるでしょう。
デザイン面においても、クラシカルなイメージの旧モデルとは打って変わってモダンな雰囲気であり、良い意味でPCらしいデザインではないため、インテリアとの調和に拘るような方にもおすすめです。
なお、本製品は2015年8月4日現在、一部モデルがキャンペーン対象となっており、期間限定で通常よりもお得な内容で購入する事が可能となっています。
製品の購入を検討されている方は、キャンペーンページもあわせてチェックされる事をお勧めいたします。