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マウスコンピューターが販売するノートPC、NEXTGEAR-NOTE i1110 シリーズのレビューです。

NEXTGEAR-NOTE i1110 シリーズは、17.3型サイズの液晶を搭載するゲーミングノートPC。

マウスコンピューターのゲームブランド、「G-tune」のNEXTGEAR-NOTEシリーズの中で最もハイスペックだとされるマシンで、ノート製品でありながら、ハイエンドグラフィックス GeForce GTX 880Mを2基SLI構成で搭載しています。

プロセッサは最大でCore i7-4940MXを、ストレージにおいてはmSATAスロットを含めると最大で4基搭載する事ができるなど、モンスターと呼ぶにふさわしい内容を持ち合わせたノートPCだと言えるでしょう。

今回は、そんなNEXTGEAR-NOTE i1110 シリーズの外観や使い勝手、実際の性能面などについて詳しく触れてみたいと思います。

製品に興味をお持ちの方は、是非記事に目を通してみてください。


【NEXTGEAR-NOTE i1110 シリーズ レビュー記事目次】

・NEXTGEAR-NOTE i1110 シリーズ 筐体外観・インターフェース・液晶の詳細
筐体外観・インターフェースキーボードの操作性フルカラーのLEDバックライトキーボードを採用筐体内部の構造液晶の見やすさ

・構成の特徴やベンチマーク結果など
構成と特徴SLIを有効にするベンチマーク結果温度・消費電力再起動にかかる時間間バッテリ駆動時間

・プリインストールソフトウェアと追加可能なソフトウェアについて
標準搭載ソフトウェア指紋認証機能について(2014.6.19追記)Windowsボタンの有効・無効

・製品のまとめ
NEXTGEAR-NOTE i1110 まとめ


NEXTGEAR-NOTE i1110 シリーズの筐体外観・インターフェースの内容について

まずは、NEXTGEAR-NOTE i1110 シリーズの筺体やインターフェースの内容など、外観的な特徴を詳しく見ていきます。



天板には、ブラックカラーのマットな質感を持つ素材が使用されています。
天板の左端の方には、おなじみとなるG-Tuneのロゴをプリント。

スムースな感触で、シンプルでありながらも見た目に上品な印象を受けるデザインです。指紋は付き難く、付いてもあまり目立ちません。



筺体を背面側から。
筺体のサイズは幅419mm、奥行き293mm、高さ39.3~49.7mmと前後の厚みにやや差がありはするものの、かなりがっちりとした作りです。

重量は選択する構成にもよりますが、公称では大体4.5kg前後。
以前掲載した17.3型ノート「NEXTGEAR-NOTE i990」よりも重く、屋内など短距離であっても移動は大変です。完全に据え置いて利用される方が殆どだと思います。




ディスプレイには、17.3型ワイドフルHD(1,920×1,080)の非光沢液晶を採用。

見た感じ、IPS方式のパネルなどではないようですが、非光沢で映り込みや反射などがあまりなく、ゲームのプレイなどでは使いやすい液晶だと思います。



液晶上側のベゼル上には、約200万画素のWebカメラが搭載されています。





筺体側面のインターフェースの内容をチェックします。

筺体左側面には、セキュリティケーブル用のスロット、LAN、マルチカードリーダー、ライン入力、SPDIF(オプティカル)、マイク入力、ヘッドフォン出力を搭載。



筺体右側面には光学ドライブ、eSATAとUSB2.0のコンボポート、USB3.0×2基、mini DisplayPort(thunderbolt)を搭載しています。

USB3.0は左側の端子のみ、本体電源オフ時の充電に対応。
あと光学ドライブは、今回掲載のモデルにはブルーレイディスクドライブが搭載されていますが、選択する構成によってはDVDスーパーマルチドライブが搭載されるなど、モデルによって異なります。



前面側には右端の方にインジケーターランプがあるのみ。



筐体背面側にはHDMI出力、USB3.0、電源コネクター、USB3.0を搭載。
写真には記載を入れていませんが、背面には排熱口が左、中央、右と3カ所に配置されており、本製品の発熱の大きさを窺わせます。

総合的に見て、USB端子が全部で5基とノートにしては多いです。
側面だけでなく背面にも置かれている所が、個人的には便利だと感じます。

映像出力はHDMIとmini DisplayPortのみで、VGA等はなし。




ディスプレイの可動域は普通。
本体後方に45度程度の位置まで倒す事ができます。





本体と付属の電源アダプター、電源ケーブル


iPhone 5とサイズ比較 非常に大きく厚みのあるアダプターが用いられています

電源の最大出力値は19.5V、16.9Aで330W。
デスクトップ並の大容量電源アダプターです。



キーボードとその周辺の外観・操作性

NEXTGEAR-NOTE i1110 シリーズのキーボードと、キーボード周辺の様子や実際の操作感などをチェックします。


キーボード表面全体の様子


キーボード左半分


キーボード右半分

板チョコレートのような外観のキーボードを搭載しています。
NEXTGEAR-NOTE i990」と全く同じキーボードです。キーボードの右側にはテンキーを搭載。

一般的なキーボードと比べて、特に変わっている所などはありませんが、左下側に置かれる事の多いFnキーがありません。使い難いという程ではありませんが、一般的なキーボードの配列に慣れている場合、Fnを組み合わせたショートカットキーの操作を行う際に戸惑う事はあると思います。

ゲームPCのキーボードらしい点としてはWASDキーに印字されている矢印などが見当たりますが、Windowsキーは右側ではなく左側に配置。

ゲームPCのキーボードは右側にWindowsキーを配置しているものが多いですが(ゲーム中にWindowsキーを誤って押してしまう事による誤動作を防ぐため)、本製品はWindowsキーの有効・無効を設定する機能が搭載されているため、左側への配置であっても問題はありません。


気になる点としては、i990と同じく「ね」「る」「め」「ろ」などをはじめとするいくつかのキーの横幅が狭く設計されている為、やや打ち難いと感じる事があります。

使っているうちに慣れてきますので操作面では問題ないと思いますが、筺体の横幅に余裕のないモバイル系のノートだというのならばともかく、i1110のような大型の製品ではもう少しキーの配置に余裕が欲しかったです。

キーの打鍵感等は普通です。




キートップは平ら 典型的な板チョコレートのようなデザイン


WASDキーに印字された矢印マーク


キーボード左下に置かれる事の多いFnキーがない(キーボード右側にはあります)


キーボードの上方、メッシュ地のパネルの下に2基のスピーカーを搭載

スピーカーはキーボード上の2基と、底面側にもサブウーファーが内蔵されており、音はノートPCにしては良いです。(サウンド機能にはSound Blaster X-Fi MBを採用)

サウンドに強いこだわりがあるというのならともかく、ゲームや映画観賞等を行う際、外付けのスピーカーがなくともそれなりに楽しめると思います。




ボタン一体型のタッチパッドを搭載。
表面に細かな幾何学模様が入った、やや大きめのタッチパッドです。

使用感は正直、あまりよくありません。
パッド面はサラサラとした感触であるため、カーソルの操作やジェスチャー操作などは行いやすいですが、クリックボタンの押し心地が悪いです。

なお、このタッチパッドはホームポジションに対してやや右寄りの位置に置かれているため、キーボードの操作時に手のひらがパッド面に触れてしまう可能性があります。

タッチパッドを使わないというであれば、設定よりタッチパッドの機能をオフにしてしまうと良いでしょう。




タッチパッドにはやや光沢感のある素材が使われており、指紋は比較的付きやすく目立つ

パームレスト部には天板と同じマットな質感の素材が、キーボード周辺にはヘアラインのアルミのような素材が使われています。

タッチパッドはともかく、パームレスト付近は指紋などの跡が付きにくく、付いてもそれ程目立たないため、指紋汚れに敏感な方でも扱いやすいと思います。



右側のパームレスト上には指紋センサーを搭載。
こちらは標準で搭載されるものです。



フルカラー対応のLEDバックライトキーボードを搭載

NEXTGEAR-NOTE i1110 シリーズには、フルカラー対応のLEDバックライトキーボードが採用されています。

一般的なノートPCのLEDバックライトというと白色か、珍しいものなら青や赤色などのバックライトもありますが、大抵は単色であり色の指定は行えません。

ですが、i1110 シリーズのLEDバックライトはフルカラーより色の選択が可能。

色の選択が可能というだけではなく、ウェーブやランダムなどといった点灯パターンの指定も行えるなど、ゲーム向けのマシンらしい派手な演出が可能です。




LEDバックライトキーボードの管理アプリケーション 様々な設定が可能


カラーは「フルカラー」、もしくは「8カラー」のカラースペクトラムより選択が可能

CUSTOMモードでは、ユーザーが自由にキーボードのカラーを指定する事ができます。設定は3パターンまで保存が可能。


以下、点灯例です。







キーボードを左・中央・右の3セクションに分割し、それぞれのセクションに異なるカラーを指定する事もできます。






上記、最後の点灯例のように、1つのセクションのみライトを点灯させるといった使い方もできます。

WASDキーのある左側のセクションのみ点灯させる事で操作を行いやすくしたり、逆にテンキーのある右側だけ点灯させるなど、用途に応じた細かなカスタマイズが可能です。



上記のCUSTOMモード以外に、以下のモードが用意されています。


左:RAMDOM / 右:FRASH


左:TEMPO / 右:DANCE


左:WAVE / 右:CYCLE


BREATHE

数秒おきにライトが点滅・色が変化したり、流れるように色が変化していくものなど、様々なモードが提供されています。ゲームのプレイ時などは気が散ってしまうのではと思いますが、観賞するには楽しい要素です。

なお、CUSTOM以外のモードでは色の指定は行えません。




なお、上記の「LEDバックライトキーボードの管理アプリケーション」にはショートカットが用意されており、テンキー側にあるいくつかのキーとFnキーとの組み合わせによって、管理アプリケーションを起動したり、LEDバックライトのオンオフやライトの明るさ調整などといった操作を行う事ができます。


テンキーのサブ機能に割り当てられているLEDバックライトのショートカットボタン



筐体内部の構造

NEXTGEAR-NOTE i1110 の筐体底面側の様子や、内部の構造をチェックします。


NEXTGEAR-NOTE i1110 の筐体底面


4角に設置されているゴム足


低音をより強調する役割を持つサブウーファー



搭載されているバッテリの仕様は15.12V、5900mAhでエネルギー容量は89.21Wh



筺体内部へは、底面にある大小2つのパネルを外す事でアクセス可能。ネジを外すだけなので簡単です。


筺体内部の構造

パーツの配置について簡単に解説すると、写真奥側には2基のGTX 880MやCPU、そして3基の冷却ファンが並びます。

中央付近には左からサブウーファー、無線LANモジュール、mSATA SSDが1基、メモリ2基が並び、手前側に光学ドライブやバッテリスロット、HDDベイが2基配置されています。

この他、底面側ではなく基板の裏側にmSATAスロットが1基、メモリスロットが2基搭載されるようですが、分解など大掛かりになるため掲載はありません。

裏側に搭載されるスロットを触る場合、やや手間がかかってしまいそうですが、底面側からアクセス可能なHDDベイやメモリスロットにおいては、パーツの追加や換装は難なく行えるでしょう。




中央付近のmSATA SSDとメモリ キーボード側にもmSATAスロットが1基、メモリスロットが2基搭載される


バックチャンバー付きのサブウーファー 多分i1110もi990と同じく10ccのチャンバーが採用されている




HDDベイは2重の構造となっており、上のストレージを取り外すと下のストレージにアクセスできます。



液晶の見やすさと品質について

NEXTGEAR-NOTE i1110 シリーズに搭載されている、液晶の見やすさや品質等をチェックします。

前に述べた事の繰り返しとなりますが、本製品には17.3型ワイドフルHD(1,920×1,080)の非光沢液晶が搭載されています。

画面の表示サイズは100%です。
17.3型サイズであれば、フルHDでも文字が小さくて見辛いような事はまずないでしょう。




画面の視野角をチェックします。


画面を正面から見た図


上側から


右側面から

視野角はやや狭いです。
画面を斜めから見た場合に、内容が見難くなるほど視野角が狭いわけではありませんが、色変化がやや大きめ。

見る位置によって表示されている色が違って見える為、複数人での画面の閲覧にはあまり適しませんが、正面から見る分には問題ありません。




次に、色域について。


以降、Spyder 4 Eliteで測定

sRGBカバー率は96%、AdobeRGBカバー率は74%という結果が出ました。
広色域という程ではありませんが、ノートPCにしては色域はやや広い良い方だと思います。



測定から得られたガンマカーブを確認します。


左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2の曲線) / 右:ガンマ補正カーブ

デフォルトのガンマ値は、ターゲット(ガンマ2.2)よりもやや高め。RGBのカーブにややバラつきがみられます。この応答特性は、i990に搭載されていた液晶とほぼ同じです。

もともと色温度が高め(青味が強い)の液晶であり、補正をかけると青と緑が大きく抑えられました。




さらに、色や輝度の均一性について。
画面の色ムラや輝度ムラをチェックします。


カラーの均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)


輝度の均一性(左:輝度100% / 右:輝度50%)

画面の各所での色差は小さく、普通に画面を見ている分には、色ムラは殆ど感じられないと言ってよいでしょう。輝度ムラについては、画面の左端と右下がやや暗いようですが、こちらも普通に見て分かるほどのものではないです。

本製品の液晶、視野角がやや狭いという点を残念に思うユーザーはおられるかもしれませんが、液晶自体は明るく映り込みなども殆どない為、ゲームなどには使いやすいと思います。



NEXTGEAR-NOTE i1100 シリーズの外観や操作性、液晶などについては以上となります。

次記事では、本製品の構成や特徴、実際の性能面などについて詳しく触れていきます。
今回の製品はハイエンドなCPUに、ハイエンドGPUのSLI構成を組み合わせるというハイスペックな内容を持ち合わせたモデルであり、当然ながら性能は高いです。

興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。
次: NEXTGEAR-NOTE i1110 のベンチマーク結果 GTX880M×2(SLI)を搭載する60万円台ゲームノートの性能は?