Dell Inspiron 14 5000(5480)のレビュー GeForce MX150搭載も選べる!スリムベゼル採用の14型ノートパソコン
デルが販売するノートPC、Inspiron 14 5000(5480)のレビューです。
Inspiron 14 5000(5480)は、14型フルHD液晶を搭載するノートPC。
Inspironブランドでは、ある程度性能を重視しながらもお手頃さも備えた5000シリーズに位置づけられる製品です。
主には、第8世代のCore i5-8265Uと Core i7-8565Uを搭載するモデルをラインアップし、一部モデルにはGeForce MX150(2GB)を搭載するなど、やや負荷のかかる用途にも向く構成を提供しています。
高性能なだけではなく、スリムベゼルの液晶の採用によりスタイリッシュに仕上げられているところも魅力が大きいです。
価格も性能の割に手頃であり、コスパに優れた高性能ノートが欲しい方に向いています。
今回は、Core i7-8565Uや GeForce MX150(2GB)を搭載する「Inspiron 14 5000 プラチナ」モデルを使用してみましたので、その特徴や使用感、性能面ついて詳しくご紹介いたします。
【Inspiron 14 5000(5480) レビュー記事目次】
Inspiron 14 5000(5480) 筺体外観や操作性をチェック
・筺体外観・インターフェース
・キーボードの操作性
・重さ
構成と特徴・ベンチマークテストの結果
・構成と特徴
・ベンチマークテストの結果
・消費電力・温度
・バッテリ駆動時間
製品のまとめ
・ Inspiron 14 5000(5480) まとめ
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
Inspiron 14 5000(5480) 筺体外観・インターフェース
Inspiron 14 5000(5480)の筐体外観をチェックします。
掲載しているのはバーガンディと呼ばれるカラー。
このバーガンディカラーをベースに、中央には鏡面仕上げを施したDELLロゴを配置するというおなじみの天板デザインを採用しています。
アルミ素材が使われているためか、上質な雰囲気が感じられます。
バーガンディは、ノートパソコンのカラーリングとしてはやや珍しいように思いますが、異質ではなく、落ち着きがあって人前でも持ちやすいカラーです。ありきたりな感じがないため、個性的なノートが欲しい方にはよいのではないでしょうか。
このバーガンディカラーのほかにプラチナシルバーも提供されているため、定番カラーの方がしっくりくるという方は、そちらを選ぶと良いでしょう。
14型サイズのノートの割には薄いですね。
整った印象のある、きれいな筐体です。
背面、正面側から見た筺体の様子。
スリムベゼルの採用によって小型化されているため、14型サイズにしてはコンパクトな筐体です。
ベゼルが狭いと、それだけで洗練されて見えますね。
ディスプレイには、14型フルHD(1920×1080)のIPS非光沢液晶を採用。
非光沢タイプの液晶であるため、明るい場所でも画面の内容が比較的みやすいです。スリムベゼルも、画面を見やすくするのに一役買っていると思います。
ベゼルが狭いと、気が散りにくいんですよね。
表示されている内容に集中できます。
ややスリムなベゼルを採用
IPS方式の液晶であるため、視野角は広いです。
さまざまな角度から閲覧した場合でも、画面に表示されているコンテンツの見え方が大きく変わりません。
家族や知人など、複数人で画面を眺める場合にも見やすいと思います。
液晶上部のベゼル部分にはWebカメラを内蔵、下部にはDELLのロゴがプリントされているのがみえます。
フレームレスとまでいわれるノートPCになると、Webカメラがイレギュラーな配置となりやすいのですが、本製品ではそこまでベゼルが細くはないため、Webカメラの配置も一般的であり違和感がありません。
ディスプレイの開閉角度は、約135度。
ノートPCとしては標準的なディスプレイの可動域であり、画面の角度調整がしやすいです。
筺体側面に搭載されている、インターフェースの内容をチェックします。
左側面です。
電源コネクター、USB3.1 Type-C(DisplayPort、電源供給)、HDMI 1.4a、USB3.1×2基、ヘッドフォンとマイクのコンボジャックが並びます。
右側面にはSDカードリーダー、USB2.0、LAN、セキュリティケーブル用のロックスロットを搭載。
筺体正面、背面側には何もありません。
USBの種類や数、またその他の端子においても一通りのものが揃っており、大抵の用途を行うのに不便はなさそうです。
ただし光学ドライブは搭載されていないため、必要な方は外付けのドライブを用意しましょう。
底面側の様子です。
写真は上が筐体正面、下が背面側となります。
最近のノートでは多い、一枚板の底面カバーを使用したシンプルな構造を採用しています。
中央にInspironのロゴが、また端の方にスピーカーが配置されている以外に、特に目をひくところはありません。
底面カバーの中央に配置されているInspironのロゴ
底面カバー端の方には、スピーカーが内蔵されています。
Waves MaxxAudio Proのサウンドテクノロジーに対応しており、プリインストールされているユーティリティを使用してサウンドのチューニングが行えます。
Waves MaxxAudio Pro対応のサウンドユーティリティ
Inspiron 14 5000(5480)本体と、同梱されていた電源アダプターやケーブル。
電源アダプターは19.5V、3.34Aで65W。
今回のモデルは外部グラフィックスを搭載しているため、65Wの電源アダプターが付属していましたが、製品の仕様によると内蔵グラフィックスのみを使用する構成の場合、45Wの電源アダプターが付属するようです。
キーボードの操作性
Inspiron 14 5000(5480)に搭載されている、キーボードまわりの様子や操作性についてチェックします。
アイソレーションタイプの、テンキーなし日本語キーボードです。
提供されているキーボードはこれのみで、英語版のキーボードの選択肢はありません。
キーストロークは浅めでキーもどちらかというと柔らかい打ち心地ですが、しっかりとしたクリック感はあり普通に使いやすいです。
ただBackspaceやEnterあたりのキーの幅が狭いこと、また変則的なデザインが取りいれられており、はじめての方はやや使いづらさを感じるかもしれません。
とはいえ、慣れればあまり気にならなくなるため、特にキーボードにこだわりがないのなら気にする必要はないでしょう。
キートップの様子。
平坦な形状を採用しています。
ボタン一体型のタッチパッドを採用。
パッドのサイズがほどほどに大きく、またクリックボタンもほど良い硬さで操作がしやすいです。
ホームポジションとの配置のバランスも悪くなく、キーボードのタイピングとあわせて快適にタッチパッド操作が行えます。
重さ
Inspiron 14 5000(5480)の重さをはかってみました。
PCの重さは1575g。
最小重量の1.48kgという数字は、グラフィックス等を搭載しない下位モデルの重さだと思われます。
いずれにせよ軽いといえるほどの重量ではありませんが、14型ノートにしては軽い部類だといえるのではないでしょうか。
人によっては、本製品をモバイルノートとしても活用できそうです。
電源アダプターとケーブルを合わせた重さは、321g。
Inspiron 14 5000(5480) 構成内容とその特徴について
掲載しているInspiron 14 5000(5480)の構成内容と、その特徴について解説します。
【CPU-Z】
【GPU-Z】
【Inspiron 14 5000(5480)の主な構成】
OS Windows 10 Home 64bit
プロセッサ Core i7-8565U(1.80GHz/TB時最大4.60GHz)
ディスプレイ 14.0型ワイドフルHD(1,920×1,080)、非光沢、IPS
グラフィックス GeForce MX150(2GB GDDR5)+ インテル UHD グラフィックス 620
メモリ 8GB(8GB×1/DDR4 2666MHz)
ストレージ 128GB SSD(M.2 PCIe NVMe/Seagate製)+ 1TB HDD(5400rpm/Western Digital製)
無線機能 IEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth、1×1
バッテリ 42Wh、3セル バッテリ
サイズ 324.3×232×18.77~19.1(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約1.48kg(最小重量)
カラー バーガンディ
ソフトウェア マカフィー リブセーフ (12ヶ月間更新サービス)
標準保証 1年間 引き取り修理サービス
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2018年12月25日時点の情報に基づく内容となります。
Windows 10 Home、14.0型フルHDのIPS非光沢液晶、Core i7-8565U、GeForce MX150、8GBメモリ、128GB M.2 SSD&1TB HDDという構成内容のモデルです。
Inspiron 14 5000(5480)には大きくわけて、Core i5-8265Uと Core i7-8565Uを搭載する2種のモデルが提供されており、Core i7-8565Uを搭載するモデルのみに GeForce MX150が搭載されています。
今のところ、全モデルでメモリは8GBのみ、ストレージには256GB M.2 SSD単体を搭載する構成か、128GB M.2 SSD&1TB HDDを搭載する構成が提供されています。
Core i5搭載モデルの方は軽めの一般的な用途に、またCore i7の方は写真や動画編集など、ややパワーを必要とするユーザーに向く構成だといえますね。
GeForce MX150はそれほど高性能なグラフィックスではありませんが、外部グラフィックスを搭載することで専用のVRAM(グラフィックメモリ)が追加されますから、それだけでも写真や動画編集時の動作を軽くする効果はあるはずです。
ゲームプレイには心許ない性能ですが、軽いタイトルなら遊べないことはないでしょう。
以下、本製品で提供されている主な構成です。
あくまでも提供されている構成のバリエーションを書き出しているだけであり、以下を自由に組みあわせられるわけではありません。
OS
・Windows 10 Home 64bit
・Windows 10 Pro 64bit
液晶
・14.0型ワイドフルHD(1,920×1,080)、非光沢、IPS
CPU
・Core i5-8265U(1.60GHz/TB時最大3.90GHz)
・Core i7-8565U(1.80GHz/TB時最大4.60GHz)
グラフィックス
・インテル UHD グラフィックス 620
・GeForce MX150(2GB GDDR5)+ インテル UHD グラフィックス 620
メモリ
・8GB(DDR4 2666MHz)
ストレージ
・256GB SSD(M.2 PCIe NVMe)
・128GB SSD(M.2 PCIe NVMe)+ 1TB HDD(5400rpm)
無線LAN
・IEEE 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth、1×1
ボディカラー
・プラチナシルバー
・バーガンディ
以下、掲載モデルに搭載されているストレージの詳細です。
搭載ストレージ(販売製品に同じモデルが搭載されるとは限りません)
ストレージの内訳
起動ドライブには、Western Digital製の「SN520」と呼ばれる128GB M.2 SSD(NVMe)が、データドライブとしてのHDDには、Seagate製の1TB HDD(5400rpm)が搭載されていました。
非常に高速なSSDと、大容量HDDのコスパに優れた組み合わせです。
データの保存容量が必要な用途に、使い勝手の良い構成だといえるでしょう。
本製品には、ほかに256GB M.2 SSD(NVMe)単体のストレージ構成を採用したモデルもラインアップされています。
ベンチマークテストの結果
掲載しているInspiron 14 5000(5480)で実施した、ベンチマークテストの結果です。
NVIDIAコントロールパネルの3D設定にて、優先するグラフィックスプロセッサを「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」に設定したうえで実行・測定しています。
【CrystalDiskMark】
左がSSD、右がHDDのスコア
【3DMark】
上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyの実行結果
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
左から1280×720、1920×1080/標準品質、ウィンドウモードで実行
【FINAL FANTASY XIV 紅蓮のリベレーター】
上から1280×720、1920×1080(DirectX 11/標準品質(ノートPC))
【CINEBENCH R15】
CPU内蔵グラフィックスのみを利用する構成よりも、ややグラフィック性能は高いようです。
写真・動画編集は行うけれど本格的なマシンは不要だという方、またビジネスアプリを使用した作業やウェブ・動画閲覧など、幅広い用途に使えるノートをお探しの方におすすめの構成だといえます。
一方でPCをライトな作業にしか利用しない方には、Core i5を搭載する下位モデルが向いているでしょう。
上位モデルと下位モデルとではそれなりに性能差はあるものの、いずれのモデルにもNVMe規格のSSDが採用されているため、どの構成を選んでも快適に作業が行えるはずです。
消費電力・温度
Inspiron 14 5000(5480)のアイドル時、およびベンチマーク実行時(FF XIV)の消費電力を測定してみました。
画面の輝度は50%に設定、またグラフィックスの設定に関しては、NVIDIAコントロールパネルの3D設定にて優先するグラフィックスプロセッサを「自動選択」にしたうえで測定しています。(以降、この設定を使用)
アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 58W
※実際の値は若干上下します
外部グラフィックスを搭載しない一般的なノートに比べると、ベンチマーク実行時の消費電力は若干高めですが、アイドル時の消費電力は非常に低いです。
低消費電力であるのは、バッテリの持ちなどの面でメリットがあります。
以下、アイドル時、高負荷時(FF XIVを20分以上実行)のパーツ温度と、高負荷時のキーボード表面温度です。
パーツ温度
キーボードの表面温度
グラフィックスの温度は表示されなかったため、ありません。
CPU温度はやや高めではあるものの、標準的な数値を超えるほどではないです。
表面温度に関しては、パームレスト付近は低温であるものの、キーボードは全体的に温度が高めです。
バッテリ駆動時間
バッテリベンチマークソフト「bbench」を利用し、Inspiron 14 5000(5480)のバッテリ駆動時間を測定。
ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。
バッテリの電力が100%から10%に減少するまでの時間は42271秒。
約11.7(11.741944444…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
高性能なノートの割に、バッテリの持ちはかなり良いようです。
外部グラフィックスを搭載しているため、高負荷な作業時にはバッテリの持ちは大幅に短くなる可能性が高いものの、ある程度のまとまった作業が行えるほどにはバッテリは持ってくれると思います。
Inspiron 14 5000(5480) まとめ
Inspiron 14 5000(5480)のレビューは以上です。
最後にまとめます。
・14型ノートでありながらコンパクト
・スリムベゼルを採用しており、スタイリッシュな外観
・第8世代のCore i5やCore i7を搭載しており、高性能かつ省電力
・上位モデルにはGeForce MX150を採用
・NVMe規格のSSDを標準搭載しており、快適に作業が行える
・高性能な割にリーズナブル
14型サイズのノートでありながら、スリムベゼルを採用することで筐体をコンパクトにまとめたノートPCです。
コンパクトであるだけではなく画面サイズの割に軽量であるため、ちょっとした移動時に持ち運びやすいこと、また人によってはモバイルノートとしても利用できるなど、柔軟な使い方が可能です。
性能面については第8世代のCore i5やCore i7、高速なストレージの搭載で快適に作業が行えるパフォーマンスを持ちあわせていることに加えて、Core i7を搭載する上位モデルにはGeForce MX150(2GB)を採用。
日常的な用途には十分すぎると思われる構成が提供されており、多くの人に使いやすいノートPCだといえるでしょう。高性能、かつ上質感があるわりに価格がお手頃なところも魅力です。
例えば初心者向けの簡単な写真・動画編集用ノートをお探しの方や、幅広い用途に利用できる高性能ノートをお探しの方にとって、いろいろなところで都合の良い製品だといえます。
特にコスパの高さでは、大きな満足感を得られるはずです。
補足として、製品購入時は、リンク先の製品ページに掲載されているクーポンコードを忘れずにご利用ください。クーポンを適用させることで割引価格での製品購入が可能となります。