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デルが販売するデスクトップPC、Inspiron スモールデスクトップ(3470)のレビューです。

Inspiron スモールデスクトップ(3470)は、第8世代のCoreプロセッサを採用するデスクトップPC。

幅10cm以下という、スリムかつコンパクトな筐体を採用する扱いやすい製品で、記事作成時点では第8世代のCore i3-8100と、Core i5-8400の構成が提供されています。

エントリーモデルであるため、外部グラフィックスなどの搭載オプションは提供されていませんが、小型PCながら光学ドライブを搭載、またストレージには最大M.2 SSD&HDDの2ドライブが提供されるなど、ほどほどにハイパフォーマンスな構成も選べる製品です。

拡張性は抑えられてはいるものの、軽~中程度の負荷の日常用途には十分であり、無駄のないデスクトップPCだといえるでしょう。

今回は、Core i5-8400や2ストレージを採用する上位モデルを利用してみましたので、その特徴や使用感、性能について詳しくご紹介いたします。

【Inspiron スモールデスクトップ(3470) レビュー記事目次】

Inspiron スモールデスクトップ(3470) 筺体外観や内部をチェック
 ・筺体外観・インターフェース
 ・筺体内部の構造
 ・付属のキーボード&マウス

構成と特徴・ベンチマークテストの結果
 ・構成と特徴
 ・ベンチマークテストの結果
 ・消費電力・温度

製品のまとめ
・ Inspiron スモールデスクトップ(3470) まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Inspiron スモールデスクトップ(3470) 筺体外観・インターフェース

Inspiron スモールデスクトップ(3470)の筐体外観をチェックします。


フロントパネル側の様子。
シルバートリムに縁どられた、ブラックカラーの光沢フロントパネルを採用しています。中央には鏡面仕上げのDELLロゴを配置。

シンプルですが、整った印象のデザインでインテリアの邪魔をしません。仕事に使用しても違和感がないですね。



前面のインターフェースは、上部中央付近に光学ドライブのスロットが配置され、その右側に電源ボタン、SDカードスロット、ヘッドセット端子、USB3.1×2基が並んでいます。

使用頻度の高いインタフェースにアクセスしやすく、使い勝手は悪くありません。




フロントパネル中央にあるDELLのロゴ



フロントパネル下部にさりげなく儲けられた通気口。

この部分から内側に吸気します。
フロントファンはありません。




背面側の様子です。
上からオーディオ端子が3基、VGA、HDMI、USB2.0×4基、LANが並び、下部に電源コネクターが配置されます。

本製品では外部グラフィックスの構成は提供されていないため、オンボードの映像出力(VGA、HDMI)のみを利用します。




筺体左右側面の様子。
左のサイドパネルの上半分に、大きめの通気口が設けられています。

右サイドパネルには何もありません。



天面の様子。
特に何もありません。

ぼかしているので分かりづらいですが、フロントパネル寄りの位置に、サービスタグなどのコードが記載された小さなシールが貼られています。

サポートを受ける際に必要なコードです。



筺体内部の構造

次に、Inspiron スモールデスクトップ(3470)の筐体内部の構造をチェックします。

背面にあるサイドパネルのネジをドライバーで外し、パネルをスライドさせることで内部へアクセスできます。



サイドパネルの内側には、ストレージや光学ドライブの取外し方についての説明があります。
イラストつきでわかりやすいです。



筐体内部全体の様子。
右上にはストレージや光学ドライブを搭載したマウンタ、その奥にメモリ、その左側にCPUやM.2スロット、そして下部に電源ユニットが搭載されるというパーツの配置です。

小型筺体であるのにもかかわらず、スペースを上手く活用していると思います。



CPUにエアーダクトが取り付けられています。
エアーダクトの採用により、CPUを集中的に冷却することができます。

構成的に発熱が気になるようなPCではありませんが、本製品には冷却ファンが搭載されていないこと、また小型である分エアフローが悪くなりやすいことを考慮して、このようなダクトを採用しているのでしょう。



CPUの下部です。
M.2 SSDが搭載されているのが見えます。

拡張スロットは空。
本製品では、外部グラフィックスの提供はありません。



200Wの電源ユニットです。
本製品で提供されている電源はこれのみとなります。



フロント寄りの位置に、ストレージや光学ドライブを搭載。
手前にHDD、その奥にスリムタイプの光学ドライブが搭載されるという配置です。

ややこしい配置ではありませんが、ストレージを取り外す場合には、まずフロントパネルを外してからストレージベイを固定しているネジを取り外し、マウンタに取り付けられたストレージを取り外すという流れになります。




フロントパネルはツールレスで外れます ストレージベイを外すにはドライバーが必要



ストレージや光学ドライブの奥にメモリスロットがあるため、メモリにアクセスする場合にもストレージ類を外す必要があります。

サイズの大きいデスクトップPCに比べると、少し手間がかかる印象ですが、頻繁に取り外すものでもないので問題はないと思います。



付属のキーボードとマウス

Inspiron スモールデスクトップ(3470)に標準付属しているキーボードとマウスは、「Dell Wired キーボード KB216」および「Dell Wired マウス MS116」。

いずれも、有線タイプのUSBデバイスです。

こちら、以前掲載したデスクトップPCに付属しているキーボード&マウスと同様のモデルであるため、写真や解説についてはInspiron デスクトップ(3670)の標準付属のキーボード&マウスをご覧下さい。


USBキーボード「KB216」と、USBマウス「MS116」



Inspiron スモールデスクトップ(3470) 構成内容とその特徴について

掲載しているInspiron スモールデスクトップ(3470)の構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】



【Inspiron スモールデスクトップ(3470) の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i5-8400(2.80GHz/TB時最大4.00GHz)
チップセット   インテル H310 チップセット
グラフィックス   インテル UHD グラフィックス 630
メモリ   8GB(DDR4 2666MHz/最大32GB)
ストレージ   128GB M.2 SSD(SATA/SK hynix製)+ 1TB HDD(3.5インチ/7200rpm/Seagate製)
光学ドライブ Tray load DVD ドライブ(スリムタイプ)
有線   10/100/1000ギガビットイーサネット
無線機能   IEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0、2.4GHz、1×1
拡張スロット   PCI Express x16×1、PCI Express x1×1
拡張ベイ   3.5インチ×1、M.2×1(2280)
電源   200W
サイズ   92.6×292×290(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   4.8kg
カラー   ブラック&シルバートリム
キーボード&マウス   Dell Wired キーボード KB216、Dell Wired マウス MS116(標準)
ソフトウェア   マカフィー リブセーフ (12ヶ月間更新サービス)
標準保証   1年間 引き取り修理サービス

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2018年07月09日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、Core i5-8400、8GBメモリ、128GB M.2 SSD&1TB HDD、DVDドライブ、無線LAN、200W電源という構成内容のモデルです。

本製品には大きく分けてCore i3-8100、Core i5-8400を搭載するモデルが提供されており、掲載モデルは上位構成にあたります。

エントリークラスの製品らしく外部グラフィックスの提供はありませんが、Coreプロセッサの採用でどのモデルも性能はそれなりに高いこと、またSSD&HDDの2ドライブ構成も提供されており、使い勝手は悪くありません。

スリムタイプの光学ドライブや無線LANも標準搭載されるなど、低価格デスクトップPCの割に機能が充実しているところが魅力です。

拡張性はありませんが、機能や性能が用途に合うのなら、コストパフォーマンスは非常に高いといっても過言ではないでしょう。



以下、2018年7月9日時点でInspiron スモールデスクトップ(3470)で提供されている構成のバリエーションです。

あくまでも提供されているパーツのバリエーションを書き出しているだけであり、以下の構成を好きに組みあわせられるわけではありませんので、ご注意ください。

OS
・Windows 10 Home 64bit
・Windows 10 Pro 64bit

CPU
・Core i3-8100(3.60GHz)
・Core i5-8400(2.80GHz~4.00GHz)

メモリ
・4GB, DDR4, 2400MHz
・8GB, DDR4, 2666MHz

グラフィックス
・インテル UHD グラフィックス 630

ストレージ
・1TB HDD(7200rpm/3.5インチ)
・2TB HDD(7200rpm/3.5インチ)
・1TB HDD + 128GB M.2 SSD

光学ドライブ
・Tray load DVD ドライブ (Reads and Writes to DVD/CD)



以下、掲載モデルに搭載されているストレージの詳細です。



ストレージの仕様(販売製品に同じモデルが搭載されるとは限りません)


ストレージの内訳

SSDにはSK hynix製の「SC311」という128GB M.2 SSDが、HDDにはSeagate製の「ST1000DM010-2EP102」という1TB HDD(7200rpm)が搭載されていました。

SSDはSATAで特別高速なタイプではありませんが、使用感は快適。HDDの容量にも余裕があり、どのような用途にも使いやすいはずです。

現時点ではこのSSD&HDDの2ドライブ構成のほか、1TB HDD、2TB HDDの構成が提供されています。

確実に快適なのはSSD&HDDの構成ですが、本製品にはいずれのモデルにも3.5インチのHDDが採用されており、HDD単体の構成であってもそこそこ快適に利用できるのではと思います。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているInspiron スモールデスクトップ(3470)で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


左がSSD、右がHDDのスコア


【3DMark】




上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720、1920×1080/標準品質、ウィンドウモードで実行


【FINAL FANTASY XIV 紅蓮のリベレーター】


1280×720(DirectX 11/標準品質(デスクトップPC))


【CINEBENCH R15】


外部グラフィックスの搭載はありませんが、CPU内蔵グラフィックスの性能が高いため、軽めのゲームであればなんとか遊べなくもないパフォーマンスです。

ネットやストリーミング視聴、オフィスソフトの利用や、複雑でない写真、動画編集など、日常用途向けのPCとしては十分な性能を備えているといえるでしょう。

構成が違えば使い勝手は変わってくるものの、いずれのモデルにも第8世代のCoreプロセッサが採用されているため、最小構成でも性能はそこそこ高いと思われます。



消費電力・温度

Inspiron スモールデスクトップ(3470)のアイドル時、およびベンチマーク実行時(FF XIV)の消費電力を測定してみました。

アイドル時 ・・・ 13W
ベンチマーク実行時 ・・・ 49W

※実際の値は若干上下します

アイドル時、高負荷時ともに低消費電力です。
第8世代のCPUを搭載したPCは、特にアイドル時の消費電力がかなり抑えられていますね。




以下、アイドル時と高負荷時(FF XIVを20分以上実行)のパーツ温度です。


パーツ温度

高負荷な状態が続いても、CPU温度は低いままです。
熱に関しては何の心配もいらないと思います。



Inspiron スモールデスクトップ(3470) まとめ

以上、Inspiron スモールデスクトップ(3470)のレビューでした。
最後にまとめます。

・幅10c以下のスリム筐体を採用しており、扱いやすい
・第8世代のCore i3、Core i5を搭載
・スリムタイプの光学ドライブや、無線LANを標準搭載
・HDDオンリーのほか、M.2 SSD&HDDの2ドライブ構成も提供
・性能・機能が充実している割にリーズナブル

エントリークラスに位置づけられるデスクトップPCながら、第8世代のCore i3やCore i5を搭載することで比較的高いパフォーマンスを実現したPCです。

特にM.2 SSD&HDDの2ストレージを搭載した今回のモデルは、かなり快適な使いごこち。エントリーPCであることを感じさせない使いやすいモデルでした。

拡張性は制限されるものの、幅10cm以下とスリムであるため設置場所を選ばないこと、また光学ドライブを搭載するなど、小型PCなりに機能が充実しているところも良いです。

性能的に重い用途には心許なさがあるものの、ネットやストリーミング視聴、簡単な写真・動画編集のような日常用途には十分な機能と性能であり、無駄のないデスクトップPCが欲しい方にはちょうど良いマシンだといえます。

価格もお手頃で、気軽に買いやすいです。