HPが販売するデスクトップPC、HP EliteDesk 800 G3 SFのレビューです。

HP EliteDesk 800 G3 SFは、縦置きにも横置きにも対応する省スペースなデスクトップPC。

HPのビジネス向けデスクトップの中でも上級シリーズに位置づけられる、Eliteシリーズでラインアップされている製品です。

一般的にビジネス向けのPCは個人向けPCよりも拡張性が高く、カスタマイズが柔軟に行えたりセキュリティを重視する傾向にありますが、本製品はそういったビジネスPCに求められるニーズを高いレベルで満たすことができます。

主な構成はCore i3~Core i7をはじめ、メモリは最大32GB(仕様は最大64GB)、柔軟性のあるストレージ構成や、コンパクトながら外部グラフィックス×2の搭載も可能であるなど、一般的なPCではあまりみられない充実したカスタマイズを提供しています。

さまざまな用途、環境に対応できるビジネス向けのデスクトップPCだといえるでしょう。
3年保証が標準であるため、PCを長く使いたいかたにもおすすめです。

今回は、そんなHP EliteDesk 800 G3 SFの特徴や外観、使用感、性能面について詳しくご紹介いたします。

HP EliteDesk 800 G3 SF 製品ページ
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【HP EliteDesk 800 G3 SF レビュー記事目次】

HP EliteDesk 800 G3 SF 筺体外観や操作性をチェック
 ・筺体外観・インターフェース
 ・筺体内部の構造
 ・付属のキーボード&マウス

構成と特徴・ベンチマークテストの結果
 ・構成と特徴
 ・ベンチマークテストの結果
 ・消費電力・温度

製品のまとめ
・ HP EliteDesk 800 G3 SF まとめ

※掲載製品は Linkshare様よりお貸出しいただいたものとなります。


HP EliteDesk 800 G3 SF 筺体外観・インターフェース

HP EliteDesk 800 G3 SFの筐体外観をチェックします。
冒頭でも述べた通り、縦置きにも横置きにも対応するコンパクトな筐体を採用するデスクトップPCです。

スリムタイプのデスクトップPCほど小さくはありませんが、一般的なタワー型のPCに比べるとサイズが抑えられており、狭い机周りにも設置しやすいです。

サイズの割に拡張性が高いところも、本製品の大きな魅力ですね。



横向きに設置したHP EliteDesk 800 G3 SF。



縦置きのためのタワースタンドが同梱されていました。

タワースタンドを使わなくとも縦置きは可能ですが、設置する場所によってはスタンドを使った方が安定させやすいです。



スタンドを使って縦置きにした図。
縦向きに設置したとしても、横置き時と比較して使い心地は変わりません。




インターフェースの内容をチェックしていきます。


フロントパネルの左側(横置き時)には、鏡面仕上げのhpロゴやELITEDESKの文字が配置されています。

デザインはとてもシンプルですが、光沢感のあるロゴをはじめベースの素材の質感が美しく、なんとなく高級感のある見た目です。



フロント部分のインターフェースは、スリムタイプの光学ドライブ、SDカードリーダー、USB Type-C、USB3.1×2、USB2.0×2、ヘッドフォン出力、オーディオジャック、電源ボタンという内容。

光学ドライブやSDカードリーダーはオプションです。
前面からアクセスできる端子の種類・数が多く、使い勝手が良いですね。




筺体左右(横置き時)には何もありません。



背面の様子です。
左からオーディオ入力、オーディオ出力、DisplayPort×2、D-sub(9ピン)、LAN、USB2.0×2、USB3.1×4が並び、右上には電源コネクターが搭載されています。

なお、搭載されているD-subはオプションとして提供されている端子です。
ほかにも映像出力端子にHDMIを追加するオプションが提供されるなど、細かなカスタマイズが行えるようになっています。



横向き設置時の天面の様子。
特に何もありません。



底面の様子。
4か所にゴム足が設置されているのみで、天面と同様に何もありません。



筺体内部の構造をチェック

次に、HP EliteDesk 800 G3 SFの筐体内部の構造をチェックします。
筺体背面にあるロックをスライドさせて解除することで、内部へアクセスできるようになっています。



ドライバー等は不要。
メンテナンスを行う場合には便利な構造ですね。



パネルを開いた図。
写真は左がフロントパネル側です。

左側にストレージを搭載したベイが配置され、その右上に電源ユニットが、さらにその奥にマザーボードや各パーツが配置されているのがみえます。

スペースを無駄にすることなく、数多くのパーツを搭載できる構造を採用しているため、コンパクトながら拡張性は高いです。

スピーカーも内蔵されているため、別途スピーカーは不要です。




フロントパネルを取り外し、さらにストレージベイを開きます。ドライバーは不要です。



ストレージベイを開いた図。
全てのパーツにアクセス可能です。



マザーボード上の様子。
右下にCPUが、その左にメモリスロットが4基並びます。

今回のモデルには搭載されていませんが、NVIDIA GeForce GT 730 LPを最大2基まで追加できます。



電源ユニットには、80PLUS PLATINUM認証の180W電源が搭載されていました。
PLATINUM認証の電源はオプションで、標準の構成では 80PLUS BRONZE認証の180W電源が搭載されるようです。



ストレージベイには、表側に3.5インチベイが2基備わっています。



さらにベイの内側には、光学ドライブ用のスリムラインベイが1基、またその隣には2.5インチベイも1基備わっています。


光学ドライブ用のスリムラインベイ


2.5インチベイ

ケースがコンパクトな割には拡張性が高く、様々な構成を考えることができるようになっています。

メンテナンスがしやすそうな構造を採用しているところも、ポイントが高いです。さすが、ビジネスモデルだと思います。



付属のキーボード&マウス

標準付属のUSBスリムスタンダードキーボード、およびUSB光学マウスをご紹介します。



キーボードに関しては、ほかに同タイプの英語版キーボードを選べるほか、PS/2接続の日本語、もしくは英語版キーボードへの変更が行えます。キーボードなしの選択も可。

マウスに関しては、標準のUSB光学マウスのほかにUSBレーザマウスを選べるほか、マウスなしの選択も可能。





特に変わったところはない、USB接続の日本語キーボードです。
キー配列は標準的、特殊機能等も搭載されておらず、誰にでも使いこなしやすいキーボードだといえます。



キートップの様子。
完全にフラットな形状です。



底面。
背面寄りの位置に、チルトスタンドが設置されている以外には何もありません。



底面のチルトスタンドを立てると、タイピングしやすい角度にキーボード面を傾斜させられます。




USBマウスです。



こちらも特に変わった機能はありません。
地味ですが、マットな質感の素材を採用しているところが、指紋汚れが目立ちにくくて扱いやすいです。



HP EliteDesk 800 G3 SF 構成内容とその特徴について

掲載しているHP EliteDesk 800 G3 SFの構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】



【HP EliteDesk 800 G3 SF の主な構成】

OS   Windows 10 Pro 64bit
プロセッサ   Core i7-7700(3.60GHz~4.20GHz)
チップセット   インテル Q270 チップセット
グラフィックス   HDグラフィックス 630
メモリ   4GB(4GB×1/PC4-19200)
ストレージ   500GB HDD(7200rpm/Western Digital製)
光学ドライブ   DVDライター(9.5mmスリムライン)
拡張ベイ   外部スリムラインベイ×1、外部SDスロット×1、内部3.5インチ×2、内部2.5インチ×1
拡張スロット   LowProfile 16x PCIe×1、LowProfile 16x PCIe(4x動作)×1、LowProfile 1x PCIe×2、M.2 PCIe x1-2230×1、M.2 PCIe x4-2280×1
ネットワークコントローラー   インテル I219LM ギガビット ネットワークコネクション
無線機能   なし
電源   180W 80PLUS PLATINUM
サイズ   338×308×100(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約5.31kg(タワースタンド含まず)
キーボード&マウス   USBスリムスタンダードキーボード、USB光学マウス
ソフトウェア   HP Client Securityほか
標準保証   3年間翌営業日オンサイト、3年間パーツ保証

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2018年07月04日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Pro(64bit)、Core i7-7700、メモリ4GB、500GB HDD、DVDライター、180W電源という構成内容のモデルです。

保証は標準で3年間、カスタマイズでは最大5年間まで延長できます。あと、リカバリメディアは標準では付属しませんが、同じくカスタマイズで追加可能です。

ビジネス向けのモデルだけあって幅広い構成が提供されていること、またカスタマイズもかなり充実しているのですが、モデルによって選べる構成と選べない構成があるため、全ての構成を把握するのがちょっとややこしいかもしれません。

詳しくは製品ページのスペック表、または以下に書き出した構成のバリエーションをご覧いただきたいのですが、単にCPUやメモリ、ストレージのような主要な構成を選べるだけではありません。

例えばグラフィックスは最大2枚まで追加できますし、ストレージはRAID1構成(ミラーリング)やパーティションの分割パターンも選べること、また一般的なPCではあまり見られない、複数の端子の搭載オプションも提供されています。

個人の方が利用する場合、さすがにそこまでの構成が必要になることはあまりないと思いますが、細かくカスタマイズできるところは非常にユニークです。

なお、本製品はビジネスモデルであるため、PCリサイクルロゴラベルは付きません。
個人の方が製品を購入する場合は、カスタマイズ画面でPCリサイクルロゴラベルを追加(無償)してください。



以下、本製品で提供されている主な構成のバリエーションです。
モデルによって選べる構成と選べない構成があるため、正確な内容については製品ページにてご確認ください。

OS
・Windows 7 Professional(32bit/64bit/Windows 10 Pro DG)
・Windows 10 Home 64bit
・Windows 10 Pro 64bit

CPU
・Core i3-6100(3.70GHz)
・Core i5-6500(3.20GHz~3.60GHz)
・Core i5-6600(3.30GHz~3.90GHz)
・Core i7-6700(3.40GHz~4.00GHz)
・Core i3-7100(3.90GHz)
・Core i5-7500(3.40GHz~3.80GHz)
・Core i5-7600(3.50GHz~4.10GHz)
・Core i7-7700(3.60GHz~4.20GHz)

メモリ
・4GB(4GB×1/PC4-19200)
・8GB(4GB×2/PC4-19200)
・8GB(8GB×1/PC4-19200)
・16GB(8GB×2/PC4-19200)
・32GB(8GB×4/PC4-19200)

グラフィックス
・なし(インテル HD グラフィックス 530)
・NVIDIA GeForce GT 730 LP 2GB(GDDR5)
・NVIDIA GeForce GT 730 LP 2GB(GDDR5/2nd)

ストレージ1
・500GB HDD(7,200rpm)
・500GB Opal2 HDD(7,200rpm)
・1TB HDD(7,200rpm)
・2TB HDD(7,200rpm)
・128GB SSD(SATA)
・256GB SSD(SATA)
・512GB M.2 SSD(NVMe)

ストレージ2
・500GB HDD(7,200rpm)
・500GB Opal2 HDD(7,200rpm)
・1TB(7,200rpm)
・2TB(7,200rpm)
・128GB SSD(SATA)
・256GB SSD(SATA)

RAID1構成(ミラーリング)
・なし
・500GB ×2
・1TB ×2
・2TB ×2
・128GB SSD ×2
・256GB SSD ×2

光学ドライブ
・なし
・DVD-ROMドライブ(9.5mmスリムライン)
・DVDライター(9.5mmスリムライン)

無線LAN
・なし
・Intel 8265 ac 2×2、Bluetooth4.2

カードリーダー
・なし
・SDメディアカードリーダーライター

ダストフィルター
・なし
・ダストフィルター

電源ユニット
・180W 80PLUS BRONZE(電源変換効率85%以上)
・180W 80PLUS PLATINUM(電源変換効率92%以上)



あらゆるセキュリティ機能の一元管理が行える「HP Client Security」を標準搭載。

HPのビジネスPCではおなじみとなる、セキュリティソフトです。
カスタマイズでは、ソフトの搭載なしも選べます。




掲載モデルに搭載されている、ストレージの詳細を確認します。


ストレージの仕様(販売製品に同じモデルが搭載されるとは限りません)


ストレージの内訳

HDDには、Western Digital製の「WD5000AZLX-60K2TA0」という500GB HDD(7200rpm)が搭載されていました。

これはHP EliteDesk 800 G3 SFで提供されている中では、最小のストレージ構成です。
HDDというと遅いイメージがありますが、3.5インチのディスクであるためか、比較的サクサクとした使用感で使い勝手は悪くありません。

本製品ではほかにも大容量のHDDや、最大ではNVMe規格の512GB SSDを選べるほか、2台目のストレージの選択も可能。

加えてRAID1構成(ミラーリング)を組んだり、パーティションの分割パターンまでも選べるなど、ストレージに関する選択肢が非常に充実しています。

ストレージのカスタマイズが充実しているのは、多くの方に魅力の要素ですね。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているHP EliteDesk 800 G3 SFで実施した、ベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


500GB HDDのスコア


【3DMark】




上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720、1920×1080/標準品質、ウィンドウモードで実行


【FINAL FANTASY XIV 紅蓮のリベレーター】


1280×720(DirectX 11/標準品質(デスクトップPC))


【CINEBENCH R15】


第7世代のCore i7を搭載しており、パフォーマンスは高いです。
例えばメールやビジネスソフトの利用をはじめ、一般的なビジネス用途には十分な性能を持ちあわせているといえるでしょう。

CPUを選べることはもちろん、メモリやストレージも細かくカスタマイズできるため、使い方にあった構成を考えやすいところが魅力です。

あとエントリー向けグラフィックではあるものの、GeForce GT 730 LP(最大2枚)の搭載も可能であるため、グラフィック性能が必要な場合は搭載モデルを選びましょう。



消費電力・温度

HP EliteDesk 800 G3 SFのアイドル時、およびベンチマーク実行時(FF XIV)の消費電力を測定してみました。

アイドル時 ・・・ 10W
ベンチマーク実行時 ・・・ 59W

※実際の値は若干上下します

デスクトップPCにしては低消費電力です。
ただし複数のストレージや外部グラフィックスなどを搭載した場合、消費電力は変わってきます。




以下はアイドル時、高負荷時(FF XIVを20分以上実行)のパーツ温度です。


パーツ温度

CPU温度が80度台と少し高くなりやすいですが、一般的なデスクトップPCのパーツ温度と大きくは変わりません。



HP EliteDesk 800 G3 SF まとめ

HP EliteDesk 800 G3 SFのレビューは以上となります。
最後にまとめます。

・第6、第7世代のCore i3~i7を採用しており、幅広い用途に使える
・拡張性、カスタマイズ性、セキュリティ性能が高い
・縦置きにも横置きにも対応するコンパクトなケースを採用
・3年標準保証

CPUには第6、第7世代のCore i3~Core i7までを選べ、メモリはカスタマイズでは最大32GB(仕様は最大64GB)、またグラフィックスの搭載や、ストレージにおいては非常に柔軟性の高い構成を選べるなど、拡張性・カスタマイズ性に優れたPCです。

ビジネス向けのPCは、総じて柔軟なカスタマイズが行える傾向がありますが、本製品は特にその点を重視しているといっても良いでしょう。

セキュリティ面や保証も充実しており、ビジネス向けのPCとしては申し分ありません。
縦置きにも横置きにも対応するコンパクトケースも、置き場所を選ばないという点で便利です。

価格に関してはさまざまな要素が充実している分、定価は内容相応ではあるのですが、キャンペーンの適用によって大幅に値下げされているモデルに関しては、かなりリーズナブルになっています。

私自身が、ちょっといいなと思ってしまっているくらいです。

キャンペーン価格がいつまで続くかがわからないため、あくまでも記事作成時点(2018年7月4日)の情報ではありますが、3年保証が標準のビジネスPCにしてはお買い得感があるため、個人の方でも用途にあうのなら選ぶ価値は十分にあるでしょう。

PCを長く使いたい方、また日常で利用できるデスクトップPCをお探しの方は、是非チェックしてみてください。