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レノボが販売するノートPC、Lenovo YOGA 700のレビューです。

Lenovo YOGA 700は 360度の画面回転が可能な構造により、4つのモードへと変形させる事ができる11.6型フルHDのモバイルノートPC。

約1.1kgと軽く15.8mmと薄いため、持ち運びがしやすい事はもちろんですが、筐体のモード変更を行う場合などにも取り回しがしやすい製品です。

性能面については、CPUには第6世代のCore m3を、ストレージには128GB SSDを採用する事によって高いパフォーマンスと省電力を両立するなど、モバイルノートとしての利用に便利な要素を数多く持ちあわせています。

メインPCとしてはもちろんですが、サブノートとしても活用しやすいノートPCだと言えるでしょう。
今回は、そんなLenovo YOGA 700の外観や特徴、操作性、性能面について詳しくご紹介したいと思います。


【Lenovo YOGA 700 レビュー記事目次】

・Lenovo YOGA 700 外観と特徴・操作性をチェック
4モードで利用可能外観・インターフェースキーボードの操作性液晶の見やすさ重量

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・製品レビューのまとめ
Lenovo YOGA 700 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


4つのモードで利用できる構造を採用

Lenovo YOGA 700は、360度回転させる事ができるディスプレイを採用する事により、ノートPCやテント、スタンド、タブレットといった4つのモードで利用できるようになっています。

例えば、文字入力が多い作業時にはノートPCで、動画などを閲覧する場合にはテントやスタンドモードで、外出時にブラウザや文書などを閲覧する場合には、片手で持ったり筐体を抱え込んで利用できるタブレットモードが便利です。




ノートPCモード


テントモード


スタンドモード


タブレットモード

このように、状況に応じてフレキシブルに筐体のモード変更を行えるため、ノートPCを様々な場所で利用するという方には特に扱いやすい製品だと言えるでしょう。



Lenovo YOGA 700 筐体外観・インターフェースの内容

Lenovo YOGA 700の筐体外観と、インターフェースの内容を確認します。

11.6型サイズですので筐体サイズが小さい事はもちろんなのですが、厚みが15.8mmとかなり薄いため、本体サイズ以上に小さく見えます。

筐体全体のサイズが小さくても、厚みがあるとカバンに収納しにくかったり持ち運びもし辛いですが、本製品ではそのような事はなく、テントやスタンドといった筐体のモード変更なども気軽に行えます。




非常に薄い筐体





天板の様子です。
一面にチョークホワイトと呼ばれる真っ白なカラーを施し、天板の隅には鏡面仕上げのlenovoロゴ(旧)を配置。

清潔感ある印象を受けるシンプルなデザインです。
本製品で提供されているカラーは、このチョークホワイトのみとなります。




背面から見た筐体全体図 天板は指紋などが付きにくく目立ち難い質感



ディスプレイには11.6型フルHDのIPSタッチパネルを採用。
左上にlenovoのロゴ、下部にタッチ式のWindowsボタンを搭載しています。

液晶は表面に光沢感のあるパネルが用いられているため、明るい場所だとやや光の反射や映り込みが目立ちます。



液晶上にはHD 720p対応のWebカメラを内蔵。





筐体側面のインターフェースの内容を確認します。

左側面です。
左から電源コネクター兼用のUSB2.0、USB3.0、Micro HDMI、4-in-1メディアカードリーダーが並びます。



右側面には電源ボタン、OneKey Rescue Systemボタン、画面回転ロックボタン、ボリュームボタン、マイクロフォンとヘッドフォンのコンボ・ジャック、USB2.0が並びます。




筐体前後には何もありません。

端子の内容は豊富・・という程ではありませんが、利用頻度が高いと思われるものはほぼ全て揃っているため、使っていて不便を感じる事はないと思います。

なお、OneKey Rescue Systemボタンという聞きなれない名称のボタンが搭載されていますが、こちらはlenovo製品独自のリカバリーソフトウェア「OneKey Recovery」を起動するためのボタンです。



筺体底面全体の様子です。
バッテリは完全に内蔵されているため、取り外しはできません。

継ぎ目が全く見当たらない構造を採用しており、見た目にスッキリとしていて綺麗です。



底面左右にステレオスピーカーを内蔵しています。



PC本体と付属の電源アダプター。



電源アダプターのケーブルのプラグの形状は一見するとUSBと同じに見えますが、よくみると側面がやや出っ張った形状となっています。

USB2.0と兼用の電源コネクターに差し込んで利用します。




電源アダプターの仕様は40W。



キーボードまわりの操作性

次に、Lenovo YOGA 700に採用されているキーボード周りの外観や操作性をチェックします。





アイソレーションタイプの日本語キーボードです。
右側に配置されている一部のキーのピッチが狭くなってはいるものの、特に変わった配列でもなく打ちやすいキーボードです。

右下の矢印キーが独立している所も使いやすいです。

なお、ファンクションキーの機能はデフォルトでは音量や輝度の調整などといった機能が動作する仕様ですが、こちらはLenovo Settingより変更する事が可能です。



Lenovo Setting > 入力より、ファンクションキーのデフォルト機能を入れ替える事ができます。



右側に配置されているキーの一部のピッチが狭く設計されています。
多くがそれほど頻繁に利用するキーではないと思われるため、操作性には大きく影響はしないと思います。



Ctrlキーが左、Fnキーが右の配置。
ここはThinkPadとは逆です。



キートップは平らな形状。
表面には、ややざらつきのある素材が用いられています。



タッチパッドはボタン一体型。
使いにくいのではと思いましたが、タッチパッドの面積自体はあまり広くはないものの、ボタンは程よいクリック感で思ったよりも使いやすかったです。

細かい作業を行うのではないのなら、特に問題のない使用感だと思います。




なお、タッチパッドの詳細な設定は マウスのプロパティやタスクトレイからアクセスできる Elan Smart-Padより行う事ができます。

Elan Smart-Pad。
パッドの機能や感度などを細かく調整できます。



液晶の品質・見やすさ

Lenovo YOGA 700に搭載されている、液晶の品質や見やすさをチェックします。
全ての製品に同じ液晶が搭載されるとは限らないため、参考程度にご覧ください。




11.6型フルHD(1920×1080)のIPSタッチパネルを採用しています。
高解像度な液晶ですが、デフォルトの150%というスケーリング設定ではコンテンツの表示サイズはかなり大きめとなっていました。

光沢パネルであるため、明るい場所では光の反射などがやや目立ちやすいものの、IPS方式のパネルで見やすい液晶だと思います。





視野角は広いです。
斜めから見ても色変化が小さく、内容をはっきりと読み取ることができます。




以降、Spyder 4 Elite(カラーセンサー)による色域の測定結果です。

sRGBのカバー率は70%、AdobeRGBのカバー率は55%。
色域はやや狭いですが、ノートPCの液晶としては普通です。




ガンマ応答カーブと補正カーブ

補正カーブによると、緑がやや大きめに抑えられるという結果です。
デフォルトの状態では若干色のずれは見られるものの、不自然な色味の画面ではありません。



重量

Lenovo YOGA 700の重量を測定してみました。



PC本体の重量は1093g。
非常に軽量です。

持ち歩きには最適な重量とサイズのノートだと思います。



電源アダプターやケーブルの重量は189g。
こちらも軽いです。



Lenovo YOGA 700 構成内容とその特徴について

掲載しているLenovo YOGA 700の構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】




【Lenovo YOGA 700 の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core m3-6Y30 (900MHz/TB時最大 2.20GHz)
グラフィックス   インテル HDグラフィックス 515
メモリ   4GB(4GB×1/PC3-14900 LPDDR3/オンボード)
ストレージ   128GB SSD(LITEON製/SATA)
ディスプレイ   11.6型FHD(1920×1080)、IPS、10点のタッチパネル、光沢
無線機能   インテル Dual Band Wireless-AC 3165 ac/a/b/g/n + Bluetooth 4.0
センサー   デジタルコンパス、光センサー、加速度センサー
バッテリ   4セル(駆動時間:約9時間(JEITA2.0)/実測値は後に掲載)
電源アダプター   40W
サイズ   290×197×15.8mm(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.1kg
カラー   チョークホワイト
保証   1年間 引き取り修理

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年06月20日時点の情報に基づくものです。

Winodws 10、11.6型フルHDタッチパネル、Core m3-6Y30、メモリ4GB、128GB SSD、AC対応の無線LANを搭載するという内容のモデルです。

本製品で提供されている構成はこれのみで、オフィスの有りのモデル、無しのモデルの計2モデルが販売されています。

価格はその時点でのクーポンの割引率によって上下しますが、2016年6月20日時点で発行されている29%オフのクーポン利用により、オフィスなしのモデルが¥78,980(税込・送料無料)で販売されるなど、内容に割にリーズナブルな価格設定となっています。

オフィス有のモデルでも、このクーポンを利用すれば10万円以下で購入する事が可能です。



搭載されているストレージの内容をチェックします。


搭載されているSSD


ディスクの内訳

LITEON製の「CV1-8B128」という128GB M.2 SSDが搭載されていました。
SATA規格のモデルであるため、非常に高速という程の高性能なSSDではありませんが、体感では普通に高速です。

ディスクの管理画面を見ると、回復パーティションの領域が少し大きいかなとは感じるものの、もともと128GBと容量に余裕があるため、不便を感じるような事はあまりないでしょう。



ベンチマークテストの結果

以下、Lenovo YOGA 700で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用



【3DMark】



各テストの結果



【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】


上から1280×720/ DirectX 9、標準品質(ノートPC)



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


低品質 1280×720、1920×1080/ Windowsモードで実行



【Minecraft】


ややカクつく画面がみられるものの、デフォルト設定でもプレイは可能



【CINEBENCH R15】


第6世代のCore mとは言っても下位モデルのCore m3であるため、あまり性能には期待していなかったのですが、考えていたよりパワーはあるようです。

ゲームは軽めのタイトルでも厳しいものが多いですが、ブラウザゲームなどかなり軽めのものであればプレイできるくらいのパフォーマンスは持ちあわせています。

ゲームはともかく、日常的な用途・・ネットや動画閲覧、文書の簡単な編集な閲覧などライトな用途になら、快適に利用する事ができるでしょう。



消費電力・温度

Lenovo YOGA 700の消費電力を測定してみました
以下はアイドル時とベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力測定結果です。

画面の輝度は50%に設定。

アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 15W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時、ベンチマーク実行時いずれの消費電力値も低いです。




続いて、Lenovo YOGA 700のパーツ温度を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(3DMarkを10分以上実行)のパーツ温度です。

高負荷な状態が続くと、CPUは70度台後半程度にまで温度が上がるようです。
ノートPCとしては標準的な範囲内だと思われます。




さらに、高負荷時のタブレット表面の温度を測定してみました。

キーボード中央付近の温度がやや高めです。
といっても触れる面積が狭い事、また常時触れている場所でもないため、キー入力時に温度の高さが気になる事はそれ程ありませんでした。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、Lenovo YOGA 700の再起動にかかる時間を測定。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:49
2回目 0:44
3回目 0:41
4回目 0:45
5回目 0:42
6回目 0:43
7回目 0:43
8回目 0:46
9回目 0:43
10回目 0:42

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 43秒

Lenovo YOGA 700の再起動にかかる時間は約43秒。
SSD搭載の構成であるため、起動やシャットダウンは高速です。



バッテリ駆動時間

Lenovo YOGA 700のバッテリ駆動時間を測定。

駆動時間の測定にはbbenchというソフトウェアを使用、ソフトの設定内容はキーストロークが10秒毎に実行、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。

液晶の輝度は50%に設定した状態で測定。


バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は39930秒。
約11(11.09166666…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

バッテリの持ちはかなり良いです。
上記の結果は、かなりライトな作業時のバッテリ駆動時間ではあるものの、実際の利用でもかなり長い時間バッテリ駆動での利用が可能だと思われます。

外出時に安心して利用できる事はもちろん、屋内メインでの利用であっても、頻繁に充電しなくても良いというのは使っていて気が楽です。




内蔵バッテリは約41.47Whの容量でした



Lenovo YOGA 700 まとめ

Lenovo YOGA 700のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・11.6型フルHDの高解像度タッチパネルを採用
・360度回転可能なディスプレイを採用し、4モードでの利用が可能
・コンパクトかつ薄型・軽量な筐体を採用
・Core m3-6Y30や128GB SSDを採用しており、省電力かつ高いパフォーマンスを実現
・長時間のバッテリ駆動が可能
・清潔感あるきれいなデザイン

360度回転が可能なディスプレイを採用する、11.6型のモバイルノートです。

ノートPCをはじめ、テントやスタンド、タブレットなど4モードへと変形できる構造により、状況に応じてフレキシブルな利用の仕方が可能となっています。

筐体はコンパクトであるだけでなく、約15.8mmと薄く重量も約1.1kgと軽量であるため、持ち運びがしやすい事はもちろん、モード変更時の取り回しもしやすいです。

性能もCore m3や128GB SSDの搭載で高く、かつバッテリの持ちも非常に良い為、持ち運んで利用するノートPCとしてはとても使いやすい製品だと感じます。

清潔感あるホワイトのデザインも好印象です。

360度回転型のモバイルノートは、着脱型のハイブリッドノートのように、タブレットモード時に軽量化できない点がデメリットの一つだと考えているのですが、本製品はもともとが軽くコンパクトであるため、重量をさほど気にせず様々なモードで利用したり持ち運んだりできます。

PCの用途にもよりますが、今回のLenovo YOGA 700は使用感や構成的にメインノートとしても十分に通用する内容ですし、もちろんサブノートとしても便利なモデルです。

レノボ・ショッピング限定販売の製品であり、台数には限りがありますので、興味をお持ちの方は早めにチェックしてみてください。

製品ページに表示の割引クーポンを利用すれば、リーズナブルに購入する事が可能です。