前記事(ThinkPad T460s レビュー 外部GPUも可能な最小1.32㎏の14型モバイルノート)に続き、今回は ThinkPad T460sの構成内容や特徴、実際のパフォーマンス等について検証を行ってみました。

掲載のマシンはWindows 10、14.0型WQHD液晶、Core i7-6600U、メモリ8GB、GeForce 930M(2GB)、256GB SSD(PCIe-NVMe)という構成をもつモデル。

2016年4月26日時点では最上位だと思われる「ThinkPad T460s:高解像度ディスプレイ搭載プレミアムパッケージ」の構成で、高解像度液晶に加え、上位CPUやGeForce 930M、256GBのNVMe SSDを搭載するなど非常にハイスペックな内容となっています。

今回は、上記構成を持つモデルの性能面について詳しく触れたいと思います。
後日追記:ThinkPad T460s 購入しました


【ThinkPad T460s レビュー記事目次】

・ThinkPad T460s 筺体外観・内部の構造・操作性をチェック
筐体外観・インターフェースキーボード周辺の操作性タッチ式の指紋センサー液晶の品質重量筐体内部の構造

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果について
構成と特徴ベンチマーク結果インテリジェント・クーリングとは?消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・製品のまとめ
ThinkPad T460s まとめ

・後日追記
ThinkPad T460s 購入しました

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


ThinkPad T460s 構成内容とその特徴について

掲載している ThinkPad T460sの構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】



【GPU-Z】

【ThinkPad T460s の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i7-6600U (2.6GHz/TB時最大3.4GHz)
グラフィックス   NVIDIA GeForce 930M(2GB)
メモリ   8GB(オンボード/PC4-17000 DDR4 SODIMM/1スロット)
ストレージ   256GB SSD(SAMSUNG製/PCIe-NVMe)
ディスプレイ   14型WQHD(2560×1440)、IPS、非光沢
無線機能   インテル Dual Band Wireless-AC 8260(2×2) + Bluetooth 4.1
指紋センサー   あり
バッテリ   3セル+3セル、フロント・バッテリー(23.5Wh)+リア・バッテリー(26Wh) (最大約10.3時間/実測値は後に掲載)
電源アダプター   65W
サイズ   331×226.8×16.9-18.8(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.36kg(実測値)
保証   1年間 引き取り修理

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年04月26日時点の情報に基づくものです。

Windows 10、14型WQHD液晶、Core i7-6600U、8GBのDDR4メモリ、GeForce 930M(2GB)、256GB NVMe SSDを搭載するという構成のモデルです。

本製品で提供されているモデルの中では最もハイスペックな構成であり、さらにカスタマイズでは最大24GBまでのメモリや、ストレージにおいては最大1TBものSSDへと変更できるようになっています。

ワイヤレスLANを、WiGig対応のTri-Bandへと変更する事も可能です。
WiGig対応のワイヤレスLANを選択した場合、自動的にWiGigドックが同梱される事になるようです。

なお、本製品のメモリはオンボードメモリに外付けのメモリを追加するという構成となっており、例えば今回の構成であれば、オンボード8GB+外付けメモリ最大16GBまでという構成になります。

T460sには4GBのオンボードメモリを積んだモデルと、今回のように8GBのオンボードメモリを積んだモデルが提供されており、オンボードメモリの容量により、最大20GBまで搭載できるモデルと最大24GBまで搭載できるモデルとに分かれますので、メモリを最大限まで搭載したい方はご注意下さい。

2016年6月22日追記: 数日前より米沢生産モデルを注文できるようになりました。
まだ追加されたばかりなので納期がやや長くなっていますが、米沢生産のT460sが欲しいという方は要チェックです。

なお、現時点ではWiGig対応の構成を米沢生産モデルで注文する事は出来ないよう。

2016年7月04日追記: 上でWiGig対応の構成を米沢生産モデルはまだ選択できないと述べましたが、ようやく米沢生産モデルでも、WiGig対応の無線LANを選べるようになりました。

カスタマイズ画面のワイヤレス項目にて、Tri-Bandをご選択ください。

2016年7月27日追記: ThinkPad X1 CarbonでWiGigドックを使用してみました。購入予定の方は参考にしてみてください。
ThinkPad X1 Carbonと ThinkPad WiGig ドックの使用感は?



搭載されているストレージの内容をチェックします。


搭載されているSSD


ディスクの内訳

SAMSUNG製の「MZVPV256」という256GB NVMe SSDが搭載されていました。
PCIe接続でNVMeの規格を採用する、M.2 SSDの中でも非常に高速なモデルです。

T460sのストレージには複数の容量を選択できる事に加えて、SATAやNVMe、またOPAL対応といった具合に数は多くないものの、幾つかの選択肢の中からSSDを選ぶことができるようになっています。

SATA規格のSSDでも十分に高速ですが、NVMe SSDとは速度が大きく異なりますので、速度に拘るのならNVMe SSDの選択が好ましいでしょう。

SATA規格のSSDに比べると多少高くはありますが、その価値は十分にあると言えます。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているThinkPad T460sで実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用



【3DMark】




各テストの結果(クリックで大きな画像を表示)



【BIOHAZARD 6】


1280×720 / 1980×1080



【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】



上から1280×720、1980×1080 / DirectX 9、標準品質(ノートPC)



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


1280×720、1920×1080/ 標準品質、Windowsモードで実行



【Minecraft】



標準設定~多少画質設定を上げてもサクサクプレイできる



【CINEBENCH R15】


外部GPUを搭載していると言っても、GeForce 930M(2GB)はゲームがプレイできるほどの性能を持つGPUではないため、あくまでも軽めのゲームを標準的な画質設定でプレイできるという程度のパフォーマンスです。

とはいえ、CPU内蔵のGPUのみを利用する構成と比較した場合、グラフィック性能は確実に向上しており、多少でも負荷のかかる作業を行う事があるというのなら、載せる価値は十分にあると言えるでしょう。

簡単な写真や動画編集を行うような方にもおすすめの構成です。



インテリジェント・クーリングとは?

ThinkPad T460sには「インテリジェント・クーリング」と呼ばれる冷却を自動コントロールする機能が搭載されており、例えばノートPCを膝の上に置いて作業を行っている場合などに、PCの表面温度が熱くなりすぎないようシステムのパフォーマンスを自動調整します。

実際、様々な状態でThinkPad T460sを利用してみましたが、手に持っている時や膝の上に置いて作業を行っている場合など、いわゆるPC本体が微妙に揺れている状態では、負荷をかけてもPCの表面温度はさほど高くはなりませんでした。

ただし、そういった状態ではパフォーマンスも多少制限されるようです。
といっても著しく性能が抑えられるわけではないため、作業自体にはあまり影響はないと思います。



搭載されているソフトウェア「Lenovo Setting」内に、インテリジェント・クーリングの有効無効が設定できる項目があります。

ただ私が利用した限りでは、この機能を無効に設定した状態であっても、インテリジェント・クーリング機能によってパフォーマンスのコントロールが効いているような状態でした。





以下、CPUを100%利用するベンチマークプログラム(CINEBENCH R15のテストの一つである、CPUの全コアを利用して3Dレンダリングを行うテスト)を利用し、インテリジェント・クーリング有効時のシステムの挙動を確認してみました。

まず、机の上に設置してベンチマークテストを実行してみます。




ベンチマーク実行中、CPUの全てのコアの使用率は100%


CPUの温度は70度を少し超える所まで上がりました


ベンチマークの実行結果 CPUと言う項目を見てください(323cb)




次に、膝の上に設置した状態でベンチマークテストを実行してみました。

この間、ベンチマーク結果に影響を与える可能性があるため操作は行っていませんが、軽くPC本体を揺らしたり移動させたりして、机の上に設置するのとは異なる状況で利用しました。




ベンチマークテスト開始直後

一瞬各コアの使用率は100%まで上がりましたが、すぐに80%前後まで抑えられ、以後ずっとこの状態でした。




ベンチマーク実行中、CPUの温度は最大でも50度半ば程度でこれ以上は上がりません


ベンチマーク結果 CPUのスコア(246cb)が少し抑えられています


上記の結果は一例であり、他にも色々な状況で試してみたのですが、やはり膝の上など多少の揺れがある状況での利用では、CPUのパフォーマンスが若干制限されるようです。

CPU温度についても、揺れがある状態では最大で50度半ば程度までしか上がらず、PCの底面温度も大体40℃を少し切るくらいという結果でした。

以上より、PCを膝の上などに置いて利用した場合、インテリジェント・クーリング機能により多少性能が抑えられはするものの、熱さなどを感じる事なく快適に利用できる事がわかりました。



消費電力・温度

ThinkPad T460sの消費電力を測定。
以下はアイドル時とベンチマーク実行時(CINEBENCH R15)の消費電力値です。

画面の輝度は50%に設定しています。



アイドル時 ・・・ 7W
ベンチマーク実行時 ・・・ 35W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

今回のモデルは高解像度液晶を搭載しているのにもかかわらず、アイドル時は非常に低消費電力です。
また外部GPUを搭載していますが、高負荷な状態でも消費電力はそれ程大きくはならないよう。




続いて、ThinkPad T460sのパーツ温度を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(CINEBENCH R15を10分以上実行)のパーツ温度です。

高負荷な状態が続くとCPU温度は若干上がりますが、高温というほどではありません。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度を測定してみました。

高負荷な状態が続いても30度を少し超える位と、全体的に低温です。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、ThinkPad T460sの再起動にかかる時間を測定。
以下は9回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:50
2回目 0:42
3回目 0:44
4回目 0:43
5回目 0:43
6回目 0:43
7回目 0:42
8回目 0:42
9回目 0:42

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 43秒

ThinkPad T460sの再起動にかかる時間はおよそ43秒。
SSDを搭載しているため、非常に高速です。



バッテリ駆動時間

ThinkPad T460sのバッテリ駆動時間を測定。

駆動時間測定にはbbenchを使用、ソフトの設定内容はキーストロークが10秒毎に実行、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。

液晶の輝度は50%に設定した状態で測定しました。


バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は40789秒。
約11(11.330277777…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

非常に長い駆動時間です。
多少負荷をかけた状態であっても、かなり長い間バッテリ駆動で作業が行えると思われます。

外出時の利用が多い方であっても、よほど長時間電源のない場所で利用するというのでなければ、バッテリの持ちで不便を感じるような事はないでしょう。



ThinkPad T460s 購入しました

買う予定にしていながらも、特に急いでいないから・・と買わずにいたのですが、割引率の高いクーポンが登場したので(9月16日)ようやく購入しました。

ThinkPadはずっとXシリーズを使ってきており、ThinkPad X260にするかT460sにするかでとても迷ったのですが、X260はストレージの選択肢の幅が狭かった事、また今回のT460sは14型でありながら非常に軽く、デモ機を触った時から良いなあと思っていたため、こちらを選択しました。

以下、今回購入したモデルの構成です。

・Core i7-6600U プロセッサー (2.60GHz, 4MB)
・Windows 7 Professional SP1 64bit (Windows 10 Pro 64bit ダウングレード権行使) – 日本語版
・14.0型FHD液晶 (1920×1080 IPS 光沢なし) カメラなし、マイクあり
・インテル HD グラフィックス 520
・20GB PC4-17000 DDR4 (4GBオンボード+16GB (1スロット使用))
・日本語キーボード (バックライト付)
・指紋センサーあり
・TPMあり(TCG V1.2準拠)
・512GB ソリッドステートドライブ SATA
・インテル Tri-Band Wireless-AC 18260(2×2、WiGigおよびvPro対応) + Bluetooth 4.1

・3年間 引き取り修理
・ThinkPad USB3.0 ウルトラドック

¥301,104 → ¥179,928(税込/配送料込)

WiGigはまだ使いませんが、一応使いたいと思ったときに使えるように、Tri-Band Wirelessを選択。

あと米沢生産のモデルをと考えたのですが、米沢生産だとOSの選択肢がWindows 10のみとなってしまうため、Windows 7の選択肢がある中国生産のモデルを選びました。Windows 10を搭載したPCも使ってはいますが、ちょっとまだ10をメインに使う気にはなれないので、Windows 7です。

加えて3年保守とThinkPad USB3.0 ウルトラドックも追加。

計30万超えとなりましたが、PC本体価格にはクーポンが適用できるため、クーポン利用で約18万と内容の割には安くできてラッキーです。

最短のお届けが10月24日と1カ月以上かかってしまう所がネックですが、べつ中国生産だからというわけではなく、米沢生産の方でも10月24日という記載となっており、あんまり変わらないのかなと・・

また届いたら新しく記事にするか、ここに追記したいと思います。
楽しみです。

※10月1日に届きました。予定よりかなり早いです。
現在いろいろ設定中。また時間がある時にでも簡単に掲載したいと思います。



ThinkPad T460s まとめ

ThinkPad T460sのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・14型サイズながら厚み16.9-18.8mm、重量は最小で約1.36kgと薄型軽量
・14型フルHD、フルHDタッチパネル、WQHDの非光沢パネルを選択できる
・第6世代のCoreプロセッサや最大24GBのDDR4メモリ、SSDは容量や規格(SATAやNVMe)を選択できる
・NVIDIA GeForce 930M (2GB)を搭載可能
・ThinkPadならではの優れた堅牢性や操作性を持ちあわせている
・メンテナンス性に優れた構造を採用(底面カバーが開きやすい)
・インテリジェント・クーリングにより、膝の上でのPC利用も快適
・長時間のバッテリ駆動が可能

14型液晶を搭載する、モバイルタイプのビジネスノートPCです。

14型ながら厚みは16.9-18.8mm、また重量は最小で約1.36kg、さらにタッチパネル搭載の構成でも約1.43kgと薄型軽量を実現しており、高性能かつ使いやすいモバイルノートが欲しいというユーザーに向いています。

14型サイズで薄いThinkPadは他にも存在しますが、T460sは外部GPUを搭載できる事、またメモリも最大24GBまで搭載できるなど拡張性に優れており、性能が必要なユーザーには魅力の大きいモデルだと言えるでしょう。

加えてメンテナンスのしやすい構造や、インテリジェント・クーリングと呼ばれる独自の機能を採用するなど、ノートPCを快適に利用できるような様々な工夫が各所に施されており、少し大げさではありますが至れり尽くせりのノートPCだと思います。

バッテリが着脱できない点をデメリットと見るユーザーもいるかもしれませんが、バッテリの持ちが悪い、また中途半端であるのならばともかく、今回利用したモデル位バッテリの持ちが良いのなら、特に問題ではないかなと思います。

個人的に、今一番欲しいノートPCです。