Venue 8 7000(7840)シリーズレビュー Intel RealSense 3Dカメラを搭載する8.4型Androidタブレット
デルが販売するタブレット、Venue 8 7000(7840)シリーズのレビューです。
Venue 8 7000(7840)シリーズは、8.4型WQXGA(2,560×1,600)の有機ELディスプレイを採用するAndroidタブレット。
特徴は、厚さ6mmという極薄ボディの採用や高精細な有機ELディスプレイの採用、またインテルのRealSense Snapshot Depthカメラを搭載している点で、RealSenseカメラについては、3つのカメラを利用して撮影を行う事で、写真データに深度センサーによる測定情報が記録され、撮影した写真のピント位置を後から変更できるといった面白い機能を備えています。
Androidタブレットは数多く存在しますが、本製品の様な機能を備えた製品は他になく(発売時点では)、最新の機能をいち早く利用したいという方にはもちろん、ボディデザインや美しいディスプレイなど外観に拘る方にもお勧めできる製品です。
今回は、そんなVenue 8 7000(7840)シリーズ外観や機能、使い勝手、性能面について詳しく触れてみたいと思います。
【Venue 8 7000(7840/Android)シリーズ レビュー記事目次】
・Venue 8 7000シリーズ 外観・インターフェース・使用感
(RealSense Snapshot Depthカメラを搭載 / 外観・インターフェース / ディスプレイの見やすさ / 重量・サイズ感)
・プリインストールソフトウェアの内容と カメラの機能について
(プリインストール・ソフトウェア / RealSenseカメラによる写真撮影とピントの編集)
・構成特徴とベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力 / 温度 / バッテリ駆動時間)
・製品のまとめ
(Venue 8 7000(7840) まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
インテル RealSense Snapshot Depth カメラを搭載
本製品の大きな特徴の一つに、インテルの「RealSense Snapshot Depth カメラ」を搭載しているという点があげられます。
Lytro illumという、撮影後にピント合わせが行えるデジタルカメラが存在しますが、そのカメラと似たような機能を持っていると考えるとわかりやすいでしょうか。
複数のカメラを利用して3Dデータを写真に取り込み、焦点距離を後から編集する事が可能となった面白いカメラです。
Venue 8 7000の背面下の方に3基のカメラを搭載
画素数は800万画素
タブレットに搭載のカメラなので、正直画質は荒いです。
また自由自在に焦点距離の調整が行えるかというとそうでもないのですが、はまる人ははまるのではないかと思います。
カメラの機能については、また後に記事で詳しく触れます。
Venue 8 7000(7840)シリーズ 外観・インターフェース
Venue 8 7000(7840)シリーズの外観やインターフェースの内容をチェックします。
サイズは縦持ちの状態で幅124.4mm、縦の長さが215.8mm、厚みは6mmで、重量は約305g。6mmの厚みは数字を聞くだけだとなんとなくピンと来ないですが、実物は非常に薄くスタイリッシュ。
薄いとちょっとした衝撃で前面のパネルが割れてしまわないか等、剛性が気になる所ですが、実際に手に持った感じでは思ったよりも強度はあるよう。
一般的な使い方で簡単に破損してしまうような事は、まずないと思います。
タブレットの前面下にはスピーカーとカメラ
前面にあるカメラは普通のカメラ
パネルの縁が非常に薄く、見た目に洗練された印象
背面全体の様子
中央には大きめのDELLのロゴが配置されている
カラーはやや暗めのグレーといった所で、中央付近にはDELLのロゴ、下の方には先ほどご紹介した「RealSense Snapshot Depth カメラ」が搭載されています。
DELLのロゴの向きから考えて、普段の使用時はカメラ側が下に来るように持つ事が多いのではと思いますが、カメラ使用時は手でレンズを覆ってしまわないよう、カメラが上に来るように持ちます。
まあ、どのように持とうが個人の勝手ですが、使用していてなんとなくそう思いました。
タブレット側面のインターフェースをチェックします。
左側面には電源ボタンとボリュームコントロールボタン。
右側面にはMicroSDカードスロット。
ちなみにこのカードスロットのトレイは、手で取り出す事はできません。
ピンのような細いものをカードスロット前面に見えるホールに差し込み、出てきたトレイにMicroSDカードをのせて再度挿入します。
タブレット下部にはヘッドフォンとマイクのコンボポートに、MicroUSBポートが並びます。
付属の電源アダプターと、USBケーブル
電源アダプターの出力は5V、2Aで10W
ディスプレイの見やすさをチェック
本製品には8.4型サイズで2,560×1,600ドットという有機ELディスプレイが採用されています。
正直、最初にホーム画面を見た時には感動しました。パネルに写真を張り付けているのではと思うほど、くっきりとしていて綺麗です。
RealSenseカメラのインパクトが強い製品ですが、個人的には有機EL&高解像度パネルを採用しているというだけでも、十分に魅力は大きいです。
画面を正面からみたところ
画面を上からみたところ
画面を左側面からみたところ
有機ELなので当然ですが、画面をかなり斜めからみても殆ど色変化がなく、また表示物の輪郭がくっきりとしています。
色もとても鮮やかで、普段から写真や映像などをよく閲覧するというような方には楽しいタブレットだと思います。
屋外の光が入る明るい場所で見ても、くっきりとした表示
光沢パネルですが、明るい場所でも映り込みなどはあまり気にはなりませんでした。
重量・サイズ感
Venue 8 7000の重量を測定してみました。
タブレット本体の重量は308g。
ほぼ公称値通りです。
この程度の重さのタブレットなら、外出時の携帯も全く苦にならないと思います。
電源アダプターやUSBケーブルを合わせた重量は72g。
一応測ってみました。
片手で持った時のサイズ感は上写真のようになります。
私はあまり手が大きくないため、上のような持ち方ではギリギリといった感じですが、手が大きめの方なら片手でも余裕で持てると思います。
薄いので持ちやすいです。
Venue 8 7000(7840)シリーズの概要や外観については以上となります。
引き続き、次記事では搭載されているソフトウェアやカメラの機能について触れたいと思います。
製品に興味をお持ちの方は、ぜひ次記事もご覧ください。
次: Venue 8 7000(7840)に搭載のRealSense Snapshot Depthカメラを使ってみる