ThinkPad X200sでベンチマーク その1
3月上旬に発売されたばかりのThinkpad X201シリーズ。
その前モデルX201sのベンチマークテストのデータがあるので、掲載します。
(書くかわからないと言っていたX201sの前モデル X200sはこんなマシンですよの続きです)
ここで簡単に概要について触れておきますが、
新製品のX201とX200シリーズは筐体こそ殆ど変わりませんが、
中身(スペック)は大きく違います。 下の写真はT61とX200sのツーショット
前のモデルがCore 2プロセッサを搭載していたのに対し、
今回の新製品には全てCore iシリーズのプロセッサを採用しており、
その他も地味にではありますが様々な部分が異なります。
また「X200s」のベンチマーク結果と一口にいっても、X200sの構成によって同じシリーズでも性能は異なりますし、
今回の新製品ともかなり違うと思います。
なので正直、新製品X201sの性能を想像する手がかりにはならないだろうなあ・・・とか思うんですよね
まあでもあんまり深く考えずに掲載しますよ
何種類かのベンチマークテストのデータがあるのですが、
全部載せていると面倒くさいキリがないので、主要なものを掲載します。
評価機の型番は「74624SJ」で、初期導入OSはVista Business・・ですが、Windows XPにダウングレードされています。
X200よりも軽いですよって言うのがウリのX200sですが、
今回ベンチマークをおこなったモデル(74624SJ)は、X200とそれ程重量が変わりません。
(軽くするには、細かく構成を指定しなくてはならないんです)
プロセッサには低電圧版のCore 2 Duo SL9300を搭載。
性能に関しては・・「おっ」って思うほどでもなく、だからといってイライラするようなものでもなく、
中途半端といえば中途半端な構成のモデルでした。
低電圧のプロセッサを搭載という点を除けば、X200とさほど変わらないかと思います。
まあSSDとかを搭載していたらまた違ったかもしれません。
ちなみにX200は64GBのSSDしか選択でき無かったと思いますが、X200sでは128GBのSSDを搭載可能。
新製品X201シリーズは128GBのSSDが可能です
では以下、マシンの主な構成とベンチマークテストの結果です。
ベンチマークを行うX200sの構成です。
プロセッサにはCore 2 Duo SL9300(動作周波数:1.6GHz)。
ちなみにX201sには「Core i7-620LM」または「Core i7-640LM」を搭載。
上にも書きましたが、使用のX200sは型番74624SJ、チップセットはGS45を採用。
グラフィックスはチップセット内蔵のGMA 4500 MHDを使用します。
X201sではQM57を採用し、グラフィックスはプロセッサ内蔵のGMA 5700MHDを使用。
このX200sには1GBのDDR3メモリを搭載。
メモリスロットは2つで最大4GBまで搭載可能です。
一方でX201sは標準で2GB(DDR3)、最大で8GBまで搭載可能。
※ただし、購入時のカスタマイズでは最大で4GBまでしか積む事ができません。
では次にベンチマーク結果。
CrystalMark 2004R3は、マシンの総合的な能力を測定する事ができるベンチマークプログラム。
ALU はプロセッサの整数演算速度を、
FPU はプロセッサの浮動小数点演算速度を、
MEM はメモリ性能、
HDD はハードディスクの性能、
GDI は2Dグラフィックス、
D2D も2Dグラフィックス、
OGL は3Dグラフィックス性能を測定します。
X200sの値は・・
ALU = 15797 CPU整数演算速度
FPU = 16866 CPU浮動小数点演算速度
MEM = 10961 メモリ
HDD = 7879 ハードディスク
GDI = 4736 2D
D2D = 3364 2D
OGL = 1439 3D
この値、これだけでは一体どの程度のものなのか良くわかりませんよね。
というわけで、過去に様々なマシンで行ったベンチマークテストの結果の一部と比較してみます。
自分の手元にあるデータの中での比較ですので、X200sと比べるのに適当とはいえませんが、目安にはなると思います。
CrystalMark 2004R3 | Thinkpad X200s | ThinkPad Edge 13” | Ideapad s10-2 |
Mark | 61402 | 53932 | 28415 |
ALU | 15797 | 11945 | 5415 |
FPU | 16866 | 11997 | 4629 |
MEM | 10961 | 8928 | 4307 |
HDD | 7879 | 8227 | 8345 |
GDI | 4736 | 4655 | 2104 |
D2D | 3364 | 1792 | 2925 |
OGL | 1439 | 6388 | 690 |
比較しているのは、左からThinkPad X200s、ThinkPad Edge 13”、Ideapad s10-2。
ThinkPad Edge 13”はThinkpadに関心のある方ならご存知かと思いますが、
今年の1月5日に発表・発売されたThinkpadの新ブランド第一号となる製品。
Thinkpadを名乗りながらも、筐体やキーボードなどは今までのThinkpadに採用されてきたものとは異なるものが採用されており、
Thinkpadユーザーの間で結構色々言われていたモデルです。
↓こんな感じ
↑見ての通り、キーボードが全然ちがうんですよ。
Edge 13”はネットブックのような低価格帯の製品でありながら、性能はネットブックよりも高く、
しかもThinkpadならではの堅牢性や操作性を併せ持つという、一言でいうと欲張りなスペックのマシンです。
まあこれについては色々書きたい事もあるのですが、私は脱線し始めると止まらなくなるという習性があり・・・
危険ですのでここでは止めておきます。
で、一番右端のIdeapad s10-2は名前を見ればわかる通り、昨年に発売されたIdeapadブランドのネットブックです。
2月にこの新モデルIdeapad S10-3シリーズが発表され、
タブレットタイプの方、S10-3tの無料モニターを募集しているとかしていないとか・・(しています)
これについても書き始めると3~4ページ位のボリュームの記事ができそうですが、きりがないので止めておきます。
で、比較してみて実の所はどうやねんという話ですが・・
実はこの中のEdge 13”は今の所はAMDベースのみの製品なのですよ。
基本となるアーキテクチャが異なるので、比較の対象としては余り好ましくないマシンなのですが、
性能に関しては各値にある程度の高低の差はあるものの、X200sとかなり似た感じなのではないかと思います。
あくまでも数値ですので、実際の操作は別ですよ
ちなみにEdge 13”使った事ないのでよくわからんのだけどという方、
すいませんとしか言いようがないです。
レノボさんのマシンで適当なデータが無かったんです。
Ideapad s10-2は昨年に発売された、各社の一般的なネットブック(Atom N280/1.66GHz)と殆ど相違ない性能です。
昨年発売のどこかのネットブックを使って、まあ値段の割には使いやすいよね、って思われたら、
それがs10-2の性能と同じ位だと思っていただいて良いのではと思います。
機能やインターフェースは異なりますけどね。
まとめとして・・・
数値から考えるとX200sはまあそこそこ快適でストレスを感じないパフォーマンス、
だけど3D性能は数値を見てもらえばわかるとおり、かなり低いです。
確かに、3D系のベンチマークはちょっと悲惨です。
まあ、X200sはゲーム等の用途に使用するマシンではありませんけどね。
すいません、まだ掲載しているベンチマークデータはCrystalMark 2004R3だけなのに、
ものすごく長くなってしまっています・・
というか私が少し疲れてきたので、残りは次記事にまわそうかと思います。
次に続きます。
多分明日、遅めの時間に更新すると思います。
(明日はやる事が結構あるので、確実ではないですが・・)
続き→ X200s(X201sの前モデル)でベンチマーク その2