マウスコンピューターが販売するノートPC、m-Book Hシリーズのレビューです。

m-Book Hシリーズは、15.6型フルHDの非光沢液晶を採用するノートPC。
15.6型サイズのノートながら、厚み約23.3mm、重さ約2.1kgと薄型軽量ボディを採用した扱いやすいマシンです。

CPUには、インテル第7世代の各種モデルを選ぶことができるようになっており、ストレージはHDD&SSDのデュアルストレージも可能。

外部グラフィックスを搭載する構成はないものの、Iris Plus グラフィックス 650を内蔵するCore i7-7567Uを選べるなど、グラフィック性能を必要とする用途にも対応できる高性能なノートPCです。

今回は、そのIris Plus グラフィックス 650内蔵のCore i7-7567Uを搭載する「MB-H571SN1-SH2」というモデルを使用してみましたので、製品の使用感や性能面について詳しくご紹介いたします。

【m-Book Hシリーズ レビュー記事目次】

・m-Book Hシリーズ 筺体外観や操作性をチェック
外観・インターフェースキーボードの操作性重量

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・製品のまとめ
m-Book Hシリーズ まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


m-Book Hシリーズ 筺体外観・インターフェース

m-Book Hシリーズの筐体外観をチェックします。
先にも述べた通り、厚み約23.3mm、重さ約2.1kgと、画面サイズの割にコンパクトな筐体を採用したモデルです。

最近は15.6型サイズのノートであっても、この位の薄さ・重さを実現する製品は珍しくはありませんが、このコンパクトさでデュアルストレージが可能であったり、グラフィック性能の高いCPUを搭載できたりと、高性能かつカスタマイズ性に優れる点はマウスコンピューターの製品ならではといえますね。

本製品くらいのサイズであれば、人によってはモバイルノートとしても使えそう、なんて方もいるのではないでしょうか。





ヘアライン調のデザインを施した、シルバーカラーの天板です。
シンプルながらも高級感ある雰囲気で、多くの方に使いやすいデザインだと思います。




背面側、正面側から見た筐体全体の様子。
薄いだけあって、スリムなシルエットです。




ディスプレイには、15.6型フルHDの非光沢液晶を採用しています。
光の反射や周囲の風景の映り込みが目立ちにくく、作業がしやすい液晶です。

長時間ディスプレイを閲覧するような用途にも向いています。





視野角は広いです。
多分ですが、IPS方式のパネルだと思います。

斜めからの閲覧であっても、画面の内容が見づらくなりません。

1人でパソコンを利用するような場合に、ディスプレイを斜めから閲覧するようなことはあまりありませんが、そうではあっても、IPSパネルは画面が明るく見やすいため、視野角の狭い液晶よりも多くの方に好まれやすい傾向にあると思います。



ディスプレイの上部には、約100万画素のウェブカメラが内蔵されています。



ディスプレイの最大開閉角度は約130度。
ノートPCのディスプレイとしては、標準的な開閉角度です。





筐体側面のインターフェースの内容をチェックします。

左側面の様子。
左からセキュリティーロックスロット、LAN、HDMI、USB3.0×2基、マイク入力&ヘッドホン出力のコンボポート、マルチカードリーダが並びます。



右側面にはUSB2.0、電源コネクターが配置されています。




筐体正面側、背面側には何もありません。


最新のUSB Type-C端子などはないものの、15.6型サイズの家庭用ノートとしては不足のないインターフェースの内容です。

ただし光学ドライブは搭載されていないため、必要な方はご注意ください。
といっても、外付けの光学ドライブを利用すればよいだけであるため、特に問題はないと思います。




筐体底面全体の様子。
写真は上が背面側、下が正面側となります。

バッテリは完全に内蔵されています。
あと、筐体内部の各種パーツへアクセスするには、底面カバー全体を取り外す必要がありそうです。



PC本体と、付属の電源コネクタやケーブルです。




電源コネクターは19V、3.42Aで、65W。



キーボードの操作性

m-Book Hシリーズに搭載されている、キーボード周辺の操作性をチェックします。





やや角に丸みを持たせたキーを採用する、アイソレーション型の日本語キーボードです。右側の方には、テンキーを搭載しています。

キーボード右の方に幅の狭いキーがいくつか存在しはするものの、特に変わった配列や機能は見当たらず、初めての利用でも操作に迷うことはありません。

特に私自身は、右下のカーソルキーが独立した配置となっているところが好みです。
他のキーと比較してBackspaceやEnterキーのサイズも大きく、多くの方に使いやすいのではないかと思います。



やや湾曲した形状のキートップを採用しています。
キーの形状が指先になじみやすく、タイピングがしやすいです。



白色のキーボードバックライトを内蔵しています。
暗い場所でパソコンを操作するような場合に便利です。



タッチパッドはボタン一体型。
本製品のキーボードにはテンキーが搭載されているためか、タッチパッドの配置もホームポジションにあわせ、やや左寄りとなっています。

タッチパッドの使用感は普通ですが、クリックボタンが程良い硬さで、ボタン一体型のパッドにしては使いやすい方だと思います。



重量

m-Book Hシリーズの重さを測ってみました。



PC本体の重さは1968g。
仕様では約2.1Kgの重さということでしたが、それよりも少し軽いようです。

ただし、構成により重さは若干変化します。



電源アダプターやケーブルを合わせた重さは257g。
こちらも軽量です。



m-Book Hシリーズ 構成内容とその特徴について

掲載しているm-Book Hシリーズ「MB-H571SN1-SH2」の構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【MB-H571SN1-SH2 の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i7-7567U(3.50GHz~最大4.00GHz)
ディスプレイ   15.6型ワイドフルHD(1,920×1,080)、非光沢
グラフィックス   インテル Iris Plus グラフィックス 650
メモリ   16GB(8GB×2/PC4-17000 DDR4 SODIMM)
ストレージ   256GB SSD(M.2 SATA3接続/Hitachi製)+ 1GB HDD(5400rpm/Western Digital製)
無線機能   IEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.2
バッテリ   リチウムイオン
サイズ   379.5×249.9×23.3(幅×奥行き×高さ/mm/突起部含む)
重量   約2.1kg
標準保証   1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2017年10月16日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、15.6型フルHD液晶、Core i7-7567U、16GBメモリ、256GB SSD&1TB HDDという構成内容を持つモデルです。

上記構成の他にも、本シリーズには第7世代のCPUを採用するモデルが複数提供されており、いずれもノートPCとしては高性能。

外部グラフィックスを搭載する製品ではないためゲームには向きませんが、ネットやビジネスアプリの利用などさほど重くない用途であれば、大抵の作業を快適にこなすことができます。

特に今回のモデルには、Iris Plus グラフィックス 650を内蔵する Core i7-7567Uが採用されており、一般的なCPU内蔵グラフィックスと比較して、グラフィック性能は確実に高いです。

ローエンドGPUを載せた構成と変わらないくらいのグラフィック性能はあるのではないかと思われ、軽いゲームのプレイはもちろんですが、写真や動画編集といったややパワーが必要な用途にも向いています。

ゲーミングPCを買うほどではないけれど、パワーのあるノートPCが欲しいというユーザーにおすすめしたい構成です。



掲載製品のストレージをチェックします。



HDD、SSDの仕様(販売製品に搭載のモデルとは異なる可能性があります)


ストレージの内訳

SSDには、Hitachi製の「HFS256G39MND-3510A」という256GB M.2 SSD(SATA)が、HDDにはWestern Digital製の「WD10JPVX-22JC3T0」という1TB HDDが搭載されていました。

容量、速度、価格ともにバランスの良いストレージ構成です。

もちろん、ストレージはカスタマイズが可能。
より大容量のSSD、HDDを選ぶこともできます。



ベンチマークテストの結果

以下、MB-H571SN1-SH2で実施したベンチマークテストの結果です。

参考として、Core i7-7500U、8GBメモリ、256GB SSD&1TB HDDという構成を持つ15.6型ノートの
数値も各所に記載しています。

Core i7-7500Uには「インテル HD グラフィックス 620」というグラフィックスが内蔵されており、今回のCore i7-7567Uに内蔵されている「Iris Plus グラフィックス 650」との性能差の参考になるのではと思います。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用 左がSSD、右がHDDのスコア


【3DMark】




上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyの実行結果

Core i7-7500U(インテル HD グラフィックス 620)搭載ノートのスコアは、Sky Diverが3706、Fire Strikeが784、Time Spyが352でした。



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720、1920×1080(標準品質)、1920×1080(最高品質)/ウィンドウモード

Core i7-7500U搭載ノートでは、1280×720(標準品質)の設定で7068、1920×1080(標準品質)の設定で3898という結果でした。

今回のCore i7-7567U搭載ノートでは、1920×1080(最高品質)の設定でも7925というスコアが出ていることからもわかる通り、一般的なCPU内蔵グラフィックスと比較して、Iris Plusグラフィックスの性能は確実に高いです。



【FINAL FANTASY XIV 紅蓮のリベレーター】



上から1280×720、1920×1080(DirectX 11/標準品質(ノートPC))

Core i7-7500U搭載ノートのスコアは、1280×720(標準品質(ノートPC))の設定で2725。



【CINEBENCH R15】

Core i7-7500Uを搭載するノートでは、OpenGLが40.81fps。
やはり、今回のCore i7-7567U搭載ノートの方がグラフィック性能は高いです。


各ベンチマークテストの結果を見てのとおり、今回のモデルのグラフィック性能は、ゲームプレイに向くといえる程ではありません。

が、軽いゲームなら最高画質でも快適に楽しめること、またやや重めのゲームであっても、画質を落とせばプレイできるくらいのパワーはあります。

ゲーム目的でPCを買うのなら、最初からゲーミングPCを買った方が良いですが、そこまでのPCが必要というわけではない方には、今回のCore i7-7567U搭載モデルは魅力が大きいのではないでしょうか。

私自身も使用していて、面白い構成だと感じます。



消費電力・温度

アイドル時、およびベンチマーク実行時(3DMark)のm-Book Hシリーズの消費電力を測定してみました。

画面の輝度は50%に設定、バックライトキーボードはオフに設定した上で測定しています。(以降、全てこの設定を適用)

アイドル時 ・・・ 5W
ベンチマーク実行時 ・・・ 54W

※実際の値は若干上下します

アイドル時の消費電力は非常に低いです。

一方でCPU内蔵グラフィックスの性能が高いためか、ベンチマーク実行時の消費電力は、外部グラフィックスを搭載しないノートPCにしては高めです。




アイドル時、高負荷時(3DMarkのFire Strikeを20分以上実行)のパーツ温度を測定してみました。

高負荷な状態が続いた場合のCPU温度は90度前後。
やや高いかなとは思いますが、標準的な範囲内の温度です。




高負荷な状態が続いた場合の、キーボード表面温度を測定してみました。

CPUの温度が90度近くにまで上昇しても、キーボードの表面温度は全体的に低め。快適にタイピングなどの操作が行えます。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

m-Book Hシリーズの再起動時間を測定してみました。
以下、PassMark Rebooterの実行結果です。

1回目 0:34
2回目 0:34
3回目 0:36
4回目 0:35
5回目 0:35
6回目 0:35
7回目 0:35
8回目 0:35
9回目 0:35
10回目 0:35

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 34秒

m-Book Hシリーズの再起動時間は およそ34秒。
非常に高速です。

本製品にはHDDをメインドライブとする構成も提供されていますが、特に理由がない限りは、SSDを利用したストレージ構成がおすすめです。



バッテリ駆動時間

bbenchを利用し、m-Book Hシリーズのバッテリ駆動時間を測定。

ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。




バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は39768秒。
約11(11.04666666…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

あくまでも軽い作業時のバッテリ駆動時間ではありますが、約11時間とバッテリの持ちはかなり良いようです。

本製品は高負荷時の消費電力がやや高く、負荷をかけた使い方をした場合、大幅にバッテリの持ちが短くなる可能性はあります。

しかしそうではあっても、モバイルノートとしても十分に活用できるくらいバッテリの持ちは良いといえるのではないでしょうか。

電源を確保できない場所でも、作業がしやすいです。



m-Book Hシリーズ まとめ

m-Book Hシリーズのレビューは以上となります。

15.6型サイズのノートながら、厚み約23.3mm、重さ約2.1kgと扱いやすく、またネットやビジネスアプリの利用など、さほど重くない用途であれば大抵の作業を快適にこなすことができる性能を持ちあわせたマシンです。

外部グラフィックスを搭載する構成はないものの、グラフィック性能の高いIris Plus グラフィックス 650を内蔵する Core i7-7567Uが選択できるようになっており、グラフィック性能を必要とする用途にも対応できます。

Iris Plus グラフィックス搭載のモデルであれば、軽いゲームのプレイはもちろん、写真や動画編集といったややパワーが必要な用途にも活用できるでしょう。

ゲームや編集作業など重い用途向けのPCが欲しいのなら、最初から外部グラフィックスを搭載するPCを買った方が良いですが、そこまでのPCは必要ないという場合に、今回のCore i7-7567U搭載モデルは魅力があります。

外部グラフィックスを搭載するようなノートに比べると軽く、またバッテリの持ちが良いという点にも注目です。