HPが販売するデスクトップPC、HP Pavilion 27-a170jp(a200jp)のレビューです。

HP Pavilion 27-a170jpは、27型フルHDのタッチパネルを作用するオールインワンPC。

HPが販売するオールインワンPCの中でも画面サイズが大きく、メディアコンテンツの利用やストリーミングなどの映像を、迫力の大画面で楽しむことができる製品です。

現在、第6世代のCore i7を搭載する「HP Pavilion 27-a170jp」と、第7世代のCore i7を搭載する「HP Pavilion 27-a200jp」が提供されており、いずれのモデルもGeForce 930MX(4GB)を搭載。

軽めのゲームなど、ややパフォーマンスが必要な用途にも向くモデルをラインアップしています。

今回は、第6世代のCore i7を搭載する「HP Pavilion 27-a170jp」を使用してみましたので、製品の外観や使い勝手、性能面などについて詳しくご紹介いたします。

なお、第6世代の製品と第7世代の製品とでは、構成に若干の違いはあるものの、外観は変わりません。当記事ではそれらの違いにも詳しく触れていますので、購入の際の参考にしていただければと思います。

【HP Pavilion 27-a170jp レビュー記事目次】

・製品の特長
HP Pavilion 27-a170jpの主な特長

・HP Pavilion 27-a170jp 筺体外観や操作性をチェック
外観・インターフェース液晶の見やすさ付属のキーボードとマウス充実のサポート

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度

・製品のまとめ
HP Pavilion 27-a170jp まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


HP Pavilion 27-a170jpの主な特長

以下、HP Pavilion 27-a170jpの主な特長です。
構成は時期により変化する可能性があります。

・27型ワイドフルHDのIPSタッチパネルを採用
・オールインワンタイプのPCながら2画面での利用が可能
・省電力版のデスクトップCPU、Core i7-6700Tや、GPUにはGeForce 930MX搭載で高性能
・2TBもの大容量HDDを搭載
・ブルーレイディスクドライブを標準搭載

27型という大画面液晶を搭載するオールインワンPCです。
HDMI出力を備えており、HDMIを備えたディスプレイを用意すれば2画面でも利用できます。

ブルーレイディスクドライブを内蔵しているため、DVDやブルーレイ等のメディアも利用できますし、本製品くらい画面が大きければ、ストリーミングサービスを利用したコンテンツの視聴などにも向いていますね。

大画面というだけではなく CPUにはCore i7を、グラフィックスには内蔵グラフィックスよりは確実に高性能な GeForce 930MX(4GB)が内蔵されており、写真や動画編集、軽めのゲームなどややパワーが必要な用途にも利用可能。

HDDの容量も大きく、サイズの大きな写真や動画ファイルなどの保存にも安心です。


なお、第7世代のCPUを搭載する新モデル「HP Pavilion 27-a200jp」の方は、第6世代の「27-a170jp」とは構成が若干異なるのですが、筐体は同じであること、また GeForce 930MXやブルーレイディスクドライブの搭載など、高機能・ハイパフォーマンスである点も同じ。

両製品の違いについては、後に出てくる構成と特徴の項で詳しく解説します。



HP Pavilion 27-a170jp 筺体外観・インターフェース

HP Pavilion 27-a170jpの筐体外観をチェックします。

27型サイズの液晶を搭載する一体型PCですから、さすがにサイズは大きいです。ただ画面サイズが大きく高性能な割に、筐体のサイズや設置スペースは抑えられていると思います。

下部のスタンドがすっきりとした構造であるため、使わないキーボードやマウスを置いておけるところも整理がしやすくて良いです。



ディスプレイには縁がなく、スタイリッシュな外観です。




液晶上部には約100万画素のWebカメラ(HP HD Webcam)を内蔵


液晶下部にはPavilionのロゴ フォントまで洗練された印象です





スタンド。
キーボード等を設置しておくことができます。



ディスプレイの下部には、B&O Play対応のデュアルスピーカーを内蔵。
オーディオ機器の老舗である Bang & Olufsenのサウンドシステムを搭載していることに加え、スピーカーが正面にあるため、音がこもらずきれいに聴こえます。

サウンドについては、本製品にプリインストールされているB&O Playのユーティリティにてカスタマイズが可能です。




B&O Playのサウンドユーティリティ



筐体に搭載されているインターフェースの内容をチェックします。


ディスプレイの下側にいくつかの端子が並びます。
左からUSB3.0 Type-C、USB3.0、ヘッドフォン出力&マイク入力のコンボポート、メディアカードスロットという内容です。

利用時に覗きこむ必要があるため、少し使いづらいです。



ディスプレイの下側、右端の方に電源ボタンが配置されています。



背面全体の様子。
シンプルながらも、なだらかな流線型のフォルムが美しく印象に残ります。



背面左側付近には光学ドライブを搭載。
PC正面から見た場合、ディスプレイの右側面にあります。



背面に設置されている端子類。
上にあるのがセキュリティロックケーブル用のスロットで、その下にはUSB2.0×2、USB3.0、電源コネクター、LAN、HDMI出力端子が並びます。

HDMI出力を他のディスプレイに接続すれば、2画面環境でのPC利用が可能になります。



背面中央付近には、鏡面仕上げのhpロゴ。
真っ白な筐体と、光沢感のある素材の組み合わせがきれいです。




ディスプレイ上部 一面に排気口が設けられています



90°~115°までのチルトが可能です。

スイーベル(首振り)機能はありません。
また、ディスプレイ自体の高さを上下させることもできませんが、もともとディスプレイの位置が高くはないため、特に使いづらさは感じません。



本製品で利用する、電源アダプターとケーブルです。



大画面、かつ外部グラフィックスを搭載しているためか、やや大きめの電源アダプターです。



電源アダプターは19.5V、7.69Aで150W。



液晶の見やすさ

HP Pavilion 27-a170jpに採用されている、液晶の見やすさをチェックします。




27.0型ワイドフルHD(1920×1080)の、IPSタッチディスプレイを搭載。
初期状態での画面のスケーリング設定は、100%に設定されている状態でした。

光沢パネルであるため、明るい場所だとやや見づらいと感じる場面もあるかもしれません。ただ画面自体が明るいため、外光の入るような明るい部屋であっても操作ができなくなることはないと思います。

IPS方式のパネルであるため、斜めからでも閲覧しやすいです。



最大輝度に設定した状態で、室内の明るい場所に設置してみました。
やや反射などが気にはなるものの、操作ができなくなるレベルではないです。

明るいリビングなどでも使いやすいと思います





視野角は広いです。
やや角度をつけた状態での閲覧でも、画面の内容をはっきりと読み取ることができます。

例えば複数人で映画鑑賞をしたり、ゲーム機をつなげて遊ぶような用途にも利用しやすいと思います。



付属のキーボードとマウスをチェック

HP Pavilion 27-a170jpには、ワイヤレスタイプの日本語キーボードや 光学スクロールマウスが標準付属しています。

標準で「ワイヤレス」のデバイスが付属するというところが嬉しいですね。

キーボードやマウスにケーブルがあると、どうしても机周りが雑然とした印象になってしまいますが、ワイヤレスならすっきりとした環境で作業が行えますし、画面から離れてストリーミングサービスを楽しむ・・なんて場合の操作にも便利です。



筐体と同じ、ホワイトカラーのキーボードとマウスです。
付属のアダプターをPCのUSB端子に装着し、接続します。





特に変わった機能はない日本語キーボードです。
Pgup等のキーがEnterの右隣に配置されているところと、一部キーのピッチが極端に狭くなっており、最初のうちだけ少し使いづらいと感じました。

打鍵感は悪くありません。



キートップは平らな形状です。
ザラザラとしたマットな質感の素材を用いています。



キーボード底面。
背面側(写真上側)の方に、電池用のスロットが設けられています。

チルトスタンドなどはありません。



背面側が高く設計されており、利用時にキーボード面がやや傾斜するスタイルとなります。




マウスにも特に変わった機能はありません。
ややスリムな形状で持ちやすいです。



充実のサポート

HP Pavilion 27-a170jpには、標準で「速攻!HPパソコンナビ特別版」と呼ばれるパソコンの入門書のようなものが付属しています。

主に、Windows 10の基本~応用操作について説明した本です。




Windows 10の操作に詳しい方ならばともかく、初心者には重宝する参考書となるのではないでしょうか。



他にも本製品の購入者は、パソコンの基本設定について電話でサポートしてくれるサービス(購入後1年間)やチャットサポートなど、様々なサポートサービスが利用できます。

一般的なPCで見られる標準的なサポートよりもサービス内容が充実している点は、特にパソコンに詳しくない方には大きな魅力です。

PC故障時の保証による修理が、「引き取り」修理だという点も地味にメリットが大きいと思います。(製品を引き取りに来てくれ、修理後に届けてくれる)



HP Pavilion 27-a170jp 構成内容とその特徴について

掲載しているHP Pavilion 27-a170jpの構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】




【GPU-Z】

【HP Pavilion 27-a170jp パフォーマンスモデル の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i7-6700T(2.80GHz~3.60GHz)
チップセット   H170
ディスプレイ   27.0型ワイドフルHD(1920×1080)、光沢、IPS、10点タッチ
グラフィックス   NVIDIA GeForce 930MX(4GB/GDDR5)
メモリ   8GB(8GB×1/PC4-17000 2133MHz/2スロット/最大16GB)
ストレージ   2TB HDD (7200rpm/Seagate製)
光学ドライブ   ブルーレイディスクドライブ
LAN   10/100/1000 Mbps オンボードネットワークコネクション
無線機能   IEEE802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
電源   150W電源アダプター
サイズ   655×203×487~476(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約10.8kg
キーボード&マウス   ワイヤレス日本語キーボード&ワイヤレス光学スクロールマウス
カラー   ブリザードホワイト
標準保証   1年間保証(引き取り修理サービス, パーツ保証)、使い方サポート

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2017年02月12日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、27型フルHDタッチパネル、Core i7-6700T、GeForce 930MX、メモリ8GB、2TB HDD、ブルーレイディスクドライブという構成のモデルです。

本モデルで提供されている構成は、この1種のみ。
カスタマイズでオフィス付属の選択などはできますが、主要なパーツのカスタマイズはできません。

ストレージはHDDオンリーですが、CPUはCore i7(省電力版のデスクトップCPU)、また外部グラフィックスを標準搭載するなど、パフォーマンスは高め。

大画面を活かして写真や動画編集をおこなったり、ゲームも軽いもの限定ではあるものの遊べない事はないですし、ストリーミングサービスなどのコンテンツを楽しむのにも向いています。

もう1点、本製品の後継モデルとして、第7世代のCore i7を搭載する「HP Pavilion 27-a272jp」が販売されており、第6世代のモデルと比較して、筐体や使われているチップセットなどに変わりはないのですが、CPUにはCore i7-7700Tが、またストレージには NVMe規格の128GB M.2 SSDと 2TB HDDが搭載されるなど、ややハイパフォーマンスな構成内容が採用されています。

CPUの性能に大きな差はないものの、ストレージにSSDが搭載されているという点に惹かれる人は多いのではないでしょうか。

ただ、第6世代の「27-a170jp」と第7世代の「27-a272jp」とでは、2017年2月12日現在 約4万円ほどの価格差があるため、価格の安い「HP Pavilion 27-a170jp」の方を選ぼうという方も少なくはないでしょう。


以下、第6世代の「27-a170jp」と第7世代の「27-a272jp」の主な違いをまとめてみました。

27-a170jp 27-a272jp
CPU Core i7-6700T(2.80GHz~3.60GHz) Core i7-7700T(2.90GHz-3.80GHz)
ストレージ 2TB HDD (7200rpm) 128GB M.2 SSD(NVMe)
2TB HDD(5400rpm)
価格
(2017年2月12日時点)
¥129,800 (税抜)~ ¥168,000 (税抜)~



以下、掲載モデルに搭載されているストレージの詳細です。


HDDの仕様


ストレージの内訳

ストレージには、Seagate製の「ST2000DM001-1ER164」という2TB HDD(7200rpm)が搭載されていました。

ノートPCに搭載されるようなHDDに比べると、ベンチマークのスコアも全体的に高いですし、実際の処理速度も速いです。

OSやアプリ起動時にしばらく待たされる感じがあることは否めませんが、2TBと容量が大きく、長く利用するPCのストレージとしては悪くはないです。

サクサクとした使用感をお好みの方には、SSD&HDDの2ドライブ構成を採用する「HP Pavilion 27-a200jp」の方がおすすめです。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載の HP Pavilion 27-a170jpで実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用


【3DMark】




上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720(標準品質)、1920×1080(標準品質)/ウィンドウモードで実行


【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】



上から1280×720、1920×1080(DirectX 9/標準品質(デスクトップPC))


【Minecraft】



画質を上げてもサクサクと快適に動作します


【CINEBENCH R15】


ゲーミングPCほどのパワーはないものの、軽いゲームを標準画質でプレイできるくらいの性能は持ちあわせています。

CPUも省電力版ではあるものの、デスクトップ向けのCore i7を搭載するなど、やや重めの作業にも向くオールインワンPCだといえるでしょう。あまり複雑ではない、写真や動画編集などにもおすすめです。

映画鑑賞やストリーミングサービスの利用など、ライトな用途にしかPCを利用しないという方には、ややオーバースペックかもしれません。



消費電力・温度

以下、HP Pavilion 27-a170jpのアイドル時、ベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力です。
画面の輝度は50%に設定しています。(以降この設定)

アイドル時 ・・・ 26W
ベンチマーク実行時 ・・・ 66W

※実際の値は若干上下します

27型液晶や外部グラフィックスを搭載しているものの、グラフィックスは高性能という程のモデルではないため、消費電力は低めです。




アイドル時、高負荷時(3DMarkのFire Strikeを20分以上実行)のパーツ温度を測定してみました。

高負荷な状態が長く続いた場合でも、CPU温度は70度前後とさほど高くはならないようです。



HP Pavilion 27-a170jp まとめ

27型フルHDという、迫力の大画面を持つオールインワンPCです。

DVDやブルーレイ等のメディアコンテンツをはじめ、ストリーミングサービスの視聴、写真や動画編集など、大画面でこそ楽しめる用途への利用に適したモデルです。

2画面での利用も可能であるなど、沢山ウィンドウを立ち上げて細かい作業を行う方にもおすすめ。

Core i7-6700Tや GeForce 930MXの搭載でパフォーマンスが高いため、パワー不足を感じる場面もなく使用感は快適です。

ストレージがHDDであるため、やや動作が鈍重なところはあるものの、この程度の操作感なら悪くはないかなと思います。ストレージの容量も大きく、残容量を気にせず使えるところが楽ですね。

SSD搭載が良い方は、価格は高くなりますが、第7世代Coreプロセッサを搭載する後継の「27-a272jp」を選ぶと良いでしょう。SSD搭載とはいっても、SSDに加えて2TB HDDを搭載するなど大容量ストレージは健在です。