マウスコンピューターが販売するノートPC、LuvBook J シリーズのレビューです。

LuvBook J シリーズは、13.3型の非光沢液晶を搭載するモバイルノートPC。

HD+の液晶を搭載する低価格なJHシリーズと、フルHD液晶を搭載する上位構成のJFシリーズとに分類されており、今回掲載するのはフルHD液晶を搭載する高性能な LuvBook J シリーズとなります。

13.3型の液晶を搭載しながらも厚み23.6mm、重さは約1.4kgと比較的薄型軽量であり、特に外出時にパソコンを持ち歩く事が多い方や、置き場所をとらない省スペースなノートPCをお探しの方に向くモデルだと言えるでしょう。

特筆すべきなのがその価格で、掲載モデルはCore i7-5500U、メモリ16GB、256GB M.2 SSD、500GB HDDを搭載しながらも税別では10万円を切る価格(通常104,800円、10/31までセールにより99,800円)で販売されるなど、非常にリーズナブル。

10万円前後でこのスペックのノートPCが買えるとは驚きです。
もちろん、ややスペックを落としたモデルも選べるなど、幅広いユーザーに向くモバイルノートです。

今回は、そんなLuvBook J シリーズの外観や特徴、使い勝手、性能面について詳しくご紹介したいと思います。

【LuvBook J シリーズ レビュー記事目次】

・LuvBook J シリーズ 薄型軽量な筐体をチェック
外観・インターフェースキーボードの操作性液晶の見やすさ重量

・掲載モデルの構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・搭載ソフトウェア
Control Centerを標準搭載

・製品のまとめ
LuvBook J シリーズ まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


LuvBook J シリーズ 薄く軽い筐体をチェック

まず、LuvBook J シリーズの筐体外観をチェックします。

13.3型で厚み23.6mm、約1.4kgという薄型軽量を実現した筐体です。
モバイルノートとして驚異的に軽いかというとそこまでではないと思いますが、大きな画面を搭載し、かつ2ドライブ構成が可能なノートPCとしては十分に軽量です。





天板の様子です。
ブラックとシルバーと混ぜたような配色のヘアライン加工の天板に、mouseのロゴが入るデザインを採用しています。

控えめながらも光沢感ある美しい天板です。
トーンを抑えた色味のせいで引き締まって見えるのか、13.3型というサイズよりも若干小さい感じがします。



背面側から見た筐体全体図。




正面側から見た筐体の様子。
ディスプレイには13.3型フルHDの非光沢パネルを採用。

非光沢で見やすい液晶です。
心なしか、色も全体的に鮮やかで濃い気がします。




液晶の上には約100万画素のWebカメラを内蔵、液晶下部にはmouseの文字が小さく配置されています。



ディスプレイの最大開閉角度は約130度。
一般的なノートPCと同じくらいの可動域です。

PCの利用場所によっては、ディスプレイの角度を調整したい事がままありますが、そういった場合にも調整がしやすいです。





筐体側面のインターフェースの内容をチェックします。

左側面の様子です。
左からVGA端子、HDMI出力、USB3.0、マイク入力、ヘッドフォン出力が並びます。




右側面にはUSB2.0×2基、メディアカードリーダー、LAN、電源コネクター、セキュリティロックが並ぶという内容です。





正面側、背面側には何もありません。


光学ドライブを搭載しないため、光学ドライブが必要だという方は注意が必要ですが、その他の端子に関しては特に不足していると思われるようなものはなく、使っていて不便を感じるような事はないでしょう。




筐体底面の様子です。
写真は上が筺体背面側、下が正面側となります。

バッテリは脱着が可能です。
内部パーツへ容易にアクセスできるような開閉可能なパネルは設けられておらず、パーツへアクセスするのであれば底面カバー全体を取り外す事になると思われます。



底面左右にスピーカーを内蔵。




31Whのバッテリが搭載されていました。



PC本体と付属の電源アダプター&ケーブル。
アダプターはとても小さいです。



電源アダプターは19V、2.1Aで40W。



キーボードまわりの操作性をチェック

LuvBook Jのキーボードやキーボード周りの機能、操作性をチェックします。





アイソレーションタイプの日本語キーボードを搭載しています。
主要なキーのピッチは約18mm、ストロークは約1.8mmと、筐体が薄い割には深さのあるキーボードを採用しており、打鍵時の違和感がなく打ちやすいです。

右側の幾つかのキーの形状が若干変わっており、慣れるまではやや打ち難いと感じる場合があるかもしれません。



右端のキーがなぜか異常に大きく違和感を感じますが、利用頻度の高い EnterやBackspaceは逆に打ちやすいです。



キートップは完全に平らな形状。
ややザラつきのある素材を採用しており、指紋などが目立ち難いです。



ボタン独立型のタッチパッドを搭載しています。
ボタンは適度な硬さでクリックしやすいです。

使い勝手が特別良いという程のものではありませんが、ストレスを感じない使い心地のタッチパッドだと思います。




タッチパッドのドライバーはSynaptics TouchPad V7.2

Synapticsコントロールパネルより細かな動作の調整を行えます。
コントロールパネルへは、タスクトレイにあるタッチパッドアイコンより「マウスのプロパティ」を開き、タッチパッドタブの設定よりアクセスする事が可能です。



液晶の見やすさをチェック

掲載モデルに採用されている、液晶の見やすさをチェックします。
LuvBook J シリーズにはフルHD液晶と、HD+(1600×900)の液晶を搭載した2種のシリーズが提供されており、今回掲載しているのはフルHD液晶を搭載したモデルです。

選択するシリーズが異なる場合、液晶の見え方や種類も異なってきますので、以下の内容は参考程度にご覧ください。




13.3型フルHD(1920×1080)の非光沢パネルが搭載されています。
仕様に記載はありませんが、多分IPSパネルだと思います。色の濃いメリハリのある綺麗な液晶です。

初期時の画面のスケーリングは150%に拡大表示されるという設定となっており、アイコンや文字はかなり大きめに表示されている状態でした。

13.3型サイズのパネルであるため、人によってはフルHDの解像度は表示が小さく見辛いかもしれません。大きめのコンテンツ表示を好まれる方は、HD+の液晶を搭載するLuvBook Jを選択すると良いでしょう。

ただし、選択できる構成はフルHDモデルの方がハイスペックな内容です。




電源オン時の液晶 斜めから見ても色が殆ど変化しない



液晶の視野角は広いです。
液晶を左右側面や上側から見たとしても、よほど角度を付けなければ内容が見難くなる事はありません。

発色も美しく、写真や動画編集などにも使いやすいと思います。



重量

LuvBook J シリーズの重量を測定してみました。



PC本体の重量は1458g。
13.3型のノートPCとしては、比較的軽量です。

掲載モデルにはM.2 SSDと2.5インチのHDDが搭載されており、本シリーズで提供されている構成の中では重い方だと思われます。

ストレージがM.2 SSDのみであれば、もう少し軽くなるでしょう。



電源アダプターとケーブルの重量は256g。
こちらも軽いです。



LB-J770X-SH2 構成内容とその特徴について

掲載しているLuvBook J シリーズ「LB-J770X-SH2」の構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】






【LB-J770X-SH2 の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i7-5500U(2.40GHz/TB時最大3.00GHz)
ディスプレイ   13.3型 フルHD(1,920×1,080)、非光沢
グラフィックス   HD グラフィックス 5500
メモリ   16GB(8GB×2/PC3-12800 DDR3L SODIMM/最大16GB)
ストレージ   256GB SSD(M.2/SATA3/SanDisk製)+ 500GB HDD (SATA2、5400rpm/Western Digital製)
光学ドライブ   なし
無線機能   IEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth v4.2 + LE(M.2)
バッテリ   公称の駆動時間:約5.6時間
サイズ   326×231×23.6(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.4kg
保証期間   1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年09月26日時点のものです。

Windows 10 Home、13.3型 フルHD液晶、Core i7-5500U、メモリ16GB、256GB M.2 SSD&500GB HDDという構成内容のモデルです。

LuvBook J シリーズで提供されるマシンの中でも特にハイスペックなモデルだけあって、もはやカスタマイズの必要はないくらい充実した構成内容を持ち合わせています。

冒頭でも述べましたが、このような構成でありながらも税別だと10万円を切る価格(2016年9月26日時点)で提供されるなど、非常にリーズナブルです。

ゲーム用のPCのように外部GPUなどは搭載していませんが、一般的な用途向けのPCとしては十分すぎるくらい高性能なマシンであり、ハイパフォーマンスなノートPCをできるだけ安く手に入れたいというユーザーには魅力的な製品だと言えるでしょう。

Core i7-5500Uというと1つ前の世代のCPUではありますが、現在主流であるSkylake世代のCPUと比較して劣ると思われるような点はありませんし、実際CPU性能も内蔵グラフィックの性能も高いです。

もちろん、スペックを抑えた構成も提供されていますので、本モデルではオーバースペックだという方は、下位構成を検討すると良いでしょう。



搭載ストレージの内容をチェックします。



SSDとHDDの仕様


ディスクの内訳

SSDにはSanDisk製の「SD8SNAT256G1122」という256GB M.2 SSDが、HDDにはWestern Digital製の「WD5000LPCX-00VHAT0」という500GB HDDが搭載されていました。

SSDはSATA規格のモデルですが、ベンチマークスコアを見る限りでは性能は高く、また実際の利用でも動作は快適です。加えて500GBものHDDを搭載していますので、普通の使い方で容量不足となるような事はまずないでしょう。

カスタマイズでは、より大容量のHDDへとアップグレードさせる事もできますので、サイズの大きな写真や動画などのデータを扱うような方であっても、困るような事はないはずです。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているLB-J770X-SH2で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用



【3DMark】



Sky Diver、Fire Strikeの実行結果



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


1280×720、1920×1080/ 標準品質、Windowsモードで実行



【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】



上から1280×720、1980×1080(DirectX 9/高品質(ノートPC))



【CINEBENCH R15】


外部GPUなどは搭載しないPCですが、Core i7でCPU性能が高い事はもちろん、軽めのゲームであれば画質を抑えればプレイできるくらいのグラフィック性能を持ち合わせているようです。

ネットや動画の閲覧、ビジネスソフトの利用など日常的な用途への利用をはじめ、ライトなゲームのプレイ、簡単な写真・動画編集などもこなせる高いパワーを持ちあわせたマシンです。

簡単な作業しかしないのなら、下位構成でも十分だと思われます。



消費電力・温度

LB-J770X-SH2の消費電力を測定。
以下はアイドル時とベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力値です。

アイドル時 ・・・ 10W
ベンチマーク実行時 ・・・ 40W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時、ベンチマーク時いずれも低消費電力です。




次に、LB-J770X-SH2のパーツ温度を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(3DMarkを20分以上実行)のパーツ温度です。

高負荷な状態が長く続くと、CPUの温度がやや高くなりやすいようです。

とはいえ、本製品で高い負荷のかかるゲームのようなプログラムを長時間実行する事はあまりないと思われ、特に問題とはならないでしょう。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度を測定してみました。

キーボード中央付近が若干高温になりやすいようですが、一部の範囲のみであり他の部分は比較的低温であるため、キーボード操作は快適です。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、LB-J770X-SH2の再起動時間を測定。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:45
2回目 0:40
3回目 0:40
4回目 0:41
5回目 0:44
6回目 0:41
7回目 0:41
8回目 0:38
9回目 0:38
10回目 0:39

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 40秒

LB-J770X-SH2の再起動にかかる時間は およそ40秒。
起動ドライブがSSDであるため、非常に高速です。

本製品に搭載されているSSDはSATA接続となりますが、それでも十分に速いです。
なお、今回のモデルはHDDで容量をカバーしていますが、容量の大きいSSDを搭載する事も可能です。



バッテリ駆動時間

LB-J770X-SH2のバッテリ駆動時間を測定してみました。

測定ソフトにはbbenchを使用、ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、無線LANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)は60秒毎に実行されるという内容です。

画面の明るさは50%程度に設定しています。




バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は18485秒。
約5.1(5.1347222222222…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

バッテリのみでの長時間利用は難しそうですが、簡単な作業を行う程度の利用なら不便はないバッテリの持ちです。

自室やリビングなど移動してPCを利用するような場合にも、ある程度バッテリが持つマシンだと、電源のありなしを気にする事なく作業が行えるため便利だと思います。



Control Centerを標準搭載

今にはじまったものではありませんが、LuvBook J シリーズには「Control Center」と呼ばれる、ワンクリックでシステムの一括設定を行う事ができるソフトウェアがプリインストールされています。

例えば、負荷のかかる作業を行う場合にはパフォーマンスを発揮できるような設定を、またバッテリを持たせたい場合には省電力気味に設定しておきたいですが、細かな設定をいちいち触るのは面倒だと思います。

Control Centerではそういった様々な場面にあわせて、ワンクリックで複数の設定を一括変更する事が出来るようになっています。




予め提供されている「静音」「省電力」「パフォーマンス」「エンターテインメント」という4つメニューを切り替える事により、ファンの速度や省エネ設定、輝度、タッチパッドの有効無効など、様々な設定を瞬時に切り替える事ができます。

各メニュー内の設定は、カスタマイズが可能。
その時の用途にあわせ、都度システム設定を変更したいというユーザーには便利なソフトウェアだと思います。



LuvBook J シリーズ まとめ

LuvBook J シリーズのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・・

・13.3型フルHD非光沢、HD+非光沢のモデルを提供
・13.3型サイズの液晶を搭載しながらも薄型軽量設計
・エントリーモデルからパフォーマンス向けのモデルまで幅広い構成を提供
・2ドライブ構成を選べる
・価格が安い

13.3型の非光沢液晶を採用するモバイルノートPCです。
今回はフルHDのモデルを掲載しましたが、LuvBook Jシリーズでは HD+のやや価格を抑えたモデルも提供しています。

また構成に関しても、ライトな用途向けのエントリー構成から、パフォーマンスが必要な用途にも対応可能な構成まで幅広く提供しており、多くのユーザーに向くノートPCだと言えるでしょう。

光学ドライブを搭載しないため、光学ドライブが必要だという方は注意が必要ですが、13.3型液晶を搭載しながらも薄型・軽量設計であり、使いやすいモバイルノートをお探しの方には便利な製品です。

軽さだけを見た場合、他にもっと軽いノートは存在すると思うのですが、大抵の製品は価格が高く、気軽に買えそうな製品は少ないです。

しかし、本製品はパフォーマンスの高い構成を選択しても驚くほどリーズナブルであり、モバイルノートが欲しいというユーザにはもちろん、単純に高性能なノートPCが欲しいというユーザーにも魅力は大きいでしょう。

筐体の質感も良く、高コストパフォーマンスな製品だと思います。
モバイルノートの購入を検討されているのなら、要チェックの製品だと言えますね。