HP Pavilion dv7 レビュー 高性能GPUで抜群のパフォーマンスを発揮する17.3型ノートのフラッグシップモデル
HPの個人向けノートPCの最上位モデル「 dv7 」を使用してみました。
この dv7 は、17.3型ワイド(1,600×900)の液晶を搭載する、個人向けノートのラインアップの中では最もサイズの大きいモデル。
最上位モデルなだけあってサイズ云々だけではなく、構成にも他の個人向けノートにはない要素を沢山持っています。
写真はdv7のトップパネルで、ヘアライン加工とアルマイト処理を施したアルミニウム素材を使用。
流れるような線状のデザイン「nagisa」というデザインパターンが刻まれており、dv6a同様、高級感のある仕上がりです。
というわけで以下、dv7 の詳細を細かくレビューしてみたいと思います。
【HP Pavilion dv7 レビュー記事目次】
・HP Pavilion dv7 17.3型ノートのデザインやインターフェースを詳しく解説
・dv7 の内部パーツをチェック ドライブにはSSDとHDDの2基を搭載
・dv7 でベンチマーク SSDや高性能GPUで抜群のパフォーマンスを発揮
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
HP Pavilion dv7 17.3型ノートのデザインやインターフェースを詳しく解説
筐体には、ヘアライン加工やアルマイト処理が施されたアルミニウム素材を使用。
トップパネルにはhpのロゴが刻まれています。
15.6型のdv6と同じく、起動中はロゴが光ります。
nagisaというデザインです。
ヘアライン加工を施したアルミ素材のみのトップパネルだと、冷たく硬い印象を受けますが、
このデザインの追加により、全体的に柔らかなイメージが付加されています。
冒頭でも述べましたが、dv7 には17.3型ワイド(1,600×900)液晶が搭載されています。
見て分かるとおり、残念ながら(自分的に)光沢の液晶です。
鏡みたいに自分が映りこんでいます。
光沢液晶でも気にならない、また光沢が好きな方は問題ないですが、
そうでない方も多いと思うので、この部分(光沢・非光沢)が選択できるようになれば良いのにといつも思います。
dv7 の左側面。
左から排気口、VGA、LAN、HDMI、USB2.0/eSATAのコンボポート、USB2.0、
マイク入力、ヘッドフォン出力、5in1メディアポートを配置。
前面には、ALTEC LANSINGステレオスピーカーを搭載。
このスピーカーは「BEATS Audio」というものに対応しているようです。
「BEATS Audio」については、これまでに耳にした事がないのでどのようなものなのかが分からないのですが、
公式サイトには「ロックやジャズなど様々な音楽で豊かな音響を創りだす」と記載してあります。
この説明だけでは抽象的過ぎて良くわかりませんが、
搭載モデルと非搭載モデルから発せられる音を聴き比べると、また違うのかもしれません。
あと、この dv7 の底面には「HPトリプル・バス・リフレックス・サブウーファー」が配置されています。
スピーカーの写真は、底面のご紹介時にまた掲載しますが、
これが搭載されていると、一般的なノートでは軽くなりやすい低音の音質が向上します。
実際、dv7 の音質はノートPCにしてはかなり良いです。
ゲームやDVD等の視聴でしたら、
外部スピーカーを接続しなくても聞き苦しくない程度の音質で再生可能です。
※HPトリプル・バス・リフレックス・サブウーファーは、以前のモデルでも搭載されていました。
これがあるのとないのとでは、全く音が変わります。
dv7 の右側面。
左より、USB2.0が2基、ブルーレイディスクドライブ、電源コネクタ、
セキュリティロックケーブル・スロット。
ブルーレイディスクドライブは、ブルーレイの再生、書き込みに対応しています。
背面には何も配置されていません。
dv7 のキーボード全体。
少し前に掲載したdv6a同様、アイソレーションタイプのキーボードを採用していますが、
キーの内容はdv6aとは多少異なります。
dv7 のキーボード左側。
dv6aでは左一列に、ブラウザやメール等のアプリ起動が割り当てられたキーが並んでおり、
その配列に慣れない自分には少し使い難かったのですが、dv7 のキーボードにはそれらのキーはありません。
dv7 のキーボード右側。
右側にはテンキーが搭載されています。
テンキーとキーボードの境のスペースが広めにとられており、操作しやすいです。
dv7 のファンクションキー。
以前記事にした dv6a では、ファンクションキーに音量やミュート等の機能が割り当てられていましたが、
dv7 でも同じようにそれらの機能が有効になっています。
※Fキーを押すと音量やミュート等の機能が動作する
本来のFキーの機能を使用するには、Fnキーと同時に押さなくてはならない
これらの操作キーの有効・無効は、BIOSから変更可能です。
(→HP Pavilion dv6a Fキーに割り当てられた機能を BIOS から変更する)
dv7 のタッチパッドは dv6a と同じ、クリックボタンとパッドが一体になったタイプのもの。
左上のポイントをクリックする事で、タッチパッド機能のオンオフを切り替える事が可能です。
ちなみに、dv6a の記事でも述べたのですが、
このタッチパッドは非常に使いにくく指が疲れます。(誤操作も多くなる)
しかし dv7 は屋内での使用が想定されるモデルですので、「屋内=マウスで操作」であれば、
タッチパッドが多少使いにくくても問題はない・・とも考える事が出来ますが、
どのような環境で、どのような使い方をするかは人によって異なります。
このタッチパッドを、使いやすいと思う方ももしかしたらおられるのかもしれませんが、
私的には、もう少し操作感の良いタッチパッドの搭載が希望です。
dv7 のパームレスト左部分。
この部分にも、トップパネルと同じ「nagisa」のデザインが刻まれています。
右側のパームレストには、指紋センサーを搭載。
ディスプレイ右下には「dv7」の製品ロゴ。
多くの他モデルと同じく、液晶ベゼル上部の中央にはウェブカメラとマイクを内蔵。
dv7 の内部パーツをチェック ドライブにはSSDとHDDの2基を搭載
dv7 の底面全体。
搭載パーツの内容は違いますが、各スロットの配置は dv6a と非常に良く似ています。
(→ HP dv6a メモリやHDDなど底面より簡単に行えるパーツの追加・交換)
dv7 の底面には、各インターフェースの種類を判別する為のマークがプリントされています。
側面にプリントしないのは、デザイン上の理由でしょうか?
先でも述べましたが、底面には HPトリプル・バス・リフレックス・サブウーファー(HP Triple Bass Reflex Subwoofer)というスピーカーを搭載。
このスピーカーを搭載すると低音域の質が向上します。
ノートのスピーカーというと、なんとなく浮いたような軽い音を出すものが多いですが、
掲載の dv7 はこの HPトリプル・バス・リフレックス・サブウーファー に加えて
BEATS Audioに対応のALTEC LANSINGを搭載しており、ノートにしては音質は良いです。
(具体的に、BEATS Audioというものがどういったものなのかは不明ですが)
普通にゲーム等をする分には、ノート搭載のスピーカーのみでも不足はないのではと思います。
dv7 のバッテリーを取り外します。
バッテリーは、バッテリーの側にあるリリースラッチをスライドさせるだけで簡単に外れます。
バッテリーを外しました。
次に、dv7 の底面中央付近にある、大きなスロットカバーを見てみます。
カバーには、各スロットのパーツ内容を表すマークが刻まれています。
各所に取り付けられたネジを緩め、カバーを開きます。
dv7 のスロットカバーは大きい為、少々はずし難いです。
力を入れると割れそうな感じがしますが、余程でないと割れないと思います。
スロット内部全体。
スロットの上部、右側にはメモリモジュールスロットが2基搭載されています。
dv7 のメモリスロットはこの2基のみ。
メモリスロットの左側には、無線LANモジュールのスロット。
dv6aの内部パーツの配置と全く同じです。
メモリや無線の下側には、ドライブスロットが2基。
dv6aでは、この位置にドライブは1基のみでした。
dv7 ではオプションで、ストレージを2基搭載する事が可能です。
左側は、メイン ハードドライブベイ。
右側にはセカンダリ ハードドライブベイ。
掲載の dv7 には、HDD と SSD が搭載されています。
ドライブの隣には、内蔵電池。
こちらは dv7 のACアダプター(120W)。
使用中はかなり熱を持ちます。
電池と並べてみるとかなり大きい事が分かります。
dv7 のプラグ。
dv6a同様、ミッキー型のプラグを採用しています。
dv7 でベンチマーク SSDや高性能GPUで抜群のパフォーマンスを発揮
まず最初に、今回使用している dv7 の主な構成です。
【HP Pavilion Notebook PC dv7の主な構成】
OS: Windows 7 Professional 64bit
プロセッサ: Core i7-840QM(1.86GHz、TB時最大3.2GHz/L3:8MB)
チップセット: HM55 Express
メモリ: 8GB(4096MB×2/PC3-10600 DDR3-SDRAM/最大8GB)
ストレージ: 160GB SSD + 500GB HDD(7,200rpm) SSDがプライマリHDD
グラフィックス: Radeon HD 5650(1GBの専用メモリと最大3067MBの共有メモリ)
ディスプレイ: 17.3型ワイドHD+(1,600×900)、光沢あり
光学ドライブ: ブルーレイディスクドライブ
冒頭でも簡単に触れていますが、Core i7-840QM、メモリ8GB、Radeon HD 5650、
60GB SSD + 500GB HDDなど、現在販売されている dv7 の中でも最上位の組み合わせです。
販売価格を簡単に見積った所、大体20万円前後とやはりそれなりの価格になりはしますが、
自分の感覚からすると、この構成で20万前後というのはかなりリーズナブルではないかと思われます。
価格に関してはまた後の記事で述べますが、今回の dv7 は最小構成の状態でも、
今回掲載している dv7 程ではないにせよ、かなり高いパフォーマンスを発揮する事ができるでしょう。
サイズと内容を考えると、非常に安価だというのがこのモデルの印象です。
【エクスペリエンス インデックス】
では以下、上記の構成を持つ dv7 のエクスペリエンスインデックスのスコアです。
プロセッサ 6.7
メモリ 7.4
グラフィックス 6.7
ゲーム用グラフィックス 6.7
プライマリ ハードディスク 7.6
dv7 の基本スコアは、6.7。
見ての通り、プライマリ ハードディスクのスコアにおいては7.6と、非常に高数値です。
プライマリ ハードディスクのスコアは、HDD単体だと高くても大体5後半~6前後のスコアしか出ませんが、
今回はSSDを搭載している為、このような結果となっています。
ストレージへのアクセスが高速だと、システム全体のパフォーマンスが向上しますので、
作業内容によっては体感速度などにも大きく影響するでしょう。
そういう部分も含め、今回の dv7 はノートPCながら、
デスクトップPCでもかなりハイエンドな部類のマシンと同等の性能を持ち合わせていると考えてよいでしょう。
では次に、他モデルとの比較です。
昨年の dv7 冬モデルとの比較を掲載しようかとも思ったのですが、
今回は少し前に掲載した dv6a のスコアを比較として用いました。
現在販売されている中で、シリーズによってどの程度の差があるのか、という部分に焦点を当てています。
勿論同シリーズでも構成内容により、性能には大きな差が出ますが、
比較として用いている dv6a はシリーズ中、ほぼ最上位の構成だといっても違いはありません。
インテルとAMDという差はありますが、今回の dv7 の比較には格好なモデルかと思います。
Win Exインデックス | HP Pavilion Notebook PC dv7 | HP Pavilion Notebook PC dv6a |
プロセッサ | 6.7 | 6.1 |
メモリ | 7.4 | 7 |
グラフィックス | 6.7 | 6.7 |
ゲーム用グラフィックス | 6.7 | 6.7 |
プライマリ ハードディスク | 7.6 | 5.9 |
比較として掲載している dv6a の主な構成は以下の通りとなります。
【HP Pavilion Notebook PC dv6aの主な構成】
OS: Windows 7 Home Premium 64bit
プロセッサ: Phenom II P920(1.6GHz/L2:2MB)
チップセット: AMD M880G
メモリ: 8GB(4096MB×2) PC3-10600 DDR3-SDRAM (最大8GB)
ストレージ: 500GB HDD(7,200rpm)
グラフィックス: Radeon HD 5650(1GBの専用メモリと最大3067MBの共有メモリ)
ディスプレイ: 15.6型ワイドHD(1,366×768)、光沢あり
上記の内容を見た限りでは、グラフィックスは dv7 と同じRadeon HD 5650、メモリ容量も同じ、
異なるのはディスプレイサイズ、プロセッサ、ストレージの内容となります。
スコアはやはりプロセッサ、プライマリ ハードディスクの差が比較的大きいです。
掲載している dv6a や dv7 の構成は、現在 用意されている中ではほぼ(※)最上位の内容となりますので、
上記のスコアは、dv6a や dv7 で実現可能な構成の上限値を示していると見てよいでしょう。
※一応、dv6a のHDDには1TB(5400rpm)容量のものも用意されています
【CrystalMark 2004R3】
次に CrystalMark 2004R3 のベンチマーク結果です。
Mark ・・・ 158036
ALU ・・・ 32094
FPU ・・・ 31302
MEM ・・・ 35538
HDD ・・・ 27361
GDI ・・・ 8581
D2D ・・・ 2539
OGL ・・・ 20621
今回の dv7、やはりSSDを搭載しているだけあって、HDD(ハードディスク)のスコアが非常に高いです。
あと3D性能も郡を抜いて高く、あらゆる面で高い性能を示している事が伺える内容です。
では dv6a との比較です。
CrystalMark 2004R3 | HP Pavilion Notebook PC dv7 | HP Pavilion Notebook PC dv6a |
Mark | 158036 | 109806 |
ALU | 32094 | 25566 |
FPU | 31302 | 24271 |
MEM | 35538 | 21064 |
HDD | 27361 | 11668 |
GDI | 8581 | 5674 |
D2D | 2539 | 2409 |
OGL | 20621 | 19154 |
dv7においては、ALU、FPU、MEM、HDD、多くのスコアが dv6a を上回っています。
とは言っても一般的な作業においては、dv7 と dv6a の性能差を感じるような事はないと思います。
【3DMark06】
次に dv7 の3DMark06のベンチ結果です。
3DMark score ・・・ 7798
SM 2.0 Score ・・・ 2721
SM 3.0 Score ・・・ 3370
CPU Score ・・・ 3614
3DMark06 | HP Pavilion Notebook PC dv7 | HP Pavilion Notebook PC dv6a |
3DMark score | 7798 | 6801 |
SM 2.0 Score | 2721 | 2515 |
SM 3.0 Score | 3370 | 3141 |
CPU Score | 3614 | 2236 |
特に何も問題なく、どちらのモデルも高スコア。
僅かに dv7 のスコアの方が高いですが、両モデルとも3D性能は高いです。
【デビル メイ クライ 4】
そしてデビル メイ クライ 4。
平均fps ・・・ 66.29~121.96
RANK ・・・ S
デビル メイ クライ 4 | HP Pavilion Notebook PC dv7 | HP Pavilion Notebook PC dv6a |
平均fps | 66.29~121.96 | 67.50~117.18 |
RANK | S | S |
dv7 と dv6a では、平均fpsのスコアに微妙な差がありますが、
このベンチマークプログラムは、デモ映像に出現する敵や動きがランダムに変化する為、
ベンチを実行するたびにスコアが微妙に異なります。
(スコアが低くなる事もあれば、思ったより高くなる事もある)
とはいえ、偶然このスコアが出る事はないので、
どちらのマシンもかなり高いパフォーマンスを発揮できると考えて良いでしょう。
【モンスターハンターフロンティア】
次はモンスターハンターフロンティアのベンチマーク。
なお、8月の末に、モンスターハンターフロンティア・ベンチマークの新しいバージョンが登場したのですが、
今回は旧モンスターハンターフロンティアのベンチマークの結果を掲載しています。
平均 ・・・ 5349~5380
モンスターハンターフロンティア | HP Pavilion Notebook PC dv7 | HP Pavilion Notebook PC dv6a |
平均 | 5349~5380 | 3910~3969 |
どちらのマシンもスコア的には余裕ですが、
このベンチマークでは、dv7の方がやや高いスコアが出るという結果になりました。
【FINAL FANTASY XI】
そしてFINAL FANTASY XIのベンチマークスコア。
LOW ・・・ 9602
HIGH ・・・ 6662
dv7 のスコアは、LOW(低解像度モード)が9602、HIGH(高解像度モード)が6662。
FINAL FANTASY XI | HP Pavilion Notebook PC dv7 | HP Pavilion Notebook PC dv6a |
LOW | 9602 | 4612 |
HIGH | 6662 | 3227 |
こちらのベンチマークでも、モンスターハンターフロンティア同様、
dv7 と dv6a のスコア差が思ったよりも大きいという結果が出ました。
勿論、両マシンともプレイには全く問題のないスコアです。
ベンチマークの種類によって、3D性能をメインに計測するもの、
システム全体のパフォーマンスを計測するものなどといったように傾向が異なりますので、
あるベンチマークで同程度のスコアであっても、それとは別のベンチマークではスコアが異なる・・
といった事が起こります。
システム全体で考えると、今回の dv7 はSSDを搭載するなど dv6a に比べて高速である事は明白です。
ですが、スコアは色々な要素によって微妙に異なってきますので、
ベンチマークで得られるスコアは、大体の性能の傾向を示すものだと考えた方が良いでしょう。
というわけで、とりあえず dv7 のベンチマークの結果については以上となります。
なお、冒頭でも述べたように、今回上記に掲載したベンチマーク以外に、
先日公開されたばかりの「FINAL FANTASY XIV」のベンチマークテストも行いました。
ですが、デフォルトのシステムの状態ではベンチマークを実行する事ができず、
実行する為にはグラフィックスのドライバのバージョンを上げる必要がありました。
というわけで次項では、その手順について解説します。
dv7 でFF14ベンチエラー ATI Catalyst ディスプレイドライバの更新で解決
HP Pavilion dv7 で、先日公開されたばかりのFINAL FANTASY XIVのベンチマークを行おうとしたのですが、
デモ映像が始まる直前に下記のようなダイアログが表示され、実行する事ができませんでした。
プログラムは閉じられ、解決策がある場合はWindowsから通知されます。
3回ほど試してみましたが、やはり同じエラーがでて実行する事ができません。
ですが、せっかくの高性能PCなので FINAL FANTASY XIV は試してみたい・・
という事で解決策を調べた所、dv7 に搭載されているグラフィックス Radeon HD 5650 は、
ディスプレイドライバのバージョンが古いとベンチマークが起動しない場合がある、との事だったので、
早速、最新のディスプレイドライバをインストールしてみる事にしました。
スタートメニューより、Catalyst Control Center(カタリストコントロールセンター)を選択します。
Catalyst Control Centerを起動。
(最初の起動では、上の画面ではなく、Catalyst Control Centerの簡易画面が立ち上がります)
Check for driver updatesをクリック。
すると、AMDのディスプレイドライバーのダウンロードページが開きます。
マシンの詳細を、各ドロップダウンリストより選択し、「Display Results」をクリック。
今回アップデートを行う dv7 では、
ノート用グラフィックス、Radeon HD 5650、Windows 7 64bit・・といった感じになります。
先程のページ下部に、選択したマシンで利用できるファイルが表示されるので、
該当するファイルをダウンロードします。
ダウンロード中です。
ATI Catalyst Mobility ダウンロード完了のダイアログが表示されました。
次に、ダウンロードしたディスプレイドライバのインストールを行います。
ウィザードに沿って、項目を選択していきます。
ディスプレイドライバをインストール中です。
インストールし終えたら、マシンを再起動させます。
再起動後、ディスプレイドライバのバージョンを確認してみると・・・
Catalyst10.7(ドライバのバージョン8.753)
今回、アップデート前のディスプレイドライバ詳細画面をキャプチャしておくのを忘れてしまった為、
アップデートする前のドライバの詳細を掲載する事ができないのですが、
確実に以前のものよりはバージョンアップしています。
FINAL FANTASY XIV はCatalyst10.3以降のドライバで起動するとの事ですので、これで大丈夫なはずです。
というわけで、再度ベンチマーク実行。
初めにキャラクターを選択します。
無事、起動する事ができました。
というわけで以下、HP Pavilion dv7 のFINAL FANTASY XIVのスコアです。
LOW ・・・ 1698
LOW(低解像度モード)は1698。
映像は非常に滑らかに再生されているのですが、それでもこのスコアです。
公式サイトで公開されている指標によると「1500~1999 重い」という事になります。
次にHIGHは・・
HIGH ・・・ 不明
dv6a の時と同じく、dv7 でもデモ映像の再生はされたのですが、
画面の解像度が足らず、画面の端でスコアが切れてしまい見る事が出来ませんでした。
HIGH(高解像度モード)は、1920×1080。dv7 のディスプレイの解像度は1,600×900。
とりあえず dv6a との比較を掲載してみると・・
FINAL FANTASY XIV | HP Pavilion Notebook PC dv7 | HP Pavilion Notebook PC dv6a |
LOW | 1698 | 1562 |
HIGH | 不明 | 不明 |
のような感じとなります。
やはりノートPCでは、FINAL FANTASY XIVで高スコアを出すのは余程でないと難しそうです。
ちなみに、今回のようなFINAL FANTASY XIVの起動時のエラーには
・動作停止ダイアログが表示され、起動できない(ドライバを10.3以降にアップデート) ←今回のエラー
・d3dx9.41.dllエラーで起動できない(DirectXをインストールする事で解決)
・起動するが、画面が表示されない(動作必須条件を満たしていない可能性あり)
といった類のものが存在するようです。
あとドライバのアップデートですが、アップデートを行う事によって、
マシンがフリーズしやすくなったり、画面の表示がおかしくなったりなどの不具合が出る事があります。
いずれは、そういったバグを修正したドライバがリリースされるとは思いますが、
アップデート後、マシンの動作に不具合が出るなどの現象が起きた場合は、前バージョンに戻した方が良いかもしれません。
HP Pavilion dv7 夏モデルのレビューまとめ 使用感・長所・短所など
この HP Pavilion dv7 の最大の特徴を最初に述べると、やはり内容の割には非常に安価だという事が上げられると思います。
HPの個人向けノートのコストパフォーマンスの高さは、最近の製品にはじまった事ではありませんが、17.3インチの大型パネル、 Core i5~i7プロセッサ、また標準でRadeon HD 5650を搭載するなど、フラッグシップ機に相応しい内容でありながら、最小構成価格は10万前後。
今回掲載しているモデルは、dv7 で提供されている中ではほぼ最高のパーツで構成されている為、価格は約20万前後と少し高価ではありますが、最小構成モデルでも十分に高性能ですので、予算にそれ程余裕がないというユーザーにも適したノートPCだと思います。
というわけで以下、dv7 のまとめです。
上に記載したような、価格に関する事にも触れていますので、参考までに・・
まず最初に構成の確認です。
【HP Pavilion Notebook PC dv7の主な構成】
OS: Windows 7 Professional 64bit
プロセッサ: Core i7-840QM(1.86GHz、TB時最大3.2GHz/L3:8MB)
チップセット: HM55 Express
メモリ: 8GB(4096MB×2/PC3-10600 DDR3-SDRAM/最大8GB)
ストレージ: 160GB SSD + 500GB HDD(7,200rpm) SSDがプライマリHDD
グラフィックス: Radeon HD 5650(VRAM:1GB)
ディスプレイ: 17.3型ワイドHD+(1,600×900)、光沢あり
光学ドライブ: ブルーレイディスクドライブ
プロセッサは、dv7で提供されている中では最上位のものを搭載。
他に、Core i5-450M(2.40GHz)やCore i7-720QM(1.60GHz)を選択する事も可能です。
ストレージに関しては、160GBのSSD と 500GBのHDDの2ドライブ構成。
他、320GB HDD、また500GBの2ドライブ構成などを選択可能ですが、RAIDには対応していません。
あとグラフィックスですが、dv7 ではRadeon HD 5650のみの選択肢しか用意されていない為、
最小構成モデルであってもRadeon HD 5650を搭載しており、かなり高性能です。
光学ドライブは掲載の dv7 にはブルーレイディスクドライブを搭載していますが、
DVDスーパーマルチドライブを選択する事も可能です。
唯一残念に思うのが、液晶が光沢であるという点ですが、
主にマルチメディア機能を重視したモデルですので、光沢液晶の方が需要が高いのでしょう。
業務用マシンとして十分に使いまわせるモデルですので、非光沢液晶も選択できれば尚良いです。
【HP Pavilion Notebook PC dv7の性能】
dv7 の性能の目安を示すものとして、エクスペリエンス・インデックスのスコアを掲載してみました。
その他のベンチマーク結果については、過去の記事をご覧下さい。(「dv7 でベンチマーク… 」)
プロセッサ 6.7
メモリ 7.4
グラフィックス 6.7
ゲーム用グラフィックス 6.7
プライマリ ハードディスク 7.6
dv7 の基本スコアは6.7。
プロセッサとグラフィックス、ゲーム用グラフィックスのスコアが最も低いスコアとなっています。
高性能ノートといえど、大抵のモデルではプライマリ ハードディスクのスコアが基本スコアとなる事が多い中、
今回の dv7 にはSSDが搭載されている為、ストレージへのアクセスが非常に高速です。
ちなみに、もし最小構成のHDD 320GBを選択した場合、
このプライマリ ハードディスクのスコアは5後半~6前後の値になる事が予想されますが、
そうであっても十分に高性能です。
下にも書きますが、予算を気にされる方はその辺の構成を考慮されると良いでしょう。
【HP Pavilion Notebook PC dv7の価格】
冒頭でも述べましたがこの dv7、最小構成価格が10万前後と内容の割には安価です。
今回掲載している dv7 はほぼ最上位のパーツで構成されている為、価格が20万前後と倍近い価格ですが、
内容は価格以上のものがあると思います。(上位の構成で20万前後というのも、安価だと感じます)
ちなみに最小構成とは、Core i5-450M(2.40GHz)、2GBメモリ、320GB HDD、
Radeon HD 5650、17.3型(1,600×900)、IEEE 802.11b/g/n、
DVDスーパーマルチドライブといった感じの内容で、見る限りでは低性能な印象は受けない構成。
この価格帯で、外部グラフィックスを搭載するという構成が特に目を惹きます。
なお今回の dv7、高性能マシンが必要だというユーザーは勿論ですが、
そこそこの価格でできるだけ高い性能を持つマシンを探しておられる方にも、
この dv7 は適しているのではないかと思います。
10万前後の最小構成モデルでも、そこそこ高性能なデスクトップPC並のパフォーマンスは発揮できますし、
例えば最小構成にSSDとHDDの2ドライブ構成、あとメモリも少し追加したい・・などといった場合であっても、
160GB SSD+500GB HDD、4GBメモリへのアップグレードで14万前後の価格と、内容を考えると安価。
デスクトップの場合、モニタを別に購入しなくてはなりませんので、
その辺のバランスを考えると、今回の dv7 はかなりコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
【HP Pavilion Notebook PC dv7の操作感】
肝心の操作感ですが、今回のdv7は、大型の液晶パネルにテンキー付きのキーボードなど、
実際に触れる部分の内容にかなりゆとりがあります。
液晶が光沢であるという部分は、私的にあまり好きにはなれないのですが、
キーボードに関しては、独自の機能キー(左端一列のクイックローンチ・・キーなど)
が多かった dv6a 等よりも使いやすいです。
タッチパッドに関しては dv6a 同様、できるだけ使いたくないというのが正直な所。
17.3型の大型モデルを携帯する事はそれ程ないでしょうから、
可能ならばマウスを使用した方が良いと思います。
あと、やはり高性能モデルですので、熱が気になります。
特にベンチマークの計測中などに、パームレスト左側からキーボードにかけての部分が熱を持つのが気になりました。
とはいえ、熱の問題は今回のHPのノートに限った事ではなく、
高性能なノートであれば大抵は起こる事だと思います。
温度の高い場所で、負荷の高い作業を長時間行うような場合には、
何らかの対策を講じた方が良いかもしれません。
(高熱が続くと不具合の原因にもなります。自分のメインPCのThinkpadでも夏場はクーラーなど使用しています)
その他、マシンの処理速度や機能については、申し分ありません。
特に価格を考えると十分すぎると感じます。
最後に長所短所をまとめると・・・
【長所】
・SSDが搭載可能
・最小構成でも外部グラフィックスを搭載(3D性能が高い)
・内容の割りに価格がとにかく安い
・マルチメディア機能が充実(特にノートにしては音質が良い)
【短所】
・タッチパッドが使い難い
・液晶の光沢が不満(このノートでは光沢の需要が高いのだと思いますが・・)
・作業内容によってはマシンの発熱が気になる事がある
のような感じとなります。
なお、これらはあくまでも自分の主観的な意見ですので、参考までに。
負荷の高い3Dゲームやアプリケーション等が動く、デスクトップPCのようなノートをお探しの方、デスクトップ・リプレイスを目的としてのノートをお探しの方、出来るだけコストを抑え、高性能モデルを入手したい方にお勧めです。
逆に、それ程3D性能等が必要ないという場合には、ワンランク下のdv6シリーズ等が適しているかもしれません。