HPが販売するノートPC、HP ENVY x2 12-g000のレビューです。

HP ENVY x2 12-g000は、12.3型WUXGA+のタッチディスプレイを搭載するノートPC。脱着可能なキーボードを持つ、2in1タイプのモバイルデバイスです。

常時接続が可能な「Always Connected PC」に位置づけられる製品で、高速な4G LTE通信モジュール(Intel XMM 7360 LTE Advanced)を標準搭載。SIMを用いることでいつでもインターネットへの接続ができるようになっています。

ディスプレイを閉じた状態でも常時接続によって情報をアップデートできるため、電源オンですぐに使えるスマートフォンやタブレットのような感覚で利用できます。ノートPCのモバイル利用が多い方には、とても便利なノートです。

今回は、そんなHP ENVY x2 12-g000の特徴や使用感、性能について詳しくご紹介いたします。

HP ENVY x2 12-g000 製品ページ
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【HP ENVY x2 12-g000 レビュー記事目次】

HP ENVY x2 12-g000 筺体外観や操作性をチェック
 ・筺体外観・インターフェース
 ・キーボードの操作性
 ・アクティブペンが標準付属
 ・重さ
 ・iPad Proとの比較

構成と特徴・ベンチマークテストの結果
 ・構成と特徴
 ・ベンチマークテストの結果
 ・消費電力・温度
 ・バッテリ駆動時間

製品のまとめ
・ HP ENVY x2 12-g000 まとめ

※掲載製品は Linkshare様よりお貸出しいただいたものとなります。


HP ENVY x2 12-g000 筺体外観・インターフェース

HP ENVY x2 12-g000の外観をチェックします。
まずはタブレット部分からです。





ナチュラルシルバーの質感高い素材を用いた、スタイリッシュな外観です。
背面カバーの中央には、プレミアムシリーズでのみ利用されるhpのスラッシュロゴを配置。

無駄のないスッとしたスラッシュロゴのビジュアルと、PC本体のシャープなデザインがよくあっています。



背面カバーの隅には、13MP(約1300万画素)のWebカメラを内蔵。

タブレットのカメラっておまけのような印象がありますが、本製品のカメラはタブレットにしてはそこそこきれいに撮れるため、メモ代わりとして、またSNSやブログに公開するためのちょっとした写真撮影にも便利です。




正面側の様子です。
隅の方に、約500万画素のフロントカメラ、IRカメラを内蔵。

あらかじめ設定を行っておくことで、Windows Helloによる顔認証ログインが利用できます。




hpのスラッシュロゴを配置



液晶フレーム左右のギリギリの位置に、Bang & Olufsenのサウンドテクノロジーに対応するスピーカーを内蔵しています。

正面側に配置されているため、本体が薄いのにもかかわらず音の聴こえは良いです。




続いて、付属のキーボードドックもチェックします。

タブレットの保護カバーとしても利用できる、キーボードドックです。

カラーはオックスフォードブルー。
かなりトーンをおさえたブルーであるため、暗い場所でみるとダークグレーのようにも見えます。

これだけをみるとちょっと暗いかなという感じがするのですが、ナチュラルシルバーのタブレットとあわせるとクラシカルな雰囲気で悪くありません。



背面のカバー部分を、タブレットを立てかけるためのスタンドとして利用します。

このタイプのスタンドの多くは、背面カバーにタブレットを立てかけるだけであるため、安定性に欠けてしまうのが欠点です。

しかし、本製品はスタンドカバーの内部にマグネットが使われており、タブレットの背面に接着させて利用できるため比較的安定性は高いです。

とはいえ、膝の上に置いて作業を行うのは、ちょっと怖いですね。



タブレットとキーボードは、マグネットによってコネクター部分を接続します。




タブレットとキーボードを接続し、ノートブックモードに変形させたときの様子です。



背面カバーの折り目の位置を変えることで、タブレットの傾斜角度の調整が行えます。


ノートブックモード


リーディングモード


タブレットモード

3つのモードで利用できます。

キーボードドックを外す手間なく、タブレットモードで利用できる…ということですが、私自身は慣れていないせいか背面カバーを折るのに手間取ってしまうため、タブレットモードでの利用時には、タブレットをドックから完全に外してしまった方が利用しやすいと思いました。



タブレットを挟んだままキーボードドックのカバーを閉じることで、保護カバーとしても機能します。



キーボードドックカバーの表側にも、hpのスラッシュロゴが用いられています。



カバーをつけたままでも、背面カメラは利用可能です。



ペンを収納するためのホルダーもついています。
これは便利ですね。

人にもよると思いますが、ペンとPCをバラバラに持たなくてはならないのって、ペン紛失の原因になりやすく結構不便なんです。




液晶の仕様や見え方をチェックします。


12.3型WUXGA+(1920×1280)のIPSタッチディスプレイを採用。

やや縦長の液晶です。
この解像度の液晶はより多くの情報を一度に表示できるため、ブラウザ閲覧やオフィスなどを利用する場合に見やすいんですよね。

加えて、本製品の液晶は400nitと明るめであるため、外光がさしこむような明るい場所でも画面の内容が見づらくなりにくいです。

画面への光の反射にさえ気をつければ、屋外であっても支障なく作業が行えると思います。






IPS方式の液晶であるため、視野角は広いです。
斜めから見た場合でも色やコントラストの変化がほとんどなく、ストレスなく閲覧できます。




タブレット側面のインターフェースの内容をチェックします。
キーボードドック側には、タブレットと接続するためのコネクター以外、端子類は何も搭載されていません。

タブレット左側面(キーボードドック装着時)です。
ヘッドフォン出力とマイク入力のコンボポート、USB3.1 Type-C(電源オフUSBチャージ機能対応)、トレイタイプのmicroSDカードスロットが並びます。



タブレット右側面には、トレイタイプのnanoSIMカードスロット、音量ボタン、USB3.1 Type-C(電源オフUSBチャージ機能対応)が搭載されています。




nanoSIMカードスロットを搭載 データ通信用のSIMを挿せばネットへ接続できる





タブレット上部には、電源ボタンが搭載されています。



タブレット下部は、キーボードドックと接続するためのコネクタ―のみ。


2in1デバイスとはいっても大元はタブレットであるため、インターフェースの内容は充実しているとまでは言いがたいものの、USB Type-C端子を2基備えているため、USB Type-C対応の変換アダプターさえ用意すれば外部機器との接続にも不便はありません。

あと、SIMカード(対応サイズはnanoSIM)が使えるのはモバイルユーザーには嬉しい仕様です。Always Connected PCというその言葉通り、電波の届く場所であればいつでもどこでもインターネットへの接続が可能です。

SIMカード自体はユーザーによる契約・購入が必要となるため、必要な場合は別途購入しましょう。




HP ENVY x2 12-g000に標準で付属する、電源アダプターやケーブルです。

電源アダプター自体のサイズはコンパクトであるものの、その割にケーブルがやや太く、携帯する場合に邪魔になりやすいです。

とはいえ、PC本体のバッテリの持ちが良いため、電源アダプターを持ち歩くような場面はあまりないでしょう。



電源アダプターは45W。
オプションでは65Wの電源アダプターも選べます。



キーボードの操作性

HP ENVY x2 12-g000に付属している、キーボードドックの操作性をチェックします。





バックライト付きのUS配列のキーボードを採用しています。
日本語キーボードの選択肢はありません。

薄型・軽量であるのにもかかわらず、主なキーのピッチは約18.7×18.7mm、またストロークは約15mmと、一般的なノートPCと同程度のキーサイズを保っています。

加えてキー配列も標準的で変わったところがないため、思ったよりも使いやすいです。

ただ、US配列のキーボードが苦手な方もいるでしょうから、日本語配列のキーボードも選べればよかったのにと思います。




キートップの様子


キーボード左下に、ENVYの文字が小さく配置されている

ボタン一体型のタッチパッドを搭載。
サイズは小さいですが、タッチパネルで操作が難しい細かい作業を行う場合に重宝します。



アクティブペンが標準付属

HP ENVY x2 12-g000には、Spectre アクティブペンが標準付属します。

Spectre アクティブペン。
HP ENVY x2 12-g000と同じ、ナチュラルシルバーカラーを採用しています。

1024段階の筆圧検知が可能な使いやすいペンです。
ただし傾き検知には対応していません。

オプションでは、同じペンをもう1つ追加できるほか、傾き検知機能を搭載するSpectre アクティブペン2の追加も可能です。



hpのロゴがプリントされたクリップ付き。



側面に2つのボタンがあります。
製品にインストールされているHP Pen Controlより、ボタン機能の設定変更が行えます。




HP Pen Control。
ボタンの動作を変更できます。



ペン先の様子。
ややツルツルとした感触のペン先です。



単6形電池1つで動作します。



Spectre アクティブペンは、HP ENVY x2 12-g000のキーボードドックに付いているペンホルダーに収納できます。

PCとペンを一緒に持ち運ぶ場合に便利ですね。



重さ

HP ENVY x2 12-g000の重さをはかってみました。

タブレット単体での重さは、783g。
この重さなら楽々持ち運べますね。



タブレットとキーボードドックを合わせた重さは、1240g。

一般的な12インチのノートPCと同程度の重さです。
とはいえ、カバー付きでこの重さなので、軽い方だと思います。



電源アダプターとケーブルをあわせた重さは、291g。



ペンの重さは16g。
電池込みの重さです。



iPad Proとの比較

12.9インチの「iPad Pro」と「HP ENVY x2 12-g000」とを簡単に比較してみました。

左が12.3型(1920×1280)のHP ENVY x2 12-g000、右が12.9型(2732×2048)のiPad Pro。

いずれも4G LTEモジュールを搭載、またタブレットにキーボードドッグ(iPad ProはSmart Keyboard)を装着することで、ノートPC的な使い方ができます。



重さは、iPad Proの方がやや軽いです。


タブレットのみの重さ(左がHP ENVY x2、右がiPad Pro)


タブレット&キーボードの重さ(左がHP ENVY x2、右がiPad Pro)



これらのモデルはOSが異なるため正確な比較が難しいのですが、主な構成を書き出してみると…

【HP ENVY x2 12-g000】
液晶: 12.3型(1920×1280)
CPU:  Core i5-7Y54
ストレージ: 256GB SSD
バッテリ: 最大17時間(MobileMark 2014にて計測)

【iPad Pro】
液晶: 12.9型(2732×2048)
CPU: A10X Fusion
ストレージ: 256GB SSD
バッテリ: 最大10時間(Wi-Fiでのネット利用、ビデオ&オーディオ再生)

ほか、SIMフリーであるところや、専用のキーボードとペンを利用できる所などは共通しています。

ただし、HP ENVY x2 12-g000には標準でキーボードとペンが付属しますが、iPad Proは両方ともオプションであるため、ノートPC風に使うには追加が必要です。

価格は、256GBのiPad Proに専用のペンやキーボードを追加すると、¥148,400(税別/2018年8月10日確認)。

一方で、HP ENVY x2 12-g000はキーボードとペン付きで¥139,800(税別/2018年8月10日確認)と若干安いため、ノートとしても使えるタブレットが欲しい方には、悪くない選択です。

まあでも、そもそもiOSとWindows OSを搭載するPCとでは用途が異なる場合が多いため、iPad Proの購入を検討している人が HP ENVY x2を選ぶのかと考えると、その可能性は低いかもしれません。


私の場合、PCは基本的には仕事メインのツールであるため、上記どちらかを買うとしたらOSにWindowsが載っているという理由で、HP ENVY x2 12-g000になるでしょうか。

iPadを買うならProではない、ストレージ容量の低いモデルを選ぶと思います。



HP ENVY x2 12-g000 構成内容とその特徴について

掲載しているHP ENVY x2 12-g000の構成内容と、その特徴を解説します。

【CPU-Z】



【HP ENVY x2 12-g000 の主な構成】

OS Windows 10 Home 64bit
プロセッサ Core i5-7Y54(1.20GHz~最大3.20GHz)
ディスプレイ 12.3型WUXGA+(1920×1280/400nit)、IPSタッチディスプレイ
グラフィックス インテル HD グラフィックス 615
メモリ 8GB(オンボード/LPDDR3 1866MHz)
ストレージ 256GB SSD(PCIe NVMe M.2/SK hynix製)
無線機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2
LTE通信機能 Intel XMM 7360 LTE Advanced(GPS機能付き)
バッテリ 3セルバッテリ、約17時間(MobileMark 2014計測/公称値)
サイズ タブレット:約293×209×8.5、キーボードドック装着時:約293×214×15.5(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 タブレット:約778g、キーボードドック装着時:約1.24kg
カラー 本体:ナチュラルシルバー、キーボードドック:オックスフォードブルー
主な添付品 速効!HPパソコンナビ特別版ほか
アクティブペン Spectre アクティブペン(ナチュラルシルバー)
標準保証 1年間(引き取り修理サービス、パーツ保証)、使い方サポート1年間

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2018年08月010日時点の情報に基付く内容となります。

Windows 10 Home、Core i5-7Y54、8GBメモリ、256GB SSD、4G LTE通信モジュールなどが搭載される構成内容のモデルです。

本製品で提供されているのは、この構成のみ。
一部オプションの追加などは行えますが、主要な構成の変更は行えません。

とはいえ、基本構成でも日常使いのPCとしては十分な内容であること、またLTE通信モジュールなども標準搭載されており、モバイル用のノートをお探しの方には魅力あるモデルだと思います。

途中にも書いた通りSIMカードは付属しないため、SIMで通信を行いたい場合はユーザーによるSIMカードの契約・購入が必要です。



以下、掲載モデルに搭載されているストレージの詳細です。


ストレージの仕様(販売製品に同じモデルが搭載されるとは限りません)


ストレージの内訳

SK hynix製の「BC501」という256GB SSDが搭載されていました。

NVMe規格の非常に高速なモデルです。
本製品で提供されているのは 256GB容量のSSDのみとなります。

保存容量が必要な用途には心許なさがありますが、多くの方にとって256GBは十分な容量だと思われること、また速度も申し分ありません。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているHP ENVY x2 12-g000で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


【3DMark】




上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyの実行結果


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720、1920×1080/標準品質、ウィンドウモードで実行


【FINAL FANTASY XIV 紅蓮のリベレーター】


上から1280×720(DirectX 11/標準品質(ノートPC))


【CINEBENCH R15】


省電力CPUであるYシリーズのCore i5を搭載しているため、スタンダードなPCに比べるとCPUもグラフィック性能もやや控えめという印象。

とはいえ、ネットやメール、ストリーミング視聴、オフィスソフトの利用、簡単な写真編集など、大きな負荷がかからない用途においては快適に作業が行えるパフォーマンスです。



消費電力・温度

HP ENVY x2 12-g000のアイドル時、およびベンチマーク実行時(FF XIV)の消費電力を測定してみました。

画面の輝度は50%に設定、キーボードドック(バックライトはオフ)を装着した状態で測定しています。(以降、全てこの設定を適用)

アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 32W

※実際の値は若干上下します

アイドル時、ベンチマーク実行時ともに消費電力は低いです。




以下、アイドル時、高負荷時(FF XIVを20分以上実行)のパーツ温度です。


パーツ温度

ファンレスであること、また薄いタブレットの内部にパーツを収めているため、高負荷な状態が続くとややCPU温度は上がりますが、許容できる範囲内です。



バッテリ駆動時間

バッテリのベンチマークソフト「bbench」を利用し、HP ENVY x2 12-g000のバッテリ駆動時間を測定。

ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。




バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は38823秒。
約10.8(10.784166666…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

タブレットにしてはそこそこ高い性能を持っている割に、バッテリは長く持つ印象。
公称値の約17時間という数字と比較するとやや短くはあるのですが、モバイル利用には十分なバッテリの持ちですね。

今回、画面の輝度を50%程度に設定して測定しましたが、さらに輝度を落とせばよりバッテリ駆動時間は延びると思われます。

本製品の画面は明るいため、輝度を落としても作業に支障はでにくいです。



HP ENVY x2 12-g000 まとめ

HP ENVY x2 12-g000のレビューは以上となります。
最後にまとめます。

・12.3型WUXGA+(1920×1280)という縦長液晶の採用で、作業がしやすい
・4G LTE通信モジュールを搭載しており、SIMを使った通信が行える
・Core i5-7Y54やNVMe SSDの搭載でパフォーマンスが高い
・キーボードドック、アクティブペンを標準付属
・スタイリッシュなデザイン

4G LTE通信モジュール(Intel XMM 7360 LTE Advanced)の搭載によってSIMを利用できるのは、本製品の大きなアドバンテージだといえるでしょう。

特に頻繁にPCをモバイルする方にとっては、外出先でのネットワーク接続は日常的なことであり、LTE搭載のPCとそうでないPCを利用するのとでは利便性の点で大きな差があります。

LTE搭載というだけで、本製品を選ぼうと考える人もいるはずです。

今回のHP ENVY x2 12-g000は単純にノートPCとしても使いやすい製品であるため、LTEにこだわらない方にもおすすめしやすいのですが、特にLTEモジュールを搭載したモバイルノートが欲しいと考えている方にとっては魅力的な製品であるに違いありません。

人前で堂々と使いやすい、スタイリッシュなデザインもポイントが高いです。