Critea DX-K F7のレビュー Core i7搭載なのに低価格!マルチに使える高性能15.6型フルHDノート
ドスパラが販売するノートPC、Critea DX-K F7のレビューです。
Critea DX-K F7は、15.6型フルHD液晶を搭載するノートPC。
基本構成で Core i7-7500Uや8GBメモリ、大容量のストレージを搭載する高性能なマシンです。
外部グラフィックスは搭載しませんが、Core i7-7500UくらいのCPUを搭載していれば、日常用途なら大抵のことはこなせるでしょう。
15.6型フルHDと大画面・高解像度であるため、ビジネスソフトなどでの作業にも向いていますし、複雑な処理をしないのであれば、写真や動画編集にもおすすめです。
カスタマイズではSSD&HDDの2ドライブ構成も可能、また光学ドライブも搭載※できるようになっており、多くの用途に利用しやすいノートPCだと思います。
※2017年9月21日時点では、キャンペーンにより無料でDVDスーパーマルチドライブ搭載
今回は、基本構成のCritea DX-K F7を使用してみましたので、その使い勝手や性能面について詳しくご紹介いたします。
【Critea DX-K F7 レビュー記事目次】
・Critea DX-K F7 筺体外観や操作性をチェック
(外観・インターフェース / キーボードの操作性 / 筐体内部の構造 / 重量)
・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマークテストの結果 / 消費電力・温度 / 再起動時間 / バッテリ駆動時間)
・製品のまとめ
(Critea DX-K F7 まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
Critea DX-K F7 筺体外観・インターフェース
Critea DX-K F7の筐体外観をチェックします。
Critea DX-K F7には、少し前に掲載した外部グラフィックスを搭載する「Critea VF-HEK」というモデルの筐体と、全く同じものが使われています。
シルバーカラーをベースとする、柔らかい雰囲気の筐体です。
天板の様子。
全体にヘアライン風のパターンを放射線状に組み合わせた、シンプルなデザインが施されています。
カラー1色のデザインよりも、やや凝った印象を受けるデザインです。
背面側、正面側から見た筺体の様子。
やや薄型といった感じのシルエットです。
淡い色味とやや丸みのあるフォルムにより、柔らかい雰囲気を感じさせます。
ディスプレイには15.6型フルHD(1920×1080)の非光沢液晶を採用。
非光沢というところが良いですね。
フレームが光沢であるところが垢抜けない感じはあるものの、あまり気にするところでもないかなと思います。
初期時の液晶の表示設定 やや拡大表示されています
視野角は広いです。
斜めから画面を閲覧した場合でも、内容をはっきりと読み取ることができます。
視野角の狭い液晶でも、正面から閲覧する分には見え方に問題はありませんが、視野角の広い液晶の方がやはり見やすく使いやすいと感じますね。
液晶上のベゼルには、HD画質のWebカメラが内蔵されています。
ディスプレイの最大開閉角度は約130度。
一般的なノートPCのディスプレイと同程度の可動域で、角度調整に不便はありません。
筐体側面のインターフェースの内容をチェックします。
筐体左側面。
電源コネクター、VGA(D-Sub 15)、LAN、HDMI 1.4、USB3.0端子が2基並んでいます。
HDMIとVGAは排他仕様です。
右側面には、マイクとヘッドフォンのコンボポート、USB2.0×2基、光学ドライブ、セキュリティロックスロットが並びます。
光学ドライブには、DVDスーパーマルチドライブが採用されています。
基本構成では光学ドライブは搭載しないようですが、現時点(2017年9月21日)で実施されているキャンペーンにより、無料でDVDスーパーマルチドライブが追加されているようです。
カスタマイズでは、ブルーレイディスクドライブの搭載も可能です。
正面側。
左端の方に、SDカードリーダーが搭載されています。
背面側には何もありません。
Critea DX-K F7と、付属の電源アダプターやケーブル。
電源アダプターの仕様は19V、2.37Aで45W。
外部グラフィックスを搭載しないモデルであるため、電源容量は小さいです。
キーボードの操作性
Critea DX-K F7に搭載されているキーボードやその周辺の機能、操作性をチェックします。
右側にテンキーを備えた、アイソレーションタイプの日本語キーボードを採用しています。
特に可もなく不可もなくといった使い心地で、タイピングは普通にしやすいです。
テンキー側のキーがやや詰まった配置であるところが、慣れるまでは使いづらいかもしれませんが、使い続けているうちに慣れると思います。
キートップの様子。
ややザラツキのあるマットな質感の素材が使われており、タイピングなどでつきやすい指紋痕が目立ちにくいです。
キーボード上部にはスピーカ―を内蔵
キーボードの周囲やパームレストには、ヘアライン加工を施したデザインが採用されています
タッチパッドはボタン一体型。
パッドのサイズ、操作感ともに悪くありません。
クリックボタンもほどよい硬さで、ボタン一体型のタッチパッドとしてはそこそこ使いやすいと感じます。
筐体内部の構造
Critea DX-K F7の筐体底面からアクセスできる、内部の構造をチェックします。
筐体底面側の様子です。
写真は上が筐体背面側、下が正面側となります。
バッテリスロットが背面側に設置されており、ネジ留めされてはいるものの、取り外しは可能です。
バッテリの手前には開閉可能なパネルが設置されており、そのパネルから内部パーツへアクセスできるようになっています。
バッテリの仕様は37Wh。
底面内部全体の様子です。
ストレージやメモリ、CPU、無線LANカードほか、多くのパーツにアクセスできるようになっています。
ストレージベイ 1TB HDDが搭載されています
空のM.2スロットと、メモリが搭載されたメモリスロット
CPUや冷却ファン、無線LAN、内蔵電池など
無線LANカードや内蔵電池のそばにあるネジを外せば、光学ドライブの脱着も可能です。
光学ドライブを取り外した図
ほぼすべてのパーツに用意にアクセスできるなど、メンテナンス性はかなり良いです。
あとあとストレージやメモリを追加したい、なんて場合にも対応できるところが便利だと感じます。(パーツの自己カスタマイズは保証が使えなくなる可能性があるため、注意が必要です)
重量
Critea DX-K F7の重さをはかってみました。
PC本体の重さは2178g。
電源アダプターやケーブルの重さは194g。
15.6型のノートにしては、かなり軽めのモデルです。
モバイルに向くとまではいえませんが、部屋の移動がしやすく便利です。
Critea DX-K F7 構成内容とその特徴について
掲載しているCritea DX-K F7の構成内容と、その特徴を解説します。
【CPU-Z】
【Critea DX-K F7 の主な構成】
OS Windows 10 Home 64bit
プロセッサ Core i7-7500U(2.70GHz~最大3.50GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス 620
ディスプレイ 15.6型フルHD(1920×1080)、非光沢
メモリ 8GB(4GB×2/DDR3L SO-DIMM/2スロット)
ストレージ 1TB HDD(HGST製/2.5インチ/SATA3接続)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
LAN 10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T LAN
無線機能 Intel Wireless-AC 8265(IEEE802.11 ac/a/b/g/n)、Bluetooth 4.2
バッテリ リチウムイオンバッテリー(駆動時間の実測値は後の項に掲載)
電源アダプター 45W
サイズ 380×260×24.9(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.2kg
保証 1年間 持込修理保証
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2017年09月21日時点の情報に基付く内容となります。
Windows 10 Home、Core i7-7500U、8GBメモリ、1TB HDD、DVDスーパーマルチドライブという構成内容のモデルです。
CPUはCore i7-7500U固定で、主にメモリやストレージ、光学ドライブの内容をカスタマイズできるようになっています。
外部グラフィックスは搭載しませんが、Core i7-7500UほどのCPUを搭載していれば、簡単な写真や動画編集などやや重めの用途にも利用できるでしょう。
ただストレージがHDD単体であるため、待たされる場面があります。
HDD→SSDへの変更、もしくはSSDとHDDの2ドライブ構成へのアップグレードを考えた方が良いかもしれません。
なお、掲載モデルはほぼ基本構成と同じ構成内容ですが、通常光学ドライブは基本構成では搭載されません。
今回のモデルに搭載されているDVDスーパーマルチドライブは、記事作成時点で実施されている、キャンペーンによって無料追加されたものとなります。
キャンペーンが終わり次第、光学ドライブは標準搭載ではなくなるため、もし光学ドライブが必要であるのなら、キャンペーンが実施されているうちの購入がお得です。
以下、搭載ストレージの詳細です。
HDDの仕様(実際の製品とは異なる可能性があります)
ストレージの内訳
HGST製の「HTS541010A9E680」という1TB HDD(5400rpm)が搭載されていました。
標準的な性能のHDDではありますが、サクサクとした使用感がお好みの方には、やや遅く感じられるかもしれません。
速度にこだわりたい場合は、HDDをSSDへアップグレードさせるか、SSD&HDDの2ドライブ構成を選ぶと良いでしょう。
ベンチマークテストの結果
Critea DX-K F7で実施したベンチマークテストの結果です。
【CrystalDiskMark】
Ver.5を使用
【3DMark】
上からSky Diver、Fire Strike、Time Spyの実行結果
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
左から1280×720(標準品質)、1920×1080(標準品質)/ウィンドウモードで実行
【FINAL FANTASY XIV 紅蓮のリベレーター】
上から1280×720(DirectX 11/標準品質(ノートPC))
【CINEBENCH R15】
3Dゲームのプレイはライトなものに限られますが、日常的な用途をはじめ、写真や動画編集などにも問題のない高いパワーを持ちあわせています。
メモリも8GBと十分ですし、用途的に8GBでは不十分だというのなら、最大16GBまでアップグレードできます。
ストレージがHDD単体であるため、使っていてパッとしないところはありますが、ストレージをSSDにさえ変えれば、文句なしのハイパフォーマンスを実現できるでしょう。
ネットやビジネスアプリの利用をはじめ、写真や動画など、やや負荷のかかる作業をこなせるノートが欲しいという方にはぴったりの製品だと思います。
消費電力・温度
アイドル時、およびベンチマーク実行時(3DMark)のCritea DX-K F7の消費電力を測定。
画面の輝度は50%に設定した上で測定しています。(以降、全てこの設定を適用)
アイドル時 ・・・ 9W
ベンチマーク実行時 ・・・ 37W
※実際の値は若干上下します
高性能な製品ですが、外部グラフィックスを搭載しない構成であるため、ベンチマーク実行時でも消費電力はさほど上がりません。
アイドル時、高負荷時(3DMarkのFire Strikeを20分以上実行)のパーツ温度を測定してみました。
高負荷な状態が続いた場合のCPU温度は、70度台。
ノートPCのパーツ温度としては普通です。
高負荷な状態が続いた場合の、キーボード表面温度を測定してみました。
負荷をかけ続けても、キーボード面の温度は全体的に低温なままでした。
この程度の温度なら、常時快適にタイピング作業が行えると思います。
再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間
Critea DX-K F7の再起動時間を測定してみました。
以下、PassMark Rebooterの実行結果です。
1回目 1:57
2回目 1:32
3回目 1:29
4回目 1:32
5回目 1:37
6回目 1:36
7回目 1:37
8回目 1:34
再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分36秒
再起動時間は およそ1分36秒。
HDDを搭載するノートとしては標準的な再起動時間です。
SSD搭載のPCと比較した場合、やや時間がかかる印象であるため、速度重視の方はSSDの構成を選びましょう。
バッテリ駆動時間
bbenchを利用し、Critea DX-K F7のバッテリ駆動時間を測定してみました。
ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容です。
バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は20022秒。
約5.6(5.561666666…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。
外部グラフィックスを搭載しないPCにしては少し短いような気もしますが、15.6型の大画面液晶を搭載していること、また消費電力などから考えると妥当な数値ですね。
短いとはいっても、本製品のようなノートは電源に繋ぎっぱなしで利用される方が多いと思われるため、問題はないでしょう。
また5~6時間も持てば、たとえ電源が確保できない環境にいたとしても、ある程度まとまった作業量をこなすことができるはずです。
なお、本製品には「電源管理ユーティリティ」と呼ばれるバッテリ設定のツールが搭載されており、電力に関する様々な設定を行えるようになっています。
消費電力を確認できる
バッテリの充電のしきい値を設定
ピークシフトの設定
バッテリーの充電制御を自分の思い通りに行いたい、という方には便利なツールです。
Critea DX-K F7 まとめ
Critea DX-K F7のレビューは以上となります。
基本構成で Core i7-7500Uや8GBメモリ、大容量のストレージを搭載する15.6型のノートPCです。
外部グラフィックスを搭載しないため、3Dゲームのプレイには向きませんが、Core i7-7500Uの搭載で高性能であるため、日常用途なら大抵のことはこなせます。
複雑な処理でなければ、負荷がかかりやすい写真や動画編集にも活用できるでしょう。
画面サイズが大きく高解像度であるため、ビジネスソフトの利用をはじめ、写真や動画編集ソフトも利用しやすいと思います。
なお、基本構成でも十分に性能の高いモデルですが、ストレージがHDD単体であるため、作業のところどころで待たされる場面があります。特にファイルサイズの大きい写真や動画の編集を行うような場合には、待たされることが多くなるかもしれません。
よりサクサクとした使用感を好む方は、SSDへの変更や、SSD&HDDの2ドライブ構成を選ぶと良いでしょう。使用感が大きく変わるはずです。
以上のように、一部カスタマイズした方が良いと思われる部分はあるものの、それでも内容の割に価格は安いため、パワーだけではなくコストパフォーマンスも重視という方にはもってこいの製品です。
幅広く使えるコスパに優れたノートをお探しの方は、是非チェックしてみてください。