Diginnos Stick DG-STK2Fレビュー 日本メーカー製の冷却FANを内蔵したスティック型PC
ドスパラが販売するスティック型PC、Diginnos Stick DG-STK2Fのレビューです。
Diginnos Stick DG-STK2Fは、手のひらにも収まる超小型サイズのスティックPC。
構成はほぼ従来のスティック型PCと同じですが、日本メーカー製の小型ファンを内蔵し、冷却性能を高めたモデルです。
スティック型PCは内部に熱がこもりやすく、高い負荷をかけ続けると、熱によるCPUのクロックダウンによりパフォーマンスが低下しやすい傾向にありましたが、冷却ファンを搭載した本製品では、そういった熱によるパフォーマンスの低下を低減させる事ができます。
2015年9月25日に確認したところでは少々納期が長くなっているようですが、価格はファン非搭載のスティック型PCと全く変わらず、とてもお得感の高いモデルです。
今回は、そんな Diginnos Stick DG-STK2Fの外観や性能、使用感について詳しく触れてみました。
【Diginnos Stick DG-STK2F レビュー記事目次】
・Diginnos Stick DG-STK2F 外観・インターフェース
(外観・インターフェース /重量・サイズ感 /主な付属品)
・構成とベンチマークテストの実行結果
(構成と特徴 /ベンチマークテストの結果 /消費電力・温度 /再起動時間)
・搭載されているソフトウェアの内容
(プリンストール・ソフトウェアの内容)
・製品レビューのまとめ
(Diginnos Stick DG-STK2F まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
Diginnos Stick DG-STK2F 外観・インターフェース
まず、Diginnos Stick DG-STK2Fの外観やインターフェースの内容を確認します。
ボディカラーはブラック。
指紋汚れなどが目立ち難いマットな質感の素材を使用したモデルです。
サイズは冷却ファン非搭載のモデルに比べるとやや大きくなっているようですが、その差は僅か。
バックや衣服のポケットなどにも余裕で収まるサイズです。
手のひらにも余裕で収まる超小型サイズを実現
排熱口が設置されている 使用時に手をかざすとファンからの熱風が感じられる
Diginnos Stick DG-STK2Fの文字 文字の上には電源のインジケーターランプが配置されている
排熱口が設置されている面の反対側は上写真のような感じ。
こちら側にも通気口が設けられています。
本体側面に並ぶインターフェースの内容を確認します。
片側には電源ボタン、電源供給用のMicroUSB端子、USB2.0が並び、その反対側にはMicroUSB端子、microSDカードスロットが搭載されるという内容です。
周辺機器の利用などに使えるUSB端子が2基提供されるなど、端子の内容は充実しています。
特に、フルサイズのUSB端子の搭載は便利です。
液晶モニターとの接続にはHDMI端子を利用します。
直接、モニターの背面などに搭載されているHDMI端子に挿しても良いですが、製品に付属しているHDMI延長ケーブルを利用すれば、電源のオンオフや周辺機器の抜き差しが行いやすく便利です。
重量・サイズ
Diginnos Stick DG-STK2Fの重量を測定してみました。
先に書いた事の繰り返しとなりますが、非常に軽くサイズも小さいです。
本体の重量は61g。
参考として、以前記事に掲載したファンなしのスティックPC「Diginnos Stick DG-STK1」の重量は53g(実測値)となります。
ファンを搭載した分少しだけ重くなっているようです。
とはいえ、重さを感じないといっても言い過ぎではない位の重量です。
HDMIケーブルや電源アダプター&ケーブルを合わせた重量は102g。
本体と一緒に持ったとしても、軽いスマートフォン程度の重さです。
実際に旅行などに持っていく場合、環境によってはキーボードやマウスなどが必要となりますが、モバイルタイプのキーボード等を利用すれば軽くまとめられると思います。
主な付属品
本製品の主な付属品をご紹介します。
販売製品の内容とは異なる可能性がありますので、参考程度にご覧下さい。
左からクイックマニュアル、microUSB-USB変換ケーブル、給電用のUSBケーブル、電源アダプター、HDMI延長ケーブルという内容です。
HDMI延長ケーブル。
配線が散らかり難い、短めの延長ケーブルです。
液晶の背面に設置されているHDMI端子に接続すると、上写真のような感じになります。
電源アダプターの仕様は5V、2Aで10W
付属品は上記の通りです。
本製品の利用には、上記の他に液晶モニターやキーボード、マウス等が最低限必要となります。
2015年9月25日時点での情報となりますが、製品購入時のカスタマイズで「microSDカード」や「タッチパッド搭載 無線キーボード」を追加(有料)する事ができるようですので、必要に応じて購入しておくと良いでしょう。
Diginnos Stick DG-STK2F 構成内容とその特徴について
次に、Diginnos Stick DG-STK2Fの構成内容とその特徴について解説します。
【CPU-Z】
【Diginnos Stick DG-STK2F の主な構成】
OS Windows 10 Home 32bit
プロセッサ Atom Z3735F (1.33GHz/TB時最大1.83GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス
メモリ 2GB(DDR3L)
ストレージ 32GB eMMC(Toshiba製)
無線機能 IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
電源アダプター 10W
サイズ 109×40×18(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約60g(実測値)
保証 1年間 持込修理保証
※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2015年09月25日時点の内容です。
Windows 10、Atom Z3735F、メモリ2GB、32GB eMMC、無線LANという構成内容です。
主要な構成は従来のスティック型PCとほぼ同じ内容ですが、小型ファンを内蔵しており、冷却性能に優れるという特長を持ちます。
以前聞いた話では、冷却ファンにはNidec製を使用しているという事でしたが、製品ページの解説にも「日本電産コパル製(Nidecグループの精密機器メーカー)」採用の記載があり、発売当初から現在も変わらず信頼性の高い日本メーカーのファンが採用されているようです。
後にも触れますが、これまで幾つかのスティックPCを試した上で、冷却ファンの有り無しによって、製品の用途によっては少なからず操作感が変わってくるという印象を持っており、例えばゲームなどやや高負荷な作業を行う事もあるという方には、冷却ファンを搭載した本製品がお勧めです。
2015年9月25日時点では納期が少し長めとなっていますが、価格はファンなしのモデルと変わりませんので、コストパフォーマンスという点では本製品の方が優れていると言えるでしょう。
なお、以前にも述べましたが、例えばストリーミング再生中などに、内蔵のストレージにファイルのダウンロードを行ったり、Bluetoothスピーカー等を繋いだりすると無線LANが切断されやすくなります。
これは、CPUの設計上の問題で起こる事象であり回避出来ないため、なるべく前述した操作は行わないか、無線LANアダプターを利用してインターネットへの接続を行うと良いでしょう。
搭載されているストレージの内容をチェックします。
搭載ストレージ
ディスクの内訳
Cドライブの残容量
「Toshiba 032GE4」という32GBのeMMCが搭載されていました。
初期時のCドライブの容量は28GB半ば、ユーザーが利用可能な領域は20GB。
容量にあまり余裕はありませんが、単純にインターネットや動画閲覧、ちょっとしたゲームで遊びたいというユーザーにとっては無駄の無い内容です。
用途にもよりますが、microSDカードや外部ストレージなどを利用すれば、困る事はあまりないでしょう。
ソフトウェアをインストールするなどの理由で 32GBでは少し心許ないという方は、microSDなどを利用して仮想HDDを作成し、そちらへソフトのインストールを行うと良いでしょう。
ベンチマークテストの結果
以下、Diginnos Stick DG-STK2Fで実行したベンチマークテストの結果です。
【CrystalDiskMark】
Seq 146.1 / 36.98
512K 26.29 / 19.14
4K 163.2 / 70.26
4K QD32 14.42 / 14.39
いずれも数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム
【3DMark】
Ice Storm・・・ 13467
Cloud Gate・・・ 1111
Sky Diver・・・ 437
Fire Strike・・・ 0
【モンスターハンターフロンティア 大討伐】
1280×720 ・・・ 771~774
【BIOHAZARD 6】
1280×720 ・・・ SCORE:618 / RANK:D
【FINAL FANTASY XIV】
蒼天のイシュガルド DirectX 9で実行
【蒼天のイシュガルド(DirectX 9)】
1280×720(標準品質/ノートPC) ・・・ SCORE:707 / 評価:動作困難
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
1280×720(低品質) ・・・ スコア:1412 / 評価:重い
【Minecraft】
Minecraft デフォルト設定ではコマ落ちが酷いですが、処理優先にすればそこそこ動く
デフォルト設定でのプレイは難しいですが、画質を落とす事でなんとかプレイできる位にはなります。
マインクラフトとタスクマネージャのみを起動した状態で、CPUの利用率は大体30%台~60%程度でした。
正直、快適にプレイ・・とは言い難いですが、ちょっとプレイする程度の気楽な利用には悪くないと思います。
パフォーマンスは、これまでに掲載したスティック型PCと変わりませんが、冷却ファンの効果か、パフォーマンスは落ちにくいようです。
ファンなしのスティック型PCでは、ベンチマークテストを連続して実行すると熱の影響でパフォーマンスが落ちてしまうためか、正確なスコアが測定できない事が多々ありました。
そのため、各テストの合間に数分の休みを挟んで測定を行う事が多かったのですが、本製品ではそのような傾向が見られなかった為、全てのベンチマークテストをほぼ連続して実行しています。
ファンなしのモデルと比較して若干ファンの音が煩くはありますが、熱によるパフォーマンスダウンをそれ程気にしなくても良いという点は、大きな魅力だと思います。
消費電力・温度
Diginnos Stick DG-STK2Fの消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力値です。
液晶の消費電力は数値に含んでいません。
アイドル時 ・・・ 3W
ベンチマーク実行時 ・・・ 9W
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
アイドル時、およびベンチマーク実行時共に消費電力は小さいです。
ファンを搭載していますが、消費電力はファンなしのモデルとほぼ同じ程度のようです。
次に、Diginnos Stick DG-STK2Fの筐体内のパーツ温度を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を10分以上実行)のパーツ温度です。
高負荷な状態が続いた場合のパーツの温度上昇は、ファンなしのモデルとあまり変わりません。
ただ、ベンチマークテストなどを終了した後の温度の下がり方が、ファンなしのモデルと比較して明らかに早いです。
負荷をかけてもファンによって速やかに温度を下げる事ができるため、長期的に見ると、パーツへの負担もある程度軽減されるのではないかと思います。
高負荷時の表面温度を測定してみました。
当然ですが、排熱口のあるあたりがその他の部分に比べると高温です。
高温だという点は問題ではありませんが、利用時は、排熱口を塞がないよう設置にご注意ください。
再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間
PassMark Rebooterを利用し、Diginnos Stick DG-STK2Fの再起動にかかる時間を測定してみました。
以下は8回の再起動時間と、その平均値です。
1回目 1:02
2回目 1:00
3回目 1:02
4回目 0:57
5回目 1:01
6回目 1:00
7回目 1:00
8回目 1:00
再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分
Diginnos Stick DG-STK2Fの再起動にかかる時間は約1分。
HDD搭載PCの再起動時間には1分弱~半という結果が多く出ており、本製品の再起動時間は、HDDを搭載するPCよりも少し速いようです。
SSDを搭載するPCほどではありませんが、利用には快適な速度です。
プリインストール・ソフトウェアの内容
Diginnos Stick DG-STK2Fにプリインストールされている、ソフトウェアの内容を簡単にご紹介します。
購入時期や選択オプションの内容によっては、以下に掲載の内容とは異なる可能性があります。
初期搭載のソフトウェアは Windows 10標準ソフトに加え、セキュリティソフト「マカフィー・インターネットセキュリティ 12か月版」が標準搭載されるという内容です。
容量の小さい製品だけあって、非常にシンプルなソフトウェアの内容です。
なお、搭載されている「マカフィー・インターネットセキュリティ 12か月版」は、現在(2015年9月25日時点)ドスパラで実施中のキャンペーンによって標準搭載されているものであり、無料での利用が可能です。
通常5,940円の価格で販売されているソフトウェアの無償搭載は、非常にお得だと思います。
Diginnos Stick DG-STK2F まとめ
Diginnos Stick DG-STK2Fのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・
・ポケットにも余裕で収まる超小型サイズのPC
・冷却ファンを内蔵しており、冷却性能が高い
・軽めの作業なら快適に行える性能を持ちあわせている
・非常に安価(送料も2015年9月25日時点では500円(税抜))
従来のスティック型PCにファンを内蔵した、冷却性能重視のモデルです。
ファンレスタイプのスティック型PCは熱を持ちやすく、高温によるCPUのクロックダウンからパフォーマンスが低下しやすいという欠点がありましたが、ファンを搭載する本製品ではそういったパフォーマンスの低下が起きにくく、より快適な利用が可能となっています。
本当に軽い作業しか行わないというのならばともかく、ゲームなど負荷のかかる作業を行われるという方や、長時間連続して利用する事が多いという方の利用には最適な製品です。
ファンには信頼性の高い日本メーカー製品を採用しており、品質の面でも安心です。
唯一気になるのは、現時点(2015年9月25日時点)ではやや納期が長くかかってしまうという点。
ずっとこの状態が続くのかは不明ですが、お急ぎの方にはファンなしの「Diginnos Stick DG-STK1」をお勧めします。
ただ、ファンの有無にかかわらず価格は全く同じであるため、少しくらいなら待てるという方には、ファンを搭載する「Diginnos Stick DG-STK2F」がお勧めです。