Diginnos Mini NUC-B5のベンチマーク結果 第5世代のCore i5-5250U搭載で性能は高い
前記事(Diginnos Mini NUC-B5 レビュー Core i5を搭載するNUCの完成品)に続き、今回はDiginnos Mini NUC-B5の構成と性能面について。
本製品の基本構成はWindows 8.1、Core i5-5250U、メモリ8GB、M.2タイプの120GB SSDといった内容で、メモリやストレージはカスタマイズが可能。
構成から想像できる通り、小型のPCにしては比較的高いスペックを持ち合わせており、サブ的な使い方だけでなく、メインPCとしても十分に利用できる製品です。
今回は、そんな Diginnos Mini NUC-B5の構成特徴や実際野性能について詳しく触れたいと思います。
【Diginnos Mini NUC-B5 レビュー記事目次】
・Diginnos Mini NUC-B5 超小型の筺体をチェック
(手のひらに乗るサイズ / 外観・インターフェース / 重量)
・構成内容と実際のパフォーマンスについて
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間)
・プリインストール・ソフトウェアの内容
(プリインストール・ソフトウェアの内容について)
・製品のまとめ
(Diginnos Mini NUC-B5 まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
Diginnos Mini NUC-B5 構成内容とその特徴
まず、Diginnos Mini NUC-B5の構成内容とその特徴について解説します。
【CPU-Z】
【GPU-Z】
【Diginnos Mini NUC-B5 の主な構成】
OS Windows 8.1 Update 64bit
プロセッサ Core i5-5250U(1.60GHz/TB時最大2.70GHz)
グラフィックス インテルHDグラフィックス 6000
メモリ 8GB(4GB×2/DDR3L SO-DIMM/2スロット/最大16GB)
ストレージ 120GB SSD(ADATA製/M.2/SATA接続)
光学ドライブ なし
無線機能 Intel 7265 (IEEE802.11 ac/a/b/g/n)
電源 65W電源アダプター
ベアボーン インテルNUC NUC5i5RYK
サイズ 115.0×111.0×34.5(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約365g
保証 1年間 持込修理保証
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2015年04月10日時点のものです。
Windows 8.1、Core i5-5250U、メモリ8GB、120GB SSDを搭載する基本構成のモデルです。
グラフィックスの「HDグラフィックス 6000」はCPU内蔵タイプですが、第5世代Coreプロセッサの内蔵グラフィックスとしては上位に当たるモデルであり、第5世代Coreプロセッサの内蔵グラフィックスの中ではグラフィック性能は高い方です。
その他の構成については、数千円価格は高くなりますが Windows 7を選択する事も可能ですし、メモリやSSDなどのパーツをカスタマイズする事も可能。最大でメモリ16GBや240GB SSDといった構成も選べます。
自分でパーツを買ってきて取り付けることも可能ですが、トラブル時に保証等が使えなくなる可能性がありますので、その辺りには注意した方が良いと思います。SSDはM.2タイプとなりますので、市販のパーツを利用する際はご注意ください。
あと、基本構成ではキーボードやマウスが付属しませんが、こちらもカスタマイズで追加が可能です。
搭載されているストレージの内容をチェックします。
SSDの仕様
ディスクの内訳
ADATA製の「SP900NS34」というM.2タイプの120GB SSDが搭載されていました。
SATA接続ですが非常に高速であり、サクサクと快適に作業が行えます。
上でも述べましたがこの120GB SSDの他、240GBのSSSDを選択する事が可能です。
ベンチマークテストの結果
以下、Diginnos Mini NUC-B5のベンチマークテストの結果です。
【Win エクスペリエンス・インデックス】
プロセッサ 7.3
メモリ 7.5
グラフィックス 5.3
ゲーム用グラフィックス 5.7
プライマリ ハードディスク 7.8
※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。
【CrystalDiskMark】
Seq 454.1 / 102.6
512K 352.8 / 109.5
4K 16.97 / 77.74
4K QD32 56.57 / 103.9
数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム
【3DMark】
実行したテストの結果
Fire Strikeの詳細
Ice Storm・・・ 52526
Cloud Gate・・・ 5415
Sky Diver・・・ 3618
Fire Strike・・・ 854
【モンスターハンターフロンティア 大討伐】
1280×720 ・・・ 2723~2866
1920×1080 ・・・ 1504~1516
【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】
1280×720(描画設定3) ・・・ 700
~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作
【BIOHAZARD 6】
1280×720 ・・・ SCORE:1817 / RANK:C
1920×1080 ・・・ SCORE:1022 / RANK:D
【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア キャラクター編】
1280×720(標準品質/デスクトップPC) ・・・ SCORE:3194 / 評価:やや快適
1920×1080(標準品質/デスクトップPC) ・・・ SCORE:1866 / 評価:設定変更を推奨
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
1280×720(標準品質) ・・・ スコア:5595 / 評価:快適
1920×1080(標準品質) ・・・ スコア:3152 / 評価:普通
【CINEBENCH】
OpenGL ・・・ 32.44fps
CPU ・・・ 261cb
ゲーム系のベンチマークも軽いものならそこそこのスコアが出ているなど、日常的な用途ではまず困らないパフォーマンスだと言えるでしょう。
特にストレージが高速であるため、全体的にサクサクとした快適な使用感です。
消費電力・温度
掲載している Diginnos Mini NUC-B5の消費電力を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定結果です。
液晶の消費電力は含んでいません。
アイドル時 ・・・ 7W
ベンチマーク実行時 ・・・ 32W
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
液晶を含まずの数値ですので、ノートなどに比べると消費電力は高いですが、デスクトップPCにしては消費電力は低いです。
筐体内パーツの温度を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク(BIOHAZARD 6を20分以上)実行時のパーツ温度です。
高負荷な状態が続くと、CPUの温度はやや高めとなるようですが、注意するほどではありません。
再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間
PassMark Rebooterを利用し、Diginnos Mini NUC-B5の再起動時間を測定。
以下は10回の再起動測定時間と、その平均値です。
1回目 0:33
2回目 0:34
3回目 0:33
4回目 0:33
5回目 0:34
6回目 0:33
7回目 0:32
8回目 0:34
9回目 0:33
10回目 0:34
再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 33秒
再起動にかかる時間は約33秒という結果です。
SSDを搭載するPCの再起動時間はおよそ30~40秒という結果が多く、Diginnos Mini NUC-B5の再起動にかかる時間は、SSD搭載のPCとしてはやや早めだと言えます。
とても快適な使い心地です。
プリインストール・ソフトウェアの内容
Diginnos Mini NUC-B5にプリインストールされているソフトウェアの内容を簡単にご紹介します。
販売製品のソフトの内容と必ずしも同じとは限りませんので、搭載ソフトウェアの一例としてご覧いただければと思います。
プリインストール・ソフトウェアはWindows 8.1標準のソフトに加え、Kingsoft Office 2013の30日無料体験版や、ATOK for Windowsの無償試用版、オーディオユーティリティの「RealTek HD オーディオマネージャ」等が搭載されていました。
他、ストアアプリは標準のアプリのみと思われるなど、全体として非常にシンプルなソフトウェアの内容ですが、2015年4月10日に製品のカスタマイズ画面を確認したところでは、マカフィー・インターネットセキュリティの12か月版が無料でインストールされているとの記載があり、ここに上げた以外のソフトウェアが搭載されている可能性がありそうです。
もちろん、有料でのソフト追加も可能です。
例えばMicrosoft Officeや、データ引越しソフト等を有料で追加する事ができるようです。
ATOK for Windows無償試用版 セットアップする事でATOKを利用できる
Diginnos Mini NUC-B5 まとめ
Diginnos Mini NUC-B5のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・
・手のひらにも乗る超小型のケースを採用
・CPUにCore i5-5250Uを搭載しており、この手の製品としては比較的性能が高い
・メモリやSSDのカスタマイズが行える
・11ac対応の無線LANを標準搭載
インテルの「NUC5i5RYK (ベアボーンキット)」を利用した、超小型のデスクトップPCです。
手のひらに乗るくらい小さく、また非常に軽量であるため 置き場所を選ばず設置も楽々行えます。付属のVESAマウントブラケットを使用し、VESA規格に対応した液晶モニターの背面などへ設置する事も可能です。
性能面については、CPUに第5世代のCore i5-5250Uを搭載しており、超小型タイプのデスクトップPCとしては性能は高いです。ストレージも比較的高速であり、日常用途に利用するPCとしては十分な性能を備えていると言えます。
2台目、3台目のサブPCとしてはもちろんですが、メインPCとしての利用にも最適です。
NUCのような小型PCが欲しいけれど、自分で組み立てるのが面倒だという方、省スペースかつ性能の高いPCをお探しの方に向く製品だと言えるでしょう。興味をお持ちの方は、製品ページをチェックしてみて下さい。