NEXTGEAR-MICRO im550 レビュー GTX960搭載!コスパ抜群のゲーミングPCを使ってみる
マウスコンピューターが販売するゲーミングデスクトップ、NEXTGEAR-MICRO im550シリーズのレビューです。
NEXTGEAR-MICRO im550シリーズは、H81チップセットを採用するG-TuneブランドのゲーミングデスクトップPC。
G-Tuneのゲーミングデスクトップ製品の中でも特にコストパフォーマンスに優れたシリーズで、最下位モデルは6万円を切るなど、ゲーム向けとは思えない価格を実現しています。
NEXTGEAR-MICROと一口に言っても構成は様々ですが、今回掲載のモデルにはNVIDIAのGeForce GTX960(2GB)を搭載。
GTX960はGTX900番台の中でも価格が安く、それでいて高性能であるなどコスパに優れたGPUで、そのGPUを搭載したNEXTGEAR-MICRO im550シリーズは、性能も価格も重視するというユーザーに一押しの製品です。
というわけで今回は、GTX960を搭載する「NEXTGEAR-MICRO im550SA8」というモデルの外観や性能面について、詳しく触れてみました。
【NEXTGEAR-MICRO im550(GTX960) シリーズ レビュー記事目次】
・NEXTGEAR-MICRO im550 シリーズ 筐体外観・インターフェース・内部構造をチェック
(筺体外観 -光学ドライブはなし / 筺体内部の構造 / キーボード・マウス / 他の付属品)
・構成内容と特徴・実際の性能について
(構成と特徴 - GTX960を搭載 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間)
・標準搭載されているソフトウェアの内容について
(プリインストール・ソフトウェアの内容)
・製品のまとめ
(NEXTGEAR-MICRO im550(GTX960搭載) まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
NEXTGEAR-MICRO im550シリーズ 筺体外観をチェック -光学ドライブはなし
まず、NEXTGEAR-MICRO im550シリーズに使用されている筺体について解説します。
NEXTGEAR-MICROシリーズに使われている筺体自体は以前の記事にも掲載した事がありますが、今回のモデルは光学ドライブやカードリーダーを搭載しない構成であり、フロント部分のインターフェースがやや異なっています。
ベースとなっているのは多分IN WINのBR665というケースで、サイズは幅196mm、奥行き430mm、高さ417mmと、小さくはないけれど大きくもない、扱いやすい大きさです。
筺体フロントパネル全体の様子
フロントパネルにはメッシュ状のパネルが多用されています。
先ほども述べた通り、掲載のモデルには光学ドライブやカードリーダーが搭載されていないのですが、その部分にもメッシュ状のパネルが取り付けられており、非常に通気性が良いです。
フロント上部
光学ドライブやカードリーダーを搭載したモデルでは、最上部のベイにドライブが、その下部にカードリーダーが搭載されます。
ベイの下にはヘッドフォン出力やマイク入力、USB2.0×2基、USB3.0が1基、電源ボタンが並びます。
なお、後にも触れますが、フロント部分のUSB3.0端子はデフォルトの状態では利用できません。利用するには、フロント側から背面側に向けて伸びているUSBケーブルを、背面側のUSB3.0に接続する必要があります。
上部のメッシュパネルは簡単に取り外す事ができる
フロントパネル下半分も一面メッシュパネルで覆われている
フロント下部のメッシュパネルもワンタッチで簡単に取り外す事が可能。
そう頻繁に取り外す事はないと思いますが、本製品はHDDの追加や換装等を行う場合にフロント側からアクセスする必要があるため、その際に取り外したり、掃除の際にも取り外す事になると思います。
フロント部分は吸気によってほこりが溜まりやすい場所であり、どんなPCでも長く使えば掃除等のメンテナンスが必要となります。ですので、メンテナンスが行いやすい構造であるというのは便利です。
なおメッシュパネルの内部に、大型のファンとやや小さ目のファンが搭載されているのが見えますが、こちらは標準搭載品です。
筐体背面側の様子をチェックします。
上からPS/2ポート(キーボード/マウス)、USB2.0×2、USB3.0×2、LAN、オーディオポート(ライン入力、マイク入力、リアスピーカー出力)が並び、中央の拡張スロット付近にはグラフィックカード(GTX960)に搭載されているDisplayPortが3基と、DVI-Iなどの映像出力端子が並びます。
電源コネクターやスイッチは下部です。
上位シリーズに比べると、デスクトップPCにしては端子の種類や数がやや少な目という印象ですが、それでも十分な数であり困る事はまずないと思います。
なお、背面左上の方に見える穴から延びている青いケーブルは、前面のUSB3.0端子から伸びているUSBケーブルです。
左側のサイドパネル。
大きなメッシュパネルが取り付けられており、フロント同様に通気性が良いです。
カスタマイズで絵柄が入りのアクリルパネルを選択した場合、この部分がアクリルパネルに変わります。
右側のサイドパネル。
左下付近に小さ目の通気口が設けられているのが見えます。
内部にHDDベイがあるあたりです。
底面を支える足 写真は標準品のインシュレーターですが、こちらはカスタマイズが可能
筺体上部の様子 IN WINのロゴが見える
筺体上部には、背面寄りの位置に排気口が設けられています。
内部にうっすら透けて見えているのはファン。標準搭載品です。
筐体内部の構造をチェック
外観に続き、筐体内部の様子をチェックします。
内部へは、背面側に取り付けられているサイドパネルのネジを外してアクセスします。ネジの取外しにはドライバーが必要です。
サイドパネルのネジ
筐体内部全体の様子
左上から時計回りに、CPUやメモリ、光学ドライブベイ、HDDベイ、電源ユニット、グラフィックカードが並ぶ構造で、ファンはフロント側に2基、背面と天面に1基ずつ、計4基のファンが標準搭載されています。
光学ドライブベイとHDDベイの間には何もないため、大型のグラフィックカードの取り付けも可能ですし、何より風通しがよく冷却の面で有利です。
フロント側のファンを遮るものがない為、グラフィックカードやCPUなどのパーツを効果的に冷却できる
CPU付近の様子
背面と天面に一つずつファンが搭載されているのが見えます。
今回のモデルに搭載されている、GeForce GTX960。
もちろんNEXTGEAR-MICROシリーズには、その他のグラフィックカードを搭載したモデルも提供されています。
光学ドライブやカードリーダーは基本構成では搭載されていませんが、カスタマイズで選択する事が可能。
標準構成で搭載されている事の多いパーツですが、これらの機器を必要としない方も一定数おり、少しでも無駄なコストを省きたいとお考えのユーザーには、今回のモデルのような光学ドライブレスの構成は魅力です。
必要な場面があったとしても、外付けの光学ドライブやカードリーダーで十分に間に合うと思います。
なお、光学ドライブベイの下部に青いケーブルが見えますが、こちらはフロント側にあるUSB3.0を、背面のUSB3.0に接続するためのUSBケーブルです。接続しなければ、フロント側のUSB3.0は動作しません。
ベイの下部に、フロント側のUSB3.0から延びる青いケーブルが見える
青いケーブルはマザーボードの裏面を通り、背面へと延びている
USBケーブルの端子を、背面のUSB3.0端子に接続する事で、フロント側のUSB3.0を利用できる
本製品に採用されている H81チップセットは、サポートするUSB3.0の数が最大2個と少なめ。
ですので、このような構造になっているのだと思われます。
HDDベイ HDDやSSDの追加・換装等を行う場合にはフロントパネル側からアクセスする
フロント側に多数のHDDベイが並ぶPCなどに比べると、ストレージの拡張性はやや控えめではありますが、それでも光学ドライブ下に2.5インチベイを1基、下部には3.5インチベイを3基(最下部は2.5インチと共用)内蔵しており、ゲーム用のPCとしては十分な数のベイを備えていると言えるでしょう。
最近はSSDもHDDも一台あたりの容量が大きいため、逆にベイが沢山あっても使用しない事の方が多いです。使わないのであればなくしてしまった方が、冷却面でも良いと言えます。
なお、今回掲載の製品にはHDDマウンタやネジなどが付属品として同梱されていたのですが、実際の製品にも多分それらの部品が付属していると思われます。(構成によって付属部品の内容は異なるかもしれません)
CPU周りの様子
CPUの右隣に2基のメモリスロットが搭載されています。
2基のメモリスロットは、ゲーミングPCにしては少ない印象ですが、今回のモデルは安価な H81 チップセットを採用しているため、この辺りは仕方がないです。
とはいえ、性能的にメモリは16GBもあれば十分でしょう。
H81の採用で製品価格を抑えられるというメリットもあり、コスト重視の方にはそちらの方が魅力は大きいと思います。
電源は、標準品の500W電源(80PLUS SILVER)。
もちろん、カスタマイズが可能です。
標準付属のキーボード・マウス
NEXTGEAR-MICRO im550シリーズに標準付属している、キーボードやマウスをご紹介いたします。
標準付属品は、普通のUSBキーボードやマウスでゲーム向けではないのですが、既にゲーム用のキーボードやマウスをお持ちの方もおられるでしょうから、そういった方は標準品でも問題ないと思います。
G-Tuneのデスクトップ製品には、G-Tuneオリジナルのゲーミングキーボードやマウスが提供されており、有料となりますがそちらを選択する事も可能。もちろん、他社製のキーボードやマウス等も選択できます。
標準のUSBキーボード
キーボード左半分を拡大
キーボード右半分を拡大
特に特徴はない、普通のUSBキーボードです。
ゲーム向けの機能は搭載されていませんが、入力作業などを行う分には普通に使いやすいキーボードです。
フラットな形状のキートップ
キーボード底面全体の様子
キーボード底面の背面側に設置されているチルトスタンド
チルトスタンドによってキーボード面をやや傾斜させる事ができる
標準付属品のマウス。
特にこれといった機能はない、普通のUSBマウスです。
その他の付属品
キーボードやマウス以外の付属品をご紹介いたします。
製品の購入時期や、選択したオプションの内容などによって付属品は変化しますので、一例としてご覧ください。
HDDマウンタやネジ
DVI-HDMI変換アダプターや、DVI-VGA変換アダプタ
ガイドやマニュアル、特典など
マニュアルには機器の利用の仕方や、Windows 8.1のセットアップ・操作方法などが掲載されている
特典類
製品に付属の特典は、購入時期によって内容が変化します。
また必ずしも付属するものではなく、特典が全くない可能性もありますのでご注意ください。
今回のモデルに関しては、映画などを30日間無料で視聴することができる「U-NEXTプレミア特典チケット」や、AOSBOX Coolの「90日間無料体験」特典、KINGSOFT Office 2013の60日間トライアルキャンペーンによる特典などが付属していました。
NEXTGEAR-MICRO im550シリーズの筺体外観や内観、付属品等については以上となります。
次記事では、掲載モデルの構成や実際の性能、ソフトなどについて詳しく触れたいと思います。
コストパフォーマンスの高いゲーミングデスクトップPCをお探しの方は、是非次記事にも目を通してみてください。
次: NEXTGEAR-MICRO im550でベンチマーク GTX960搭載で10万を切るゲーミングPCの性能をチェック