LaVie G タイプZ 簡易レビュー 約795gの超軽量13.3型モバイルノート
NECが販売するモバイルノート、LaVie G タイプZのレビューです。
LaVie G タイプZは13.3型の液晶を搭載するUltrabook。
約795gという世界最軽量(2013年12月16日現在)の重量を誇るノートPCで、2013年秋冬モデルでは非光沢のIGZOを採用する「WQHD IGZO液晶モデル」と、タッチパネルを採用する「タッチパネルフルHD IPS液晶モデル」の2種がラインアップされています。
今回、展示されているLaVie G タイプZを見る機会がありましたので、簡単にではありますがレビューしたいと思います。
LaVie G タイプZ 外観や筐体内部の構造
LaVie G タイプZの外観をチェックします。
なお、LaVie G タイプZという名称は直販モデルの呼び名で、量販店モデルはLaVie Zと呼ばれます。
上の写真はタッチパネルを搭載した、LaVie G タイプZの「タッチパネル フルHD IPS液晶モデル」。写真ではわかりづらいですが、タッチ操作に対応した光沢の液晶を搭載しています。解像度はフルHD。
タッチ対応のモデルとIGZO液晶を採用したモデルは、筺体自体は同じものを使用していますが、タッチ対応のモデルはタッチパネルを搭載する関係上、IGZO液晶モデルよりも筺体が1mm程(部分的に)厚く、また重量も約964gと重いです。
携帯性を重要視するのであれば、約795gという軽さを持つ「IGZO液晶モデル」の方がおすすめ。
今回掲載しているモデルのカラーは「ストームブラック」。
ややマットな質感のブラックカラーですが、指紋はそれなりに目立ちます。
他にムーンシルバーというカラーが提供されていますが、ムーンシルバーはタッチ対応のモデルのみで選択可能なカラーとなります。
筺体の左側面にはセキュリティケーブル用のスロットと、SDカードスロットを搭載。
筺体の右側面にはヘッドフォン出力とマイク入力のコンボポートと、Powered USB3.0、USB3.0、HDMI出力、電源コネクターを搭載。電源コネクターのプラグの形状は角型です。
筐体前面と背面には端子類はなにもなし。この薄さですから、端子類は最小限の内容です。
「タッチパネル フルHD IPS液晶モデル」の光沢液晶。
13.3型でフルHDの解像度を持つIPS液晶です。
光沢なので光の反射や映り込みなどはありますが、視野角が広くきれいな液晶です。
液晶とベゼルの境に段差がない、フラットなタイプ。
こちらは、高解像度なIGZO液晶を搭載する「IGZO液晶モデル」。
わかり難いですが、2560×1440ドットと非常に解像度が高く、また非光沢です。
Windows 8.1搭載のモデルですので、モダンUI画面を多く利用するのであればタッチ操作対応のモデルの方が操作性に優れますが、非光沢で映り込みや反射等がない点では、IGZO液晶モデルの方が使いやすそうです。
ちなみにこの液晶、見た目にも非常に薄いのですが、聞くところによると筺体にバックライトやガラスなどのパネルを直接組み込む事で薄さや軽量化に貢献しているのだとか。薄くても、触れてみると結構頑丈そうな印象です。
キーボードの様子。
公称ではキーピッチが18mm、キーストロークが1.2mmのキーボードを採用しているようです。
キーピッチは十分ですが、キーストロークがかなり浅めなのでやや打ち心地に違和感があります。慣れの問題もあるでしょう。あと、カーソルキーの上下のサイズが小さいため、意識していないと打鍵ミスしそうです。
その他、FnとCtrlキーの配置が一般的なキーボードと比べて逆。
これまでCtrlキーが左でFnが右配置のキーボードを利用されている場合、慣れるまでは使い難いかもしれません。ただ、私自身はこの配置(Fnが左でCtrlが右)の方が打ちやすいです。
総合してキーボードの操作性はまあまあという感じですが、この薄さのUltrabookとしては普通ではないかと思います。筺体の薄さの割に撓みが少なく、打ち心地がしっかりとしているところなどは良いです。
タッチパッドはボタン一体型。
操作感は普通です。
底面側から見た筐体内部の様子。
バッテリやヒートシンクなど、全てが薄いです。写真のMB上のストレージはSamsung製の128GB mSATA SSDで、メモリはオンボード4GB。(良く見るとmSATA SSDにはLenovoのPNが書かれていました。一部の部品は共通化されているのかもしれません)
IvyBridge世代のモデルも十分に薄かったですが、今回のモデル(Haswell世代)では基板等も薄型軽量化されているのだそうです。
LaVie G タイプZ 構成
LaVie G タイプZの構成について触れます。
LaVie G タイプZには「IGZO液晶モデル」と「タッチパネル フルHD IPS液晶モデル」の2種があると述べましたが、解像度やタッチパネル以外に、選択できる構成が若干異なるなどの違いがあります。
以下、直販で販売されている各モデル(カスタマイズモデル)の主な構成です。
IGZO液晶モデル | タッチパネル フルHD IPS液晶モデル | |
---|---|---|
OS | Windows 8.1 64bit / Windows 8.1 Pro 64bit | |
CPU | Core i7-4500U / Core i5-4200U | Core i5-4200U |
メモリ | 4GB(PC3L-12800) | |
ディスプレイ | 13.3型WQHD(IGZO) | 13.3型ワイドフルHD タッチ対応 |
グラフィックス | HD グラフィックス 4400 | |
SSD | 約128GB | 約256GB |
無線機能 | Draft 11ac対応ワイヤレスLAN(IEEE802.11acIEEE802.11/a/b/g/n準拠)、Bluetooth Ver.4.0 | |
本体サイズ | 319(W)×217(D)×14.9(H)mm | 319(W)×217(D)×14.9~15.9(H)mm |
重量 | 約795g | 約964g |
バッテリ駆動時間 | 約9.2時間 | 約14.5時間 |
本体カラー | ストームブラック | ストームブラック / ムーンシルバー |
「IGZO液晶モデル」の方は解像度は高く、Core i7といった高性能なプロセッサが選択可能、また約795gと非常に軽量です。
一方で「タッチパネル フルHD IPS液晶モデル」の方は、解像度はフルHD、プロセッサはCore i5-4200Uのみ、重量は約964gとIGZOモデルに比べて若干重めですが、タッチ操作に対応しており、バッテリ駆動時間が約14.5時間とかなり長いです。
個人的には非光沢液晶でより軽量なIGZO液晶モデルに惹かれますが、どちらを選択してもメリットはあると思います。
タッチパネル フルHD IPS液晶モデルの概要
IGZO液晶モデルの概要
LaVie G タイプZについては以上となります。
非常に薄い筐体を採用しているという事もあって、キーボードの操作性はそれ程良くはないと感じましたが、この薄さと軽さはそういった事柄を凌ぐ魅力があります。
特にIGZO液晶モデルは、タブレットなどにも匹敵する軽さ。携帯性を重視する方に適したモデルだと言えるでしょう。
なお、バッテリ駆動時間はタッチパネル搭載モデルの方が長く持つようですので(公称値によると)、外出時の利用時間が多い方にはタッチパネル搭載モデルの方がお勧めです。
製品の詳しい内容や価格については、NEC製品の直販サイト「NEC Direct」にてご確認下さい。