HPが販売するデスクトップPC、HP Pavilion Wave 600シリーズのレビューです。

HP Pavilion Wave 600シリーズは、三角柱の筐体を採用するスタンダードデスクトップPC。
写真を見る限り、どう見てもデスクトップPCには見えないと思うのですが、れっきとしたデスクトップです。

非常にユニークな形状の筐体を採用しており、HPのスタッフ曰く社内でも「スピーカーですか?」なんて声がちらほら聞かれたのだとか。

形状だけではなく、表面にはファブリック素材が用いられるなど、これまでのPCには見られなかったデザインを採用しており、特にインテリアに拘るユーザーには魅力的に感じられるのではないでしょうか?机の上に設置していても、まずPCには見えません。

今回は、そんな HP Pavilion Wave 600の外観や特徴、使用感、性能面などについて詳しくご紹介したいと思います。


掲載製品は販売終了しました。
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【HP Pavilion Wave 600シリーズ 記事目次】

・主な特徴
HP Pavilion Wave 600の主な特徴

・HP Pavilion Wave 600  筐体外観・インターフェース
外観・インターフェース筐体内部付属のキーボードやマウス速効!HPパソコンナビ特別版が付属

・構成内容と特徴 実際の性能について検証
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動時間

・製品のまとめ
HP Pavilion Wave 600 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


HP Pavilion Wave 600の主な特徴

以下、HP Pavilion Wave 600シリーズの主な特徴です。

・机の上にもおける小型サイズと美しいデザインを採用
・冷却機能が優れており、従来の85%のサイズで従来のデスクトップ並のパワーを発揮できる
・360度音が広がるパラボリックリフレクターや、Bung & Olufsenのサウンドシステムを搭載
・サイズの割に拡張性が高い
・グラフィックカード搭載の構成も提供
・リーズナブル

本製品のファブリック素材を用いたデザインに関しては、見た目に美しいことはもちろんですが、筐体を金属で覆った場合よりも音の広がり方が良いのだそうで、サウンド面でもメリットがあります。

また360度どの方向から見ても同じように見える形状の採用や、排気ファンも見えないような構造となっているため、インテリアを気にするような方にも最適。

サイズの割に拡張性も性能も高く、価格も構成によってはかなりリーズナブルに抑えられるなど、多くのユーザーに使いやすいデスクトップPCだと言えるでしょう。

ゲームやクラウドサービスの利用、ショッピングをはじめ、ネットで情報収集を行ったり、趣味の写真や仕事など様々な用途に利用できます。



HP Pavilion Wave 600 筐体外観・インターフェースの内容をチェック

HP Pavilion Wave 600の筐体外観をチェックします。

HP Pavilion Wave 600の筐体。
パッと見て、PCだとは思えない姿です。

HP製品はデザイン性に優れるものが多く、これまでの製品もPCにしては綺麗だと感じるものが多かったですが、ここまでPCらしくないデザインを採用した製品は初めて見ました。




実際にリビングに設置してみるとこんな感じに PCには見えません



筐体の表面がファブリック素材で覆われています。
ファブリック風の模様ではなく、実際に布地を用いたデザインです。



筺体上部。
パラボリックリフレクターと呼ばれる天板が採用されています。

本製品は筐体内の中心部にスピーカーが内蔵されているのですが、そこから発せられたサウンドがパラボリックリフレクターを経由し、360度全方向へ広がっていくという構造となっています。

通常スピーカーから発せられたサウンドは、例えば左右のスピーカーの真ん中に立つなど、適切な配置でないとちゃんとした音を聴く事ができませんが、上記の構造を採用する事により、どの位置から聞いても綺麗なサウンドを聞くことが出来るようになっています。

ストリーミングサービスを利用して映画を見たり音楽を聴いたりするような場合でも、別途スピーカーを置く必要がないため、便利です。

なお、この部分は排気口も兼ねています。





パラボリックリフレクターと呼ばれる天板 360度全方向音が広がるようにできている


本製品には「B&O Play」と呼ばれるサウンドユーティリティがプリインストールされている



本筺体に前後の概念があるのかは不明ですが、筐体正面にあたる部分には、ヘッドフォン出力やマイク入力のコンボポート、USB3.0端子が並びます。




背面側。

やや窪んだ部分に端子類が配置されています。
端子は電源ボタン、メディアカードスロット、USB Type-C、USB3.0×2、LAN、Displayport、HDMI、電源コネクター、セキュリティスロットという内容です。

挿しっぱなしにする事が多い電源コネクターや、映像出力端子が下の方にある為、ケーブルが目立ち難いです。



電源アダプターとケーブル。
さすがに小型の筐体であるため、電源は外付けです。



サイズはやや大きめでしょうか。
内蔵グラフィックスを利用するようなノートPCの電源アダプターと比較すると、少し大きいです。



電源アダプターは19.5V、7.69Aで150W。

こちらは下位モデルの電源アダプターで、AMD Radeon R9 m470を搭載する上位モデルには180Wの電源アダプターが付属します。



筐体内部の様子

次に、HP Pavilion Wave 600の筺体内部の様子について。
製品発表会で見せていただいた、筐体の分解写真を掲載します。



ちょっとわかり難いのですが、写真は上が底面側、下が天板(パラボリックリフレクター)です。



3角柱に主なコンポーネントを配置。
1辺にマザーボード、もう1辺にはグラフィックカード、そして残りの1辺にはストレージが搭載されるというパーツの配置となっています。

中央部分には吸気ファンなどのサーマルコントロールと、スピーカーを内蔵。
電源は外付けの電源アダプターを使用します。

拡張性はサイズの割には高いものの、ユーザーが色々とカスタマイズできるような筐体ではありません。

ですが、一度PCを買ったらそのままの構成で使い続けるというユーザーは多いでしょうから、最初に必要な構成さえ選択してしまえば、特に問題はないと思います。



付属のキーボードやマウス

製品に同梱されている、キーボードやマウスをご紹介します。



ワイヤレスタイプのデバイスが同梱されていました。
本製品で選択できるキーボードやマウスは、上写真のワイヤレスタイプのみのようです。



テンキー搭載の日本語キーボードです。
特に変わった機能はありません。




キートップは完全にフラットな形状

キーボード底面の様子。
電池を入れるケース以外、特に何もありません。



チルトスタンドはありませんが、設置するとキーボード面がやや傾斜します。



ワイヤレスマウスです。
こちらも特に変わった機能はない、普通のマウスです。



速効!HPパソコンナビ特別版が付属

HP Pavilion Wave 600には、「速効!HPパソコンナビ特別版」と呼ばれる小さな参考書が標準付属しています。



主に、Windows 10の操作方法を掲載した本です。
Windows 10の操作がまだよくわからない・・という方には便利なアイテムだと思います。

コンパクトであるため、手元に置いて利用しやすいです。



HP Pavilion Wave 600 構成内容とその特徴について

HP Pavilion Wave 600シリーズの構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】





【HP Pavilion Wave 600-a051jp の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i5-6400T(2.20GHz~2.80GHz)
チップセット   インテル H170 チップセット
グラフィックス   HD グラフィックス 530
メモリ   8GB(8GB×1/DDR4-2133MHz)
ストレージ   1TB HDD (7200rpm/Seagate製)
ネットワークコントローラー   10/100/1000 Mbps
無線機能   IEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth v4.2
サイズ   174×169×259(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約3.0kg
電源   150W(電源アダプター)
キーボード&マウス   ワイヤレスキーボード&マウス
標準保証   1年間(引き取り修理サービス、パーツ保証、使い方サポート)

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年12月10日時点の情報に基付く内容となります。

主に Windows 10 Home、Core i5-6400T、8GBメモリ(DDR4)、1TB HDDという構成内容のモデルです。

本製品にはエントリー、スタンダード、スタンダード (外部グラフィックス搭載)、パフォーマンス (外部グラフィックス搭載)といった、構成違いの4種のモデルが提供されており、掲載モデルは外部グラフィック無しのスタンダードモデルとなります。

各モデルの構成をカスタマイズすることはできないようです。


以下、本製品で提供されている各モデルの主な構成をまとめてみました。

エントリー スタンダード スタンダード (グラフィックス搭載) パフォーマンス (グラフィックス搭載 )
Windows 10 Home(64bit)
Core i3-6100T Core i5-6400T Core i7-6700T
H170チップセット
4GB(DDR4/最大16GB/2スロット) 8GB(DDR4/最大16GB/2スロット)
1TB HDD(SATA/7200rpm) 128GB M.2 SSD(NVMe)+ 1TB HDD(SATA/7200rpm) 128GB M.2 SSD(NVMe)+ 2TB HDD(SATA/7200rpm)
インテル HD グラフィックス530 AMD Radeon R9 m470グラフィックス
10/100/1000 Mbpsオンボード
IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2
55mmビルトインスピーカー
150W 電源アダプター 180W 電源アダプター
ワイヤレスキーボード&マウス
縦置き: 約173×168×259mm/約2.9kg(予定値)


以上のような構成がラインアップされています。
今回のモデルはストレージがHDDのみという構成でしたが、上位モデルはSSD&HDDの2ドライブ構成です。加えてSSDがNVMe、という所が良いですね。

グラフィックカードの構成が用意されている事、またCPUも3種提供されており、用途に合った構成を選択しやすいと思います。

なお、本製品は発売当初から人気が高かったためか、2016年12月10日現在、一次販売停止になっているモデルが幾つか存在します。

ただ販売終了ではないため、またしばらくしたら追加されるものと思われます。
欲しい構成がある場合は、しばらく待ってみてください。



以下、掲載モデルに搭載されているストレージの詳細です。


搭載されているHDD


ストレージの内訳

Seagate製の「ST1000DM003-1SB102」という1TB HDD(7200rpm)が搭載されていました。

HDDではありますが、比較的高速なモデルのようです。
容量も大きく、写真や動画を扱うようなユーザーにも使いやすいと思います。

ただHDDであるため、アプリの起動等に時間がかかる事も多いです。
サクサクとした処理をお好みの方には、SSDとHDDの2ドライブ構成を採用する上位モデルをお勧めいたします。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載の HP Pavilion Wave 600-a051jpで実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用



【3DMark】



上からSky Diver、Fire Strikeの実行結果



【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


左から1280×720(標準品質)、1920×1080(標準品質)/Windowsモードで実行



【FINAL FANTASY XIV 蒼天のイシュガルド】


1280×720、DirectX 9、標準品質(ノートPC)



【Minecraft】



画質設定を上げてもサクサクとした動作でプレイできる



【CINEBENCH R15】


CPU内蔵グラフィックスのみの構成であるため、ゲームはかなり軽めのタイトルをプレイできる程度のグラフィック性能ですが、ネットや動画など、日常作業を行うPCの性能としては悪くないです。

重い作業をあまりしない方なら、本製品位の構成でも十分でしょう。

写真や動画編集をはじめ、多数のアプリを同時に利用するといったやや重めの作業を行われる場合には、上位モデルの方が適していると思います。



消費電力・温度

HP Pavilion Wave 600-a051jpの消費電力を測定。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力値です。

画面の明るさは50%に、キーボードバックライトはオフに設定した上で測定を行っています。(以降のテストは全てこの設定)

アイドル時 ・・・ 15W
ベンチマーク実行時 ・・・ 47W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

液晶の電力を含まない数字ですが、比較的低消費電力です。
デスクトップ向けのCPUを搭載しているとはいえ、低電圧版のモデルであるため、電力消費は小さいようです。

外部グラフィックスを搭載したモデルだと、また数字は変わってくると思われます。




次に、高負荷時の筐体内のパーツ温度を測定してみました。
以下はアイドル時、およびベンチマークテスト(3DMark)を10分以上実行させた後の値です。

高負荷な状態が続いても、CPUの温度はさほど上がりませんでした。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

HP Pavilion Wave 600-a051jpの再起動にかかる時間を測定。
PassMark Rebooterを利用し、10回の再起動時間を測定してみました。

1回目 1:12
2回目 1:31
3回目 1:14
4回目 1:14
5回目 1:23
6回目 1:28
7回目 1:29
8回目 1:28
9回目 1:17
10回目 1:15

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分21秒

HP Pavilion Wave 600-a051jpの再起動にかかる時間は およそ1分21秒。
HDDであるため、SSDを搭載するPCに比べるとやや時間がかかる印象です。

掲載モデルのHDDは、HDDの中では比較的高速な方ではあると思いますが、待つのが嫌、常にサクサク作業したいという方には SSD搭載のモデルがおすすめです。



HP Pavilion Wave 600 まとめ

HP Pavilion Wave 600シリーズについては以上となります。

デザイン性の高い筐体の採用に加えて、ストリーミングサービスやクラウドの活用、ビジネス作業など様々な用途に利用しやすい性能と機能を備えたデスクトップPCです。

非常に個性的な外観は、もはやPCの域を超えているといっても過言ではないでしょう。
言わなければ、PCだとはまずわからないと思います。

およそPCらしくはない製品ですが、PCとしての機能性は高く、また選択できる構成も幅広く実用性は高いです。

もちろん、ゲームができるようなパワーを必要とするユーザーには向きませんが、上位モデルなら軽めのゲームをプレイできるくらいの性能は持ちあわせており、写真や動画編集といった用途にも対応できます。

かつリーズナブルな価格設定は、多くのユーザーにとって大きな魅力。

日常的に活用できるPCを探しているけれど、PCとインテリアとの調和が気になる、また綺麗なものだけを身の回りに置きたい・・というような方には特におすすめの製品です。