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日本HPが販売するノートPC、HP ENVY 15-K000のレビューです。

以前、Core i7やGeForce 840Mを搭載するHP ENVY 15-k014TX パフォーマンス・フルHDモデルをレビューしましたが、今回は Core i5-4210Uを搭載する最小構成モデル「HP ENVY 15-k014TX」をご紹介いたします。

上位のパフォーマンス・フルHDモデルがCore i7、メモリ16GB、GeForce 840Mという内容であったのに対し、最小構成モデルの主な構成はCore i5、メモリ8GB、内蔵グラフィックス・・という内容で、その他の構成はほぼ同じ。

最小構成の「HP ENVY 15-k014TX」ではゲームなどをプレイするのは難しそうですが、液晶や外観等は上位モデルとおなじであるため、操作性などは変わらず扱いやすい製品です。

今回は、そんな HP ENVY 15-k014TXの構成と性能面に詳しく触れてみたいと思います。


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HP ENVY 15-k000はこんなモデル

HP ENVY 15-k000の特徴について簡単に解説いたします。
掲載モデルの外観については、以前掲載したHP ENVY 15-k014TX(Core i7/GeForce 840M)の記事をご参照ください。


モダンシルバーの天板を採用

筺体サイズは幅385mm、奥行き261mm、高さ26.5~30.5mmで、重さは約2.4kg。
筺体は一部やや薄い箇所がありますが、サイズも重さもそれなりにある為、外出時の携帯は難しそうです。



15.6型ワイドフルHD(1920×1080)の非光沢液晶を搭載。

映りに関しては一般的なノートPC並の品質で、視野角は狭め。見る角度によっては色が変化してしまいます。ただ、非光沢であるため映り込み等がなく、光沢パネルに比べると目が疲れにくいです。

フルHDで情報の表示量が多い所も○。

なお、今回掲載の製品に搭載されている液晶と、以前掲載した上位のHP ENVY 15-k014TX(Core i7/GeForce 840M)に搭載されている液晶は同じもののようでした。(販売製品がすべてそうだとは限りません)



本製品の大きな特徴の一つとしてあげられる、HP コントロールゾーン トラックパッド。
タッチパッドの両端に特集な領域が設けられており、Windows 8ならではのチャームバーの操作などが直感的に行えます。

通常のタッチパッドよりも横長であるため、場合によっては使い難いと感じる方もおられるかもしれませんが、「Widnows 8.1の操作性」という点については、普通のタッチパッドよりも優れていると言えます。

なお、15.6型のノートなのでタッチパッドは使わないという方もおられるでしょう。
その場合はオフにしてしまった方が、誤動作などが起こらなくて良いと思います。



その他、ブルーレイディスクドライブや ac対応の無線LANを標準で搭載する所なども、全てのモデルに共通した特徴。全体的に構成の質は高いと思われる内容です。



HP ENVY 15-k001TU の構成とその特徴

HP ENVY 15-k001TUの主な構成とその特徴について解説します。
以下、CPU-Zと掲載モデルの主な構成内容です。

【CPU-Z】





【HP ENVY15-k001TU スタンダード・フルHDモデル の主な構成】

OS Windows 8.1 Update 64bit
プロセッサ Core i5-4210U (1.70GHz/TB時最大2.70GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス 4400
メモリ 8GB(8GB×1/DDR3L 1600MHz/2スロット)
ディスプレイ 15.6型ワイドフルHD(1920×1080)、非光沢
ストレージ 1TB ハイブリッドHDD(Seagate製/5400rpm/8GBフラッシュメモリ)
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ
無線機能 IEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth v4.0
指紋認証機能 あり
バッテリ 駆動時間:約5時間15分(4セル)
電源アダプター 45W
サイズ 385×261×26.5~30.5(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.4kg
カラー モダンシルバー

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年09月08日時点のものです。

HP ENVY15-k000の最小構成モデル、「ENVY15-k001TU」の構成は上記の通り。
OSにWindows 8.1、プロセッサにCore i5-4210U、メモリ8GB、ストレージには1TBのハイブリッドHDDを搭載するという内容のモデルです。

CPU内蔵のグラフィックスを利用する構成であるため、ゲームのプレイは難しいと思われますが、下位構成とは言ってもそこそこ性能は高いと思います。

ネットやメール、文書の作成や編集等はもちろん、簡単な写真編集なども出来ない事はありません。日常的な用途であれば、快適に利用できるだろうと思われる性能を持ち合わせたモデルです。

ストレージには、キャッシュ用に8GBのフラッシュメモリを搭載したハイブリッドHDDを採用しており、単体のHDDに比べれば高速。容量も1TBと大きく、写真等のサイズの大きなファイルを沢山保存したいという方に向いています。

なお、ゲームや写真・動画編集を頻繁に行うという場合は、GeForce 840Mや GeForce GTX 850Mを搭載した上位構成を選択される事をお勧めいたします。



搭載されているストレージの内容を詳しく見てみます。


SSHDの仕様


ディスクの内訳

Seagate製の「ST1000LM014-1EJ164-SSHD」という、9.5mm厚のSSHDが搭載されていました。
以前掲載した上位モデル(パフォーマンス・フルHDモデル)に採用されていたSSHDと同じメーカー・型番のモデルです。

回転数は5400rpmですが、キャッシュ用のフラッシュメモリを搭載しているため、HDDを単体で利用した場合よりもやや読み込みが高速になります。

実際は、HDDにしては少し早いかなと思えるくらいの体感速度です。
SSDのような高速なストレージに慣れている方にはともかく、そうでないのなら快適に利用できると思います。



ベンチマークテストの結果

以下、HP ENVY15-k001TU スタンダード・フルHDモデルで実施したベンチマークテストの結果です。

参考として、Core i7や GeForce 840Mを搭載する上位の「HP ENVY15-k014TX パフォーマンス・フルHDモデル」のスコアも掲載しています。※右隣に記載した()内の数値が上位モデルのスコアです。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.2 (7.4)
メモリ 7.2 (7.6)
グラフィックス 4.8 (5.9)
ゲーム用グラフィックス 5.1 (5.4)
プライマリ ハードディスク 5.9 (5.9)

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 107.9 (106.0)109.2 (108.4)
512K 39.92 (41.81)56.78 (57.76)
4K 0.495 (0.533)0.895 (0.856)
4K QD32 1.244 (1.419)0.891 (0.858)

数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム


【3DMark】


3DMark 全てのテストの実行結果


Fire Strikeの詳細

Ice Storm・・・ 34226 (42716)
Cloud Gate・・・ 3979 (5943)
Sky Diver・・・ 2298 (5036)
Fire Strike・・・ 505 (1319)


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 1845~1846 (4223~4238)
1920×1080 ・・・ 1058~1065 (2357~2372)


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 929 (4408)
1920×1080 ・・・ 374 (1779)

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:1133 / RANK:D (3693/B)
1920×1080 ・・・ SCORE:709 / RANK:D (2337/C)


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

キャラクター編 左:1360×768 / 右:1920×1080(高品質(ノートPC))

【キャラクター編】
1360×768(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:1426 / 評価:設定変更が必要 (3663/快適)
1920×1080(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:809 / 評価:動作困難 (2121/普通)


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 15.19fps (44.42)
CPU ・・・ 2.57pts (2.66)


外部グラフィックスを搭載しない分、やはり上位モデルに比べるとグラフィック性能は劣っていますが、CPUやメモリの性能は差こそあれ大きくは変わらないようです。

高負荷な作業でなければ、大抵の事はサクサクと行えるでしょう。
写真や動画の編集などを頻繁に行われる方は、上位モデルの選択をお勧めいたします。



消費電力・温度

HP ENVY15-k001TUの消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定値です。

アイドル時 ・・・ 8W
ベンチマーク実行時 ・・・ 31W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時、ベンチマーク実行時のいずれも消費電力値は低いです。




次に、パーツの温度について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度測定結果です。

軽く冷房をかけた室内(27度前後)で測定をおこなっています。

発熱の大きいパーツは搭載していないため、高負荷な状態が続いてもパーツの温度は低めでした。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度を測定してみました。

キーボード表面の温度も場所によって多少の差はあるものの、全体的に低いです。
負荷高めの作業を行う場合でも、快適に作業を行えると思われます。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、HP ENVY15-k001TUの再起動にかかる時間を測定してみました。
以下は10回の再起動時間とその平均値です。

1回目 1:11
2回目 1:00
3回目 1:00
4回目 1:02
5回目 0:58
6回目 1:07
7回目 1:07
8回目 1:07
9回目 1:08
10回目 1:03

再起動の平均時間 ・・・ 1分4秒

HP ENVY15-k001TUが再起動を行うのにかかる平均時間は1分4秒。
これまで、HDDを搭載するPCでは大体1分弱~1分半の再起動時間という結果がでており、HDD搭載のPCの中ではやや早い方だと言えるでしょう。

ちなみに、以前掲載した上位モデルの再起動平均時間は約48秒と、今回のモデルよりもさらに高速。同じストレージを利用し、同じ環境で測定していますので、速度差はPC全体の性能差によるものではと思われます。



バッテリ駆動時間

HP ENVY15-k001TUのバッテリ駆動時間を測定してみました。
測定に利用したソフトウェアはbbench、ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ワイヤレスLANを利用したネット(ブラウザ)へのアクセスが60秒毎。

画面の輝度は50%に設定しています。


バッテリの電力残量が100%から7%になるまでの時間は23686秒。
約6.5(6.57944444..)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

軽い作業時のバッテリの持ちに関しては、HP ENVY15-k014TX(Core i7/GeForce 840M)のバッテリ駆動時間「約6.3時間」とあまり変わりませんが、やや負荷が高めの作業を行った場合、今回の製品と上位構成の製品ではバッテリの持ちに差が出てくると思われます。

いずれにせよ、15.6型のノートとしてはバッテリの持ちは普通~やや長めだと言えるでしょう。

バッテリの持ちが良いと、屋内で移動しながら利用するような場合にコンセントの場所を気にしたり、電源アダプターを持ち運ぶ必要がなく便利です。



HP ENVY15-k001TU スタンダード・フルHDモデル まとめ

HP ENVY15-k001TU スタンダード・フルHDモデルのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・15.6型フルHD非光沢の液晶を搭載しており、作業がしやすい
・上位モデルに比べると性能は劣るが、その分価格が低い
・標準で指紋認証機能やブルーレイディスクドライブ、ac対応の無線LANを搭載している

・HPコントロールゾーン トラックパッドを搭載
・カスタマイズが行えない

15.6型フルHD非光沢の液晶を搭載しており、光沢液晶の映り込みが苦手な方や、長時間画面を見続けるような方に向く製品です。

デザイン性が高く、また標準でブルーレイディスクドライブや指紋認証機能、ac対応の無線LANを搭載するなど上位機種向けの構成を採用しており、低価格帯の製品に比べるとやや高機能である所も本製品の特徴。

外部グラフィックスを搭載していないため、性能は上位モデルに比べると劣りますがその分価格が安いです。ゲームのような負荷の高い作業を行わないのなら、本製品の構成でも十分快適に利用できるでしょう。

HPコントロールゾーン トラックパッドについては、使用感に個人差があると思われますので、一概に良い悪いは言えませんが、Windows 8.1のチャームの操作は確かに行いやすいです。

ただ、キーボード操作時に手のひらがパッド面に触れやすくなっているため、気になる方は、タッチパッドの感度の調整を行った方がよいと思われます。私自身は15.6型のノートではマウスを利用しますので、特に問題にはならないです。


上記のように特に大きな欠点などは見当たらない製品ですが、1点だけ、カスタマイズが行えないのは残念です。

例えば、ブルーレイディスクドライブをDVDスーパーマルチドライブにする事で若干価格を落としたり、その他のストレージを選択したいというユーザーもおられるはずですので、カスタマイズができるとより魅力の大きい製品になるのではと思われます。

ただ、非光沢フルHDの液晶を搭載するなど、個人向けの製品としては比較的好まれやすい構成です。