Inspiron 11 3000(3137)シリーズ レビュー 11.6型のCeleron搭載コードレスパソコン
デルが販売するノートPC、Inspiron 11 3000(3137)シリーズのレビューです。
Inspiron 11 3000シリーズは、タッチ対応の11.6型液晶を搭載するモバイルノートPC。
バッテリの長時間駆動が可能だという「コードレスパソコン」に位置づけられる製品で、プロセッサにCeleronやPentiumを搭載したモデルがラインアップされています。
タッチ操作に対応しながらも、リーズナブルな価格である所が大きな魅力。部屋の中や屋外などで、気軽に使えるモバイルノートPCが欲しいという方に向いた製品だと言えるでしょう。
今回は、そんなInspiron 11 3000(3137)シリーズの外観や使い勝手、実際の性能面などについて詳しく見ていきたいと思います。
【Inspiron 11 3000(3137)シリーズ レビュー記事目次】
・Inspiron 11 3000 外観やインターフェース・使い勝手など
(外観・インターフェースのチェック / 使いやすいキーボード / 重量 / 液晶の見やすさ)
・Inspiron 11 3000の構成と特徴・ベンチマークテストの結果
(構成とその特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 起動時間 / バッテリ駆動時間)
・Inspiron 11 3000 レビューまとめ
(製品のまとめ)
外観・インターフェースの詳細をチェック
まず、Inspiron 11 3000シリーズの外観やインターフェースの内容をチェックします。
マシンの天板の様子。
天板は削りだし加工を施したアルミ素材を使用。Inspiron 14 7000シリーズと同じデザインです。
カラーはシルバーで、中央にDELLのロゴを配置。見た目に高級感があります。
背面側から見た Inspiron 11 3000の全体図。
筺体のサイズは幅300mm、奥行き201.5mm、高さ21.2mmで、公称の重量は約1.43kgとなります。
Ultrabookの定義には当てはまりませんが、筐体はかなり薄目にできています。タッチパネルを搭載しているため、サイズの割には重めだと思います。
ディスプレイは殆ど縁のない、スタイリッシュなデザイン
ディスプレイには、タッチ操作に対応する 11.6型ワイドHD(1366×768)光沢液晶を搭載。
Windows 8.1を搭載するモデルなので、タッチ操作に対応しているのは便利です。
ただ光沢パネルなので、屋外など光の反射や映り込みなどが起こりやすい場所ではやや画面が見辛いです。
液晶上部にHD(720p)対応のWebカメラと、その左右にデジタルマイクを内蔵しています。
筺体側面に搭載されている、端子類の内容をチェックします。
筺体左側面には電源コネクター、HDMI、USB2.0、USB3.0、ヘッドフォン出力とマイク入力のコンボポートを搭載。底面付近に見えるのはスピーカーです。
筐体右側面にはマルチメディアカードリーダー、USB2.0、LAN、セキュリティロックスロットを搭載。こちらも左側と同様、底面付近にスピーカーが内蔵されています。
LANポートは、接続口を下に広げてLANケーブルを差し込むような構造。
薄い筺体に高さのあるLANポートを載せるために、このような構造となっているのでしょう。
前面
背面
筺体前面と背面には何もなし。
液晶は、上写真程度まで後方に開く事ができます。
大体45度くらいの位置です。
底面全体。
底面は、横長のゴム足と吸気口以外は何もありません。
バッテリは内蔵式なので取り外しはできません。また、内部パーツへのアクセスなども容易にはできないなど、薄型のノートによくあるような構造が採用されています。
本体と、付属の電源アダプター&ケーブル。
電源アダプターは小さいです。
電源アダプターのプラグの形状はミッキー型、出力は65Wとなります。
使いやすいキーボード
キーボードや、キーボード周辺の操作性をチェックします。
キーボード面全体
キーボード左半分
キーボード右半分
アイソレーションタイプのキーボードを採用しています。
主要なキーのピッチは実測で約1.8mm程度ですが、一部のキーのみ幅が狭くなっています。
キーストロークはやや浅目ではありますが、キーを押した際のキーボード面の撓みなども殆どなく、安定した打鍵が可能。カーソルキーが他のキーから独立して配置されている所など、全体的に使いやすいキーボードだと思います。
なおファンクションキーは、単独押しでは無線LANのオンオフや輝度の調整といった機能が動作します。ファンクションキー本来の機能は、Fnキーとの同時押しで動作させる事が可能です。
キートップの形状は平らに見えますが、若干中央が凹んでいるよう。押した際の指先へのなじみが良いキーです。四隅が丸められているため、キーを打っている最中に指に引っかかったりする事もありません。
カーソルキーは他のキーとは独立して配置されている
カーソルキーは、キーのサイズ自体は小さいく打ち難そうに見えるのですが、他のキーからやや離れた位置に配置されているため、押し間違えるなどという事がありません。
個人的に、このキーの配置は好みです。
タッチパッドはボタン一体型。
使いやすい・・という程ではないですが、ボタン一体型にしてはそこそこ使いやすいタッチパッドだと思います。
11.6型サイズのノートのタッチパッドの割には面積が大きく、ジェスチャー操作なども行いやすいですが、ホームポジションに対してやや右寄りの配置であるため、キーボード操作時に右手が干渉しやすいです。
ただ、このInspiron 11 3000のタッチパッドは「パームリジェクション」という機能を備えており、キーボード入力時に手のひらがパッド面についても動作しないようになっています。
パームリジェクションは強弱の調整もできる為、誤動作が多いと感じたら、タスクメニューの「Dell タッチパッド」よりパームリジェクションの調整を行うと良いでしょう。
タッチパッドの様々な設定を行える「Dell ポインティングデバイス」
なお、タッチパッドを全く利用しないというのであれば、タッチパッド機能を完全にオフにしてしまう事もできます。
Inspiron 11 3000の重量
Inspiron 11 3000本体と、電源アダプターなどの付属品の重量を測定してみました。
まずは、本体の重量から。
本体の実測値は1451g。
公称の1.43kgとほぼ同じ重量です。
Inspiron 11 3000はタッチパネルを搭載しているため、11.6型のモデルにしては重量がやや重め。とはいえ、持ち歩けないサイズではありません。
自宅や会社など屋内でちょっと移動するような場合には、扱いやすいサイズ・重さだと言えます。
電源アダプターとケーブルをあわせた重量は346g。
本体と一緒に持ち歩いた場合の重さは1797gとなります。
ただ、Inspiron 11 3000はバッテリ駆動時間が長い為、電源アダプターなどを持ち歩く必要はあまりないでしょう。
液晶の見やすさをチェック
Inspiron 11 3000シリーズに搭載されている液晶の見やすさについて。
以下、視野角のチェックです。
液晶を正面から
上側から
右側面から
視野角は狭いです。特に液晶上側から見た場合、画面全体が白っぽくなり内容が視認できません。複数人で画面を閲覧する場合、画面斜めに位置する人からは内容が見辛く感じられるでしょう。
あと光沢液晶であるため、明るい場所での閲覧だと風景の映り込みや光の反射などで、画面の内容が見辛く感じられることはあると思います。
ただ、屋内で正面から見る分には明るく見やすい液晶です。
タッチパネルを搭載しているせいか全体的に色が淡く見えますが、画面内容の閲覧や操作に全く問題はありません。
Inspiron 11 3000シリーズの外観や操作性については以上となります。
引き続き、性能面について詳しく見ていきたいと思います。
製品に興味をお持ちの方は、是非次記事もご覧ください。
次: Inspiron 11 3000(3137)のベンチマーク結果 5万円台のCeleron搭載ノートでも結構使える