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前回の記事に引き続き、今回の記事ではPCの内蔵電池交換時の注意点や、
電池交換の際に使用する道具などについて簡単に記載しておきたいと思います。
(前回の記事→ PCの時計が狂い出したら内蔵電池交換のサイン 1 (PCの内蔵電池の種類の話)

Thinkpad X100eの内蔵電池
Thinkpad X100eの内蔵電池

なお、ノートPCとデスクトップPCでは使用している内蔵電池の種類が異なる事が多く、
一般的にノートPCはデスクトップよりも電池が長持ちする代わりに、自己交換が不可な事が多いです。
(メーカーにもよりますが電池の入手自体が困難だったりします。ウェブを探せばない事もないですが)

ですので、内蔵されている電池の種類によっては、自分で交換することができず、
その場合は業者などへの依頼である程度の費用がかかってしまうかもしれません。

デスクトップPCに搭載されている事の多い一次電池に関しては、
その辺のコンビニや量販店などで安価に入手でき、交換も簡単な事が多いので、
パーツ交換の経験がない方でも簡単に電池の交換を行う事が出来ると思います。

というわけで以下、電池交換の際の注意点などについて簡単に記載してみました。




【電池交換の際の注意点】

■静電気
電池交換時に限った事ではないですが、静電気には十分注意してください。

静電気が発生しやすい状態で、筐体内の精密機器等に触れると、
静電気放電が起き、機器の誤作動や故障などの原因になってしまう事があります。

特に、冬場等の乾燥しやすい季節には、体に帯電した静電気が逃げ難くなるので、
静電気が発生しやすくなります。(湿気が高いと静電気が逃げやすい)

ですので、余りに乾燥した場所や埃が多い場所での作業、
また静電気発生の原因となる、化学繊維が含まれる服装なども避けます。


ちなみに、今回のような筐体内のパーツに触れる可能性のある作業を行う場合は、
作業を始める前に筐体などの金属部分に手で触れ、
マシンと人体の電位差をなくしておく(静電気を逃がすといわれる)事がすすめられています。

ですが、実際は金属部位から離れると再び静電気の帯電が始まる為、
静電気の多い季節や環境などだとあまり意味がなかったりします。

ではどうすれば?という事ですが、
静電気対策の為のリストバンドストラップ等が1000円前後で販売されていますので、
気になる方はそういったものを装着して作業すると良いかと思います。

静電気対策として販売されているリストバンドには、クリップのついたコードが接続されており、
リストバンドを腕に、クリップを筐体側に接続する事で人体に静電気を帯電させず、
筐体を静電気の逃げ場とするような仕組みになっています。
精密機器を扱う生産ラインなどでは、静電気対策としてリストバンドのようなグッズが使用されています。

とはいえ、このバンドをしなければ必ずトラブルが起こるというわけではなく、
普通に気をつけていればトラブルが起こるのは稀ですので、
そういった対策グッズを使わずに保守作業をされる方も多いようです。


■工具
これも普通に考えると当たり前の事なのですが、
筐体外側のネジなどをはずす場合には金属製のドライバーなどの使用も良いと思いますが、
内部パーツを扱う場合は、非電導製の工具を用意します。

非電導製とは、例えばプラスチックで出来た工具などです。

ちなみに、専門店ではこういった作業の為に、
全てプラスチックでできた様々な形状の工具が販売されています。

見た目は玩具のようで大丈夫なの?って思ってしまいますが、安価ですし携帯するにもとても便利です。

→ 強化プラスチック製工具セット




なお、自分で交換可能なボタン電池に関しては、
電池の外し方をマニュアルで公開しているメーカーなどもあると思うのですが(Thinkpadのように)
たとえマニュアルなどがなくても、複雑に接続されているわけではないので簡単に外せると思います。

ただ、取り外す際に、周りのパーツやマザーボードに触れないよう注意して行ってください。




ちなみにノートPCとデスクトップPCに使われている電池ですが・・

デスクトップPCにはこのタイプの電池が多い
デスクトップPC 筐体内のボタン電池

CR2032

これはコンビニなどで、非常に安価に入手可能です。


ノートPCにはこのタイプの電池が多い
Thinkpad X100eの内蔵電池

これはThinkpad X100eの内蔵電池。

このタイプの電池は、メーカーによっては入手が困難だったりしますが、
Thinkpadに関しては、内蔵電池は入手可能なはずです。
交換マニュアルも公開されています。




電池交換を終えたらマシンを起動させ、BIOSの日付を設定しなおせば、それでOKです。

多分、電池交換が可能なモデルに関しては、メーカー毎にマニュアルがあると思うので、
そちらで作業のイメージを把握した上で行えば良いでしょう。

なお、自己で交換できない種類の電池(電池が市販されていない)に関しては、
メーカーに交換依頼をするしかないと思います。

なんとか電池をネットなどで探し出して入手し、自分で交換する方もおられるかもしれませんが、
慣れていない方はやはりメーカーか、専門の業者に依頼するのが無難です。


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ちなみにこの記事を書こうと思ったのは、友人から来たメールがきっかけです。

少し前に、友人からのメールの時刻がおかしかった事があったのですが、
友人のいう所によるとその後も、PCの時刻を再設定しても後日起動させたらまた狂っているとの事で・・

これは間違いなく内蔵電池の寿命が近づいているからに違いないでしょう。

友人のPCはかなり昔に私が選んだもので、多分使い始めて6、7年は経過していますので、
そろそろ電池の寿命が来てもおかしくありません。

電池の寿命は、その半分程度の3、4年しか持たないPCもあるようですので、
6、7年だとかなり持った方なのではないかと思います。

しかし今後も続けて使用するのであれば、電池交換を行う必要があります。


ただ、電池交換は、マシンの内部構造によって簡単に行えるものとそうでないものがありますので、
友人が自分で電池の交換が行えるのかどうかが気になります。

近くに居たら家まで遊びに行くついでに交換するのですが、
友人は遠方におり、気軽に訪問するというわけにも行かないので。

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実際の交換作業を掲載したわけではないので、
あまり参考にはならなかったかもしれませんが、
とりあえず、電池交換時に気をつけておきたい事を一通り掲載してみました。

上で述べたことは電池交換時に限らず、
筐体内部のパーツ交換の際には頭に留めておいたほうがよい事ですので、
パーツ交換の経験などがない方などの参考にはなるのではないかと思います。

というわけで、長くなりましたがこの辺で終わります。