ThinkPad X1 Carbon の特徴(製品解説)
ThinkPad X1 Carbonは、14型の液晶を搭載するレノボのUltrabook。
14型サイズでありながら重量が約1.36kgと軽く、また筐体の厚みは8~18.8mmと薄く、それでいてThinkPadならではの堅牢性や操作性を持ち合わせているという点で非常に魅力的な製品です。
Carbonとある通り、筐体にグレードの高い最高級のカーボンを素材として利用しているため、軽く薄くても、高い堅牢性を維持する事ができるのだとか。
液晶の解像度が1600×900と高く、非光沢パネルを採用しているために長時間の利用時でも目が疲れにくいです。画面の大きなモバイルノートをお探しの方に最適な製品だと言えます。
以前、ThinkPad X1 Carbonの旧モデルとしてThinkPad X1という製品が販売されていましたが、
そちらのモデルは13.3型で1.69kgと、X1 Carbonよりも少々重めで厚みもありました。
また、X1は液晶にゴリラガラスを使用していたために光沢でしたが、X1 Carbonは天板自体に強度を確保しており、
ゴリラガラスを使わなくとも同じ耐久性を実現できるようになったため、非光沢液晶を採用する事ができました。
光沢よりも非光沢の方が、目が疲れにくいので長時間の作業には適していると思いますし、
毎日持ち歩くのであれば軽くないと苦痛です。
以前のX1も質感などが良く、決して悪くはない製品でしたが、
様々な面で新しいThinkPad X1 Carbonの方が優れていると言えるでしょう。
あと、現在販売されている14型のモバイルノートというと、ThinkPad T430sが思い浮かびますが、
そちらが約1.8kgの重量である事を考えると、X1 Carbonの軽さは驚異的。
インターフェースの充実度はT430sの方が断然上ですし、メンテナンス性の面でもT430sの方が優れている事を考えると
一概にX1 Carbonの方が良いとは言い難いのですが、大画面と軽さを求めるような方にはX1 Carbonは魅力の大きい製品だと思います。
ちなみにこの製品、少し前までタッチパネルを搭載した「ThinkPad X1 Carbon Touch」という製品が
販売されていたはずなのですが、現在は直販から消えてしまっています。
部材の需給逼迫という事で、購入したにも関わらず届く気配がない・・といった
事態になっていましたので、現在は一時的に販売を停止しているようです。
タッチパネルを搭載しているため、1.54kgとやや重くなってしまう部分が気にはなりますが、
Windows 8を使う場合だとタッチパネルの方が操作性が良いため、タッチパネルの選択肢もほしいところ。
このままだと販売されないまま仕様だけが古くなってしまうので、早めの販売再開を期待したい所です。
【構成の一例】
ThinkPad X1 Carbon:エントリーパッケージ
Windows 8 (64bit)
Core i5-3337U
4GB (4GB×1)
14.0型ワイドHD+、非光沢、300nit
HD グラフィックス4000
120GB SSD
Centrino Advanced-N 6205S
駆動時間:実測で約6時間弱(bbenchで測定)
¥135,870 (税込)~
価格・構成内容は2013年4月18日時点
最小構成でもSSDなどを搭載しているため、価格はやや高め。
とはいえ、他のモデルと比較して特別高いというわけでもないと思います。
以下、写真と簡単なコメントです。
見て分かるとおり、液晶やキーボード部がかなり薄いです。
天板部。デザインは他のThinkPadと同じ。
左側面の様子
右側面の様子
インターフェースの内容は、Ultrabookではない通常サイズのノートPCよりも少な目。
電源コネクターの形状が角形になっています。
キーボード
Ultrabookというと、薄さのためにキーボードが使いにくくなってしまっている製品が結構多いのですが、
X1 Carbonは薄くてもキーストロークは約1.8mmとそこそこあるため、普通に打ちやすいです。
ボタン一体型のタッチパッド
私自身はボタン一体型のタッチパッドがあまり好きではないのですが、
X1 Carbonのタッチパッドは例外でとても使いやすいと感じました。
押し心地が滑らかなためか、マウスを使わずに長時間の作業を行っても指や腕が疲れません。
重量は実測で1324g
以下、Windows 7やCore i7-3667U、4GBメモリ、256GB SSDを搭載したモデルの性能です。
なお、掲載モデルの構成は、現在販売されているモデルの構成とは異なる可能性があります。
エクスペリエンス・インデックス
ディスク性能
ディスクがかなり高速です。
メモリのスコアがいまいちですが、容量の大きなメモリを載せればスコアは向上すると思われます。
従来のThinkPadのように簡単にメモリにアクセスできるわけではないため、メモリは最初から8GBを選択される事をおすすめします。
以上となります。
とても携帯性に優れた良い製品ですが、私的にはモバイルノートに14型サイズは大きすぎるため、
14型の他に、サイズの小さいモデルで X1 Carbon的(軽い)な製品があると良いと思います。
なお、掲載製品のより詳しい情報を知りたい方は、以前掲載したX1 Carbonのレビュー記事をご覧下さい。
現在販売されている製品の構成や価格を知りたい方は、公式サイトの製品ページにてご確認いただければと思います。
ThinkPad X1 Carbon 公式製品ページ