Dell New Inspiron 27 7000(7775)フレームレスデスクトップの簡易レビュー Ryzenや Radeon RX 560を採用する極細ベゼルのオールインワンPC
2017年6月9日にデルより発表、発売開始されたフレームレスデスクトップ「New Inspiron 24 5000(5475)」と「New Inspiron 27 7000(7775)」に触れる機会を持てたため、製品について簡単にご紹介いたします。
New Inspiron 24 5000(5475) およびNew Inspiron 27 7000(7775)は、AMDのプロセッサやグラフィックスを搭載する液晶一体型PC。
極細ベゼルを採用するフレームレスディスプレイを採用するシリーズで、Inspiron 24 5000(5475)には第7世代のAMDプロセッサと、一部にRadeon RX 500シリーズを搭載したモデルをラインアップし、液晶には23.8型フルHDの非光沢パネルとタッチパネルを提供。
またInspiron 27 7000(7775)の方には、Ryzenプロセッサーと Radeon RX 500シリーズを搭載したモデルをラインアップし、液晶には27型フルHDと4Kの非光沢パネルを提供しています。
いずれもフレームレスのディスプレイを採用することで、ゲームプレイやストリーミング視聴時の没入感を高めた一体型PCで、Inspiron 27 7000の方には後日VR対応のモデルも登場する予定であるなど、比較的パワーを重視した製品群となります。
現時点の構成でも、重いタイトルでなければゲームプレイは可能ですし、画面サイズが大きいためストリーミングサービスの視聴にも向いています。場所をとらないため、自室はもちろんリビングへの設置もしやすく、様々な用途に利用できるPCです。
というわけで以下簡単にではありますが、展示されていたモデルの外観等をご紹介いたします。
Inspiron 24 5000、Inspiron 27 7000フレームレスデスクトップの外観
Inspiron 24 5000(5475)フレームレスデスクトップ、およびInspiron 27 7000(7775)フレームレスデスクトップの外観をチェックします。
いわゆる液晶一体型PCなのですが、あえてフレームレスデスクトップと呼んでいるところにこだわりが感じられる製品です。
フレームレスのディスプレイは、画面サイズの割にボディサイズをコンパクトに抑えられること、また映像への没入感が得られやすいなど、まさにコンテンツを閲覧するための製品だと思います。
見た目にも高級感が感じられるなど、デザイン的な面でも魅力が大きいです。
【Inspiron 24 5000(5475)フレームレスデスクトップ】
こちら、23.8型フルHD(IPS)の非光沢パネルを搭載する、Inspiron 24 5000(5475)フレームレスデスクトップ。写真はタッチパネルではありませんが、タッチパネルのモデルも選択できます。
タッチパネルを搭載するモデルでは、かなり深くディスプレイを傾斜させられる構造を採用しているそうで、実際にその様子を見たわけではありませんが、工夫次第で様々な用途に利用できると思います。
見ての通り、極細ベゼルを採用。
私自身、デルの極細ベゼルを採用するディスプレイを普段の作業に使用しているのですが、このタイプのディスプレイはコンテンツの内容に集中しやすく、またインテリア的な面でもメリットが大きいです。
マルチモニタ環境で利用しやすいという点も便利。
フレームレスである関係で、Webカメラがディスプレイ下部に配置されています。
ディスプレイの左側面の方には、SDカードスロットやUSB3.1(Type A/充電機能付き)、ヘッドフォンとマイクのコンボポートが並んでいます。
電源ボタンは、ディスプレイ下部の右端にあります。
側面から見た筐体全体の様子。
ディスプレイの下部にキーボードを収納しやすい構造など、何気に便利ですね。
スイーベルや高さ調整は行えませんが、若干のチルトが可能です。
また先にも述べた通り、タッチパネルのモデルでは深くディスプレイを傾斜させられます。
背面の様子です。
上品な艶感のあるホワイトカラーの背面パネルを採用しています。
中央にはDELLのロゴを配置。
各端子類は背面下部に配置。
端子はHDMI入力、USB3.1 Type A×2基(うち1基は充電機能付き)、USB2.0、オーディオライン出力、LAN、電源コネクター、HDMI出力、USB3.1 Type A、USB3.1 Type C、USB2.0という内容です。
ディスプレイの背面はケーブルが散らかりやすいですが、本製品はスタンドにケーブルを通すホールが設けられているため、ケーブルをスッキリとまとめられます。
またHDMI入力が搭載されているため、単なるディスプレイとしても利用できるところが便利。ゲーム機を繋げたり、他のPCを繋げて利用することもできます。
【Inspiron 27 7000(7775)フレームレスデスクトップ】
こちらは27型フルHDの非光沢パネルを搭載する、Inspiron 27 7000(7775)フレームレスデスクトップです。
Inspiron 24 5000(5475)のサイズを一回り大きくしたようなモデルで、カラーは異なるものの基本的なデザインは同じ。
性能は、Inspiron 27 7000(7775)の方が高いと思います。
左がInspiron 24 5000(5475)で、右がInspiron 27 7000(7775)
ディスプレイには極細ベゼルを採用、Webカメラは液晶の下部に配置されています。
左側面にSDカードスロット、USB3.1(Type A/充電機能付き)、オーディオ端子を搭載し、ディスプレイの右下に電源ボタンを配置。
Inspiron 24 5000(5475)と全く同じですね。
側面からみたときの様子。
Inspiron 27 7000(7775)はInspiron 24のように、深く傾斜させられるようなモデルは提供されていないようです。
その代り、4K液晶搭載のモデルを選べます。
背面パネル全体の様子です。
Inspiron 24 5000(5475)の方とはカラーが異なり、Inspiron 27 7000(7775)はマットシルバー仕上げのパネルを採用。
シャープかつ洗練された雰囲気を持つ、高級感あるデザインです。
背面の端子は左から順に、HDMI入力、USB3.1 Type A×2基(1基は充電機能付)、USB2.0、オーディオライン出力、LAN、電源コネクター、HDMI出力、USB3.1 Type A、USB3.1 Type C、USB2.0。
Inspiron 24 5000(5475)と全く同じ内容です。
HDMI入力端子が備わっており、PCではなく単なるディスプレイとしても利用できます。
Inspiron 24 5000(5475) Inspiron 27 7000(7775)の主な構成
以下、Inspiron 24 5000(5475)とInspiron 27 7000(7775)の主な構成です。
あくまでも2017年6月14日時点で提供されているモデルの情報であり、価格変更や新たな構成の追加など、内容は変更される可能性があります。
まずはInspiron 24 5000(5475)から。
【New Inspiron 24 5000 プレミアム】
23.8型フルHD(1920×1080)非光沢
AMD A10-9700E
8GB(DDR4 2400MHz)
AMD内蔵グラフィックス
1TB HDD(7200rpm)
99,980円(税抜・配送料込)
114,980円(オフィス付き/税抜・配送料込)
【New Inspiron 24 5000 プラチナ・タッチパネル】
23.8型フルHD(1920×1080)非光沢、タッチパネル
AMD A12-9800E
16GB(8GB×2、DDR4 2400MHz)
Radeon RX560(4GB)
128GB SSD(SATA)+ 1TB HDD(5400rpm)
134,980円(税抜・配送料込)
149,980円(オフィス付き/税抜・配送料込)
新製品発表会の会場には「A10-9700E」搭載のモデルが展示されていた これは下位モデルの構成
23.8型のInspiron 24 5000(5475)では、内蔵グラフィックスを利用するモデルと、Radeon RX560(4GB)搭載の上位モデルを選べます。
上位モデルにはSSD&HDDの2ドライブ構成や、タッチパネルを採用。
下位モデルはストレージがHDDのみであるため、使い勝手を重視するのなら上位モデルの選択がベターです。
次に、Inspiron 27 7000(7775)で提供されているモデルです。
【New Inspiron 27 7000 プレミアム】
27型フルHD(1920×1080)非光沢、IPS
Ryzen 5 1400
8GB(DDR4 2400MHz)
Radeon RX560(4GB)
1TB HDD(7200rpm)
144,980円(税抜・配送料込)
159,980円(オフィス付き/税抜・配送料込)
【New Inspiron 27 7000 プラチナ】
27型UHD(3840×2160)非光沢、IPS
Ryzen 7 1700
8GB(DDR4 2400MHz)
Radeon RX560(4GB)
128GB SSD(SATA)+ 1TB HDD(5400rpm)
194,980円(税抜・配送料込)
209,980円(オフィス付き/税抜・配送料込)
会場には、Ryzen 5 1400や Radeon RX560(4GB)を搭載する下位モデルが展示されていました。
下位モデルではあっても外部グラフィックスが搭載されるなど、そこそこパワーはあると思われるモデルです。
下位モデルはストレージがHDDのみであるため、使い勝手を重視するのならSSDとHDDを搭載する上位モデルがお勧めですが、下位モデルがフルHDパネルであるのに対し、上位モデルには4Kパネルが搭載されるため、その辺りの好みも考慮した方が良いでしょう。
Inspironシリーズのフレームレスデスクトップについては以上となります。
これらの製品は既に直販にて販売開始されていますので、興味をお持ちの方は製品ページをチェックしてみてください。
今後また製品に触れる機会があれば、より詳しい記事を掲載したいと思います。