GTX 1080や GTX 1070を搭載! GALLERIAゲーミングデスクトップPCの展示機レビュー
先日実施されたドスパラの展示会にて、GTX 1080や GTX 1070などのグラフィックカードを搭載するGALLERIAシリーズのゲーミングデスクトップPCを見てきましたので、簡単にではありますがご紹介いたします。
GTX 1070はGTX 970の後継、GTX 1080は GTX 980の後継となるグラフィックカード。
GTX 900番台のGPUと比較してコストパフォーマンスが非常に高く、搭載PCが各社から発売開始された時にはその価格のリーズナブルさに驚いてしまいました。
今回、展示会で見てきたGTX 1070やGTX 1080を搭載するモデルは、Z170を搭載するハイエンドシリーズの「GALLERIA ZG」、そしてスリム筐体を採用しながらもハイエンドGPUを搭載可能な「GALLERIA SG」、さらに定番のゲーミングデスクトップとして人気の高い「GALLERIA XF」の3機。
各モデルでベンチマークテスト等も実施し、スコアを記録してきていますので、そういった内容を元に各マシンをご紹介したいと思います。
GTX 1080(8GB)を搭載! ハイエンドシリーズのGALLERIA ZG
まずは、もっともハイスペックなGALLERIA ZGをご紹介します。
GALLERIA ZGは、チップセットに上位のZ170を採用する GALLERIA Zシリーズのモデル。
GALLERIAオリジナルのKTケースを採用する、拡張性の高いゲーミングデスクトップPCです。
主にZ170、Core i7-6700K、GTX 1080(8GB)、16GBのDDR4メモリ、256GB NVMe SSD&3TB HDD、DVDスーパーマルチ、800W電源という基本スペックです。
カスタマイズはもちろん可能ですが、その必要がないくらいのハイスペックな構成内容をデフォルトで持ちあわせています。
加えて2016年7月20日現在、ストレージが256GB → 512GB NVMe SSDとなるアップグレードや、メモリが16GB → 32GBとなるアップグレード特典がなんと無償で提供されています。
厳密にいうと、上記写真にあるアップグレード前の価格と比較し、製品価格は5千円程上がっているのですが、通常だと数万はかかるアップグレードが特典として提供されていますので、価格に詳しくない方でもあり得ないくらいお得であるという事が分かると思います。
当然ですが非常に反響を呼んでいるそうで、台数を売り切ったら数日後にでも終了してしまうかもしれないため、GTX 1080搭載モデルの購入を検討されているという方は、少し決断を急いだ方が良いかもしれません。
まあ、上記のような特典がなくとも GTX 1080自体がコスパに優れているため、GALLERIA ZGが買い得感の高いモデルであるという事には違いありません。
以下、ファイナルファンタジー14 蒼天のイシュガルドのベンチマーク実行結果です。
画面の解像度は1920×1080、フルスクリーンモード、DirectX 11、最高品質に設定した上で実行しています。
スコアは20235と非常に高いです。
平均フレームレートも155と高く、フルHDではオーバースペックだと言ってもいい程だと思います。
4K環境だと、スコアは5~6000台程度になるでしょうか。
フレームレートは下がりますが、プレイはできると思います。
4Kでのゲームプレイはタイトルを選ぶという感じで、元々負荷の高いゲームだと画質もかなり下げる必要があると思いますが、シングルGPUでそこまでの性能が出せるという所がすごいです。
フルHD液晶でゲームをプレイするというユーザーなら、下位のGTX 1070でも十分すぎる位ですね。
スリム筐体にGTX 1080(8GB)を搭載! コンパクトな GALLERIA SG
そして次は、ゲーミングPCながら非常にコンパクト・スリムなGALLERIA SGについて。
GALLERIA専用のKTCケースを採用しており、ゲーミングデスクトップPCとは思えないくらいスリムなのですが、GTX 1080やGTX 1070のようなハイエンドグラフィックカードも搭載可能となったモデルです。
今回展示されていたGALLERIA SGには、GTX 1080(8GB)が搭載されています。
GALLERIA Sシリーズに採用されている「KTCケース」
基本スペックはCore i7-6700、GTX 1080(8GB)、メモリ8GB、250GB SSD&2TB HDD、DVDスーパーマルチ、SFX 500W電源という内容。(一部、キャンペーンの特典等で構成が変わっているようですが)
CPUは末尾にKが付いたモデルではないものの、デフォルトの状態で相当ハイスペックな構成内容となっています。
一般的なATXケースを採用するPCに比べると拡張性は劣るものの、構成に関しては全く引けを取らない内容となっており、スペースの都合でハイエンドデスクトップPCが難しいと考えていたユーザーには打ってつけのモデルだと言えますね。
なお、このサイズであっても光学ドライブは搭載していますし、内部ベイに関しても3.5インチを1基、2.5インチを2基備えるなど、ゲーム用途への利用には十分な拡張性を備えていますので、使っていて不便を感じる事は殆どないのではないでしょうか。
以下、FF14のベンチマークテストの結果です。
解像度は1920×1080、フルスクリーンモード、DirectX 11、最高品質に設定
スコアは17485、平均フレームレートは140と最高画質設定でも十分快適に動作するという結果です。
なお、ここで気になるのが先に掲載したGALLERIA ZGのベンチマークスコア。
GALLERIA SGと同じGTX 1080が搭載されているのにも関わらず、スコアにかなり差が出ているようです。
GALLERIA ZG | GALLERIA SG | |
---|---|---|
CPU | Core i7-6700K | Core i7-6700 |
グラフィクカード | GTX 1080(8GB) | GTX 1080(8GB) |
メモリ | 16GB | 8GB |
FF14 スコア | 20235 | 17485 |
平均フレームレート | 155fps | 140fps |
これまでFF14のようなゲーム系のベンチマークテストでは、主にグラフィックカードの性能差がそのままスコア差となって表れるといった認識でいましたが、上記のベンチマークスコアを見ると、同じグラフィックカードを搭載しているのにもかかわらずスコアには結構な差が出ています。
高性能なグラフィックカードと低性能なCPUを組み合わせた構成の場合、CPUの性能がグラフィックカードの性能の足を引っ張るという現象が起きますが、これまでのグラフィックカードを搭載する構成では、そう顕著にCPUの性能の影響がパフォーマンスにみられることはありませんでした。
しかし今回、GTX 1070やGTX 1080の性能が高すぎる為に、Core i7-6700がGTX 1080のパフォーマンスに影響を与えてしまうという結果となっているのだそうで、決して影響が小さくはないだけに、GTX 1070やGTX 1080を選択する場合には Core i7-6700Kを選択すべきだと言えるでしょう。
ゲーミングデスクトップPCの定番シリーズ GTX 1070(8GB)搭載 GALLERIA XF
そしてGALLERIA XF。
このGALLERIA Xシリーズは、GALLERIAゲーミングPCの中では定番とされる、コスパと性能を備えたシリーズです。
チップセットにはH170を採用し、ケースにはGALLERIAオリジナルの拡張性高いKTケースを採用。
沢山種類があり過ぎてどのゲーミングPCを選んだら良いのか分からないという方は、このシリーズを選択しておけば間違いないでしょう。
今回、GTX 1070(8GB)を搭載する GALLERIA XFが展示されていました。
拡張性・冷却性能に優れたKTケースを採用
初心者でも扱いやすい拡張性の高いケースを採用しているため、パーツ選択の幅が広い事はもちろんですが、購入後のメンテナンスなども行いやすいです。
比較的、価格がリーズナブルである所も魅力。
展示機の構成はH170、Core i7-6700、GTX 1070(8GB)、メモリ16GB、480GB SSD&2TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、500W電源という内容でした。
以下、ベンチマークテスト(FF14)の結果です。
解像度は1920×1080、フルスクリーンモード、DirectX 11、最高品質に設定
スコアは14332、フレームレートは約113fpsという結果です。
ちなみにこの展示機にはCore i7-6700が搭載されていますが、GALLERIA SGの項で述べた通り、GTX 1070(8GB)を搭載するPCのCPUには Core i7-6700Kがおすすめ。
GALLERIA XFでは、カスタマイズでCore i7-6700Kへとアップグレードを行う事が可能です。
価格は若干上がるものの、アップグレードは比較的リーズナブルに行えるため、アップグレードによって得られるパフォーマンスアップを考慮すると、行っておくのが無難だと言えます。
GTX 1070、GTX 1080を搭載するGALLERIAゲーミングデスクトップPCについては以上となります。
ハイエンドクラスのGPUを搭載したゲーミングデスクトップPCだけあって、価格だけをみると安くないモデルも存在するのですが、GTX TITAN Xを搭載するようなPCと比較すると大幅に安く、それでいて GTX 1080の方はTITAN Xをも超えるグラフィック性能を持ちあわせるなど、コスパは抜群に高いです。
シングルGPUでありながらゲームによっては4K環境でのプレイも可能であり、もちろんVR用途にも向くなど、当分現役で利用出来るという事を考えると、かえって安いくらいなのかもしれません。
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