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デルが販売するノートPC、Latitude 13 7000(7370)のレビューです。

Latitude 13 7000(7370)は、InfinityEdgeディスプレイと呼ばれる、ほぼフレームレスのディスプレイを採用した13.3型のビジネス向けモバイルノート。

同じフレームレスのディスプレイを採用する XPS 13の兄弟機となるモデルで、各所に似た要素を備えながらも、Latitudeブランドのノートならではの扱いやすさや操作性を持ちあわせています。

CPUには第6世代のCore Mシリーズを採用しており、高い性能を持ちながらも省電力を実現。電源なしで利用する事の多いモバイルノートとしては、とても利用しやすいモデルだと言えるでしょう。

ビジネス向け製品はどちらかというとデザインが二の次である印象がありますが、本製品は薄く洗練されておりデザイン性は高いです。

今回は、そんなLatitude 13 7000(7370)の外観や使用感、性能面について詳しく触れてみたいと思います。
後の記事で、簡単にではありますが Latitude 13 7000(7370)とXPS 13の外観比較も掲載していますので、興味をお持ちの方はご覧ください。


【Latitude 13 7000(7370) レビュー記事目次】

・Latitude 13 7000(7370) 筐体外観・操作性など
外観・インターフェースキーボードの操作性重量液晶の見やすさ

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・製品レビューのまとめ
Latitude 13 7000(7370) まとめ

・おまけ「Latitude 13 7000(7370) と XPS 13(9350)の筐体比較」
筐体外観ディスプレイキーボード重さ他 電源アダプターまとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Latitude 13 7000(7370) 筐体外観をチェック

まず、Latitude 13 7000(7370)の筐体外観をチェックします。

本製品は13.3型のディスプレイを持つノートですが、フレームレスのディスプレイを採用している関係より、フットプリントが通常の13.3型ノートに比べると小さくできており、このサイズのノートPCにしてはコンパクトな印象。

薄型であるため、片手でも持ちやすいです。




天板にはアルミ素材が用いられています。
完全なブラックともグレーともシルバーともいえない、不思議なカラーリングの天板です。

サラサラと触り心地が良く指紋汚れなども目立たないため、筐体に手で触れる事の多いモバイルノートとしては、扱いやすいタイプのデザインだと思います。

なお、今回掲載のモデルはフルHDの非光沢パネルを採用していますが、本製品で選べる 3200×1800ドットのパネルでは天板にカーボン ファイバーが用いられるため、ややデザインが変わります。




天板中央にはおなじみDELLのロゴ


背面のヒンジ部分には黒っぽい異なる素材が用いられている




筐体を背面・正面から見たところ。
スッとしたスリムな立ち姿です。



ディスプレイには13.3型フルHDの非光沢パネルを採用。
非光沢加工がなされている点、また解像度などビジネス向けとしては実用的なパネルです。

本製品では他に、QHD+(3200×1800)のタッチパネルを採用するモデルも提供されており、そちらは表面にカバーガラス(Corning Gorilla Glass)が張られているため、光沢タイプの仕上がりとなっています。




フレームの薄さが際立っています


フレームが薄い関係により、カメラは液晶パネルの左下に内蔵


液晶下ベゼルの中央付近には、やや高級感ある金属製のDELLロゴが配置されている



ディスプレイは180度の角度まで完全に倒してしまえる構造です。
オフィスなどなら複数人で画面を閲覧する場合に便利ですし、個人利用でも便利な構造です。

私自身に関して言えば、外部ディスプレイにPCの画面を出力して作業を行うような場合に、この構造が非常に便利だと感じます。





筐体側面のインターフェースの内容です。

左側面。
USB Type-C(Thunderbolt)端子が2基、Micro-HDMI、Micro-SIMカードリーダーが並びます。



右側面にはmicroSDカードリーダー、ヘッドセットコネクタ、USB3.0、セキュリティケーブルスロットが並んでいます。




前面、背面には何もなし。
写真では見えませんが、前面下部左右にスピーカーを備えています。

全体として、映像出力はMicro-HDMIのみとなりますが、USB端子は計3基でうち2基はType-Cを採用するなど、薄型ノートとしては比較的充実していると思います。

ちなみに、オプションでスマートカードリーダーを搭載できるような記載が付属のマニュアルに書かれていましたが、搭載できるようなスロットはみあたりません。



筺体対面の様子。
バッテリは取り外せません。

一枚板のシンプルでデザイン性高い構造です。




PC本体と付属の電源アダプター&ケーブル



アダプターのプラグの形状はUSB Type-C仕様


電源アダプターの仕様は45W



キーボード周りの操作性をチェック

Latitude 13 7000(7370)のキーボード周りの外観や操作性をチェックします。





アイソレーションタイプの日本語キーボードを採用しています。
BackSpaceやEnterキーの幅が狭いのは相変わらずですが、BackSpaceなどには狭いなりに押しやすくするような工夫が取りいれられているのが見受けられます。

特に変わった配列でもなく、キー自体も押しやすい形状で文字入力などの操作がしやすいです。

右下の矢印キーがやや独立した配置である所も○。
テンキーは搭載しませんが、一部キーとAltとの組み合わせで数値の入力が可能となっています。




BackSpaceや矢印キー等、様々な箇所に細かい工夫が取りいれられている


やや湾曲した形状のキートップを採用しており、押しやすい


白色のバックライトを内蔵




タッチパッドはボタン独立型。
パッドとボタンが分離しているため、ボタンが押しやすいです。

ボタンの押下時の硬さも程良い具合ですし、ボタン手前の高さがボタンの高さに合わせられている点なども、操作時のストレスが少なく良いです。



重量

Latitude 13 7000(7370)の重量を測定してみました。

今回は、フルHDの非光沢パネルを採用したモデルです。
フルHDの非光沢パネルと、タッチパネルを採用したモデルとでは若干重さが異なりますので、ご注意ください。



PC本体の重量は1205g。
約1.2kgです。

13.3型のノートPCの重量としては軽い方です。
実際、持っていて軽いと感じます。



電源アダプターやケーブルの重量は261g。
こちらも軽量です。



液晶の見やすさ

Latitude 13 7000(7370)に搭載されている液晶を簡単にチェックします。



13.3型フルHD(1920×1080)の非光沢パネルを採用。
他、QHD+(3200×1800)のタッチパネルを搭載するモデルもラインアップしています。

QHD+のパネルは高精細で写真等を閲覧するのには良いですが、実用性を考えるとフルHDのパネルを搭載したモデルが使いやすいと思います。





視野角の広いパネルです。
どの角度から見ても、明るく綺麗な映像を閲覧する事ができます。

複数人で画面を閲覧する事が多い場合、広視野角な液晶は扱いやすいと思います。



Latitude 13 7000(7370) 構成内容とその特徴について

掲載しているLatitude 13 7000(7370)の構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】




【Latitude 13 7000(7370) の主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core m5-6Y57 (1.1GHz/TB時最大2.8GHz)
グラフィックス   インテル HD グラフィックス 515
メモリ   8GB(LPDDR3 1600MHz)
ストレージ   256GB M.2 SSD(SAMSUNG製/M2 2280 PCIe)
ディスプレイ   13.3型フルHD(1920×1080)、非光沢
無線機能   インテル Dual Band Wireless-AC 8260 + Bluetooth4.1
バッテリ   4セル、34WHr (実測値は後の項に掲載)
電源アダプター   45W
サイズ   304.8×210.5×14.32(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1205g(実測値)
保証   プロサポート: 3年間 翌営業日対応オンサイト保守サービス(6営業日9-17時)

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2016年05月18日時点の情報に基づくものです。

Windows 10、13.3型フルHD非光沢パネル、Core m5-6Y57、メモリ8GB、256GB M.2 SSD(PCIe)と言う構成内容のモデルです。

現時点で確認できる情報によると、ディスプレイにはフルHD非光沢、またはQHD+のタッチパネルを選択でき、CPUにはCore m3やm5、m7を、メモリは4GB or 8GB、ストレージには128GB(SATA)や256GBのM.2 SSD(PCIe)を選択出来るようになっています。(記載の構成を自由に選択できるというものではありません

高性能かつ省電力なCore Mの搭載に加えて、SSDがデフォルトのストレージであるため、処理速度が非常に高速です。ただし 128GB SSDの方はSATA接続となるため、高速だとは言っても 256GBの方に比べるとやや速度は劣ると思われます。

いずれにせよ、ビジネス用途のマシンとして申し分のない構成のモデルだと言えるでしょう。
3年保証が標準付属となっている点も魅力です。



以下、搭載されているストレージの内容です。


搭載されているSSD


ディスクの内訳

ストレージには256GBのNVMe SSDが搭載されていました。
Samsung PM951シリーズのモデルです。

SATA接続などのSSDと比較して、圧倒的に高速なモデルであり、ストレージの速度で不満を感じる事はまずないと思われます。

本製品で選択できるストレージの容量は最大256GBまでとなりますが、一般的なビジネス用途への利用なら十分な容量でしょう。


ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているLatitude 13 7000(7370)で実施したベンチマークテストの結果です。


【CrystalDiskMark】


Ver.5を使用



【3DMark】





【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】


1280×720、1920×1080 / 標準品質、Windowsモードで実行



【CINEBENCH】


非常に省電力なCPUを搭載しているのにもかかわらず、Atom系などのCPUを搭載するPCと比較すると性能はかなり高いです。

軽いゲームであれば、画質を下げればそこそこ快適にプレイできる程度の性能を持ちあわせています。
といっても本製品でゲームなどをする事はなく、一般的なビジネス作業への利用には十分な性能だと言えるでしょう。



消費電力・温度

Latitude 13 7000(7370)の消費電力を測定。
以下はアイドル時とベンチマーク実行時(3DMark)の消費電力値です。

画面の輝度は50%に設定しています。



アイドル時 ・・・ 5W
ベンチマーク実行時 ・・・ 15W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

非常に省電力なCPUを搭載する構成であるため、低消費電力です。




続いて、Latitude 13 7000(7370)のパーツ温度を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(3DMark)のパーツ温度です。

発熱が小さいパーツを搭載する構成であるため、比較的低温です。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度を測定してみました。

キーボードの温度は少し高くなりやすいようです。
高負荷な状態が続いた場合、特にキーボードの右側がやや高温になっています。

不快になるほどではありませんが、キー入力を行っているとやや指先が温かく感じられます。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、Latitude 13 7000(7370)の再起動にかかる時間を測定。
以下は5回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:53
2回目 0:49
3回目 0:50
4回目 0:57
5回目 0:54

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 52秒

Latitude 13 7000(7370)の再起動にかかる時間は平均して52秒。
SSDを搭載しているため、起動やシャットダウンを含めた全体の動作が高速です。



バッテリ駆動時間

Latitude 13 7000(7370)のバッテリ駆動時間を測定。

駆動時間測定のソフトウェアはbbenchを使用、設定内容はストロークの実行が10秒毎に、ワイヤレスLANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)は60秒毎に実行されるという内容です。

液晶の輝度は50%に設定。




バッテリの電力が100%から3%に減少するまでの時間は33737秒。
約9.4(9.37138888…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

非常に長いバッテリ駆動時間です。
負荷をかけた使い方では、もう少しバッテリの持ちは短くなる事が考えられますが、本製品は高負荷時でも比較的電力消費が小さく、バッテリの持ちが極端に短くなってしまう事はないと思われます。

モバイルノートとしては、非常に便利なモデルです。


Latitude 13 7000(7370) まとめ

Latitude 13 7000(7370)のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・フレームレスの13.3液晶採用により、フットプリントが小さい
・13.3型フルHDの非光沢液晶、およびQHD+(3200×1800)のタッチパネルを提供
・第6世代のCore Mシリーズを採用しており、高性能ながら省電力
・128GB(SATA)や256GB(PCIe)のM.2 SSDを採用
・薄型・軽量かつ、堅牢性や操作性に優れた筐体
・長時間のバッテリ駆動が可能

フレームレスの13.3型液晶を採用するビジネス向けのノートPCです。
13.3型でありながらコンパクトであり、高い操作性とモバイル性能を両立しています。

液晶にはフルHDの非光沢、およびQHD+(3200×1800)のタッチパネルを提供するなど、実用性を求めるビジネスユーザーはもちろん、コアなスペックを求めるユーザー向けの構成も用意されているという点が印象的です。

筐体には上質さを感じさせる質感、デザインを採用しており、持っていて満足感の高いノートPCだと思います。

構成に関しては、高い性能を持ちながらも圧倒的な省電力性能を誇るCore Mシリーズのモデルを採用しており、ビジネス用途には十分だと思われる性能を実現しています。

個人的に、以前のCore Mにはやや性能面で物足りなさを感じる事がありましたが、最近のCore Mは性能が向上し、やや負荷のかかる作業であっても十分に利用できる程度のパフォーマンスを発揮できるようになったと感じており、今回のマシンの性能に関しても不安に思うような点はありませんでした。

本製品はそういった性能に加えて、ビジネス向けモデルならではの堅牢性や操作のしやすさ等も備えており、さらにバッテリの持ちも良い為、日常作業用のノートとしてはもちろん、モバイルノートとしてもとても利用しやすいマシンだと言えるでしょう。

メインPCとして、様々な場面でフルに使い回せるモバイルノートをお探しの方には魅力の大きい製品です。


なお冒頭でも述べた通り、本製品はXPS 13の兄弟機だと言われており、筐体の外観がとてもよく似ています。次記事ではそういった2モデルの外観を比較すると共に、簡単にではありますが違いについて解説したいと思います。

興味をお持ちの方は、是非次記事にも目を通してみて下さい。
次記事: 兄弟機! Latitude 13 7000(7370) と XPS 13(9350)の筐体を写真で比較