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前記事(Skylake搭載! NEXTGEAR i650 シリーズレビュー Z170採用のゲーミングデスクトップPC)に続き、今回は NEXTGEAR i650シリーズの構成特徴と性能面について。

掲載しているのはOSにWindows 10、Z170チップセット、Core i7-6700K、メモリ16GB、GeForce GTX 970(4GB)、256GB M.2 SSD&2TB HDDという構成内容を持つ「NEXTGEAR i650GA2」というモデル。

いわゆるインテルの第6世代プロセッサの中でも、初期に発表された「Skylake-K(Skylake-S)」と呼ばれるゲーミング向けのCPUを搭載したモデルで、加えてDDR4規格のメモリを搭載。

さらに、カスタマイズで256GB M.2 SSD(SM951)を追加する事により、パワフルかつ恐ろしく高速な環境を実現した構成のマシンです。

今回は、上記構成を持つ「NEXTGEAR i650GA2」の特徴と性能について詳しく触れてみました。
過去にレビューした、Z97やCore i7-4790K、GTX 970を搭載したNEXTGEAR i640との比較も、簡単にではありますが掲載したいと思います。


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【NEXTGEAR i650(Z170採用) レビュー記事目次】

・NEXTGEAR i650 シリーズ ケース外観・内観をチェック
「騎士の兜」風オリジナルケースの外観ケース内観主な付属品の内容

・NEXTGEAR i650GA2 の構成とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマークテストの結果消費電力・温度再起動時間

・標準搭載されているソフトウェアの内容
プリインストール・ソフトウェアの内容

・製品レビューのまとめ
NEXTGEAR i650(NEXTGEAR i650GA2) まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


NEXTGEAR i650(NEXTGEAR i650GA2) 構成内容とその特徴を解説

まず、掲載しているNEXTGEAR i650GA2の主な構成内容とその特徴ついて解説します。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【NEXTGEAR i650(NEXTGEAR i650GA2) 主な構成】

OS   Windows 10 Home 64bit
プロセッサ   Core i7-6700K(4GHz/TB時最大4.2GHz)
チップセット   Z170 Express
グラフィックス   NVIDIA Geforce GTX 970(4GB)
メモリ   16GB(8GB×2/PC4-17000/4スロット/最大32GB)
ストレージ   256GB SSD(M.2/PCI Express x4接続/SAMSUNG製)2TB HDD(7200rpm/Seagate製)
光学ドライブ   DVDスーパーマルチドライブ
拡張ベイ   5.25インチ×2、3.5インチオープン×1、3.5インチシャドウ×4
拡張スロット   PCI Express x16×2、PCI Express x1×4
電源   700W(80PLUS BRONZE)
サイズ   190×543×450(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約10.5kg
保証   1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2015年09月10日時点のものです。

Windows 10 Home、Core i7-6700K、Geforce GTX 970(4GB)、メモリ16GB、256GB M.2 SSD&2TB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、700W電源を搭載する「NEXTGEAR i650GA2」というモデルの構成です。

上記は基本構成そのままの内容ではなく、ストレージにのみ 256GBのM.2 SSDを追加するというカスタマイズを行っており、動作が非常に高速。

SSDが高速だと一口に言っても程度にはかなり差がありますが、i650に採用されているZ170マザーボードには、PCI Express Gen3x4 接続対応のM.2スロットが搭載されており、今回のマシンはそのM.2スロットに SamsungのSM951(PCIe3.0×4)を搭載しています。

最強とも思えるSSDの性能を、最大限発揮できる環境で利用するという構成であり、ストレージの速度に関しては高速なんてものでは無く、爆速だと言っても過言ではないでしょう。

加えて、メモリにも処理が高速なDDR4規格のモデルが採用されるなど、従来のチップセットを採用する様なモデルに比べると様々な部分で高速化。

新モデルは「Skylake」が表立っている印象ですが、Skylake云々ではなくZ170マザー採用だから購入する、買い替え候補に上げているというユーザーも少なくないのではと思います。


CPUについては、Skylake-K(Skylake-Sのアンロック版)のコードネームで呼ばれるゲーミング向けのCore i7-6700Kを採用。

もちろんこれは構成の一例で、NEXTGEAR i650では他にも Core i5-6400 やCore i7-6700といったCPUを搭載するモデルも提供するなど、用途や予算に応じて選択できるよう選択肢に幅を持たせています。

予算に余裕がない方や、さほど負荷の高いゲームをプレイしないという方にとって、Core i5のモデルなどは価格が安く魅力が大きいと思います。

一方で Core i7-6700を選ぶか、Core i7-6700Kを選ぶかで迷っているのなら、断然Core i7-6700Kの選択がおすすめ。

現時点(2015年9月10日時点)で実施されている「第6世代プロセッサー発売記念キャンペーン」にて、Core i7-6700をCore i7-6700Kに安価にアップグレードできるというコスト的な理由もありますし、Core i7-6700と Core i7-6700Kの間には結構なクロック差があり、K付きとKなしのモデルとでは比較的性能差があるのではと思われ、特に性能重視の場合は Core i7-6700Kの選択に限られるでしょう。

※ Core i7-6700:3.40GHz~最大4.00GHz / Core i7-6700K:4.00~最大4.20GHz クロックだけではなくTDPの差も大きい

グラフィックスに関しては、今回のモデルは GTX970搭載となりますが、現時点ではGTX750、GTX950、GTX960のモデルに加え、上位の GTX980や GTX980Tiなどを選択する事が可能です。



搭載されているストレージの仕様を確認します。


SSDの仕様


HDDの仕様


ディスクの内訳

SSDにはSumsung製のSM951「MZHPV256HDGL-00000」という256GB M.2 SSDが、HDDにはSeagate製の「ST2000DM001-1ER164」という2TB HDD(7200rpm)が搭載されています。

上でも述べたように、M.2 SSDには性能の高いSM951を採用しており、PCI Express x4接続であるため非常に高速。M.2 SSDは他に、同シリーズで512GBの容量を選択する事も可能です。

もちろん、M.2でないSSDを選択する事も可能となっており、価格的にはそちらの方が安いのですが、速度重視の方にはSM951の選択が断然おすすめです。

ちなみにHDDに関しては、1台に付き最大6TBもの容量を選択する事が可能。
データ復旧サービス付きのHDDなども提供されていますので、用途に応じて選択すると良いでしょう。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているNEXTGEAR i650GA2で実施したベンチマークテストの結果です。

以前の記事に掲載した、Z97を採用する NEXTGEAR i640のデータも比較できるもののみ掲載してあります。
※()内の黒字で書かれた数値がi640のスコアとなります。


比較として掲載している NEXTGEAR i640の主な構成は、以下の通りです。

【NEXTGEAR i640(Z97採用) 主な構成】

OS   Windows 8.1 64bit
プロセッサ   Core i7-4790K(4.00GHz/TB時最大4.40GHz)
チップセット   Z97 Express
グラフィックス   NVIDIA Geforce GTX 970(4GB)
メモリ   16GB(8GB×2/PC3-12800)
ストレージ   2TB HDD(7200rpm/Seagate製)
電源   700W(80PLUS BRONZE)

今回のi650と上記のi640ではOSが異なる事、またストレージの性能に大きな差はあるものの、CPUやメモリ、グラフィックスの内容については、比較に用いる構成としては適切かと思います。

ストレージの性能差によってスコアが異なってくる可能性は大きいので、その辺りを考慮しながら見ていただければと思います。



【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 8.5(8.5)
メモリ 8.5(8.5)
グラフィックス 8.7(8.7)
ゲーム用グラフィックス 9.9(8.7)
プライマリ ハードディスク 9.05(5.9)

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 22371239
512K 352.9291.4
4K 16141257
4K QD32 46.95150.4

Ver.5を利用、数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム


【3DMark】


行った全てのテストの結果


Fire Strikeの詳細


Fire Strike Ultraの詳細

Ice Storm・・・ 181699(170773)
Cloud Gate・・・ 29524(26978)
Sky Diver・・・ 26852(24894)
Fire Strike・・・ 9858(9512)
Fire Strike Ultra・・・ 9512

「Fire Strike」のデータをさらに詳しく比較してみます。




Fire Strikeの詳細(左がi650、右がi640)

上記は、3DMarkが総合スコア、Graphicsがグラフィックスコア、PhysicsがCPUスコア、CombinedがCPU&GPU同時利用のスコアとなります。

いずれの数値も上昇している事がわかります。

ストレージの性能差も影響しているとは思うものの、Fire Strikeは比較的厳しいテストであり、スコアが少し異なるだけでも結構な性能差があったりしますので、確実に性能は向上していると言っても良いでしょう。



【BIOHAZARD 6】

1280×720 ・・・ SCORE:23569 / RANK:S
1920×1080 ・・・ SCORE:15815(15885) / RANK:S(S)


【FINAL FANTASY XIV】

新生エオルゼア キャラクター編


蒼天のイシュガルド DirectX 11で実行


【新生エオルゼア キャラクター編】
1280×720(最高品質) ・・・ SCORE:23112 / 評価:非常に快適
1920×1080(最高品質) ・・・ SCORE:14366(14078) / 評価:非常に快適(非常に快適)
3840×2160(最高品質) ・・・ SCORE:4594 / 評価:快適

【蒼天のイシュガルド(DirectX 11)】
1280×720(最高品質) ・・・ SCORE:18296 / 評価:非常に快適
1920×1080(最高品質) ・・・ SCORE:10788 / 評価:非常に快適
3840×2160(最高品質) ・・・ SCORE:3214 / 評価:やや快適


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

1280×720(最高品質) ・・・ スコア:19873 / 評価:すごく快適
1920×1080(最高品質) ・・・ スコア:19514(19245) / 評価:すごく快適(すごく快適)


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 144.90fps(145.01)
CPU ・・・ 883cb(843)


【Tomb Raider】


NORMAL ・・・ MIN:224.0(208.0) / MAX:316(294.0) / AVERAGE:271.8(252.6)
HIGH ・・・ MIN:154.0(142.0) / MAX:226.0(208.0) / AVERAGE:188.6(175.3)
ULTRA ・・・ MIN:114.0(110.0) / MAX:170.0(160.0) / AVERAGE:142.3(136.4)
ULTIMATE ・・・ MIN:66.0(66.0) / MAX:112.0(110.0) / AVERAGE:91.4(88.7)
CUSTOM/最高設定 ・・・ MIN:32.9(32.0) / MAX:64.0(62.0) / AVERAGE:48.2(46.5)

※ディスプレイの解像度は1920×1080

Z97を採用するゲーミングデスクトップPCと比較して、今回のZ170採用モデルは、殆どのベンチマークテストでスコアが上回るという結果です。

ストレージの性能差による影響も含めてのスコアだと思いますが、それでも確実に性能は向上していると考えて良いと思います。



消費電力・温度

NEXTGEAR i650GA2 の消費電力を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。

数値に液晶の電力は含んでいません。

アイドル時 ・・・ 40W
ベンチマーク実行時 ・・・ 272W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時の消費電力がほんの少し低いような気もしますが、構成相応の消費電力値だと思います。




「HWMonitor PRO」を利用しNEXTGEAR i650GA2 のパーツ温度を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時の温度測定結果です。

ベンチマーク実行時の温度は「BIOHAZARD 6を20分以上実行」した後に測定しています。

高負荷な状態が続くと、CPUもGPUも温度が上昇しますが、本製品のような構成のマシンとしては標準的な範囲内の温度だと思います。



再起動時間

PassMark Rebooterを利用して NEXTGEAR i650GA2の再起動にかかる時間を測定。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:36
2回目 0:37
3回目 0:36
4回目 0:38
5回目 0:37
6回目 0:37
7回目 0:36
8回目 0:37
9回目 0:37
10回目 0:37

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 36秒

NEXTGEAR i650GA2 の再起動にかかる時間は平均して36秒という結果です。

SSDを搭載するPCでは再起動に30~40秒程度かかる場合が多く、本製品の再起動時間はSSD搭載のPCとしては平均的な速度だと言えます。



プリインストール・ソフトウェアの内容

NEXTGEAR i650GA2 に標準で搭載されているソフトウェアの内容を簡単にご紹介します。
購入時期や、購入時に選択したオプションの内容によっては、以下の内容とは異なる可能性があります。一例としてご覧下さい。

以下、初期時のデスクトップ画面(Windows 10搭載)の様子です。





デスクトップ画面

搭載ソフトウェアはWindowsに標準で搭載されているソフトに加え、CyberLink製のソフトウェアが数点と、オーディオユーティリティ「Realtek HD オーディオマネージャ」、そしてグラフィックの設定などを行う「NVIDIAコントロールパネル」等が搭載されていました。

CyberLink製のソフトウェアについては、写真編集ソフト「PhotoDirector」、動画編集ソフト「PowerDirector」、バックアップソフト「PowerBackup」、再生ソフト「PowerDVD」、ライティングソフト「Power2Go」、動画変換ソフト「MediaShow」、ラベル制作ソフト「LabelPrint」などが搭載されるという内容です。

最低限利用するであろうものは搭載していますが、全体としてシンプルなソフトウェアの内容だと思います。


なお、デスクトップ画面を見ていただくとわかりますが、本製品には Windows 10の操作ガイドやハードウェアマニュアルをPDFにまとめたものが用意されています。


デスクトップ上に、マニュアルを掲載したPDFへのショートカットが用意されている

中身をざっと見ただけではありますが、一通りの操作について詳しく掲載されているようですので、操作の仕方がわからない場合には目を通してみると良いでしょう。



NEXTGEAR i650(NEXTGEAR i650GA2) まとめ

Z170を採用する、NEXTGEAR i650シリーズ(NEXTGEAR i650GA2)のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・Z170採用により 従来のチップセットを採用するモデルよりも高速かつ拡張性が高い
・Core i7の中では最上位モデルであるCore i7-6700Kを搭載
・DDR4規格のメモリを搭載
・PCI Express x4接続のM.2 SSDを選択でき、かつ性能をフルに発揮できる
・G-tuneオリジナルのケースを採用

Z170チップセット採用のマザーボードを搭載する、高性能なゲーミングデスクトップPCです。

今回のモデルには、デスクトップCPUの最上位モデルにあたる「Core i7-6700K」が搭載されている事に加え、メモリにはDDR4規格のモデルを採用。

さらにストレージには、PCI Express x4(3.0)接続のM.2 SSDをカスタマイズで追加するなど、Z170採用のマシンの性能の高さを存分に体感出来る構成であったと言えます。

もちろん、実際のパフォーマンスは選択する構成によって大きく異なる為、選択内容によっては、ここに掲載したような結果とはならない可能性もありますが、新プラットフォームを採用したモデルの魅力は大きいです。

なお、パーツ単位で考えると、価格は従来のプラットフォームを採用するマシンよりも高めとなるはずですが、現時点でのNEXTGEAR i650シリーズのラインアップをざっと見た限りでは、同様の構成なら価格差は殆ど無いモデルも多いなどコスパは高く、そういった面でも大いにおすすめできるモデルです。

これから性能の高いゲーミングデスクトップPCを買おうというのなら、本シリーズを選ばない理由はないと思います。