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マウスコンピューターが販売するPC、m-Stick PS01Fのレビューです。

m-Stick PS01Fは、従来から販売されているスティック型のPCに冷却ファンを搭載したモデル。

冷却ファンを搭載する事で熱によるCPUのクロックダウンを低減させ、従来の32GBモデルと同じ構成でありながらもより快適に作業を行えるようにしたという、一歩進んだ内容のスティック型PCです。

冷却ファンを搭載している分、従来の32GBモデル「MS-NH1」と比較して価格は若干高くなってしまいますが、スティックPCを買うのなら今回のファン付きモデルがお勧め。

高くなると言ってもたった1000円(2015年7月30日時点)の価格差であるため、使用感などを総合的に考慮するとコストパフォーマンスはファン付きモデルの方が優れているのではと思います。

今回は、そんな「m-Stick PS01F」の外観や性能、使用感等について詳しく触れてみました。
スティック型PCの購入を検討されている方は、是非記事に目を通してみてください。


【m-Stickシリーズ(MS-PS01F) レビュー記事目次】

・m-Stickシリーズ「MS-PS01F」 外観・インターフェースをチェック
外観・インターフェース付属品重量

・構成特徴とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動時間

・標準搭載ソフトウェア
プリインストール・ソフトウェアの内容

・製品レビューのまとめ
m-Stickシリーズ「MS-PS01F」 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


m-Stickシリーズ「MS-PS01F」 外観・インターフェースの内容

まず、m-Stickシリーズ「MS-PS01F」の外観とインターフェースの配置等を確認します。

見ての通り、手のひらに収まる程のコンパクトなサイズのPCです。
重量も約 61g(仕様に記載)とスマートフォン等よりも軽く、持ち運びも簡単。

利用には電源やモニターが必要となりますが、例えば自宅で利用する他、出張や旅行時に本製品を持参し、宿泊先のテレビに接続して利用する・・といった使い方が可能です。




前面にはmouse computerのロゴと吸気口。
冷却用のマイクロファンによって吸気を行い、USBの差込口や筐体の両サイドから熱を含んだ空気を排出するというエアフローです。



筺体片側にはフルサイズのUSB2.0、電源コネクター、電源ボタンが並びます。



反対側にはmicro SDカードリーダーを搭載。



本体先に取り付けられているキャップの内部には、HDMI端子。



背面にはなにもなし。

端子は決して多くはありませんが、フルサイズのUSB2.0を搭載している点が便利です。普段利用してるPC用のUSB接続のデバイスを、変換アダプター等を介さずそのまま利用する事ができます。

複数の外部デバイスを利用するという場合には、USBハブを利用すると良いでしょう。
ただし、供給できる電力が限られていますので、電力消費の多い外部デバイスだと正常に動作しない可能性があります。



主な付属品

付属品の内容をご紹介します。



電源アダプターやケーブル、HDMI延長ケーブル、ファーストステップガイドという用紙が付属します。

キーボードやマウスは標準では付属しませんのでご注意ください。
購入時のカスタマイズでは、タッチパッド付きのキーボードを追加する事が可能です。




電源アダプターの仕様は5V、2Aで10W



HDMI延長ケーブルをスティックPCに接続し、液晶モニターのHDMI端子へ接続

HDMI延長ケーブルは必要に応じて利用します。
もちろん、液晶モニターやTVの背面にあるHDMI端子に、スティックPCを直接差し込んで利用する事も可能です。



重量

MS-PS01Fと、ケーブル類(電源アダプタやケーブル、HDMIケーブル)の重量を測定してみました。



左(60g)が本体の重量、右(116g)がケーブル類の重量となります。
あわせても200gにならない程度の重さです。

実際に旅行などへ持っていく場合、もし宿泊先にキーボードやマウス等がなければそれらも持参しなくてはならないので、その分の重量もプラスされる事になりますが、それでも十分に軽いです。



m-Stickシリーズ「MS-PS01F」 構成と特徴

次に、m-Stickシリーズ「MS-PS01F」の構成内容とその特徴について解説します。
以下、掲載モデルの構成内容です。

【CPU-Z】





【m-Stickシリーズ MS-PS01F の主な構成】

OS   Windows 8.1 with Bing 32bit
プロセッサ   Atom Z3735F(1.33GHz)
グラフィックス   インテル HD グラフィックス
メモリ   2GB(2GB×1/PC3-10600 DDR3L)
ストレージ   32GB eMMC(Kingston製)
無線機能   IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
電源アダプター   10W
サイズ   125×37.6×14(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約61g
カラー   ブラック
保証   1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2015年07月30日時点の情報となります。

Windows 8.1 with Bing、Atom Z3735F、メモリ2GB、32GB eMMCという構成内容です。
以前から販売されている冷却ファンなしのスティック型PC「MS-NH1」と全く同じ構成であり、当然性能も同じ。

ですが、今回のモデルは冷却ファンを搭載しているために内部パーツの温度が上がり難く、熱によるCPUのクロックダウンを低減させる事が可能となっており、性能は同じでも、使用感はファンを搭載している「MS-PS01F」の方が良いと思います。



搭載されているストレージの内容を詳しくチェックします。


搭載されているストレージ


ディスクの内訳


初期時の残容量

Kingston S10032という32GBのeMMCが搭載されていました。
初期状態でのCドライブの容量は24.37GBで、うちユーザーが利用できるのは22GBという状態です。

microSDカードなどを利用できますので、全く余裕がないという事はなさそうですが、Windowsのアップデートによってシステムファイルが増えていく事を考慮すると、新たなソフトウェアやファイルの保存は最低限にとどめておいた方が良いかもしれません。

とはいえ、普段から数多くのソフトウェアをインストールして利用しているというような方でなければ、それ程不便を感じる事はないのではと思います。



ベンチマークテストの結果

以下、m-Stickシリーズ MS-PS01Fのベンチマーク結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 5.9
メモリ 5.5
グラフィックス 3.9
ゲーム用グラフィックス 3.9
プライマリ ハードディスク 6.05

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 131.844.77
512K 16.455.164
4K 114.744.67
4K QD32 11.394.449

数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値


【3DMark】


実行したテストの結果

Ice Storm・・・ 10402
Cloud Gate・・・ 987
Sky Diver・・・ 382
Fire Strike・・・ 0


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1280×720 ・・・ 590~595


【BIOHAZARD 6】

1280×720 ・・・ SCORE:655 / RANK:D


【FINAL FANTASY XIV】

新生エオルゼア キャラクター編

蒼天のイシュガルド DirectX 9で実行

【新生エオルゼア】
1280×720(標準品質/ノートPC) ・・・ SCORE:793 / 評価:動作困難

【蒼天のイシュガルド(DirectX 9)】
1280×720(標準品質/ノートPC) ・・・ SCORE:697 / 評価:動作困難


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

1280×720(低品質) ・・・ スコア:1304 / 評価:重い




Minecraft デフォルト設定ではコマ落ちするが画質を若干下げるとまあ普通に動く


PCゲームは当然難しいですが、マインクラフト程度の負荷のゲームであれば、描画設定を下げればできない事はない、と言うくらいの性能です。

ネットや動画等の閲覧に関しては、問題ありません。
低負荷な用途では、快適に利用できると思います。

本製品は非常に安価ですが、ストレージにはHDDよりも高速なeMMCが搭載されているため、体感的なパフォーマンスが高いです。



消費電力・温度

m-Stickシリーズ MS-PS01Fの消費電力を測定。
以下はアイドル時と、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定値です。

液晶の消費電力は含みません。

アイドル時 ・・・ 3W
ベンチマーク実行時 ・・・ 9W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

構成内容から想像できますが、消費電力は非常に小さいです。




次に、m-Stickシリーズ MS-PS01F の筐体内パーツの温度を測定。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度測定結果です。

負荷をかけるとCPU温度はそこそこ上がるという感じですが、以前使用したファンなしのm-Stickシリーズでは、もう少しベンチマーク実行時の温度が高くなっていた事を思うと、冷却ファンの効果は十分にあるといえます。

なお、本製品でPCゲームのベンチマークの様な高負荷なプログラムを動かす事はあまりないと思われますので、実際の利用ではもう少しパーツの温度は低くなると考えてよいでしょう。




さらに、m-Stickシリーズ MS-PS01Fの筺体表面の温度を測定してみました。
BIOHAZARD 6を20分以上実行した後の表面温度です。


40度越えと高めの温度です。
気にする程の温度ではないと思いますが、利用時は効率の良い放熱ができるよう、通気の良い場所での利用をお勧めします。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、m-Stickシリーズ MS-PS01Fの再起動時間を測定。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:56
2回目 0:49
3回目 0:49
4回目 0:49
5回目 0:48
6回目 0:49
7回目 0:49
8回目 0:49
9回目 0:49
10回目 0:49

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 49秒

MS-PS01Fの再起動にかかる時間はおよそ49秒。

これまで、SSD搭載のPCだと30~40秒、HDD搭載のPCだと1分~1分半程度再起動に時間がかかるという結果が多く出ており、本製品の再起動時間はSSD搭載のPCよりは少し遅いけれど、HDD搭載のPCよりは高速だと言えます。

体感でもかなり快適な速度だと感じており、使用感は良いです。



プリインストール・ソフトウェアの内容

m-Stickシリーズ MS-PS01Fにプリインストールされているソフトウェアの内容を簡単にご紹介します。
販売製品の内容とは異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。




デスクトップ画面


スタート画面(モダンUI)


アプリ一覧画面

ほぼ、Windows標準以外のソフトウェアは搭載されていないという内容です。

といっても必要最低限のものは含まれていますので、ネットや動画など単純な作業しか行わないというのなら、特に不便を感じる事はないでしょう。

新しいソフトウェアを全くインストールできないほど容量に余裕がないわけではありませんので、必要に応じてインストールを行うと良いと思います。



m-Stickシリーズ「MS-PS01F」 まとめ

m-Stickシリーズ「MS-PS01F」のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・約61gの軽量・超小型ボディを採用
・冷却用のマイクロファンを搭載
・Atom Z3735Fや 2GBメモリ搭載で軽い用途には十分な性能
・送料・税込で20,800円とリーズナブル(2015年7月30日時点)

非常に軽量・コンパクトなスティック型のPCです。
冷却用のマイクロファンを搭載し、従来モデルよりもパーツの温度が上がりにくいという特長を持った斬新なモデルです。

性能についてはAtomを搭載する一般的なWindowsタブレット並程度と、軽い用途であればそこそこ快適に利用できるパフォーマンスを持ち合わせており、価格の割に使用感が良いと感じられる方は多いのではと思います。

なお、スティックPCを購入する際にファンなしの「MS-NH1」とファン付きの「MS-PS01F」、どちらを購入するかで迷われる方もおられるかもしれませんが、個人的にはファン付きの「MS-PS01F」がお勧めです。

この2モデルの違いはファンの有り無しと筺体のサイズや重量、そして価格ですが、価格は1000円程しか変わらず、重量やサイズはファンなしの「MS-NH1」が44gであるのに対し、ファン付きの「MS-PS01F」は約61gの重さで「MS-NH1」よりも少し大きいだけ・・と、違いという程の差はありません。

特に、軽いゲームのプレイなどやや負荷をかけた使い方をするという場合には、ファン付きの「MS-PS01F」の方が、内部パーツへの熱負担を抑える事ができるという面でも良いのはと思います。

少しでも安い方が良いという方は、ファンなしの「MS-NH1」をご選択ください。

またストレージが32GBではやや心許ない・・という方は、現在数量限定で販売されている64GBストレージのモデルをご選択ください。ただしOSにWindows 8.1 Proが搭載されているため、価格は少し高いです。