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前記事(Latitude 12 7000(E7250)シリーズレビュー ビジネス向けの12.5型スリムモバイルノート)に続き、今回はLatitude 12 7000 (E7250)の構成と性能面について。

掲載しているのはWindows 8.1、12.5型ワイドHD非光沢液晶、Core i5-5300U、メモリ4GB、128GB mSATA SSDという構成内容を持つモデル。

現在(2015年7月29日時点)、Latitude 12 7000 (E7250)で提供されている中では下位にあたる構成のマシンですが、ストレージにmSATA SSDを標準搭載しており、比較的パフォーマンスは高いです。

バッテリの駆動時間も非常に長く、モバイルノートとしては利用し易い構成のモデルだと言えるでしょう。
今回は、上記構成を持つ Latitude 12 7000 (E7250)の特徴と、実際の性能を詳しく検証してみました。


【Latitude 12 7000 (E7250)シリーズ レビュー記事目次】

・Latitude 12 7000 (E7250) 筐体外観・液晶・使用感など
筺体外観・インターフェースキーボードの操作性筺体底面と内部構造重量液晶の品質

・構成内容・特徴とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動時間バッテリ駆動時間

・標準搭載されているソフトウェアの内容
プリインストール・ソフトウェアの内容

・製品レビューのまとめ
Latitude 12 7000 (E7250) まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Latitude 12 7000 (E7250) 構成内容とその特徴について

掲載しているLatitude 12 7000 (E7250)の構成内容と、その特徴について解説します。

【CPU-Z】





【New Latitude 12 7000(E7250) の主な構成】

OS   Windows 8.1 64bit
プロセッサ   Core i5-5300U (2.3 GHz/TB時最大2.9GHz)
グラフィックス   インテル HD グラフィックス 5500
メモリ   4GB(4GB×1/DDR3L 1600MHz)
ストレージ   128GB mSATA SSD(SK hynixl製)
ディスプレイ   12.5型ワイドHD(1366×768)、非光沢
無線機能   Intel Dual Band Wireless-AC 7265(802.11ac/a/b/g/n)、2×2、Bluetooth 4.0 LE
バッテリ   4セル(52WHr/駆動時間の実測値は後に掲載)
電源アダプター   65W
サイズ   310.5×211.0×19.4(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.25kg
保証   プロサポート: 3年間翌営業日対応オンサイト保守サービス(6営業日9-17時)

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2015年07月29日時点のものです。

Windows 8.1、12.5型ワイドHD非光沢液晶、Core i5-5300U、メモリ4GB、128GB mSATA SSDを搭載する下位モデルの構成です。

上記構成の他に、2015年7月29日時点では第5世代のCore i7や メモリ8GBを搭載するモデルも選択可能。

いずれのモデルにもストレージにはmSATA SSDが搭載されており、快適に作業が行える高いパフォーマンスを発揮する事ができるでしょう。

ビジネス作業用のノートとしては申分のない内容だと思います。

なお、仕様にはフルHDのタッチ液晶も提供されるような記載があり、現時点ではそのような選択肢は提供されてはいないのですが、ひょっとすると後に構成が追加される可能性があります。製品を購入される方は、提供されているモデルの構成を良くお確かめの上ご選択ください。



搭載されているストレージの内容を詳しくチェックします。


SSDの詳細


ディスクの内訳

SSDにはSK hynix製の128GB mSATA SSDが搭載されていました。
書込みが読み込みに比べてやや遅くはあるものの、HDDよりは断然高速であり、快適に作業が行えるSSDです。

他、カスタマイズでは256GBのmSATA SSDを選択する事が可能です。



ベンチマークテストの結果

以下、Latitude 12 7000 (E7250)で実施したベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.4
メモリ 5.9
グラフィックス 4.8
ゲーム用グラフィックス 5.1
プライマリ ハードディスク 8.1

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 541.5184.0
512K 235.3183.1
4K 251.3183.7
4K QD32 19.0774.78

数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値


【3DMark】


実行したテストの結果


Fire Strikeの詳細

Ice Storm・・・ 43430
Cloud Gate・・・ 4414
Sky Diver・・・ 2427
Fire Strike・・・ 557


【BIOHAZARD 6】

1280×720 ・・・ SCORE:1209 / RANK:C


【FINAL FANTASY XIV】

【新生エオルゼア キャラクター編】

【蒼天のイシュガルド(DirectX 9)】

【新生エオルゼア】
1280×720(標準品質/ノートPC) ・・・ SCORE:2442 / 評価:普通
1920×1080(標準品質/ノートPC) ・・・ SCORE:1305 / 評価:設定変更が必要

【蒼天のイシュガルド(DirectX 9)】
1280×720(標準品質/ノートPC) ・・・ SCORE:2360 / 評価:普通
1920×1080(標準品質/ノートPC) ・・・ SCORE:1311 / 評価:設定変更が必要


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

1280×720(低品質) ・・・ スコア:4635 / 評価:普通
1280×720(標準品質) ・・・ スコア:3990 / 評価:普通


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 23.05fps
CPU ・・・ 279cb



Minecraft デフォルトの設定でも快適に動作する


内蔵グラフィックスを利用する構成であるため、ベンチマークテストではそれほど高いスコアは出ませんが、ビジネス用途のノートPCの構成としては十分な性能を持っていると思います。

ストレージにSSDが搭載されているため、動作が快適です。



消費電力・温度

Latitude 12 7000 (E7250)のの消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力測定結果です。

画面の輝度は50%程度に設定しています。

アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 27W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時、高負荷時共に低い消費電力値です。




続いて、Latitude 12 7000 (E7250) の筐体内パーツの温度を測定。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度測定結果です。

高負荷な状態が続くと、ややCPUの温度が高くなりやすいようです。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度を測定してみました。

高負荷な状態が続くと、特にキーボード表面の左半分が熱くなりやすいようです。
キー入力時、指先が温かく感じられます。

底面も高温になりやすいと思われますので、膝の上にPCを置いて作業を行う事が多い方はご注意ください。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用しLatitude 12 7000 (E7250)の再起動時間を測定してみました。
以下、10回の測定時間とその平均値です。

1回目 0:36
2回目 0:36
3回目 0:36
4回目 0:35
5回目 0:35
6回目 0:35
7回目 0:35
8回目 0:36
9回目 0:36
10回目 0:36

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 35秒

Latitude 12 7000 (E7250)の再起動にかかる時間は約35秒。
SSDを搭載するPCの再起動にかかる時間は30~40秒という結果が多く出ており、本製品の再起動時間はSSD搭載のPCとしては標準的な速さだと言えます。

非常に高速です。



バッテリ駆動時間

Latitude 12 7000 (E7250)のバッテリ駆動時間をbbenchで測定してみました。
設定はストロークの実行が10秒毎に、ワイヤレスLANによるインターネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)は60秒毎に実行されるという内容です。

画面の輝度は50%程度に設定。




バッテリの電力残量が100%から5%になるまでの時間は39666秒。
約11時間(11.0183333..)のバッテリ駆動が可能という結果です。

非常にバッテリの持ちは良いです。
上記は軽い作業を行った場合の駆動時間ですが、少々負荷をかけた使い方をしたとしても、かなり長い間バッテリの電力のみで利用できると思われます。

外出時の利用も安心して行えます。



プリインストール・ソフトウェアの内容

Latitude 12 7000 (E7250)にプリインストールされているソフトの内容を簡単にご紹介いたします。
実際の製品とは異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。




デスクトップ画面


スタート画面



アプリ一覧画面

標準で搭載されているソフトウェアの内容は、上記アプリ一覧画面に表示の通り。
デル製の管理系のツールが多数搭載されているのがわかります。

本製品で特徴的なものとしては、システムの総合的な管理を行う「My Dell」や、バックアップ&リカバリーの「Dell Backup and Recovery」、電源管理を行える「Dell Command Power Manager」、システムを最新に保つための「Dell Command Update」、購入ソフトをクラウド上で管理できる「Dell Degital Delivery」、オーディオ設定の「Dell Audio」、ビジネスモデルならではのセキュリティ系のツール「Dell Data Protection | Security Tools」等があげられます。

なお上記のうち、「My Dell」や「Dell Data Protection | Security Tools」は、製品をインターネットに接続した後に、「Dell Degital Delivery」を利用してダウンロード・インストールを行うような形となっていますので、初期状態では搭載されていません。

あとセキュリティ系のソフトウェアに関しては、製品購入時のカスタマイズで膨大な種類のオプションを選択できるようになっているため、選択する内容によっては上記に記載の内容とは異なる可能性があります。

オプションの詳細については、製品のカスタマイズ画面にて内容をご確認ください。




Dell Backup and Recovery バックアップやリカバリを管理するソフト


Dell Command Power Manager 電源管理ソフト


Dell Command Update システムを最新に保つためのソフト


Dell Degital Delivery クラウド上で管理している購入ソフトのダウンロード・インストールが行える



Latitude 12 7000 (E7250) まとめ

Latitude 12 7000 (E7250)シリーズのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・12.5型HDの非光沢液晶を搭載
・第5世代のCore i5やCore i7を選択できる(2015年7月29日時点)
・128GB mSATA SSDを搭載
・耐久性・操作性に優れた筐体を採用
・バッテリ駆動時間が非常に長い

12.5型液晶を採用する、ビジネス向けのスリムモバイルノートです。

インテルの第5世代Core iプロセッサを搭載し、ストレージにはmSATA SSDを搭載するなど比較的高性能な内容の製品であり、体感でもパフォーマンスは高いと感じます。

ビジネス向けのモデルらしく、米国の軍用規格(MIL-STD 810G)にも適合する高い耐久性をもつ筐体を採用しており、頻繁にモバイルするような場合でも安心して利用できますし、キーボードやタッチパッド周りの操作性もとても良いです。

セキュリティやサポート系のオプション等が充実しているという点も、本製品ならではの魅力。

主に企業で利用される事を想定したモデルですが、SOHOの方や仕事でモバイルノートが必要だという方、また使い勝手の良いノートPCが欲しいという個人の方にもおすすめできる製品です。

バッテリの持ちが良い為、特に外出時の利用が多いような方に便利だと思います。