Monarch MX のベンチマーク結果 GTX750搭載で多くの作業に対応できる高い性能
前記事(Monarch MX(モナーク MX)レビュー ゲームも編集作業にも手頃なGTX750搭載のタワーPC)に続き、今回は Monarch MXの構成と性能面について。
掲載のマシンはWindows 8.1、Core i7-4790、メモリ8GB、GeForce GTX750(1GB)、1TB HDDという構成内容のモデル。
本製品で基本構成として提供されているモデルの内容で、構成は幅広いカスタマイズが可能となっています。OSには、Windows 7搭載のモデルも選択可能です。
今回は、上記構成を持つ Monarch MXの性能面について詳しく触れてみました。
【Monarch MX(モナーク MX) レビュー記事目次】
・Monarch MX(モナーク MX) ケース外観・内部の様子
(Monarch MX ケース外観 / ケース内部の様子)
・構成特徴とベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマークテストの結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間)
・標準搭載ソフトウェア
(プリインストールされているソフトウェア)
・製品レビューのまとめ
(Monarch MX(モナーク MX) まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
Monarch MX 構成と特徴
まず、掲載している Monarch MXの主な構成と特徴について解説します。
【CPU-Z】
【GPU-Z】
【Monarch MX の主な構成】
OS Windows 8.1 Enterprise 64bit
プロセッサ Core i7-4790(3.60GHz/TB時最大4.00GHz)
チップセット インテル H97 チップセット
グラフィックス GeForce GTX750(1GB)
メモリ 8GB(8GB×1/PC3-12800/2スロット/最大32GBGB)
ストレージ 1TB HDD(TOSHIBA製/7200rpm)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
電源 550W 静音電源
ケース EA041 ケース(ATXミドルタワー)
※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2015年06月29日時点のものです。
※実際の製品では Windows 8.1 Enterpriseエディションは選択できません。
Windows 8.1、Core i7-4790、メモリ8GB、GeForce GTX750(1GB)、1TB HDDという基本構成スペックのモデルです。
本製品は構成の選択肢の幅がとても広く、CPUはK付きのCore i7-4790Kの他、Core i3やCore i5の選択も可能。
メモリは最大32GBまで、ストレージは複数台のHDDやSSDに加えて PCIe接続のSSDを選択する事もできますし、グラフィックカードを GeForce GTX750Ti へ変更する事もできます。
CPUのグリスやファンといった細かい部分のカスタマイズも行えるなど、非常にカスタマイズ性は高いです。
値段もお手頃であり、動画編集を行ったりゲーム用途の製品としては、コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
搭載されているストレージの内容をチェックします。
HDDの仕様
ディスクの内訳
HDDには、TOSHIBA製の「DT01ACA100」という1TB HDD(7200rpm)が搭載されていました。
HDDにしては高速なディスクです。
もちろんSSDほどではありませんが、普段HDD搭載のPCを利用されている方には結構快適な部類のディスクではないかと思います。
もちろん他の容量のHDDやSSDの搭載も可能。
PCIe接続のSSDを選択する事もできます。
ベンチマークテストの結果
以下、Monarch MXで行ったベンチマークテストの結果です。
【Win エクスペリエンス・インデックス】
プロセッサ 8.3
メモリ 8.3
グラフィックス 7.9
ゲーム用グラフィックス 7.9
プライマリ ハードディスク 5.9
※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。
【CrystalDiskMark】
Seq 199.0 / 201.1
512K 1.344 / 1.417
4K 203.2 / 199.0
4K QD32 0.629 / 1.284
数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム
【3DMark】
実行した各テストの結果
Fire Strikeの詳細
Ice Storm・・・ 127116
Cloud Gate・・・ 17572
Sky Diver・・・ 12134
Fire Strike・・・ 3583
【モンスターハンターフロンティア 大討伐】
1280×720 ・・・ 15709~15803
1920×1080 ・・・ 7995~8012
【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】
1280×720(描画設定3) ・・・ 22840
1920×1080(描画設定3) ・・・ 13292
~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作
【BIOHAZARD 6】
1280×720 ・・・ SCORE:9536 / RANK:S
1920×1080 ・・・ SCORE:5511 / RANK:A
【FINAL FANTASY XIV】
新生エオルゼア キャラクター編
蒼天のイシュガルド DirectX 9で実行
【新生エオルゼア】
1920×1080(高品質/デスクトップPC) ・・・ SCORE:5951 / 評価:とても快適
1920×1080(最高品質) ・・・ SCORE:5792 / 評価:とても快適
【蒼天のイシュガルド(DirectX 9)】
1920×1080(高品質/デスクトップPC) ・・・ SCORE:4412 / 評価:快適
1920×1080(最高品質) ・・・ SCORE:3760 / 評価:快適
【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】
1280×720(最高品質) ・・・ スコア:18041 / 評価:すごく快適
1920×1080(最高品質) ・・・ スコア:13860 / 評価:すごく快適
【CINEBENCH】
OpenGL ・・・ 109.16fps
CPU ・・・ 770cb
いずれのベンチマークテストも、かなり高いスコアが出ています。
非常に負荷の高い最新のゲームを最高画質で快適に・・などというような性能を望むのならばともかく、大抵のゲームは快適にプレイできるでしょう。
動画編集などの負荷のかかる作業や、ゲームプレイ用としてはお手頃な製品です。
消費電力・温度
Monarch MXの消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。
アイドル時 ・・・ 43W
ベンチマーク実行時 ・・・ 117W
※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています
消費電力は低くはないですが、高いという程でもないです。
次に、Monarch MXの筐体内のパーツ温度を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度です。
全体的に低い温度です。
動画のエンコード作業などでは、もう少し温度が高くなると思います。
再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間
PassMark Rebooterを利用し、Monarch MXの再起動にかかる時間を測定。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。
1回目 1:04
2回目 0:57
3回目 0:54
4回目 0:53
5回目 0:54
6回目 1:09
7回目 1:09
8回目 1:08
9回目 1:08
10回目 1:09
再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分2秒
Monarch MXの再起動にかかる時間は約1分2秒という結果。
HDD搭載のPCでは、再起動に1分弱~1分半程かかるという結果が多く出ており、本製品の再起動時間はHDDを搭載するPCとしてはやや早めだと言えます。
ストレージのカスタマイズは柔軟に行える製品ですので、予算や好みに応じて適度カスタマイズを行うと良いでしょう。
プリインストール・ソフトウェアの内容
Monarch MXにプリインストールされている、主なソフトウェアの内容をご紹介します。
製品の購入時期や、選択オプションの内容によっては、実際の製品とは異なる可能性があります。
搭載のソフトはWindows標準のソフトウェアやストアアプリに加え、パソコン診断ソフトの「PC-Doctor」や「NVIDIA GeForce Experience」などのNVIDIA系のツール、オーディオユーティリティの「Realtek オーディオマネージャ」が搭載されるという内容でした。
製品のカスタマイズページで確認したところでは、上記の他にKINGSOFT Office 2013 (30日無料体験版)やマカフィー・インターネットセキュリティ 12ヶ月版、ATOK for Windows 60日無償試用版等が搭載されるよう。
至ってシンプルなソフトウェアの内容だと思います。
もちろん、購入時のカスタマイズで他のソフトウェアを追加する事も可能です。
Monarch MX(モナーク MX) まとめ
Monarch MX(モナーク MX)のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・
・比較的コンパクトながら高い拡張性
・GTX750標準搭載で高いグラフィック性能
・柔軟なカスタマイズが行える
・動画編集やゲーム用のPCとしてはお手頃
GTX750(1GB)を標準搭載する、高性能なデスクトップPCです。
本製品はゲーム向けを謳ったモデルではないのですが、ゲームのプレイにも十分に対応できる高い性能を持ち合わせています。
カスタマイズも細かく行えますので、例えばCPUのダウングレードでさらに価格を抑えることも可能。
構成的に新しくはありませんが、性能が高くかつ手頃な価格のデスクトップPCが欲しいという方には良い製品です。
ただ個人的には、もう少し予算をかけても良いというのなら、本製品と同じ筐体を採用し、グラフィックスにGTX960辺りを搭載した製品を選択したいです。
例えば、GTX960を搭載するMonarch XTなどは、Monarch MXと比較して金額的には少し上という感じですが、価格差以上にグラフィックカードの性能差が大きく、掲載製品よりもコストパフォーマンスは高いかなと思います。
本製品の購入を検討されている方は、合わせてチェックしてみてください。
なお、製品の主な構成と価格等の位置関係は、リンク先の「ドスパラ タワーパソコン一覧表」が非常にわかりやすいです。特価中のモデルなども一目でわかります。