m-Stickシリーズ MS-NH1(64GB)レビュー 手のひらにも収まる小さなスティック型PC
マウスコンピューターが販売するPC、m-Stickシリーズ「MS-NH1」のレビューです。
m-Stickシリーズ MS-NH1は、まるでUSBメモリのような超小型の筺体を採用するスティック型のPC。
現在、32GBと64GBの容量を持つモデルや、冷却ファンを搭載する32GBのモデルが提供されており、今回掲載するのは64GB容量のモデルとなります。
性能は最近のAtom搭載タブレット並みとそれ程高いわけではありませんが、軽い用途に利用するマシンとしては十分なパフォーマンス。加えて価格も1万円~2万円台とかなり安く、普段から簡単な用途にしかPCを利用しないという方や、メインとは別に利用するサブPCが欲しいという方に、かなりお手頃な製品だと言えるでしょう。
今回は、そんなm-Stickシリーズ MS-NH1の使用感や性能について詳しく触れてみたいと思います。
【m-Stickシリーズ MS-NH1 レビュー記事目次】
・m-Stickシリーズ MS-NH1 外観や付属品
(外観・インターフェース / 使いかた / 重量)
・スティック型PCの構成特徴とベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間)
・標準搭載されてるソフトウェア
(プリインストール・ソフトウェア)
・製品のまとめ
(m-Stickシリーズ MS-NH1 まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
m-Stickシリーズ MS-NH1 64GBモデルの外観チェック
まず、m-Stickシリーズの外観について。
32GBモデルも64GBモデルも筺体のサイズやインターフェースの内容などは全く同じですが、カラーが異なります。
32GB容量のモデルがブラックカラー、そして今回掲載の64GBモデルはホワイトカラーとなります。
ボディはやや艶感のあるホワイトカラー
まるでUSBメモリのような外観です。
外装は光沢素材ですが、サイズが小さいため指紋汚れなどは殆ど気になりません。
iPhone 5とm-Stickのサイズを比較
手のひらにも余裕で収まるサイズ
インターフェースの内容をチェックします。
筺体側面にはUSB2.0や、充電用のMicroUSB、電源ボタン、microSDカードリーダーが並びます。
小型ながら、フルサイズのUSBを搭載している所がとても便利です。
HDMI出力端子。
この端子を液晶モニターやTVなどに接続し、PCとして利用します。
付属品の内容をチェックします。
給電用のUSBケーブルと電源アダプター。
電源アダプターの出力は5V、2Aで10W。
一般的なタブレットに用いられる電源と同じ仕様です。
HDMI延長ケーブルも付属。
モニターの背面等に搭載されているHDMI入力端子に接続し難い場合などに、この延長ケーブルを利用します。
付属品は以上です。
上記の他、簡単な使い方や保証書などが付いたファーストステップガイドという用紙が付属します。
キーボードやマウスなどは付属しませんので、予め用意しておく必要があります。
m-Stickシリーズの使いかた
次に、m-Stickシリーズの使用方法について。
上でも述べましたが、m-Stickシリーズは液晶モニターやTVに搭載されているHDMI端子に接続して利用します。
接続には、付属しているHDMI延長ケーブルを利用すると便利です。
液晶モニターと接続
不便でないのなら、延長ケーブルなしでモニターに接続しても良いと思いますが、電源ボタンが筺体側面にある為、
液晶モニターやTVのHDMI入力端子の位置によってはやや不便かもしれません。
他に、こんな使い方もあります。
MOTOROLA製のスマートフォンのオプションとして販売されている「Lapdock 100」に接続してみました。(接続には変換ケーブルが必要)
通常はスマートフォンを接続する事で、ノートPCのように利用できるというものですが、同じくm-Stickを接続する事で、ノートPCのように利用する事が可能です。
Lapdock 100はキーボードが英語配列となっている事、またタッチ操作には対応していないため、使用感はそれ程良いとは言えませんが、旅行や出張時などにm-Stickを利用するデバイスとしては悪くないかもしれません。(電源オンのタイミングによっては画面に出力できない事があり、利用にはそのクセに慣れる必要があります)
ちなみに「Lapdock 100」は10.1型サイズですが、他のサイズもあります。
日本向けには販売されておらず、Amazon等で購入できます。
重量
m-Stickシリーズ MS-NH1の重量を測定してみました。
以下は64GBモデルの重量ですが、32GBモデルと重さは同じです。(ファン付きモデルは別)
46g。
PCとは思えない軽さです。
付属品の重量も確認します。
USBケーブル&電源アダプターの重量 88g
HDMI延長ケーブルの重量 29g
先ほど掲載した「Lapdock 100」の重量は1108g
各付属品と合わせて持ったとしても、非常に軽いです。
利用には液晶モニターやキーボード、マウス、給電できる環境が必要ですが、利用環境を用意できる場所(例えば友人の家や、旅行・出張etc..)へ携帯するPCとしては非常にお手軽なデバイスだと言えます。
m-Stickシリーズ MS-NH1の外観や付属品等については以上となります。
引き続き、次記事では構成や性能などの使用感について、詳しく触れたいと思います。
次: m-Stickシリーズ MS-NH1 のベンチマーク結果 軽い作業ならサクサク行える性能