HP 14-g100 レビュー 非常に安価なAMD系の14型ノート
日本HPが販売するノートPC、HP 14-g100 のレビューです。
HP 14-g100は、AMD APUを搭載する14型サイズのノートPC。
光学ドライブなどの基本的な機能を搭載しながらも、非常に安価であるのが特徴の製品です。
決して高性能ではありませんが、一通りの機能と日常用途で困らない程度の性能を持ち合わせており、日常的に利用できる低価格なノートをお探しの方に向いています。
特に現時点(2015年4月20日)では、キャンペーンによって300台限定で21,000円オフの価格が適用されており、最小構成のモデルは¥32,800 (税抜)~と破格ともいえる価格を実現。安いノートPCの購入を検討されている方には、是非チェックしていただきたい製品です。
今回は、そんなHP 14-g100の外観や使い勝手、性能面について詳しく触れたいと思います。
【HP 14-g100 レビュー記事目次】
・HP 14-g100 外観・液晶・使用感など
(外観・インターフェース / 筺体底面 / キーボードの操作性 / 液晶の品質 / 重量 / 付属品)
・構成内容・特徴とベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間 / バッテリ駆動時間)
・標準搭載されているソフトウェア
(プリインストールされているソフトウェアの内容)
・製品のまとめ
(HP 14-g100 まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
HP 14-g100 外観・インターフェースの内容
まず、HP 14-g100の外観やインターフェースの内容をチェックします。
筐体サイズは幅345mm、奥行き244mm、高さ28mmとやや薄めで、重量は公称値が約1.96kgと14型のノートにしては軽いです。
外出時の頻繁な持ち運びには向きませんが、屋内をPCを持ってウロウロするような方には使いやすいサイズ感の製品だと思います。
良くみるととても細かなラメが天板全体に散りばめられている
天板中央にはhpのロゴ
筺体のカラーはスパークリングブラック。
コントラストのはっきりとした濃いブラックの光沢天板が採用されています。
目立たない程度ではありますが、細かなラメが全体に散りばめられており、艶感があって綺麗です。
価格の高い製品に見えるかというとそこまでではないのですが、低価格な製品としては悪くないと思います。
背面からみた筺体
前面から見た筐体
ディスプレイには14型HDの光沢液晶を採用。
液晶は価格なりといった感じでしょうか。
詳細についてはまた後の項で触れます。
液晶上には約92万画素の「HP TrueVision HD Webcam」と呼ばれるWebカメラを搭載
液晶下には小さなhpロゴ
筺体側面のインターフェースの内容をチェックします。
左側面。
左からセキュリティケーブル用のスロット、電源コネクター、VGA、HDMI、USB3.0、ヘッドフォン出力やマイク入力のコンボポートが並びます。
右側面にはUSB2.0×2基と、DVDスーパーマルチドライブ。
本製品で選択できる光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブのみです。
見えにくいですが、前面中央付近にSDカードスロットが備えられています。
背面にはなにもなし。
全体として、インターフェースの内容は充実・・という程ではないものの、USBは3.0が2基、USB2.0が1基の計3基搭載されていますし、映像出力も2基搭載されています。
光学ドライブも搭載しており、低価格帯のノートとしては不足のない内容だと言えるでしょう。
液晶の最大開閉角度は135~140度程度。
角度調整はしやすいです。
PCと付属の電源ケーブルやアダプター
電源アダプターのプラグ差し込み口の形状はミッキー型、仕様は19.5V、2.31Aで45W
ウォールマウントアダプターが標準付属
ウォールマウントアダプターは、電源ケーブルの代わりにアダプターに挿して利用できるものです。
作業場所から電源コンセントが近い位置にあるのなら、ケーブルではなくウォールマウントアダプターを利用すると、周囲がケーブルでごちゃごちゃしなくてよいと思います。
筺体底面の様子
次に、HP 14-g100の筺体底面の様子をチェックします。
筐体底面 写真は上が筺体背面側、下が筺体前面側
背面側にバッテリスロットと、手前に開閉可能な小さなパネルが設けられているのが見えます。
前面寄りの位置にスピーカーが搭載されているのが見える
背面のバッテリは取り外しができる 搭載バッテリの仕様は14.8V、41Wh
開閉可能なパネルの内部にはメモリが1スロット搭載されていました。
本製品にはメモリ4GBの構成が提供されており、最大8GBまでカスタマイズする事ができます。
製品購入時のカスタマイズが手っ取り早いですが、購入後に手持ちのメモリを利用する事も可能です。(パーツには相性がありますので、市販のメモリが必ず本製品で利用できるとは限りません)
キーボード・タッチパッドの操作性
HP 14-g100に搭載されているキーボードやタッチパッドをチェックします。
キーボード全体の様子
キーボード左半分を拡大
キーボード右半分を拡大
アイソレーションタイプのキーボードを採用しています。
テンキーはなし、キーのピッチは縦横とも18.7mmで、ストロークは約1.5mm。
ややストロークが浅目のキーボードですが、HPの製品としては普通かもしれません。
打鍵感は、強く打つとたわみがやや気になりはしますが、長時間入力作業を行うような場合でないのなら、それ程気にはならないでしょう。
個人的に、右端一列にHomeやPgUp等のキーが並ぶのは操作性の面であまりよくないと感じるのですが、こちらもキーボード入力に拘るというのでなければ、それ程問題ではないと思います。
そもそも、キーボード入力の快適性などといった細かい部分を重視するような方が、本製品のような格安製品を選ぶ事はあまりないと思います。
右一列にHomeなどのキーが並ぶ 慣れるまで打ち辛さを感じるかもしれない
キートップは光の加減でやや中央が凹んで見える部分はあるものの、ほぼフラットな形状
タッチパッドはボタン分離型。
使い勝手は良いという程ではないけれど悪くもなく、ただちょっとボタンが硬い感じがしており、長時間使うと手が疲れるかもしれません。
とはいえ、本製品位のサイズのノートではマウスを利用される方が多いので、この辺りの操作性はあまり気にする部分ではないと思います。
液晶の見やすさ・品質
HP 14-g100に搭載されている液晶の品質と見やすさをチェックします。
全ての製品に同じ液晶が搭載されるとは限りませんので、参考程度にご覧ください。
14型ワイドHD(1366×768)の光沢液晶を搭載しています。
本製品で提供されているのはこのパネルのみで、他の解像度や非光沢液晶は選択できません。
低解像でアイコンや文字のサイズが大きめな為、細かい表示が苦手な方には見やすいです。
明るい場所での利用だと、やや光沢感が目立ちます。
視野角を確認します。
視野角は狭いです。
上や左右など、斜め側から見ると画面の内容が白っぽく反転してしまいます。
正面から見る分には問題ないです。
次に、色域について。
以降、Spyder 4 Eliteを用いて測定を行っています。
sRGBのカバー率は62%、AdobeRGBのカバー率は46%。
色域は狭いです。見た目にも、画面はやや浅い感じの色加減です。
ガンマカーブを確認します。
左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2) / 右:ガンマ補正カーブ
ガンマ応答カーブはRGB共にばらつきがみられます。
補正カーブは特に青や緑が大きく抑えられています。
デフォルトではかなり青味の強い液晶です。
画面の均一性について。
色ムラと輝度ムラをチェックします。
色ムラは少し目立つという程度のようですが、輝度のムラはやや大きめ。
見てはっきりと分かるかどうかは不明ですが、画面下が全体的に暗いです。
総合的にみて、低価格帯のノートPCなりの液晶だと思います。
色のずれも大きく、写真編集等には向きません。
とはいえ、単純に「画面を見る」という目的で利用するだけであれば特に問題はないでしょう。
重量
HP 14-g100 の重量を測定してみました。
PC本体の重量は1936g。
ほぼ公称値と同じです。
14型とサイズも大きく、モバイルノートとしてはやや重く大き過ぎる印象ですが、このサイズのノートにしては軽いです。
付属の電源アダプターやケーブルを合わせた重量は296g。
付属の電源アダプターに、ウォールマウントプラグを組み合わせた重量は227g。
主な付属品
電源関連以外の主な付属品をご紹介します。
掲載製品に付属していたものであり、実際に販売されている製品の付属品とは内容が異なる可能性がありますので、付属品の一例としてご覧ください。
ガイドブックにサポート関連の用紙、セットアップ手順、iPassのカードが付属
iPassのサービス(インターネットの国際ローミングサービス)を、1年無料で利用できるコードが記載されたカードが付属していました。
現時点での特典であり、購入時期によっては付属しない可能性があります。
HP 14-g100の外観や液晶、使用感等については以上となります。
次記事では、掲載製品の構成特徴や実際の性能について詳しく触れる予定です。
次: HP 14-g100のベンチマーク結果 A4-6210 APUを搭載する格安ノートの性能をチェック