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前記事(Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズレビュー Core Mを搭載する10.8型フルHDのSIMフリータブレット)に続き、今回はVenue 11 Pro 7000(7140)シリーズの構成特徴と性能面について。

掲載のモデルはOSにWindows 8.1、CPUにCore M-5Y10、メモリ4GB、ストレージには128GBのM.2 SSDを搭載するという構成内容のマシン。

本製品には、CPUにCore M-5Y10とCore M-5Y71を搭載したモデルがラインアップされており、ストレージは64GB~256GB。幅広いとまではいえないものの、複数の構成の中から選択する事ができるようになっています。

今回のモデルはストレージの容量は大きいですが、CPUは下位のモデルが搭載されており、性能に関しては、Venue 11 Pro 7000シリーズで提供されているモデルの中では低い方だと考えて良いでしょう。

というわけで以下、製品の実際の構成や性能面について詳しく触れていきたいと思います。


【Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズ レビュー記事目次】

・Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズ 筺体外観・機能について
SIMフリーモデルを選べる外観・インターフェース重量液晶の見やすさ豊富なオプション

・構成内容と特徴・実際のパフォーマンスについて
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・標準搭載されているソフトウェアの内容をチェック
プリインストール・ソフトウェアの内容

・製品のまとめ
Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズ まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズ 構成内容とその特徴について

まず、掲載しているVenue 11 Pro 7000シリーズの主な構成とその特徴について解説します。
以下はCPU-ZやGPU-Z、掲載モデルの構成内容です。

【CPU-Z】





メモリの仕様は表示されず

【GPU-Z】

【Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズ の主な構成】

OS   Windows 8.1 64bit
プロセッサ   Core M-5Y10 (800MHz/TB時最大2GHz)
グラフィックス   インテル HD グラフィックス5300
メモリ   4GB(4GB×1/LPDDR3)
ディスプレイ   10.8型ワイドフルHD(1,920×1,080)、光沢、10点タッチ対応
ストレージ   128GB SSD(SanDisk製/M.2/SATA)
無線機能   インテル Dual Band Wireless-AC 7265(802.11ac/a/b/g/n 2×2)、Bluetooth 4.0
モバイルブロードバンド   Dell Wireless DW5810e 4G LTE
バッテリ   駆動時間:不明(38Whr/実測値は後の項に掲載)
電源アダプター   24W
サイズ   279.8×176.4×10.75(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約757.3g(7140 WLAN/LTE)
保証   1年間引き取り修理サービス

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2015年03月31日時点の内容です。

Windows 8.1、Core M-5Y10、メモリ4GB、128GB SSDという構成内容のモデルです。

タブレットですが、ノートPCに近い構成を持つマシンだと考えて差し支えないでしょう。
タブレットを利用したいというよりは、最初からタブレット兼ノートPCとして利用するために購入を考えられる方が多いのではないかと思います。

他の構成については、CPUにCore M-5Y71を搭載したモデルやメモリ8GBのモデル、ストレージは128GBの他に64GBや256GBも用意されるなど、幅広くとまではいかないものの一応幾つかの選択肢が提供されています。

本製品の大きな特徴としてあげられる「SIMフリー」に対応するという点については、全てのモデルがそうだというわけではなく、WiFiのみのモデルもラインアップ。

個人的にはこの製品を買うならSIMフリーしかないと考えてしまいますが、環境によってはWiFiで十分という方もおられるでしょう。

タブレットとしてみると少し価格は高めかなと思いますが、ストレージはよくあるeMMCではなく M.2規格のSSDが採用されており、SATA接続ではありますが高速ですし、メモリ容量も比較的大きいです。

また、Core M搭載で性能はそこそこ高いながらもバッテリの持ちは良いなど、省電力系のノートPCのような製品だと考えれば、相応の価格だと思います。



搭載されているストレージの内容をより詳しくチェックします。


SSDの仕様


ディスクの内訳

SanDisk製のX110という、M.2規格の128GB SSDが搭載されていました。
PCIeではなくSATA接続となりますが、ノートPCなどに使用される事の多い一般的なSSD並に高速です。

タブレットというとeMMCを搭載した製品も多いですが、eMMCはHDDよりは高速ではあるものの SSDに比べると性能は劣ります。Venue 11 Pro 7000はそういった製品に比べてより快適に作業が行えることはもちろん、容量も128GBと余裕があり、使い勝手は良いです。

なお、上でも述べましたが、128GBの他に64GBや256GBのSSDを搭載したモデルもラインアップされています。



ベンチマークテストの結果

以下、Venue 11 Pro 7000シリーズで行ったベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7
メモリ 5.9
グラフィックス 5.5
ゲーム用グラフィックス 5.1
プライマリ ハードディスク 8.15

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 414.3227.3
512K 205.3158.7
4K 22.7334.92
4K QD32 261.2180.9

いずれも数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム


【3DMark】


3DMark 各テストの実行結果


Fire Strikeのスコア詳細

Ice Storm・・・ 37523
Cloud Gate・・・ 3033
Sky Diver・・・ 1685
Fire Strike・・・ 422


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1280×720

1280×720 ・・・ 1749~1985


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

1280×720 描画設定3

1280×720 ・・・ 863

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

1280×720

1280×720 ・・・ SCORE:1045 / RANK:D
1920×1080 ・・・ SCORE:639 / RANK:D


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア キャラクター編】

1280×720(標準品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:2762 / 評価:やや快適
1920×1080(標準品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:1419 / 評価:設定変更が必要


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

1280×720(標準品質) ・・・ スコア:3447 / 評価:普通
1920×1080(標準品質) ・・・ スコア:1959 / 評価:重い


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 22.80fps
CPU ・・・ 188cb


性能が高いとまでは言えないものの、本製品で行うと思われる用途・・例えばビジネス系の作業等を行うマシンとしては十分な性能を持っていると言えます。

ベースクロックは800 MHzと低いものの、負荷のかかる作業ではそれなりのパワー(最大2.0GHz)を発揮できる Core M-5Y10を搭載しており、重くはない作業でしたら快適に行えると思います。

より上の性能をお考えの場合は、クロックが1.2 GHz~2.9 GHzの「Core M-5Y71」を搭載したモデルを選択すると良いでしょう。



消費電力・温度

Venue 11 Pro 7000の消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時とベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。

画面の輝度は50%程度に設定しています。

アイドル時 ・・・ 5W
ベンチマーク実行時 ・・・ 16W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

特にアイドル時の消費電力が低いです。
タブレットは消費電力の低いものが多いですが、本製品は画面サイズが10.8型と大きく、その割には低消費電力です。




次にタブレット内部のパーツ温度を測定してみました。
以下はアイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度です。

タブレットにしては温度は高めでしょうか。
ノートPCでは標準的~やや高い程度の温度だと思います。




さらに、高負荷時のタブレット表面の温度を測定してみました。

写真では、タブレット背面左上付近の温度が少し高いです。

キーボードを接続するなどして、ノートPCやデスクトップPCとして利用している場合には特に気にはならないと思いますが、タブレットとして手で持って利用しているような場合、熱さが気になる事があるかもしれません。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、Venue 11 Pro 7000シリーズの再起動にかかる時間を測定。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:41
2回目 0:36
3回目 0:36
4回目 0:36
5回目 0:36
6回目 0:37
7回目 0:37
8回目 0:37
9回目 0:36
10回目 0:36

再起動の平均時間 ・・・ 36秒

Venue 11 Pro 7000シリーズの再起動にかかる時間は約36秒。

SSDを搭載するノートPCの再起にかかる時間は大体30~40秒という測定結果が多く、比較するとVenue 11 Pro 7000シリーズの再起動時間は、SSDを搭載するPCとしては標準的だと言えそうです。

タブレットとしては高速だと思います。



バッテリ駆動時間

Venue 11 Pro 7000シリーズのバッテリ駆動時間を測定してみました。

測定に利用したソフトウェアはbbench、設定はストロークの実行が10秒毎、ネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎という内容で、画面の輝度は50%程度に設定しています。




バッテリの電力残量が100%から3%に減少するまでの時間は33706秒。
およそ9.3(9.362777…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

上記は軽い負荷状況でのバッテリ駆動時間であるため、負荷の程度によってはもう少し短くなってしまう可能性はあるものの、バッテリのみでもかなり長く持つと考えて良さそうです。



プリインストール・ソフトウェアの内容

Venue 11 Pro 7000シリーズにプリインストールされている、ソフトウェアの内容を簡単にご紹介いたします。

以下は初期状態でのデスクトップ画面やスタート画面、アプリ一覧画面のキャプチャです。
製品の購入時期や選択したオプションの内容によっては、以下とは異なる可能性がありますので、一つの例としてご覧ください。




デスクトップ画面


スタート画面(モダンUI)



アプリ一覧画面

標準搭載のソフトウェアはWindows 8.1標準のソフトに加え、デル製の各種ツールやインターネットへの接続ユーティリティ「インテル PROSet Wireless WiFi 接続ユーティリティ」、セキュリティソフトの「マカフィー リブセーフ」が搭載されるという内容です。

ストアアプリについては「ebay」や「FlipBoard」、「Taptiles」、「マカフィーセントラル」他、Windows標準ではないアプリが幾つか搭載されていましたが、全体としてシンプルな内容だと思います。

デル製ツールの詳細については、マシンの総合的な管理を行える「My Dell」やリカバリツールの「Dell Backup and Recovery」、購入したソフトウェアの管理をクラウド上で行える「Dell Digital Delivery」、システムを最新に保つ「Dell Update」、オーディオユーティリティの「Dell Audio」が搭載されていました。

その他ソフトウェアではありませんが、本製品には「Dropbox 20GBの利用が1年間無料」という特典が付属しており、登録・設定を行う事で利用が可能です。

あと、Officeソフトは製品購入時のカスタマイズで追加が可能です。




My Dell  システム全体の管理を行える


Dell Backup and Recovery リカバリやバックアップなどを管理するためのソフトウェア


Dell Audio オーディオユーティリティ


Dropbox 20GBを1年間無料で利用できる



Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズ まとめ

Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・Core Mプロセッサを搭載しており、そこそこの性能でありながら低消費電力
・SIMフリーモデルを選べる
・10点タッチに対応する 10.8型フルHDの液晶パネルを搭載
・SSDは64GB、128GB、256GBと選択肢豊富

Core Mプロセッサを搭載する、10.8型フルHDのWindowsタブレットです。

標準ではタブレット単体での販売となりますが、オプションのキーボードやドッキングステーションと組み合わせることで、タブレットだけでなくノートPCやデスクトップPC的な使い方もできる、フレキシブルな製品です。

性能は高性能とまではいかないものの、ビジネス作業程度の用途向けとしては十分なパワーを持ち合わせており、また低消費電力であるためにバッテリの持ちは良いなど、様々な点でバランスが良いと言えます。

SIMフリーモデルをラインアップしており、市販の格安SIMなどを利用してモバイルデータ通信が行えるという点も大きな魅力です。

タブレットとしてはややサイズが大きめですが、その分操作性には優れており、使いやすいSIMフリータブレットが欲しい方、またタブレットをノートPCとして利用したい方などにお勧めできるWindowタブレットだと言えるでしょう。

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