Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズレビュー Core Mを搭載する10.8型フルHDのSIMフリータブレット
デルが販売するタブレット、Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズのレビューです。
Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズは、Core Mプロセッサを搭載する10.8型フルHDのWindowsタブレット。
WiFiモデルの他、SIMフリーの端末も選択可能となっており、市販のSIMを挿してデータ通信を行う事ができるようになっています。
構成的に考えてそこそこ性能は高く、ストレージの容量も64~128GBと余裕があり、オプションのキーボードを利用すれば2in1ノート的な使い方もできるなど、様々な使い方ができる自由度の高いタブレットです。
今回は、そんなVenue 11 Pro 7000(7140)シリーズの外観やインターフェース、機能、使い勝手、性能面について詳しく触れてみました。
【Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズ レビュー記事目次】
・Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズ 筺体外観・機能について
(SIMフリーモデルを選べる / 外観・インターフェース / 重量 / 液晶の見やすさ/ 豊富なオプション)
・構成内容と特徴・実際のパフォーマンスについて
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間 / バッテリ駆動時間)
・標準搭載されているソフトウェアの内容をチェック
(プリインストール・ソフトウェアの内容)
・製品のまとめ
(Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズ まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
SIMフリーモデルを選択可能
Venue 11 Pro 7000シリーズではWiFiモデルの他、SIMフリーモデルも選択可能。
今回掲載のモデルはSIMフリーの端末であり、例えば市販の格安SIMなどを利用してデータ通信を行う事ができます。
microSIMカードを、本体側面のカバー内にあるSIMカードスロットへ挿入。
チャームより、ネットワークの設定を行います。
チャーム > PC設定の変更 > ネットワークから設定を行う事も可能です。
SIMを挿すと、モバイルブロードバンドの欄に挿したSIMの接続先が表示されますので、タップしてアクセスポイントの詳細設定を行います。
アクセスポイントの情報(プロバイダから提供される設定情報)を入力
接続完了
接続できました。
Webサイトもちゃんと表示されます。
自宅はドコモの電波の入りが悪く、ギリギリつながるという感じですが、場所によっては結構快適に利用できます。
Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズ 外観・インターフェースの内容
Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズの外観やインターフェースの内容をチェックします。
メーカーが公開している仕様によると、タブレット本体のサイズ(横置きの状態)は幅279.8mm、縦の長さが176.4mm、厚みが10.75mmで、重量は757.3g。
10.8型と液晶サイズが大きい為、タブレットにしてはやや大きくまた少し重いですが、同じような液晶サイズのノートPCに比べればまだ軽量です。
液晶パネル側(前面)には約200万画素のWebカメラが内蔵されている
Webカメラとは逆の位置にタッチ式のWindowsボタンを搭載
背面全体の様子
背面パネルの大部分にマットな質感の素材が用いられており、指紋汚れ等が目立ち難いです。
色や質感など全体的に地味ではありますが、それなりの価格の製品だけに安っぽい印象はなく、どのようなシーンでも利用できるデザインだと思います。
背面には約800万画素のWebカメラ タブレットにしては解像度は高め
背面中央付近にはおなじみとなるDELLのロゴ
本体側面のインターフェースの内容をチェックします。
本体左側面の様子。
左からヘッドフォンやマイクのコンボジャック、ボリュームコントロールボタン、スピーカー、microUSB、microHDMI、USB3.0が並びます。
右側面にはスピーカーや電源ボタン、microSDカードスロットやSIMカードスロットが搭載されています。
タブレット上部には何もなし。
タブレット下部にはオプションのキーボードやドッキングステーションなどと接続するための、ドッキングコネクターが備えられています。
総合的に考えて、端子の内容はこのサイズのタブレットとしては十分だと思います。
USBが3.0対応である所が少し便利です。
付属の電源アダプターやケーブルは・・・
電源アダプターやケーブル、microUSBケーブルが付属
電源アダプター側面の様子
電源アダプターの仕様は19.5V、1.2Aで24W
電源アダプターやケーブルはタブレット向けの割に太く、嵩張る印象です。
携帯する場合、少し邪魔に感じるかもしれません。
重量
Venue 11 Pro 7000シリーズの重量を測定してみました。
タブレットの重量は731g。
ほぼ仕様通りのようです。
Windowsタブレットとしてはやや重いかなと思いますが、同サイズの液晶を搭載するノートPCに比べればキーボードがない分軽いです。
キーボードを利用する場合、自宅などではキーボードを装着して利用、外出時はタブレットのみで・・という利用の仕方が便利だと思います。
液晶の品質と見やすさ
Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズに搭載されている液晶の見やすさや品質をチェックします。
全ての製品に同じ液晶が搭載されるとは限りませんので、参考情報としてご覧ください。
10.8型フルHD(1920 × 1080)の光沢パネルを採用 10点のマルチタッチに対応
既定の画面表示サイズは150%
10点のマルチタッチに対応する、10.8型フルHD(1920 × 1080)の光沢パネルを搭載しています。
10.8型の液晶にフルHDはかなり解像度が高いように思いますが、初期状態での画面の表示サイズは150%に拡大設定されており、アイコンや文字などの表示は結構大きめです。
デスクトップで作業を行う場合、この位のサイズ感が操作しやすいと思いました。
150%設定時のデスクトップ画面(デフォルトではこの設定)
100%に設定した場合のデスクトップ画面
100%に設定した場合、アイコンのサイズがかなり小さく操作し辛いです。
画面の視野角をチェックします。
画面を正面から見た場合(横置きの状態で)
画面を上から見た場合
画面を右側面から見た場合
視野角は広く、どの方向からでも見やすいです。
仕様には特に何も記載がないのですが、多分IPS方式のパネルが搭載されていると思います。
次に、色域について。
以降、Spyder 4 Eliteによる測定の結果を掲載、内容の検証を行っています。
sRGBカバー率は97%、AdobeRGBカバー率は75%という結果です。色域は広いです。
ガンマカーブを確認します。
左:ガンマ応答カーブとターゲット(ガンマ2.2) / 右:ガンマ補正カーブ
ガンマ応答カーブには若干のバラつきが見られますが、ずれは小さいです。
補正カーブを見るとわかるとおり、液晶画面はデフォルトではやや緑寄りの色表示となっていますが、色のずれはそれ程大きくはないです。
さらに、画面の均一性について。
測定結果より、色ムラや輝度ムラをチェックします。
色ムラはやや目立ちます。
特に輝度を高くした場合に、左側の色ムラが強くなるようです。画面の表示内容によっては、そういったムラを何となく感じられることがあるかもしれません。
輝度ムラについては、やや画面下部が暗いようですが、普通に見ている分には多分わからないと思います。
液晶はややムラがありはするものの、広視野角、広色域で見やすく色も綺麗です。
色のずれも小さく、写真の編集等にも利用しやすいと思います。
豊富なオプション - キーボードやドッキングステーションを用意
Venue 11 Pro 7000シリーズには、専用のキーボードやドッキングステーション、ケース、スタイラスペンなどのオプション品が提供されており、タブレットとあわせて活用する事ができるようになっています。
ただしオプション品は時期によっては提供されていない事もあり、製品と同時に購入できるかはその時点での状況によります。
タブレットにしては画面サイズが大きく操作性の良い製品であるだけに、キーボードなど何らかの周辺機器を利用してより製品を活用したいところです。
Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズの外観や主な機能については以上となります。
次記事では、掲載製品の構成や特徴、性能面について詳しく触れてみたいと思います。
次: Venue 11 Pro 7000(7140)シリーズの性能チェック Core M-5Y10を搭載