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前記事(Latitude 13 7000(7350)シリーズレビュー Core Mを搭載する2-in-1タイプの13.3型ビジネスノート)に続き、今回はLatitude 13 7000(7350)シリーズの構成と性能面について。

掲載のモデルはWindows 8.1、Core M-5Y10、メモリ4GB、128GB SSDという構成内容を持つマシン。

省電力性能に優れたCore Mプロセッサを搭載しており、ファンレスかつバッテリの持ちが良いなどの特徴を持ちながらも快適なパフォーマンスを実現する構成です。特にモバイル性能を重視する方に向く内容の製品だと言えるでしょう。

今回は、上記構成を持つLatitude 13 7000(7350)シリーズの特徴や実際の性能について詳しく触れてみたいと思います。


【Latitude 13 7000(7350)シリーズ 2-in-1 レビュー記事目次】

・Latitude 13 7000(7350)シリーズ 筺体外観や液晶・操作性をチェック
2-in-1の構造外観・インターフェースキーボードの操作性重量液晶の見やすさ

・構成特徴・ベンチマークテストの結果について
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・標準搭載されているソフトウェアの内容について
プリインストール・ソフトウェアの内容

・製品のまとめ
Latitude 13 7000(7350)シリーズ 2-in-1 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


Latitude 13 7000(7350)シリーズ 構成内容と特徴

まず、掲載しているLatitude 13 7000(7350)シリーズの構成内容とその特徴について解説します。
以下はCPU-ZやGPU-Zの実行結果と、掲載モデルの主な構成内容をまとめたものです。

【CPU-Z】





※メモリの詳細は表示されず

【GPU-Z】

【Latitude 13 7000(7350)シリーズ の主な構成】

OS   Windows 8.1 64bit
プロセッサ   Core M-5Y10 (800MHz/TB時最大2GHz)
グラフィックス   インテル HD グラフィックス5300
メモリ   4GB(4GB×1/DDR3L 1600MHz)
ディスプレイ   13.3型ワイドフルHD(1,920×1,080)、IPS、光沢、10点タッチ対応
ストレージ   128GB HDD(LITEON製/M.2/SATA3.0)
無線機能   インテル Dual Band Wireless-AC 7265(802.11ac/a/b/g/n 2×2)、Bluetooth 4.0
バッテリ   駆動時間:不明(実測値は後の項に掲載)
電源アダプター   45W
サイズ   320×229.73×19.92(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.39kg
保証   3年間翌営業日対応オンサイト保守サービス

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2015年03月18日時点の内容です。

Windows 8.1、Core M-5Y10、メモリ4GB、128GB SSDという構成内容のモデルです。
上記構成の他、Core M vPro 5Y71やメモリ8GB、SSDは256GBの選択肢もありますが、どの構成を選択しても、性能にそれ程大きな差はないと考えて良いでしょう。

高性能とは言えませんが、ストレージがSSDであるため快適に作業が行える構成です。ac対応の無線LANを搭載していたり、低消費電力でバッテリの持ちも良く、モバイルノートとしては利用しやすいと思います。

主要な構成以外の特徴については、3年保証の標準付属があげられます。個人向けのノートでも、オプションで保証を延長できるものは存在しますが、デフォルトで3年保証は多分あまり見ないのではと思います。

また、セキュリティ系のソフトウェア「データプロテクション」を数多くの中から選択できるようになっている部分も、本製品の特徴。BIOSのカスタム設定を選択できるオプションなども提供されるなど、セキュリティやサポートを重視す法人向けならではの構成を持った製品だと言えるでしょう。



搭載されているストレージの内容を詳しく確認します。


SSDの仕様


ディスクの内訳

LITEON製の「L8H-128V2G」という128GB SSDが搭載されていました。

M.2タイプのSSDのようですが、SATA接続であるためPCIe接続のSSDのような速度は出ません。といっても普通に高速であり、本製品を快適に利用する事ができるのは、このSSDのおかげと言っても過言ではないと思います。

他に256GB SSDの構成も提供されていますので、128GBの容量では心許ないという方は、256GB SSDをご選択下さい。



ベンチマークテストの結果

以下、Latitude 13 7000(7350)シリーズで実施したベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 6.8
メモリ 5.9
グラフィックス 5.3
ゲーム用グラフィックス 5.1
プライマリ ハードディスク 8.15

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 412.4153.2
512K 252.1120.6
4K 20.5432.39
4K QD32 235.1124.7

いずれも数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1360×768

1360×768 ・・・ 1457~1459


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

1360×768

1360×768 ・・・ 565

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

1360×768

1360×768 ・・・ SCORE:813 / RANK:D


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア キャラクター編】


1360×768(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:1103 / 評価:設定変更が必要
1920×1080(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:639 / 評価:動作困難


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

1280×720(標準品質)

1280×720(標準品質) ・・・ スコア:2771 / 評価:やや重い


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 16.40fps
CPU ・・・ 142cb


性能は高くはありませんが、ビジネス作業用のPCとしては悪くはないと思います。

定格クロックが800MHzと非常に低いCore M-5Y10ですが、TB時だと最大2GHzまでアップするなど、高負荷時にはそれなりのパワーを引き出す事ができるようで、ベンチマークテストはスコアは低いながらもそれなりに動作はしていました。

とはいえ、快適に利用できるのは高速なSSDの貢献が大きいと思います。



消費電力・温度

Latitude 13 7000シリーズの消費電力を測定。
以下はアイドル時の消費電力、およびベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6)の消費電力値です。

画面の輝度は50%程度に設定しています。

アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 15W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時の消費電力値は、5Wに近い6Wとなります。
ベンチマーク実行時でも15Wと、全体的に低消費電力です。




次に、筐体内のパーツの温度について。
以下はアイドル時、およびベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度測定結果です。

軽く暖房をかけた室内で測定しています。

全体的に温度は低いです。




さらに、高負荷時のタブレット背面の温度を測定してみました。

タブレット表面の温度も低いです。
タブレットスタイルでの作業時に、熱さが気になってしまうというような事はあまりないと思います。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、Latitude 13 7000シリーズの再起動にかかる時間を測定。
以下は9回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:42
2回目 0:42
3回目 0:43
4回目 0:43
5回目 0:42
6回目 0:42
7回目 0:42
8回目 0:43
9回目 0:42

再起動の平均時間 ・・・ 42秒

Latitude 13 7000シリーズの再起動にかかる時間は約42秒。
SSDを搭載するPCでは、再起動に大体30~40秒程度かかるものが多く、本製品の再起動時間はSSD搭載PCとしては標準的だと言えるでしょう。

快適な使い心地です。



バッテリ駆動時間

Latitude 13 7000シリーズのバッテリ駆動時間を測定してみました。

測定に使用したソフトはbbench、ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、無線LANによるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎に実行されるという内容。

画面の輝度は50%に設定しています。


バッテリの残量が100%から3%に減少するまでの時間は27053秒。
約7.5(7.51472222..)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

13.3型フルHDという高解像度な液晶を搭載するノートとしては、比較的バッテリの持ちは良いです。

画面は50%の明るさ設定でも十分に明るく、バッテリをさらにもたせたければもう少し輝度を下げても十分快適に利用できると思います。



プリインストール・ソフトウェアの内容について

Latitude 13 7000シリーズに標準搭載されている、ソフトウェアの内容を簡単にご紹介します。

以下はデスクトップ画面やスタート画面(モダンUI)、アプリ一覧画面の様子です。
製品の購入時期や選択オプションの内容によっては、以下とは内容が異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。




デスクトップ画面


スタート画面(モダンUI)



アプリ一覧画面

プリインストール・ソフトウェアはWindows 8.1標準のソフトに加え、デル製の各種管理ツールやセキュリティツール、セキュリティソフトの「マカフィー セキュリティセンター(30日間無料体験版)」、そしてインターネットへの接続ユーティリティとして「インテル PROSet Wireless WiFi 接続ユーティリティ」が搭載されるという内容です。

ストアアプリについては標準アプリの他に、「Flipboard」などのアプリが搭載されていました。

デル製のツールについては、PC全体の管理を行う「My Dell」やバックアップ&リカバリツールの「Dell Backup and Recovery」、オーディオユーティリティの「Dell Audio」、購入ソフトウェアをクラウドで管理する「Dell Digital Delivery」、セキュリティツールの「Dell Data Protection | Security Tools」、電源管理を行う「Command Power Manager」、システムを最新に保つ「Command Update」など、個人向けの製品に搭載されているツールに加え、法人向けならではのセキュリティソフトや管理ツールが幾つか搭載されていました。

セキュリティツールのData Protectionに関しては、幾つかのエディションが提供されていますので、利用環境に応じたオプションを選択すると良いでしょう。

もっとも、多くは企業での利用に向く機能であるため、個人の方がお使いの場合は必要でないかもしれません。




My Dell PCのシステム全体を管理できるソフトウェア


Dell Backup and Recovery バックアップ&リカバリツール


Dell Audio サウンド関連のユーティリティ

本製品にはサウンドシステムとしてWaves MaxxAudioを採用しており、上記のソフトを利用してサウンドの調整を行う事ができるようになっています。




Dell Digital Delivery 製品購入時に購入したソフトウェアをクラウド上で管理するソフトウェア

掲載製品では、「Dell Data Protection | Security Tools」や「My Dell」、「マカフィー セキュリティセンター」をクラウド上からダウンロード出来るようになっていました。

当然ですが、ダウンロードにはインターネット環境が必要です。




Command Update システムを最新の状態に保つソフトウェア


Command Power Manager 電源設定を行える


Command Power Managerの「高度な充電」設定

「高度な充電」は、PC使用開始前に一度だけバッテリを完全に充電し、それ以外の時間は低充電状態に保つという、充電し続けることによるバッテリの劣化を防ぐための機能です。

下に掲載しているピークシフト機能と併用する場合は、ピークシフトの設定が優先されます。




Command Power Managerの「ピークシフト」設定

「ピークシフト」設定では、特定の時間になると、自動でシステムをバッテリ電源に切替える「ピークシフト」の設定を行う事ができます。

バッテリの電力が残り少なくなった場合、電源からシステムを駆動しますが、ピークシフトが終了するまではバッテリの充電は行われません。




「Dell Data Protection | Security Tools」のPassword Manager機能



Latitude 13 7000(7350)シリーズ 2-in-1 まとめ

Latitude 13 7000(7350)シリーズのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・ノートPCとしてもタブレットとしても利用できる2-in-1の構造を採用
・13.3型フルHDの美しいIPSパネルを採用
・SSDを標準搭載しており、快適なパフォーマンス
・キーボードが使いやすい
・3年保証が標準
・ビジネス向けシリーズならではの豊富なサポートや保証をオプションで提供

ノートPCとしてはもちろん、タブレットとしても利用できる2-in-1の構造を持つモバイルノートPCです。外出時はあまり入力作業は行わないという方に特に便利な製品です。

SSDの標準搭載で快適なパフォーマンスを実現している事に加え、キーボードやタッチパネルの操作性も優秀。液晶は光沢感がやや気にはなるものの、13.3型サイズでフルHDと解像度が高く、明るく綺麗で見やすいです。

堅牢性が非常に高く、また保証やサポートが充実するなど、法人向けならではの要素も多数備えており、仕事用のモバイルノートとしても安心して利用できる製品だと思います。

企業での導入を想定した製品ですが、使いやすいノートPCをお探しの方にもおすすめです。
個人の方でも購入できますので、興味をお持ちの方は是非チェックしてみて下さい。