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前記事(HP Stream 11-d000 レビュー 税込2万円台の11.6型モバイルノート)に続き、今回はHP Stream 11-d000の構成内容と性能面について。

掲載のマシンはWindows 8.1、Cerelon N2840、メモリ2GB、32GB eMMCを搭載する「HP Stream 11-d012TU」というモデル。

今の所、HP Stream 11シリーズで提供されているのはこのモデルのみで、ソフトウェアや周辺機器以外のカスタマイズは行えません。

ストレージの容量がかなり小さいですが、一応本製品にはMicrosoft OneDrive 100GBを2年無料で利用できるという特典が標準付属しており、ファイルの保存等にはそれ程困らないと思います。ただ、ソフトのインストールなどは、常に残容量を意識しながら行った方が良いかもしれません。

今回は、そんな HP Stream 11-d000の構成特徴や性能について触れると共に、32GBというストレージ容量の使い勝手についても、簡単にではありますが色々と考察してみました。

製品の購入を検討されている方は、是非記事に目を通してみてください。


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【HP Stream 11-d000 レビュー記事目次】

・HP Stream 11-d000 外観や操作性をチェック
外観・インターフェースキーボードの操作性重量液晶の見やすさ・品質特典

・構成特徴とベンチマークテストの結果
構成と特徴32GBのストレージベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・プリインストール・ソフトウェア
プリインストールされているソフトウェアの内容

・製品のまとめ
HP Stream 11-d000 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


HP Stream 11-d000 構成内容とその特徴について

まず、掲載している「HP Stream 11-d012TU」の構成内容とその特徴について解説します。
以下はCPU-Zの実行結果と、掲載モデルの構成内容です。

【CPU-Z】




【HP Stream 11-d012TU ブルーモデル の主な構成】

OS   Windows 8.1 Update 64bit
プロセッサ   Celeron N2840 (2.16GHz 最大2.58GHz)
グラフィックス   インテルHD グラフィックス
メモリ   2GB(2GB×1/DDR3L 1333MHz/オンボード)
ディスプレイ   11.6型ワイドHD(1366×768)、非光沢
ストレージ   32GB eMMC
無線機能   IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ   駆動時間:約8時間15分(駆動時間の実測値は後の項に掲載)
電源アダプター   45W
サイズ   300×207×19~21(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約1.26kg
カラー   ホライズンブルー
主な付属品   Microsoft OneDrive 100GB (2年間)、速効!HPパソコンナビ特別版、他
保証   1年間 (引き取り修理サービス、パーツ保証)、使い方サポート1年間

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2015年02月27日時点のものです。

Windows 8.1、Celeron N2840、メモリ2GB、32GB eMMCという構成内容を持つモデルです。

先にも述べた通り、32GBとストレージ容量が少ないですが、最近では容量が非常に少ないWindowsタブレット等も多く出回っており、特別珍しい構成というわけではないと思います。

本製品の特徴は、上記の構成内容に加えてMicrosoft OneDrive 100GBが2年間無料で使える事、また価格が税込でも2万円台と、ノートPCにしては非常に安いという点などがあげられます。

最近では、本製品と同じような構成のタブレットとモバイルキーボードを組み合わせ、ノートPC的な使い方をする方も一定数おられるのではと思うのですが、モバイルキーボードは正直言って少し使いにくいものが多いです。また、安いタブレットは端子の少ないものが多く、使い方に工夫が必要だったりします。

そういった環境に比べると HP Stream 11は非常に使いやすく、価格面でも劣る事はないと思います。

オンラインストレージの利用を想定した構成となっているという点で、ある程度使い方は制限されてしまいますが、外出時にメールチェックやインターネットの閲覧、またちょっとしたファイルの編集や閲覧などを行えるモバイルノートが欲しいというような方には、打ってつけのモデルではないかと思います。



32GB のストレージの使い勝手は?

ストレージの「32GB」という数字を目にして、少ないなと漠然と感じられる方は多いと思いますが、具体的にどの程度容量に余裕があるのかが良くわからない、という方も少なくないのではないでしょうか。

初期時の残容量にはやや余裕はありますが、今後PCを使っていくにあたって、ファイルの保存やインストールするソフトの容量に加え、Windowsアップデートのファイル容量なども考慮する必要があります。

というわけで簡単にではありますが、どのような感じの環境になるのかについて検証し、対策を考えてみました。



以下、搭載されているストレージの情報です。


搭載されているeMMC


ディスクの内訳

Samsung MBG4GCという32GBのeMMCが搭載されていました。

ディスクの管理から内訳を確認してみた所、Cドライブは21.50GBという容量。
このドライブにはシステムファイルやアプリケーションのファイルなどが入っており、ユーザーが利用できる容量は21.50GBよりもさらに小さくなります。



何も入れない状態での、Cドライブ空き容量は17.5GB。
17.5GBの容量をユーザーが利用できるようです。

ただ、これはOSのアップデートなどを行っていない初期状態の容量であり、アップデートを行うとさらに容量は小さくなります。



更新プログラムを確認してみた所、61個のプログラムが確認されました。(2015年2月19日時点)

とりあえず、このアップデートを適用した後に再度更新プログラムを確認し、さらに3個のアップデートを適用。システムを最新の状態にした後、ドライブの容量を確認してみた所、以下のような状態でした。



アップデート後のユーザーが利用可能な容量は13.3GB。
32GBのストレージですが、初期状態でこの残容量です。

本製品ではSDカードやUSBメモリ、付属のOneDrive 100GBを利用できますが、リムーバブルメディアやオンラインストレージ上のファイルを参照したり、コピーをしたりといった作業には、ローカルストレージの容量も相応に必要となります。

快適に作業を行う事を考えると、今後のWindowsアップデート等も考慮し、殆ど何も入れない方が良いのではと思われる容量です。

Office等を入れたい方は、本当に必要なプログラムだけを入れた方が良いでしょう。また、アプリのキャッシュなどは定期的に削除する必要があります。

・・と書くと使いにくそうな感じはしますが、サイズの大きなソフトを入れずキャッシュなどに気を付けていれば、しばらくは困る事はないと思います。リムーバブルメディアにインストールできるタイプのソフトウェアも多くありますので、ソフトは主にそういったものを利用するという手もあります。

PCの用途にもよりますが、ソフトウェアの利用に関しては工夫次第で何とかなる印象です。

今後、ファイルサイズの大きなアップデートが何度か出た場合に容量が逼迫する可能性があり、ユーザー側がコントロールし難い部分なだけに、その辺りが本製品のような容量の小さいPCを利用する場合の心配所かなと思います。


なお、容量不足時の対策に関しては、PCのシステムにある程度詳しいのなら、リカバリ領域を削除して容量を増やす方法もあります。

後日追記:本製品のようなストレージ容量の少ないPCは、圧縮されたイメージファイルからシステムファイルを随時読み込む「WimBoot」という機能を利用する事で、空き容量を多く確保しています。

Microsoftの公式サイトで確認したところ、その圧縮されたイメージファイルはリカバリ領域に置かれており、いうなればCドライブにはOS本体がないという事になります。

なので、リカバリ領域を削除する事はできません。
先にお読みになられた方へ、誤った情報を掲載してしまい大変申し訳ございませんでした。


あと、SDカードやUSBメモリを仮想HDDとして利用する方法などもあります。

上にも書いた通り、リムーバブルメディアにインストールできるタイプのソフトウェアも多くありますので、ややこしい事をしたくないのならそういったソフトウェアを利用すればよいと思いますが、SDカード等にインストールできないソフトウェアをインストールしたい場合、仮想HDDを設定する価値はあるでしょう。

ただ、仮想HDDの作成は設定は簡単ですが、PCに直接インストールされたソフトウェアなどに比べると、当然リムーバブルメディア側のソフトは動作が遅いです。

あと仮想HDDは再起動するとマウントが解除されてしまうため、自動でマウントさせるためには細かな設定が必要になります。起動直後に利用するようなソフトウェアの場合、マウントされていないために起動に失敗する可能性が高い為、仮想HDDでは利用しない方が良いでしょう。

書くまでもありませんが、この方法で必ずしも快適に運用できるようになるとは限りませんので、実行される場合は自己責任で行って下さい。


・・という感じで、現時点で思いついた事を色々と記してみましたが、他にも容量不足を改善する方法はあると思います。

色々工夫をしても、いつか容量が一杯になってしまうのかもしれませんが、私自身の考えとしては、OneDrive 100GBが2年間無料で利用できるという事を踏まえ、まあ2年程度持ってくれれば十分かなという感じです。

容量を気にしながら利用するのが嫌だという場合や、細かな作業が面倒だと感じるのならば、諦めてもう少し容量のある価格の高い製品を検討した方が良いかもしれません。



ベンチマークテストの結果

以下、HP Stream 11-d000で行ったベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 5
メモリ 5.5
グラフィックス 4
ゲーム用グラフィックス 4.1
プライマリ ハードディスク 7.1

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 166.769.23
512K 151.150.98
4K 11.8612.29
4K QD32 18.6518.35

いずれも数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム


【3DMark】

Ice Storm・・・ 16237
Cloud Gate・・・ 1240
Sky Diver・・・ 506
Fire Strike・・・ 0


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1360×768

1360×768 ・・・ 758~762


【BIOHAZARD 6】

1360×768

1360×768 ・・・ SCORE:627 / RANK:D


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア キャラクター編】

上:1360×768(標準品質 ノートPC) / 下:1920×1080(標準品質 ノートPC)

1360×768(標準品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:1047 / 評価:設定変更が必要
1920×1080(標準品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:587 / 評価:動作困難


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

1280×720(標準品質)

1280×720(標準品質) ・・・ スコア:1340 / 評価:重い


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 5.95fps
CPU ・・・ 75cb


Cerelon N2840を搭載する構成なので、高負荷でない日常的な作業が普通に行える程度の性能です。

決して性能は高いとは言えませんが、ストレージにeMMCを搭載しているため、HDDを搭載するようなノートPCなどに比べると体感速度は速く、意外と快適です。

2万円台のノートにしては、中々いい線を行っているのではないかと思います。


消費電力・温度

HP Stream 11-d000の消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時、およびとベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。

アイドル時 ・・・ 5W
ベンチマーク実行時 ・・・ 12W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

構成から想像できる通り、消費電力は低いです。
特にアイドル時の消費電力は、ノートPCにしてはかなり低いです。




続いて、筐体内パーツの温度を測定してみました。
以下はアイドル時とベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度です。

発熱の小さいパーツばかりであるため、高負荷時でもCPU温度が60度前後とあまり高くはならないようです。




さらに、キーボード表面の温度も測定してみました。

全体的に低めな温度です。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、HP Stream 11-d000の再起動にかかる時間を測定しました。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 0:47
2回目 0:38
3回目 0:38
4回目 0:37
5回目 0:38
6回目 0:39
7回目 0:38
8回目 0:39
9回目 0:38
10回目 0:38

再起動の平均時間 ・・・ 39秒

HP Stream 11-d000 の再起動にかかる平均時間は約39秒。

SSD搭載PCの再起動にかかる時間がおよそ30~40秒程度だという事を考えると、本製品の再起動時間はSSDを搭載するPCに近いと言えます。

スペックはそれ程高くはない製品ですが、使用感はかなり快適です。



バッテリ駆動時間

HP Stream 11-d000のバッテリ駆動時間を測定してみました。

測定に使用したソフトはbbench、ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、ネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)が60秒毎。

画面の輝度は50%程度に設定しています。


バッテリの電力が100%から9%に減少するまでの時間は34737秒。
約9.6(9.6491666…)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

かなり軽めの作業では、約8時間15分という公称のバッテリ駆動時間よりもやや長く持つようです。

作業内容によってはもっと短くなってしまう可能性もありますが、これだけ持てばモバイルノートとしては十分だと思います。



プリインストール・ソフトウェアの内容

HP Stream 11-d000にプリインストールされているソフトウェアの内容を簡単にご紹介いたします。

以下は初期時のデスクトップ画面やスタート画面、アプリ一覧画面の様子です。
製品の購入時期や、購入時に選択したオプションの内容によっては、以下に掲載の内容とは異なる可能性がありますので、一例としてご覧ください。


デスクトップ画面


スタート画面(モダンUI)



アプリ一覧画面

初期時にインストールされているソフトウェアは Windows 8.1標準のソフトに加え、HP製の各種ユーティリティ、セキュリティソフトの「マカフィーリブセーフ」、圧縮・解凍の「7-Zip」、オーディオ関連のユーティリティ「DTS Studio Sound」という内容です。

ストアアプリに関しては「HP Connected Photo」や「Windows 8入門」、「The Weather Channel」、「TripAdvisor」他、標準ではないアプリが幾つか追加されてはいますが、全体として非常にシンプルなソフトの内容だと思います。

ちなみにHP製のツールに関しては、PCの総合的な管理を行える「HP Support Assistant」やリカバリツールの「HP Recovery Manager」、電源のピークシフト設定を行える「HP AC Power Control」、PCに搭載されているHP製の各種ツールを参照できる「HP Utility Center」、ユーザーガイドなどにアクセスできる「HP Documentation」などが搭載されていました。

HP製の管理ツールなどあった方が便利なものもありますが、少しでも容量を増やしたいのであれば、不必要なものは削除してしまっても良いでしょう。




HP Support Assistant PCの状態把握など管理を行うためのツール


HP Documentation ユーザーガイドなどの資料にアクセスできる


HP Recovery Manager リカバリやバックアップを管理するためのツール


HP Recovery Managerの「リカバリメディアの作成」を実行したところ、回復ドライブの作成が表示された



HP Stream 11-d000 まとめ

HP Stream 11-d000のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・価格が税込でも2万円台とリーズナブル
・Microsoft OneDrive 100GBを2年間無料で利用できる
・11.6型HDの非光沢液晶を搭載
・スペックは高くはないが、ストレージが比較的高速

・ストレージの容量が32GBと少ない

税込でも2万円台という、非常にリーズナブルなノートPCです。
価格の割に筺体のデザインや質感等はよく、安っぽく見えない所はさすがデザインに拘るHPの製品ならではだと思います。

液晶はやや色が薄い感じはしますが非光沢で見やすく、作業がしやすいという所も良いです。
性能は決して高くはないものの、比較的ストレージの速度は速く、簡単な作業であればサクサクとこなせるでしょう。

何度も述べている通り、容量が32GBとかなり少なめなところは、場合によっては若干の工夫が必要となるかもしれず、一般的なノートPCと比較して使いにくいと感じる部分があるかもしれません。

とはいえ、Microsoft OneDrive 100GBを2年無料で利用できるといった特典が付属するなど、製品価格を考えると盛り沢山な内容。

バッテリの持ちも良く、気軽に使えるモバイルノートをお探しの方には魅力の大きい製品だと言えるでしょう。

なお、2015年2月27日現在、HP Stream 11-d000では送料無料のキャンペーンを実施しています。購入を検討されている方は、キャンペーン実施期間中の購入がお得です。