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前記事(m-Book T シリーズ レビュー 動画編集やゲームなど幅広い用途に向く GTX860M搭載の15.6型ノート)に続き、今回はm-Book T シリーズの構成と性能面について。

掲載のマシンはOSにWindows 8.1 Update、プロセッサにCore i7-4710MQ、GeForce GTX860M(2GB)、メモリ8GB、ストレージには500GB HDDを搭載する「MB-T700B」というモデル。

2015年1月16日現在、m-Book T シリーズとして提供されている製品の中では最小構成となるモデルで、価格は税別で99,800円、税込でも10万円弱とGTX860M搭載ノートとしてはリーズナブルなマシンです。

今回は、上記構成を持つm-Book T シリーズの特徴やパフォーマンスについて見ていきたいと思います。


【m-Book T シリーズ レビュー記事目次】

・m-Book T シリーズの筐体外観や操作性・液晶など
外観・インターフェースキーボードの操作性筺体底面内部の構造主な付属品液晶の品質

・構成特徴とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・標準搭載されているソフトウェアの内容をチェック
プリインストール・ソフトウェア

・製品のまとめ
m-Book T シリーズ まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


m-Book T シリーズの構成内容とその特徴について

まず、m-Book T シリーズの構成とその特徴について解説します。
以下は CPU-ZおよびGPU-Zの実行結果と、掲載モデルの主な構成内容です。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【m-Book T シリーズ(MB-T700B) の主な構成】

OS   Windows 8.1 Update 64bit
プロセッサ   Core i7-4710MQ(2.50GHz/TB時最大3.50GHz)
チップセット   インテル HM86 Express
グラフィックス   NVIDIA GeForce GTX860M(2GB)/HD グラフィックス 4600
メモリ   8GB(4GB×2/PC3-12800 DDR3L SODIMM/最大16GB/スロット数2)
ストレージ   500GB HDD(5400rpm/Western Digital製)
光学ドライブ   DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ   15.6型フルHD(1920×1080)、非光沢
無線機能   IEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ   公称の駆動時間:約5.5時間
サイズ   376×252×34.9(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約2.6kg

※記事に記載の仕様や解説等は、記事を作成した2014年01月16日時点のものです。

Windows 8.1 Update、Core i7-4710MQ、GeForce GTX860M(2GB)、メモリ8GB、500GB HDDという、本シリーズでは最小構成の「MB-T700B」に当たるモデルです。

m-Book T シリーズはCore i7、GeForce GTX860Mの搭載が標準となるシリーズであり、その構成をベースにメモリやストレージなど様々な組み合わせのモデルが提供され、カスタマイズを行う事ができるようになっています。

今回のモデルはストレージがHDDのみであるため、正直OSやアプリの起動などは余り早くはないのですが、CPUやグラフィック性能は高く、ゲームのプレイはもちろん、動画や写真編集なども余裕で行えるパフォーマンスを発揮できます。

もちろんSSDの搭載や、SSD&HDDといった組み合わせの選択も可能であるため、好みに合わせてカスタマイズを行うと良いと思います。

GTX860Mを搭載するノートは数多く存在しますが、本製品はその中でも特に安く提供されている製品であるため(価格は時期にもよる)、コストパフォーマンス重視という方に最適。

筺体デザインの印象や使い勝手もそこそこ良く、高性能ノートをお探しの方には悪くない製品です。



搭載されているストレージの内容を詳しく見てみます。


HDDの詳細


ディスクの内訳

今回のモデルには、Western Digital製のWD5000LPVX-22V0TT0「WD5000LPVX-22V0TT0」という500GB HDDが搭載されていました。回転数は5400rpm、ディスクの厚みは7mm。

先でも述べた通り、HDDとしては可もなく不可もなくという感じのディスクです。

正直高速ではないので、速度を重視するのならSSDに変更するか、mSATA SSDとHDDの2ドライブ構成を選択すると良いでしょう。

メンテナンスの行いやすい筐体であるため、できる方は市販のSSD等に換装するのも良いですが、マウスコンピューターのようなBTOメーカーでのカスタマイズは、メーカー製PCのカスタマイズのように高価ではないため、製品購入時にSSDの構成を選択してしまった方が手間がなくて良いのではと思います。



ベンチマークテストの結果

以下、m-Book T シリーズ(MB-T700B)で実施したベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 8.2
メモリ 8.2
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 5.5
プライマリ ハードディスク 5.9

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 100.295.15
512K 37.7454.72
4K 0.5121.332
4K QD32 1.2501.320

数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値


【3DMark】


3DMark 各テストのスコア


Fire Strikeのスコア詳細

Ice Storm・・・ 78175
Cloud Gate・・・ 13674
Sky Diver・・・ 10953
Fire Strike・・・ 3514


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 7535~7557
1920×1080 ・・・ 13295~13367


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 中央:1920×1080 / 右:1920×1080

1360×768(描画設定3) ・・・ 30292
1920×1080(描画設定3) ・・・ 15030
1920×1080(描画設定5) ・・・ 9755

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:8507 / RANK:S
1920×1080 ・・・ SCORE:5446 / RANK:A


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

キャラクター編 上:1360×768 / 中央:1920×1080(高品質) / 下:1920×1080(最高品質)


【キャラクター編】
1360×768(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:11891 / 評価:非常に快適
1920×1080(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:7623 / 評価:非常に快適
1920×1080(最高品質) ・・・ SCORE:5646 / 評価:とても快適


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

左:1280×720 / 中央:1920×1080 / 右:1920×1080(最高品質)

1280×720(標準品質) ・・・ スコア:16263 / 評価:すごく快適
1920×1080(標準品質) ・・・ スコア:12920 / 評価:すごく快適
1920×1080(最高品質) ・・・ スコア:11292 / 評価:すごく快適


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 49.46fps
CPU ・・・ 5.58pts


大抵のベンチマークテストでは、高画質設定でも快適という結果です。
今回掲載しているのは最小構成のモデルですが、そこそこ負荷の高いゲームであっても、高い画質設定で快適に遊ぶことができるでしょう。

私自身は高負荷だと思われるゲームはあまりしないのですが、普段やっている大抵のゲームを最高画質で遊べるというのは気分が良いです。

ただ、HDDが性能の足を引っ張ってしまう感じとなり、せっかくの高性能スペックが勿体無いので、私ならSSDか、mSATA SSD&HDDの構成をストレージに選択します。



消費電力・温度

m-Book T シリーズの消費電力を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。

画面の輝度は60%前後に設定。

アイドル時 ・・・ 17W
ベンチマーク実行時 ・・・ 83W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

高性能なGPUを搭載しているため、CPU内蔵グラフィックを利用するようなノートに比べると消費電力値はやや高めです。




次に、筐体内のパーツ温度を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度です。

ベンチマーク実行時は、ややCPUの温度が高くなるという結果です。
最高値なのでずっとこの温度というわけではありませんが、比較的温度上昇は速いように感じました。




さらに、高負荷時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のキーボード表面の温度を測定してみました。

負荷をかけると、パームレスト左側がやや温かくなるようです。
熱さを感じるほどではありません。

排気口付近の温度は高いです。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、m-Book T シリーズの再起動にかかる時間を測定してみました。
以下は10回の再起動測定時間と、その平均値です。

1回目 1:22
2回目 1:23
3回目 1:20
4回目 1:17
5回目 1:18
6回目 1:45
7回目 1:45
8回目 1:46
9回目 1:44
10回目 1:47

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 1分32秒

m-Book T シリーズ の再起動にかかる平均時間は1分32秒。

HDDを搭載するPCの多くは再起動に1分弱~半程度かかるという結果が出ており、比較すると本製品の再起動時間はやや遅めです。

速度重視の方は、起動ドライブにSSDをご選択ください。



バッテリ駆動時間

m-Book T シリーズ のバッテリ駆動時間を測定してみました。

使用したソフトウェアはbbench、ソフトの設定はストロークを10秒毎に実行、ワイヤレス接続によるネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)は60秒毎に実行。

画面の輝度は50%程度に設定しています。


バッテリの電力が100%から5%に減少するまでの時間は14706秒。
約4(4.085)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

約5.5時間という公称値よりもやや短いですが、本製品をモバイルノートとして利用される方はいないと思いますので、特に問題はないでしょう。

家の中で場所を移動して利用するような場合にも、4~5時間持てば不便は感じないと思います。



プリインストール・ソフトウェアの内容

m-Book T シリーズ にプリインストールされているソフトウェアの内容を、簡単にご紹介いたします。

以下、初期時のデスクトップやスタート画面、アプリ一覧画面の様子です。
製品購入時期の違いや、オプション選択の内容によっては、以下とは異なる可能性がありますので、搭載ソフトの一例としてご覧ください。




デスクトップ画面


スタート画面(モダンUI)



アプリ一覧画面

プリインストールされているソフトはWindows 8.1標準のものに加え、CyberLink製の各種ソフト、セキュリティソフトの「マカフィー インターネットセキュリティ(90日体験版)」、オーディオ関連のユーティリティとして「Realtek HD オーディオマネージャ」、さらにhuluやLINE、じゃらん、ムビチケ他、幾つかのストアアプリが追加されるという内容です。

CyberLink製のソフトについては、ラベル製作の「LabelPrint」、写真やビデオの編集管理を行える「Media Show」、ライティングソフトの「Power2Go」、再生ソフトの「PowerDVD」、バックアップの作成や管理を行える「PowerBackup」、動画編集の「PowerDirector」、写真編集の「PhotoDirector」が搭載されていました。

その他、期間限定のキャンペーンとして、オンラインバックアップサービス「AOSBOX COOL」が90日間無料で利用できるという特典も付属。

とりあえず一通りのソフトウェアが揃っており、簡単な作業であれば、プリインストールソフトのみでも十分賄える内容だと思います。

なお、カスタマイズではMicrosoft OfficeやAdobe製の動画・写真編集ソフト、マカフィー・インターネットセキュリティの長期版、パソコン引越しソフト等を追加する事が可能です。

必要なものがあれば、製品購入時に追加しておくと良いでしょう。




「AOSBOX COOL」が90日間無料で利用できるという特典が付属


CyberLink MEdia Suite CyberLink製の様々なソフトを利用できる



m-Book T シリーズ まとめ

m-Book T シリーズ のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・GeForce GTX860M(2GB)を標準搭載
・15.6型フルHDの非光沢液晶を搭載
・HDD&mSATA SSDの2ドライブ構成が可

・GTX860M搭載ノートとしては価格は安い

15.6型フルHDの非光沢の液晶や GeForce GTX860M(2GB)を標準で搭載する、高性能なノートPCです。

GTX860Mを搭載する製品は数多くありますが、その中でも価格が安く、コストパフォーマンスに拘る方に向く製品だと言えるでしょう。

特別個性的な部分は見当たらないものの、価格が安い割に外観や性能、使い勝手、メンテナンス性など様々な部分のクオリティが比較的高く、ゲーム用としてはもちろん、写真や動画編集ほか、用途を限定せず様々な作業に利用したいという方に使いやすい製品だと思います。

Windows 7を搭載するモデルの選択も可能です。