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前記事(HP Pavilion 15-p009TU(シルバー)レビュー Core i3を搭載する安価なエントリーモデル)に続き、今回はHP Pavilion 15-p009TUの構成と性能について。

掲載のモデルはOSにWindows 8.1、CPUにはCore i3-4030U、メモリ4GB、ストレージには500GB HDDを搭載するエントリーモデル。

HP Pavilion 15-p000シリーズで提供されている中では最小構成にあたるモデルで、最も安価です。(本モデルは既に完売しています。上位構成のアクアブルーモデルは現在も販売中。)

今回は、上記内容のモデルの構成特徴や実際の性能面について詳しく触れたいと思います。


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【HP Pavilion 15-p009TU(シルバー) 記事目次】

・HP 15-g000 筐体外観や操作性など
外観・インターフェースキーボード付属品液晶の品質

・構成特徴とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・標準搭載されているソフトウェアの内容
プリインストール・ソフトウェアの内容

・製品のまとめ
HP Pavilion 15-p009TU まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


HP Pavilion 15-p009TUの構成内容とその特徴

掲載しているHP Pavilion 15-p009TUの構成とその特徴について解説します。
以下、CPU-Zの実行結果と掲載モデルの構成内容です。

【CPU-Z】





【HP Pavilion 15-p009TU エントリーモデル(シルバー) の主な構成】

OS   Windows 8.1 Update 64bit
プロセッサ   Core i3-4030U(1.90GHz)
グラフィックス   インテルHD グラフィックス 4400
メモリ   4GB(4GB×1/DDR3L 1600MHz/最大4GB/2スロット)
ディスプレイ   15.6型ワイドHD(1366×768)、光沢
ストレージ   500GB HDD(5400rpm/HGST製)
LAN   内蔵LAN(10/100)
無線機能   IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
バッテリ   駆動時間:約6時間30分(駆動時間の実測値は後の項に掲載)
電源アダプター   45W
サイズ   385×261×24~27.5(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約2.27kg
カラー   ナチュラルシルバー/チャコールブラック(底面)
付属品   速効!HPパソコンナビ特別版、他

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2015年01月09日時点のものです。

冒頭でも述べた通り、今回のマシンはOSにWindows 8.1、CPUにCore i3-4030U、メモリ4GB、ストレージには500GB HDDを搭載するエントリーモデル。

HP Pavilion 15-p000シリーズでは最小構成かつ、もっとも低価格なモデルです。

特徴は、CPUにCore i3-4030Uを搭載している部分で、性能はそれ程高くはありませんが、最近多いAtom Zシリーズを搭載するWindowsタブレットなどに比べると性能は高く、軽い作業であればそれなりに快適に使えます。

ストレージがHDDであるため、体感速度はいまいちだと感じるものの、日常的な用途に使う分には悪くないマシンです。

なお、ギガビットLANには対応していません。
ノートPCではワイヤレス接続を利用される方が多いのではと思いますが、LANの性能などを気にされるような場合はご注意ください。



搭載されているストレージの内容を詳しく見てみます。


搭載されているHDD


ディスクの内訳

HGST製の「HTS545050A7E680」という500GB HDDが搭載されていました。
回転数は5400rpm、ディスクの厚みは7mm。

正直、最近のHDDにしては遅いです。
計測ミスかと思い、何度かディスクのテストを行ってみましたが、やはり遅いです。

ストレージを高速なものに換えれば、パフォーマンスがかなり改善されるのではないかと思われます。

下のリンク先の解説を観る限り、本製品のHDDはキーボード側に搭載されており、換装には若干手間がかかりそうですが出来ない事はないと思います。ディスクの換装をお考えの方は、自己責任で試してみるとよいかもしれません。

参考:Removing and Replacing the Top Cover for HP ENVY 15-k000 and HP Pavilion 15-p000 Notebook PCs

SSDを搭載出来れば、結構快適なマシンになるのではと思います。



ベンチマークテストの結果

以下、HP Pavilion 15-p009TUで実施したベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 6.9
メモリ 5.9
グラフィックス 4.7
ゲーム用グラフィックス 5
プライマリ ハードディスク 5.9

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 87.7383.71
512K 32.8331.15
4K 0.4250.875
4K QD32 0.9510.851

いずれも数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム


【3DMark】


3DMark 各テストの実行結果


Fire Strikeの詳細

Ice Storm・・・ 33037
Cloud Gate・・・ 3601
Sky Diver・・・ 2213
Fire Strike・・・ 470


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

1360×768

1360×768 ・・・ 1626~1631



【BIOHAZARD 6】

1360×768

1360×768 ・・・ SCORE:1016 / RANK:D


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア キャラクター編】

1360×768(高品質(ノートPC)

1360×768(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:1340 / 評価:設定変更が必要


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

左:1280×720(標準品質) / 右:1280×720(最高品質)

1280×720(標準品質) ・・・ スコア:3814 / 評価:普通
1280×720(最高品質) ・・・ スコア:2834 / 評価:やや重い


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 14.50fps
CPU ・・・ 2.06pts


性能は高くはありませんが、Aton Zシリーズを搭載するWindowsタブレットなどと比較すると、CPUもグラフィック性能も高いです。

ただ、実際のパフォーマンスに関しては、「Atomタブレットと比べて快適か?」と聞かれたとしても素直にそうとは言えないように思います。体感的なパフォーマンスは、ディスク性能の影響が大きいです。

とはいえ、ネットや動画、DVD観賞や、文書の作成・編集といった軽めの作業であれば、特にストレスを感じずにこなせる性能は持ち合わせています。

軽い用途への利用であれば、特に問題はないでしょう。


消費電力・温度

HP Pavilion 15-p009TUの消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力値です。

画面の輝度は60%程度に設定しています。

アイドル時 ・・・ 6W
ベンチマーク実行時 ・・・ 26W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

消費電力の小さいパーツばかりであるため、アイドル時はもちろんベンチマーク実行時も消費電力は小さいです。




次に、筐体内パーツの温度を測定してみました。
以下はアイドル時、ベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度測定結果です。

発熱の小さいパーツばかりであるため、高負荷な状態が続いても全体的に温度は低いです。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度を測定してみました。

いずれの場所も低温です。
高い負荷をかけた状態であっても、キーボードが熱くて操作が不快などという事には多分ならないと思います。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、HP Pavilion 15-p009TUの再起動時間を測定してみました。
以下は10回の再起動時間と、その平均値です。

1回目 1:30
2回目 1:08
3回目 1:10
4回目 1:15
5回目 1:14
6回目 1:46
7回目 1:51
8回目 1:53
9回目 1:50
10回目 1:08

再起動の平均時間 ・・・ 1分28秒

HP Pavilion 15-p009TUの再起動にかかる平均時間は1分28秒。

これまでのテストより、HDDを搭載するPCの再起動にかかる時間は1分弱~半程度という結果が出ており、掲載モデルの再起動時間は、HDDを搭載するPCの中ではやや遅い方だと言えるでしょう。



バッテリ駆動時間

HP Pavilion 15-p009TUのバッテリ駆動時間を測定してみました。

使用したソフトはbbench、ソフトの設定はストロークの自動実行が10秒毎、ワイヤレスLANを使用したインターネットへのアクセス(ブラウザで新規ページを開く)は60秒毎。

画面の輝度は50%程度に設定しています。


バッテリ残量が100%から9%になるまでの時間は26104秒。
約7.2(7.25111111..)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

公称のバッテリ駆動時間「約6時間30分」と似たようなもので、軽い作業では6~7時間は電源なしで利用できるようです。

据え置き利用する場合はバッテリの持ちはあまり気にしませんが、部屋の中で移動しながらPCを利用するような場合、バッテリの持ちが良いと電源アダプターを持ち歩かなくても良いため、便利です。



プリインストール・ソフトウェアの内容

HP Pavilion 15-p009TUにプリインストールされているソフトウェアの内容を解説します。

以下は初期状態時のデスクトップ画面やスタート画面、アプリ一覧画面の様子です。
製品購入時のオプション選択の内容によっては、以下とは違っているかもしれません。




デスクトップ画面


スタート画面(モダンUI)



アプリ一覧画面

ソフトウェアの内容は上記の通り。

Windows 8.1標準のソフトにHP製の各種管理ツール、CyberLink製のソフトウェアが数点、圧縮・解凍ソフトの「7-Zip」やセキュリティソフト「マカフィーリブセーフ」、その他「Box」や「HP Connected Photo」、「HP Windows8入門」といったいくつかのストアアプリが搭載されるという内容です。

HP製のソフトの内容については、ピークシフト機能の設定を行える「HP AC Power Control」や搭載されているHP製ツールを参照できる「HP Utility Center」、システムの総合的な管理を行う「HP Support Assistant」、マシンの冷却ファンをコントロールできる「HP CoolSense」、製品のガイド類を参照できる「HP Documentation」、リカバリ等のメンテナンスを行える「HP Recovery Manager」、指紋認証管理の「HP SimplePass」、衝撃や振動等からHDDを保護する「HP 3D DriveGuard」、オーディオユーティリティ「HP Beats Audio」・・といったソフトが搭載されていました。

CyberLink製のソフトについては、写真・動画編集を行える「PhotoDirector」や「PowerDirector」、再生ソフトの「PowerDVD」、データコピーなどライティング作業を行える「Power2Go」、Webカメラの機能拡張ソフト「YouCam」などが搭載されるという内容です。

あと、デスクトップ画面にスタートメニューを追加するアプリがインストールされており、タスクバー上にある家のようなアイコンをクリックする事で、Windows 8以前のOSにあったようなスタートメニューを利用する事ができるようになっていました。

見る限りでは、SweetLabs社が提供する「Pokki」というアプリのようで、提供されているメニューはWindows 7などで見られたようなスタートメニューとはUIが異なるのですが、似たような感覚で利用できます。

専用のアプリストア「PC Apps Store」も備えており、提供されているアプリをダウンロード・インストールする事が可能。

個人的には、アプリはWindowsのストアアプリのみで良いと思いますが、興味をお持ちの方は色々と試してみると良いかもしれません。




HP Utility Center インストールされているHP製の各ソフトにアクセスできる


HP Support Assistant マシンの状態把握など総合的な管理を行う


HP Recovery Manager リカバリ等のメンテナンスソフト。リカバリメディアの作成も可能


HP Recovery Managerによるリカバリメディアの作成 本製品では上記のメディアが必要となるよう


HP Beats Audio オーディオ関連の設定を行えるユーティリティ


追加されているスタートメニュー カスタマイズを行えば結構使いやすくなる


スタートメニューの設定も細かく行える


専用のアプリストア「PC Apps Store」



HP Pavilion 15-p009TU まとめ

HP Pavilion 15-p009TUのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・Core i3-4030Uを搭載するエントリー構成で安価
・高級感あるナチュラルシルバーカラーのデザイン
・光学ドライブなどとりあえず一通りの機能を持っている

・ギガビットLANには非対応
・既に完売しているため、購入不可

HP Pavilion 15-p000シリーズのエントリーモデルという位置づけで、性能はやや低いですが低価格な15.6型のノートPCです。

15.6型の大きな画面に、光学ドライブやテンキーなどあると便利な要素を備えており、とりあえず一通りの軽い作業を行えるようなノートPCが欲しいという方に向く製品です。

性能は低いですが、日常的に行うような軽い用途への利用であれば特に問題はないでしょう。

デザイン面においては、アクアブルーのカラーを採用する他のモデルとは異なり、シルバーの落ち着いた外観を採用しているため、カジュアルっぽいものよりも大人向けのスタンダードなデザインが好みという方に受け入れられやすいと思います。


ただ、残念ながら、本モデルはつい先日のキャンペーンで完売してしまいました。
直販専用のモデルであるため、量販店などでも手に入れる事はできず、欲しくても諦めるしかありません。

が、アクアブルーのモデルはまだ販売されています。
Core i5~Core i7とややスペックが高く、その分お値段が少し上がってしまいますが、筺体はシルバーモデルと同じであるため、使い勝手も性能的な部分以外では同じです。

HP Pavilion 15-p000シリーズに興味をお持ちの方は、製品ページをチェックしてみて下さい。