HP Pavilion 500-430jp レビュー(2014冬) AMD APU搭載の低価格デスクトップPC
日本HPが販売するデスクトップPC、HP Pavilion 500-430jpのレビューです。
HP Pavilion 500-430jpは、HP Pavilion 500シリーズの2014年冬モデルとなるデスクトップPC。
プロセッサにAMD APUを搭載するややコンパクトなミニタワーPCで、メモリは最大32GBまで、HDDは3TBまで、またグラフィックカードやTVチューナーも搭載可能であるなど、小型PCの割にカスタマイズ性能に優れています。
価格も安く、様々な事に利用できる安価なPCが欲しいという方に適した製品です。それ程重くないタイトルであればゲームのプレイ用途にも利用できるでしょう。
今回は、そんなHP Pavilion 500-430jpの外観や性能面、使用感等について詳しく触れてみたいと思います。
【HP Pavilion 500-430jp レビュー記事目次】
・HP Pavilion 500-430jp 筐体や内部の構造・付属品をチェック
(筐体外観・インターフェース / 筐体内部構造 / ワイヤレスキーボード・マウス)
・構成内容や特徴・ベンチマークテストの結果
(構成と特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / 再起動にかかる時間)
・標準搭載ソフトウェアの内容をチェック
(プリインストールされているソフトウェアの内容)
・製品のまとめ
(HP Pavilion 500-430jp まとめ)
※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。
HP Pavilion 500-430jp 筐体外観・インターフェース
まず、HP Pavilion 500-430jpに採用されている筺体の外観をチェックします。
筺体は旧モデルに使われていたものと全く同じで、サイズは縦置きの状態で幅約175mm、奥行き390mm、高さ412mmと、上位シリーズの ENVY 700などのモデルに比べると奥行きが短く、また高さもやや低いです。
机の下等にも起きやすいですし、背が高くないので机の上に設置しても圧迫感を感じません。
パネルの光沢感と筺体の直線的なフォルムが美しく、デザインを重視されるような方にもお使いいただける製品だと言えるでしょう。
フロント上部には電源ボタンと光学ドライブベイが1基。
掲載製品にはDVDスーパーマルチドライブが搭載されていますが、他、DVD-ROMやブルーレイROM、ブルーレイディスクドライブといった選択肢もあります。
フロントパネルの中央付近にUSB等の端子が搭載されています。
左からメディアカードリーダー、マイク入力、ヘッドフォン出力、USB3.0×2基という内容です。
上位シリーズに比べると、前面からアクセスできる端子の数はやや少ないです。
あともう1基くらいUSBが前面にあると便利ですが、不便を感じる事はそれ程ないのではと思います。
なお、端子の右下側に貼られている「MADE IN TOKYO」のシールをみれば分かるとおり、本製品は東京の昭島工場で生産されています。
生産地を気にする方がどの程度おられるのかは不明ですが、国内生産という所で安心感を感じる方は少なくないのではないでしょうか。
パネル下部には「hp」と「Pavilion 」のロゴを配置。
シンプルなデザインです。
背面側に搭載されている端子の内容や配置を確認します。
なお、選択する構成によっては以下とは端子の内容が異なる可能性がありますので、参考程度にお願いいたします。
背面上部には電源コネクター、下半分にはオーディオポート(リアスピーカー、サイドスピーカー、センターサブウーファー、ライン出力、ライン入力、マイク入力)、USB3.0×2基、USB2.0×4基、LAN、DVI、VGA、光デジタル音声出力端子を搭載。
今回のモデルは内部グラフィックスを利用する構成であるため、中央の拡張スロット付近には何もありませんが、グラフィックカードを搭載した場合は、背面下部の映像出力端子ではなく、グラフィックカードの映像端子を利用します。
筺体右側のサイドパネル メッシュ状の通気口が数カ所に設けられている
筺体左側のサイドパネル こちらには何もなし
底面は、前方から後方にかけてやや傾斜するスタイル
筺体上部には何もなし
HP Pavilion 500シリーズは、上位シリーズに比べると筐体が小さい分、フロント側からアクセスできる端子の数は少なめですが、普通に使いやすい端子の配置です。
特に不便を感じるような事はないと思います。
筐体内部構造をチェック
次に、筐体内部の構造を簡単にチェックします。
筐体内部へのアクセスは、背面にあるネジを緩めて左側面のサイドパネルを開くだけと簡単ですが、ネジを緩めるにはドライバーが必要です。
背面のネジを緩めてサイドパネルを開く
筐体内部全体図
写真左のフロントパネル側に光学ドライブやHDDなどを搭載するベイが並び、後方上部には電源ユニット、その下部にCPUやメモリを配置。マザーボードが逆倒立に配置されるという設計です。
今回はAPU内蔵のグラフィックスを利用する構成であるため、グラフィックカードは搭載されていません。
300W電源を搭載(シールが逆に貼られていた)
電源下部にあるMB上の様子 CPUの左隣りにメモリスロットが並ぶ
グラフィックカードの他、無線LANカードやTVチューナーも内蔵可能です。
フロント側上部には光学ドライブ
フロント側下部にはHDDベイ
HDDがケース側面に沿うような形で搭載され、フロント側に大きなスペースが設けられているため、前から後へとスムーズに空気が流れます。エアフローはとても良いです。
グラフィックカードを搭載するような構成であったとしても、比較的熱はこもり難いと思われます。
内部スペースに余裕のある構造を採用している
ワイヤレスキーボード&ワイヤレスマウス
製品購入時のカスタマイズで選択可能な、ワイヤレスキーボードとマウスをご紹介いたします。USBレシーバーで動作するタイプのキーボードとマウスです。
なお、標準ではUSBタイプのデバイスが付属します。
ワイヤレス日本語キーボード
キーボード左半分を拡大
キーボード右半分を拡大
アイソレーションタイプの日本語キーボードです。
普通のキーボードですが、上段のファンクションキーにいくつかのショートカット機能が割り当てられており、Windows 8.1ならではの操作が行いやすくなっています。
普通に使いやすいキーボードです。
ケーブルレスであるため、机の上がケーブルで雑然とした状態にならない所も良いです。
キートップは平ら
スナップ機能やアプリ切替、アプリ一覧画面の表示、起動中のアプリ表示といった機能が割り当てられている
検索や共有、デバイス、設定等のチャーム機能を呼び出す
Windows 8.1向けのショートカット機能は、使い慣れると結構便利。
キーボード底面の様子 特に何もない
キーボードは表面がやや傾斜している チルト機能などはない
マウスもワイヤレスタイプ。
ワイヤレスだという以外に変わったところはありません。
レシーバーはキーボードとマウスで共有して利用する
キーボードやマウスの機能は、USBタイプのものと多分変わらないと思いますが、ケーブルがない分すっきりとした環境で作業が行えます。
ケーブルで机の上が散らかってしまうのが嫌だという方は、ワイヤレスタイプをご選択ください。
HP Pavilion 500-430jpの筺体外観や内観、キーボードやマウス等については以上となります。
引き続き、次記事では本製品の構成内容や性能面について詳しく触れたいと思います。
製品に興味をお持ちの方は、是非次の記事もご覧ください。
次: HP Pavilion 500-430jpのベンチマーク結果 A8-7600&Radeon R7 グラフィックスの性能をチェック