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前記事(m-One シリーズレビュー モニターとしても使えるコスパに優れた高性能 23.6型オールインワン)に続き、m-One シリーズの構成や実際の性能面について。

今回掲載のモデルはOSにWindows 8.1、CPUに Core i7-4700HQ、メモリ8GB、ストレージには128GB mSATA SSDと1TB HDDを搭載するという構成を持つマシン。

Core i7-4700HQはノート向けのCPUですが性能は高く、また容量の限られた液晶一体型PCながら、デュアルストレージで速度と容量を実現するなど、総合的に見て使い勝手の良い製品だと言えるでしょう。

今回は、そんなm-One シリーズ の構成特徴や性能面について詳しく触れてみました。


【m-One シリーズ レビュー記事目次】

・m-One シリーズ 筺体外観・インターフェースの詳細
外観・インターフェースHDMI入力・出力端子を搭載キーボードやマウス液晶の品質

・構成内容と特徴・ベンチマークテストの結果など
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間

・標準搭載されているソフトウェアの内容について
プリインストール・ソフトウェア

・製品のまとめ
m-One シリーズ まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


m-One シリーズ 構成内容とその特徴

まず、掲載しているm-One シリーズ の構成内容とその特徴について解説します。
以下、CPU-Zの実行結果と掲載モデルの主な構成です。

【CPU-Z】






【m-One シリーズ MO-i2410S-SH の主な構成】

OS   Windows 8.1 Update 64bit
プロセッサ   Core i7-4700HQ (2.40GHz/TB時最大3.40GHz)
チップセット   HM87 Express
グラフィックス   インテル HDグラフィックス 4600
液晶  23.6型ワイドフルHD(1,920×1,080)、タッチ対応、光沢
メモリ   8GB(4GB×2/PC3-12800/最大16GB/2スロット)
ストレージ   128GB mSATA SSD(ADATA製) + 1TB HDD(5400rpm / Western Digital製)
光学ドライブ   DVDスーパーマルチドライブ
カードリーダー  マルチカードリーダー
無線機能   インテル Dual Band Wireless-AC 3160 (IEEE802.11 ac/a/b/g/n)、Bluetooth V4.0 + LE
ネットワーク機能  Killer e2200 Gigabit Ethernet Controller
電源   150W 電源アダプター
サイズ  583.3×33.0×424.6(幅×奥行き×高さ/mm)
重量   約8.5kg
付属   USBキーボード、マウス他

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年11月19日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記の通り。
冒頭で述べた事の繰り返しとなりますが、OSにはWindows 8.1、CPUにはCore i7-4700HQ、メモリ8GB、ストレージには128GB mSATA SSDと1TB HDDを搭載するという、比較的高性能な内容のモデルです。

基本構成はタッチなしの非光沢液晶となりますが、掲載製品はカスタマイズでタッチ対応の光沢液晶に変更されています。価格は非光沢液晶搭載の方が安価です。

本製品はCPUがCore i7-4700HQ固定、その他メモリやストレージなどは細かくカスタマイズが可能となっており、メモリは4GBから最大16GBまで、ストレージについては単体のHDDやSSDはもちろん、mSATA SSDと組み合わせることでSSD&HDDや、SSDの2台構成も可能となっています。

コストパフォーマンス的には、今回掲載しているSSD&HDDの構成がベターでしょう。快適な速度と大容量を同時に実現する事ができます。

その他、光学ドライブについてはDVDスーパーマルチドライブ搭載の他、ブルーレイディスクドライブやドライブレスの選択も可能。地デジチューナーはオプションで追加可能となってはいるものの、外付けのチューナーのみで内蔵はできません。

本製品は液晶一体型のPCにしては性能が高く、また標準でゲーム用を謳ったLANコントローラ「Killer E2200」の搭載や、無線もac対応であるなど、総合的に見て質の高い製品だという印象を受けます。

負荷の高いゲームのプレイには向きませんが、様々な用途にPCを利用したいというユーザーに利用しやすい製品です。



搭載されているストレージの内容について詳しく見てみます。


SSDの仕様


HDDの仕様


ディスクの内訳

起動ドライブとなるSSDには「ADATA XM21E」というADATA製のmSATA SSD、またHDDには、Western Digital製の「WD10JPVX-22JC3T0」という1TB容量(9.5mm、5400rpm)のHDDが搭載されています。

Cドライブで利用可能な容量は100GB少しとそれ程余裕はありませんが、データドライブとなるHDDの容量が大きい為、特に困る事はないでしょう。

写真や動画など、サイズの大きなファイルを扱われるような方にも使いやすいと思います。最大で2TBのHDDも選択できますので、沢山データを保存したい場合はそちらをご選択下さい。

なお、掲載製品と同構成を選択したとしても、同じSSDやHDDが搭載されるとは限りませんので、参考程度にお願いいたします。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているm-One シリーズで実施したベンチマークテストの結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.9
メモリ 7.9
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 5.6
プライマリ ハードディスク 8.1

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

Seq 490.2146.9
512K 356.9147.7
4K 24.8887.61
4K QD32 261.3145.2

数値は左がRead、右がWrite/上記はランダムの値


【3DMark】


3DMark 各テストのスコア


Fire Strikeのスコア詳細

Ice Storm・・・ 57701
Cloud Gate・・・ 7003
Sky Diver・・・ 3353
Fire Strike・・・ 743


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 3386~3402
1920×1080 ・・・ 1854~1862


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 中央:1920×1080

1360×768(描画設定3) ・・・ 2986
1920×1080(描画設定3) ・・・ 1081

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:1847 / RANK:C
1920×1080 ・・・ SCORE:1122 / RANK:D


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア キャラクター編】

左:1360×768 / 中央:1920×1080(高品質/ノート) / 右:1920×1080(高品質/デスクPC)

【キャラクター編】
1360×768(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:2652 / 評価:やや快適
1920×1080(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:1455 / 評価:設定変更が必要
1920×1080(高品質(デスクトップPC)) ・・・ SCORE:1027 / 評価:設定変更が必要


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 32.22fps
CPU ・・・ 5.66pts


負荷の高いゲームのプレイなどは難しい性能ですが、一般的な用途に利用するPCとしては性能は高いです。写真や動画の編集などにも利用できます。

特にSSD搭載で高速だという所が、快適な使用感に一役買っていると考えて良いでしょう。ストレージの構成がHDD単体である場合、使い勝手は大きく変わってくると思われます。

どのモデルも性能は高いですが、快適さをより重視するのならSSDの搭載がお勧めです。



消費電力・温度

m-One シリーズの消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。

アイドル時 ・・・ 23W
ベンチマーク実行時 ・・・ 59W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載

同じような構成のノートと比べると消費電力はやや高いように思えますが、23.6型の大画面液晶の電力を含めての数字ですので、それ程電力の消費は大きくはないと言えます。




次に、m-One シリーズの筐体内パーツの温度について。
以下はアイドル時、およびベンチマーク実行時(BIOHAZARD 6を20分以上実行)のパーツ温度測定結果です。

液晶一体型PCは内部構造に余裕がない為、デスクトップPCなどに比べると温度は上がりやすいという印象ですが、本製品は搭載パーツの発熱が小さい為か、高負荷な状態が続いてもそれ程大きくは温度上昇しませんでした。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、m-One シリーズの再起動にかかる時間を測定してみました。
以下は10回の再起動時間測定結果と、その平均値です。

1回目 0:31
2回目 0:28
3回目 0:28
4回目 0:27
5回目 0:28
6回目 0:28
7回目 0:29
8回目 0:28
9回目 0:28
10回目 0:27

再起動(起動&シャットダウン)の平均時間 ・・・ 28秒

m-One シリーズの再起動にかかる時間は約28秒。

SSDを搭載する多くのPCでは、再起動におよそ30~40秒程度かかるという結果が出ており、比較すると、本製品の起動やシャットダウンにかかる時間はかなり早いと言えます。体感でも高速です。

同じ構成を選択したとしても、上記と同じ結果になるとは限りませんが、PCを快適に利用したいという方はSSD構成の選択をご検討ください。



プリインストール・ソフトウェア

m-One シリーズに標準で搭載されているソフトウェアの内容について簡単に解説します。

以下、初期時の各画面の様子です。
製品の購入時期や、購入時のカスタマイズ内容によっては以下とは異なる可能性がありますので、参考程度にご覧ください。




デスクトップ画面


スタート画面(モダンUI)



アプリ一覧画面

標準ソフトの内容は Windows 8.1標準のソフトをはじめ、CyberLink製の各種ソフトを統合するパッケージ「Media Suite」や、無線やカメラなどの各種設定のオンオフを行える「QuickSettingBar」、セキュリティソフトとしてマカフィー・インターネットセキュリティの90日期間限定版を搭載。

また、本製品にはLANコントローラーにKiller E2200が搭載されているため、ネットワークの詳細な設定・調整ツールとして「Killer Network Manager」が搭載されていました。

その他、サウンド設定の「sound blaster cinema 2」や、「Fresh Paint」や「Hulu」「ムビチケ」など複数のストアアプリがプリインストールされている状態です。

CyberLink製のソフトの中身は、LabelPrint(ラベル作成)、Power2Go(ライティング)、PowerDVD(DVD再生)、MediaShow(動画の管理・編集)、PowerBackup(バックアップ)、PhotoDirector(写真編集)、PowerDirector(動画編集)という内容。

とりあえずデータコピーやバックアップ、動画や写真の編集など一般的な用途については、標準ソフトで賄える内容となっており、ソフトが少なすぎて不便などというような事にはならないと思います。


なお、Ofiiceは標準では搭載されていませんが、カスタマイズ時にKINGSOFTやMicrosoft製の Officeを追加可能。

その他、マカフィー・インターネットセキュリティは最大36か月版の選択が可能、またAdobe製の写真・動画編集ソフトや、データ移行ソフトのファイナルパソコン引越しなどの追加も可能です。

予算や必要性に応じて追加しておくと良いでしょう。




Sound blaster cinema 2 サウンドの細かなカスタマイズが行えるツール


CyberLink Media Suite 様々なソフトを統合したパッケージ


QuickSettingBar  無線やカメラなどをワンタッチでオンオフできるツールバー



Killer Network Manager ネットワークの監視や最適化を行うためのツール

帯域幅の優先度をアプリケーション毎に調整したり、ネットワーク速度の測定など、ネットワークに関する細かな設定を行えるツールです。

例えば、広い帯域幅を必要する大容量データのダウンロードなどを行うと、その他のオンラインプログラムの帯域幅が制限されて安定しない事がありますが、本ツールで調整を行う事でそのような状態を改善させる事が可能。効率の良いネットワーク管理が容易に行えるようになります。



m-One シリーズ まとめ

m-One シリーズのレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・Core i7-4700HQ標準搭載、SSD&HDDの構成も選択可能と比較的性能が高い
・省スペースでスタイリッシュなデザイン
・非光沢液晶とタッチ対応の光沢液晶を選択可能
・HDMI入力や出力端子を搭載 外部モニターへの出力や、本製品自体をモニターとして利用可能
・内容の割に安価

・一体型なのでメンテナンス性・拡張性は劣る

省スペースかつスタイリッシュなデザインが特徴的な製品です。

内部スペースに余裕のない液晶一体型PCでありながら、デュアルドライブ構成も可能。またノートPC用のCPUではありますが、Core i7-4700HQを標準で搭載しているために性能が高く、様々な用途に利用する事ができます。

好みに応じて、非光沢液晶や光沢液晶を選択できる所も良いです。
個人的には、目が疲れにくい非光沢液晶を利用したいと思いますが、光沢液晶はタッチ対応で操作性に優れるなど、それぞれにメリットがあります。

HDMI入力や出力端子の搭載も、例えば他のPCやゲーム機を繋げて本製品をモニターとして利用したり、逆に本製品の映像を外部モニターに映す事も可能となるなど、様々な使い方ができて面白いと思います。

拡張性・メンテナンス性についてはタワー型のデスクトップPCなどに比べると劣りますが、液晶一体型は1つでモニターとPCを兼ねているため設置場所を取らないという事、またケーブルの数が少なくて済むなど、ごちゃごちゃと煩雑な状態が苦手だという方に最適。

特にm-One シリーズは、比較的質の高い内容でありながら低価格であるなど、魅力は大きいです。
高性能かつ大画面の液晶一体型PCをお探しの方に、おすすめできる製品だと言えるでしょう。