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前記事(HP ENVY 17-j100 レビュー 大画面・高性能・フルカスタマイズ可能な17.3型ノート)に続き、次はHP ENVY 17-j100の構成や性能面について。

今回掲載しているのは OSにWindows 8.1、プロセッサにCore i7-4700MQ、メモリ8GB、グラフィックスにGeForce GT 740M、ストレージには2TB HDDとキャッシュ用の24GB SSDを搭載するという構成内容のモデル。

HP ENVY 17-j100 で提供されている上位モデルにカスタマイズを施した内容の製品で、写真や動画の編集にはもちろん、高負荷なものでなければゲームも行える性能を持ち合わせています。

今回は、上記構成を持つモデルの特徴や性能面について詳しく触れてみました。


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【HP ENVY 17-j100 レビュー記事目次】

・HP ENVY 17-j100 インターフェースや液晶など外観をチェック
外観・インターフェースキーボード筐体内部の構造液晶の表示品質速効!HPパソコンナビ特別版が付属

・構成特徴とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・標準搭載されているソフトウェアの内容など
プリインストール・ソフトウェア

・製品のまとめ
HP ENVY 17-j100 まとめ

※掲載製品は メーカー様よりお貸出しいただいたものとなります。


ENVY 17-j100 の構成とその特徴

まず、掲載している HP ENVY 17-j100の構成内容とその特徴について解説します。
以下、CPU-ZやGPU-Zの実行結果と、掲載モデルの主な構成内容です。

【CPU-Z】




【GPU-Z】

【ENVY 17-j100/CT の主な構成】

OS Windows 8.1 64bit
プロセッサ Core i7-4700MQ (2.40GHz/TB時最大3.40GHz)
チップセット HM87 Express
グラフィックス NVIDIA GeForce GT 740M(2GB)
メモリ 8GB(8GB×1/PC3L-12800 1600MHz/最大16GB/2スロット)
ディスプレイ 17.3型ワイドフルHD(1920×1080)、非光沢
ストレージ 2TB HDD(1TB×2/TOSHIBA製/5400rpm)+ 24GB mSATA SSD(キャッシュ/LITEON製)
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ
無線機能 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth v4.0
指紋認証機能 あり
バッテリ 駆動時間:約6時間(6セル)
電源アダプター 120W
サイズ 416×274×26.6~33.6(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約2.85kg
カラー ナチュラルシルバー

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年09月10日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記の通り。
OSにWindows 8.1、プロセッサにCore i7-4700MQ、メモリ8GB、GeForce GT 740M、2TB HDD&24GB mSATA SSD(キャッシュ)、17.3型フルHDの非光沢液晶を搭載するという、上位モデルに若干のカスタマイズを加えた構成です。

本製品は東京の昭島工場で組み立てられており、フルカスタマイズが可能。

掲載モデル以外に提供されている構成としては、プロセッサは最大Core i7-4900MQ、メモリは最小4GB~最大16GBまで、グラフィックスは内蔵GPUの選択も可能となっており、ストレージは500GBや1TB HDDも選択可能。キャッシュとして利用するmSATA SSDの有無等も選択する事ができます。

その他、液晶はHD+(1600×900)の光沢液晶も選択可能、また光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ、ブルーレイROMドライブ、ブルーレイディスクドライブの3種(※)から、無線LANはIEEE802.11b/g/nの他、IEEE802.11a/b/g/n/acの選択も可能です。

※光学ドライブは、仕様表では3種の選択肢が記載されていますが、実際のカスタマイズではDVDスーパーマルチドライブとブルーレイディスクドライブ、2種からの選択となるよう。

4コアのCore i7の搭載が基本であるため、内蔵グラフィックスを利用する最小構成モデルでも性能はそこそこ高いです。負荷のかかる作業を頻繁に行わないような場合は、最小構成モデルでも十分快適に利用できるでしょう。

2014年9月10日現在、最小構成だと税込&配送料込でも8万円台と比較的安価です。

ただ、下位モデルは液晶がHD+の光沢であるため、フルHDの非光沢液晶を搭載したENVY 17-j100が欲しいという場合は、フルHD液晶を搭載した上位モデルをご選択ください。


あと、メモリは4GB~最大16GBまで選択可能と述べましたが、キャッシュ用の24GB SSDを選択した場合、8GBメモリまでしか搭載する事ができませんのでご注意ください。


16GBメモリを選択する場合は、キャッシュ用SSDを搭載できない



搭載されているストレージの内容を詳しく見てみます。



2台のHDDの仕様


キャッシュ用SSDの仕様


ディスクの内訳

掲載モデルには1TB HDDが2台と、キャッシュ用の24GB mSATA SSDが搭載されています。

HDDは2台とも東芝製の「MQ01ABD100」という1TB HDDで、回転数は5400rpm、厚みは9.5mm。一方で24GB mSATA SSDの方は、liteon製の「LITEONIT LMS-24」というモデルが搭載されていました。

本製品は、起動ドライブにはHDDしか提供されていないものの、キャッシュ用の24GB mSATA SSDを追加する事が可能。SSDほどの速度は望めませんが、キャッシュ用SSDを追加した場合、起動などは明らかにHDD単体での利用時よりも早いです。

キャッシュ用のmSATA SSDの追加は、2014年9月10日現在「プラス4,800円」と決して高くはありませんので、予算に余裕があるのならmSATA SSDの追加がお勧めです。

なお、HDDは2TBの他に500GB、1TBの容量を選択可能です。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載している HP ENVY 17-j100で実施したベンチマークテストの結果です。

NVIDIAコントロールパネルの3D設定の管理より、優先するグラフィックスプロセッサを「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」に設定したうえで、ベンチマークテストを実行しています。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 8.1
メモリ 8.1
グラフィックス 5.3
ゲーム用グラフィックス 5.7
プライマリ ハードディスク 5.9

※WinSAT.exeの実行によってスコアを取得しています。


【CrystalDiskMark】

【キャッシュ有りのHDD】

Seq 180.065.34
512K 176.163.02
4K 21.5845.98
4K QD32 139.360.84

【キャッシュ無しのHDD】

Seq 118.3116.5
512K 37.1735.52
4K 0.5091.141
4K QD32 1.0821.052

いずれも数値は左がRead、右がWrite、テストデータはランダム

上記2種の結果は、SSDによるキャッシュが効いた状態のHDDと、キャッシュなしのHDDの速度を表しています。

見て分かるとおり、キャッシュ有りのHDDの方がReadの値が高いです。Seqと512KのWriteの値は半分程度になってしまっていますが、全体の速度は体感でもそこそこ高速です。


【3DMark】


3DMark 全てのテストの実行結果


Fire Strikeの詳細

Ice Storm・・・ 53642
Cloud Gate・・・ 7061
Sky Diver・・・ 4329
Fire Strike・・・ 1105


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 3859~3863
1920×1080 ・・・ 2151~2160


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 4684
1920×1080 ・・・ 2005

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:3030 / RANK:B
1920×1080 ・・・ SCORE:1922 / RANK:C


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

キャラクター編 左:1360×768 / 右:1920×1080(高品質(ノートPC))

【キャラクター編】
1360×768(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:3461 / 評価:やや快適
1920×1080(高品質(ノートPC)) ・・・ SCORE:2003 / 評価:普通


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 42.56fps
CPU ・・・ 6.91pts


どのようなゲームのプレイも可能という程の性能はないものの、軽~中程度の負荷のゲームであればプレイできるだろうという程度の性能は持ち合わせているようです。

本製品はゲームメインという方には向かないように思いますが、写真や動画の編集、軽めのゲームプレイなど、やや負荷がかかる作業にも十分に活用できます。

内蔵グラフィックス利用の構成でもそこそこ性能は高いため、軽い作業が大半だというのであれば、そちらを選択すると良いでしょう。

ただし内蔵グラフィックスのモデルは、液晶がHD+(1600×900)の光沢タイプとなります。



消費電力・温度

HP ENVY 17-j100 の消費電力を測定してみました。
以下、アイドル時とベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定値です。

アイドル時 ・・・ 14W
ベンチマーク実行時 ・・・ 56W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

搭載されているグラフィックスはそれ程消費電力が大きいものではないため、外部GPUを搭載する17.3型のノートの割に、消費電力はそれ程高くはありません。




次に、筐体内のパーツ温度について。
以下、アイドル時とベンチマーク実行時のパーツ温度測定結果です。

ベンチマーク実行時の温度は、BIOHAZARD 6を20分以上実行した後に測定したものです。
また、軽く冷房をかけた部屋(27度前後)で測定を行っています。

高負荷時、CPU温度は最大で80度前後とある程度温度が上昇するようですが、一般的なPCのパーツ温度の範囲内です。




さらに、高負荷時のキーボード表面の温度を測定してみました。

排気口に近いキーボード左上付近がやや高温になるようです。
キーボード操作時、その辺りに触れると熱を感じます。

ただ、パームレストのように常時手が触れる場所ではないため、不快に感じるような事はありませんでした。



再起動(起動&シャットダウン)にかかる時間

PassMark Rebooterを利用し、HP ENVY 17-j100の再起動にかかる時間を測定してみました。
以下は10回の再起動測定時間とその平均値です。

1回目 1:01
2回目 0:55
3回目 0:43
4回目 0:41
5回目 0:41
6回目 0:39
7回目 0:40
8回目 0:40
9回目 0:41
10回目 0:40

再起動の平均時間 ・・・ 44秒

HP ENVY 17-j100の再起動にかかる平均時間は約44秒。

HDD搭載のPCだと再起動に大体1分~1分半程度、SSDを搭載するPCの場合だと30~40秒という結果が出ており、HDDを搭載するPCの再起動時間としてはかなり高速です。24GB mSATA SSDのキャッシュ効果が大きいと思われます。

SSDほどではありませんが、体感でも早いという事がはっきりと感じられます。



バッテリ駆動時間

HP ENVY 17-j100のバッテリ駆動時間を測定してみました。
測定に利用したソフトウェアはbbench、ソフトの設定はストロークの実行が10秒毎、無線LANによるインターネット(ブラウザ)へのアクセスが60秒毎。

画面の輝度は50%に、またNVIDIAコントロールパネルより、優先するグラフィックスプロセッサを「自動選択」に設定した上でソフトウェアを実行しています。


バッテリの電力が100%から7%になるまでの時間は23818秒。
約6.6(6.6161111..)時間ものバッテリ駆動が可能という結果です。

外部GPUを搭載する HP ENVY 17-j100の公称の駆動時間が約6時間という事ですので、ほぼその通りの値だと言えます。17.3型フルHDの大画面・高解像度液晶や外部GPUを搭載するノートPCとしては、バッテリ駆動時間はやや長めです。

モバイル向けの製品ではありませんが、仮に部屋を移動する際に携帯して利用するような場合でも、それ程長い時間でなければバッテリ駆動の状態でも十分作業が行えると思われます。

なお、上記は軽めの作業を行った場合のバッテリの持ちを表す結果であり、高負荷な作業を行う場合、大幅にバッテリの持ちが短くなる可能性はあります。



プリインストールされているソフトウェア

HP ENVY 17-j100 にプリインストールされているソフトウェアの内容を、簡単にご紹介いたします。

以下、HP ENVY 17-j100の初期時(工場出荷状態)のデスクトップ画面やスタート画面(モダンUI)、アプリ一覧画面の様子です。


デスクトップ画面


スタート画面



アプリ一覧画面

ソフトウェアの内容は主に Windows 8.1標準のソフトウェア、HP製のシステム管理ツール、HP製の写真共有アプリ、CyberLink MediaSuite(再生ソフトや編集ソフトなどの統合パッケージ)、マカフィーリブセーフ等のソフトが搭載されていました。

HP製のPCとしては、特に変わった内容ではないと思います。
一応、CyberLink製の写真編集ソフトや動画編集ソフトなども搭載されており、簡単な写真や動画編集であればソフトを買い足す事なく行えます。

なお、カスタマイズではMicrosoft Officeや、データ移行ソフト「ファイナルパソコン引越し」等の追加が可能です。

あと、標準搭載されているセキュリティソフトの「マカフィー リブセーフ30日版」を、1年版へグレードアップする事も可能。環境に応じて適当なものを追加しておくと良いでしょう。




本製品に搭載されているHP製のツール 「HP Utility Center」より各ツールへアクセス可能


リカバリメディアは「HP Recovery Manager」より作成可 USBメモリなら16GB以上、DVDなら2~4枚必要


CyberLink MediaSuiteの内容 大抵の事は出来ると思います



HP ENVY 17-j100 まとめ

HP ENVY 17-j100のレビューは以上となります。
最後にまとめると・・

・17.3型フルHD非光沢液晶を搭載したモデルを選べる
・CPU内蔵グラフィックス、もしくはGeForce GT 740Mを搭載したモデルを選べる
・HDDは最大2基、キャッシュ用のmSATA SSD等も追加可能
・最小構成では76,000円(税抜/2014年9月10日確認)~と比較的安価

・HDDは独自のSATAケーブルを使用している

標準で4コアのCore i7を搭載し、外部GPUの選択も可能であるなど比較的高性能な内容のノートPCです。

液晶は内蔵GPU利用のモデルならHD+光沢、外部GPU搭載のモデルにはフルHD非光沢が搭載されるといった具合に、異なるタイプの液晶の選択肢が提供されており、HDDは最大2基、加えてキャッシュ用のmSATA SSDも追加できるなど、サイズの小さなノートに比べると拡張性は高め。

HPの個人向け製品全般に言えることですが、内容の割に価格が低めである所も大きな魅力でしょう。
高級感ある外観も多くのユーザーに好まれると思います。


気になるのは、HDDに独自のSATAケーブルを利用しているという点。

今回のようにHDDを2基搭載してしまう場合や、購入後のHDD増設を考えないのなら問題はありませんが、例えば500GB HDDや 1TB HDDなど1台だけHDDを搭載したモデルを購入し、あとから市販のHDDやSSDを追加しようと考えた場合に、ケーブルが合わないという問題が起こる可能性があります。

製品購入時はそういった点を踏まえた上で、構成内容を検討される事をお勧めいたします。