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レノボ・ジャパンが販売するタブレット、ThinkPad 8 のレビューです。

ThinkPad 8は、Windows 8.1を搭載する8.3型のタブレット。

昨年末より注目されているAtom 3000シリーズのプロセッサを搭載する製品で、タブレットながらも、ThinkPadブランドに相応しい高い信頼性と堅牢性を持ち合わせています。

レノボの製品でAtom Z3000シリーズを搭載したタブレットというと、昨年末に登場した Miix 2 8が思い浮かびますが、Miix 2 8 がAtom Z3740(1.33GHz~1.86GHz)を搭載しているのに対し、ThinkPad 8は上位にあたるAtom Z3770(1.46GHz~2.39GHz)を搭載。

価格は Miix 2 8よりも上となりますが、液晶の解像度もWUXGA(1920×1200)と高く、性能や使い勝手などにおいてより期待できる内容であると想像できます。

今回は、そんなThinkPad 8 の外観や使い勝手、性能面等について詳しくレビューしてみたいと思います。


【ThinkPad 8 レビュー記事目次】

・ThinkPad 8 外観やインターフェース、付属品等をチェック
外観・インターフェースサイズ・重量電電アダプターなど付属品について

・液晶画面の見やすさと品質
1920×1200ドットの解像度視野角は広い色域カラーや輝度の均一性(輝度や色ムラ)

・ThinkPad 8 クイックショット・カバーのレビューと ThinkPad 8で撮影した写真を掲載
カバーの外観背面カメラが自動で起動背面カメラによる撮影写真

・構成内容やベンチマークテストの結果など
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力・温度再起動にかかる時間バッテリ駆動時間

・ThinkPad 8 で ThinkPad Tablet 2用のBluetooth キーボードを使う
ThinkPad Tablet 2用のキーボードを使うあると便利なOTGケーブルプリインストールソフトウェアの内容

・製品 レビューまとめ
ThinkPad 8 まとめ)


外観やインターフェースの内容をチェック

ThinkPad 8 の外観やインターフェースの内容をチェックします。

タブレット背面の様子です。
ブラックをベースに、カメラのレンズの縁などにレッドカラーのアクセントを用いるなど、シンプルながらもメリハリのある印象。ノートブックのThinkPadを彷彿とさせるデザインです。カラーはこのブラックのみ。

パネル全体にマットな質感の素材が使用されており、高級感があります。手で触れた後にうっすらとつく白っぽい指紋の跡がやや目立ちはしますが、常時気になるほどではありません。




約800万画素の背面カメラを搭載 タブレットにしては解像度高め


背面パネル下部にステレオスピーカーを内蔵


おなじみのlenovoロゴ


ThinkPadロゴ。マシン起動時は「i」のLEDが赤く点灯します




前面から見たThinkPad 8。
8.3型WUXGA(1920×1200)の光沢パネルを採用しています。IPS方式で、10点のマルチタッチに対応。

パネルの保護に、旭硝子製のDragontrail(ドラゴントレイル)と呼ばれる化学強化ガラスが用いられており、検証したわけではありませんが非常に頑丈であると思われます。

また、Miix 2 8が1280×800ドットの解像度であった事を考えると、非常に解像度が高いです。

個々の好みもあるため、一概に高解像度な液晶が良いとはいえませんが、この製品に関してはこういった解像度の高い液晶はニーズが大きいのではと思います。

解像度が高いとは言っても、デフォルトでは画面の表示は150%に設定されているため、文字などが見辛いなどといった事はありませんでした。(液晶の詳細については後程掲載)




前面には200万画素のインカメラを内蔵


液晶の下部(縦持ちの場合)にはWindowsボタン


前面カメラの隣りに見える丸い物体は周辺光センサー

周辺光センサーは、タブレット周辺の光を検出するためのセンサーで、自動でディスプレイの輝度の調節を行う際に利用されます。

ThinkPad 8のようなタブレットをお持ちの方で、純正ではないタブレットケースを利用される場合もあると思いますが、市販のケースでは周辺光センサーの位置まで考慮されていないものもあり、そういったものでは装着時にセンサーを塞いでしまう可能性もあります。

センサーが使えないからと言って機器の使用に問題が起こるわけではありませんが、輝度の調整を自動で行う事で電力消費を抑える効果があるため、純正でないケースを購入する際は価格やデザインだけではなく、液晶周りの設計なども考慮した方が良いでしょう。





タブレット側面にあるインターフェースの内容をチェックします。


タブレット左側面(縦置き)の様子。
端の方に端子のカバーらしきものと、Micro HDMI出力が並びます。



カバーの内部には・・

Micro SDカードスロットが搭載されています。
SDカードスロットの左側にもう一つ、少し大きめのスロットが置かれているのが見えますが、蓋のようなもので塞がれています。こちらは海外のモデルならばMicro SIMカードスロットとなる筈の場所。

しかし日本のモデルでは、ワイヤレスWAN搭載のモデルは今の所ないため、このスロットは使用しません。




タブレット下部中央には、ヘッドフォン出力やマイク入力のコンボポート。





タブレット右側面全体


右側面のMicro USB3.0コネクターを拡大

タブレット右側面にはMicro USB3.0コネクター、ボリュームコントロールボタン、電源ボタンを搭載。ThinkPad 8では、Micro USB3.0コネクターに製品に付属しているUSBケーブルを接続して充電を行います。


なお、現在出回っている多くのタブレットでは、Micro USB2.0が搭載されている機器が多く、そこから充電を行ったりUSB機器を接続して利用する事が多いのではと思います。

このマイクロ仕様のUSB3.0コネクターは、従来からあるUSB 2.0規格のコネクターにUSB3.0規格のコネクタを並べたもので、USB2.0側のコネクターの形状はMicro USB2.0コネクターと同じ。

Micro USB2.0プラグも使用する事が可能です。


Micro USB2.0プラグも使用可能 幅の広い方がMicro USB2.0

但し、データの移動や充電等の速度は落ちる可能性があります。





タブレット上部にはなにも搭載されていない



サイズ・重量

ThinkPad 8のサイズや重さについて。
ThinkPad 8本体や付属の電源アダプター、またオプションとして販売されている純正カバー「ThinkPad 8 クイックショット・カバー(ThinkPad 8 Quickshot Cover)」の重量を測定してみました。

メーカーの製品仕様によると、ThinkPad 8の本体サイズは横置きの場合で幅約224.3mm、奥行き132mm、高さ(厚さ)8.8mm、重量は約430g。携帯には適した重さとサイズです。

なお、ThinkPad 8 クイックショット・カバーについては、ここでは重量のみ触れるとし、内容については後の記事で詳しくご紹介いたします。


まず、ThinkPad 8 の重量実測値です。

約399g。
公称値の約430gという数字と比べると、随分と軽いです。

各モデルでさほど構成に違いはない為、構成によって重量が変化するなどという事はないと思いますが、なぜかこのような数値でした。

このサイズのWindowsタブレットとしては最軽量ではありませんが、十分軽いと言えます。




片手でも持ちやすいサイズと重さ



次に、付属の電源アダプターとケーブル。

電源アダプターとUSBケーブルを合わせた重量は120g。
非常に軽量です・・といっても、日常的に電源アダプターなどを持ち歩く事はあまりないと思われます。




さらに、ThinkPad 8 クイックショット・カバーの重量です。

カバーのみでは119g。



このクイックショット・カバー装着時の ThinkPad 8の重量は・・

518gという実測値になりました。
これにプラスしてそこそこのサイズのモバイルキーボードを持ち歩いたとしても、1kgを超える事はないと思われます。

※例えば、Thinkpad Tablet 2用のBluetoothキーボードは大体360g前後なので、カバーを装着したThinkPad 8と合わせて持った場合、約880gの重さ。



電源アダプターなどの付属品

ThinkPad 8の付属品をご紹介します。
といっても、オプションで周辺機器等追加しない限りは、付属品は簡単な解説書に加え、電源アダプターやケーブルなど最小限だと思われるもののみです。

ThinkPad 8本体、電源アダプター、USB-micro USBケーブル。
ここに解説書等の簡単な資料が付属します。




付属の電源アダプターの出力は5.2V、2Aで10W


USBケーブルは、USB3.0 Micro-BプラグとUSB3.0プラグが付いたものです


なお、タブレットの充電は付属の電源アダプターではなく、手持ちのアダプターやPCのUSBポートを利用して行われる方も多いと思います。

参考として、CHARGER Doctorを使用し、ThinkPad 8を付属の電源アダプター&ケーブルを用いて充電した場合と、PCのUSBポートに接続した場合の電流値を測定してみました。

電流値はリアルタイムに変化するため、以下には平均値だと思われるものを掲載しています。

付属の電源アダプターを利用して充電を行った場合、電流値は1.7~1.8A前後。
一方でPCのUSB2.0やUSB3.0に接続した場合、どちらも電源アダプター使用時の3分の1以下の電流値という結果となりました。(いずれも電圧は5V弱)

接続するPCにもよると思いますが、私の環境では、PCのUSBポートによるThinkPad 8の充電はかなり時間がかかりそうです。




ThinkPad 8 の外観やインターフェース、付属品については以上です。
引き続き次記事では、ThinkPad 8 に搭載されている液晶の見やすさや品質などについて触れたいと思います。

製品に興味をお持ちの方は、是非次記事もご覧ください。
次: ThinkPad 8 の液晶をチェック (視野角や色域・輝度ムラなど)