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GALLERIA XG-Mの外観詳細(GALLERIA XG-M レビュー 小型ケースにGTX780を搭載したミニタワーPC)に続き、今度は構成内容や実際の性能面について。

掲載している GALLERIA XG-Mの主な構成は、Core i7-4770、メモリ8GB、GeForce GTX 780(3GB)、128GB SDD&1TB HDDという内容。

GTX 780はGTX TITANの低価格版GPUと言われるグラフィックカードで、TITANに比べてスペックは削られているものの、価格差が非常に大きく、コストパフォーマンスの面で圧倒的に優れます。

今回は、上記内容のGALLERIA XG-Mを用い、各種のベンチマークテストを実施してみました。


【GALLERIA XG-M レビュー記事目次】

・GALLERIA XG-M に採用のKTMケースをチェック
KTMケースとは?KTMケースの外観と特徴KTMケースの内部構造

・掲載モデルの構成特徴とベンチマークテストの結果
構成と特徴ベンチマーク結果消費電力と温度780TiやTITAN搭載のモデルも提供

・GALLERIA XG-M 製品レビューまとめ
製品のまとめ


GALLERIA XG-Mの構成とその特徴について

まず、掲載しているGALLERIA XG-Mの構成内容とその特徴について解説します。
以下、CPU-ZとGPU-Zの実行結果です。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

【GALLERIA XG-M の主な構成】

OS Windows 7 Enterprise(64-bit)
プロセッサ Core i7-4770 (3.40GHz/TB時最大3.90GHz)
チップセット B85 Express
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 780(3GB)
メモリ 8GB(4GB×2/PC3-12800 DDR3 SDRAM/最大32GB/4スロット)
ストレージ 128GB SSD(6.0Gb/s対応/ADATA製) + 1TB HDD(7200rpm / WESTERN DIGITAL製)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
拡張ベイ 5インチ×2、3.5インチシャドウ×3
拡張スロット PCI Express x16×1、PCI Express x4×1、PCI Express x1×1、PCI 2.0 ×1
電源 700W(AcBel製/80PLUS BRONZE)
サイズ 185×395×370(縦置き/幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約8.2kg

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2014年1月20日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記の通り。
プロセッサにCore i7-4770、メモリ8GB、グラフィックスにはGeForce GTX 780(3GB)、ストレージには128GB SSDと1TB HDDを搭載した内容のモデルです。ストレージは基本構成ではHDDのみの搭載となりますが、SSDを追加してあります。

OSに関しては、今回の製品にはWindows 7 Enterpriseが搭載されていますが、実際の製品にはWindows 8.1のDSP版か、Windows7 Home Premium のDSP版が標準でインストールされます。

冒頭でも述べた通り、GeForce GTX 780は GTX TITANの低価格版とも謳われているGPU。
GTX TITANは、HPC(スーパーコンピューター)に採用されているTesla K20Xと同じGPUコア(GK110)を利用するグラフィックスで、内容的にはHPC用。他のGPUとは毛色が違っているためか、ナンバリングも通常とは異なります。

繰り返しとなりますが、GTX 780はそのGTX TITANのスペックを若干落としたモデルで、性能はGTX TITANの方がやや上だと言われるものの、GTX TITANの価格が飛びぬけて高い事を考えると、GTX 780のコストパフォーマンスは非常に優れると言えます。

いずれにしてもハイエンドGPUと呼ばれる製品ですから、ゲームのプレイには十分すぎる性能を持ち合わせています。

なおGTX 780、GTX TITANと来たら、GTX 780 Tiを思い浮かべる方も多いかと思いますが、掲載のモデルとは関係がない為ここでは触れません。(780 Ti搭載のXG-Mもあり。それについては後述します。)



搭載されているストレージの詳細について触れてみます。


SSDの詳細


HDDの詳細

SSDには、ADATA製のSP900という128GBのモデルを搭載、一方でHDDには Western Digital製の「WD10EZEX-00R」という1TB HDDが搭載されていました。

6.0Gb/s対応 SATA3接続でいずれのディスクも高速です。

ただ、SSDは最近のモデルに比べるとベンチのスコアが低め。気になるのであれば他のSSDを選択する事もできますが、使っていて体感的に遅いと感じる事はありませんでした。



ベンチマークテストの結果

以下、掲載しているGALLERIA XG-Mのベンチマークテストの実行結果です。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.7
メモリ 7.7
グラフィックス 7.9
ゲーム用グラフィックス 7.9
プライマリ ハードディスク 7.9

Windows 7版のエクスペリエンス・インデックスの場合、スコアの上限値が7.9までとなるため上記のような数値となりますが、Windows 8版のエクスペリエンス・インデックスでは、各数値はもう少し高く出るのではないかと思われます。


【CrystalDiskMark】

Seq 250.9134.9
512K 219.3119.0
4K 22.7987.53
4K QD32 110.9126.0

数値は左がRead、右がWrite


【3DMark】

Ice Storm・・・ 154516
Cloud Gate・・・ 24276
Fire Strike・・・ 8397


【BIOHAZARD 6】

左:1360×768 / 右:1920×1080

【1360×768】
SCORE ・・・ 19347
RANK ・・・ S

【1920×1080】
SCORE ・・・ 13925
RANK ・・・ S


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 中央:1920×1080 / 右:1920×1080(最高画質)

1360×768 ・・・ 140488
1920×1080 ・・・ 128287
1920×1080(最高画質) ・・・ 75913

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

ワールド編 左:1360×768 / 右:1920×1080

キャラクター編 左:1360×768 / 中央:1920×1080 / 右:1920×1080(最高品質)

【ワールド編】
1360×768 (高品質)・・・ SCORE:21129 / 評価:非常に快適
1920×1080 (高品質)・・・ SCORE:18456 / 評価:非常に快適

【キャラクター編】
1360×768 (高品質)・・・ SCORE:20802 / 評価:非常に快適
1920×1080 (高品質)・・・ SCORE:14327 / 評価:非常に快適
1920×1080(最高品質) ・・・ SCORE:13405 / 評価:非常に快適


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

左:1280×720 / 中央:1920×1080 / 右:1920×1080(最高画質)

1280×720 (標準品質)・・・ スコア:15437 / 評価:すごく快適
1920×1080 (標準品質)・・・ スコア:15023 / 評価:すごく快適
1920×1080(最高画質) ・・・ スコア:12482 / 評価:すごく快適



【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 78.54fps
CPU ・・・ 8.09pts


いずれのベンチマークテストにおいても、非常に高いスコアを打ち出しています。
幾つかのベンチでは画質を最高品質に上げて実行してみましたが、負荷を高めても余裕のスコアです。

2画面、3画面などでも快適にゲームのプレイが行えるだろうと思われます。

今回のモデルはストレージにSSDを追加するなど、若干のカスタマイズをかけていますが、グラフィック性能等のパフォーマンス自体は基本構成のモデルと変わりません。

価格は、基本構成のモデルで16万円台(2014年1月20日時点)。
16万円台で上に掲載したような性能のゲームPCが手に入るというのは、コストパフォーマンスがどうこうという前に、安価だとさえ感じてしまいます。



消費電力と温度

掲載している GALLERIA XG-Mの消費電力について。
以下、アイドル時とベンチマーク(BIOHAZARD 6)実行時の消費電力測定結果です。

アイドル時 ・・・ 39W
ベンチマーク実行時 ・・・ 293W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時はともかく、ハイエンドなグラフィックカードを搭載しているため、ベンチマーク実行時はかなり消費電力が高くなります。

といってもGTX 780クラスのGPUを搭載するデスクトップPCとしては、妥当な数値です。




さらに、筐体内パーツの温度について。
アイドル時と高負荷時の各パーツの温度を測定してみました。

高負荷時の温度は、BIOHAZARD 6を30分以上実行した後に測定。いずれも、暖房のかかった暖かい部屋で測定を行っています。


高負荷時、CPUは80度前後、グラフィックカードは70度前後という数値をウロウロしていました。グラフィックカードの性能的にもっと温度が高くなるかと思いましたが、意外と低いという印象です。

ケースのエアフローが良い事に加え、GPU自体のクーラーの性能も良いのだと思います。

小さいケースにハイエンドなパーツを詰め込んだ製品であるため、熱を気にされる方は多いのではと思いますが、使用した限りでは特に気にするようなところはないと感じます。

動作音は静かな夜中だと少し気になるかもしれませんが、思っていたほどうるさくはないです。



GALLERIA XG-M 780TiやTITANを搭載したモデルも提供

GALLERIA XG-M に搭載可能なグラフィックカードについて、簡単に触れておきたいと思います。

今回掲載しているマシンには GeForce GTX 780が搭載されていますが、GALLERIA XG-Mでは、GTX 780Tiや GTX TITANを搭載したモデルなども別シリーズとしてラインアップされています。

・GALLERIA XG-M(GTX 780搭載)
・GALLERIA XG-M 780Ti(GTX 780Ti搭載)
・GALLERIA TITAN XG-M(GTX TITAN搭載)

※上記は2014年1月20日時点の内容

コストをかけたくないという場合は今回のモデルがお勧めですが、やや予算に余裕があるのならGTX 780Ti搭載のモデルを、さらに余裕があるのならGTX TITAN搭載のモデルと・・となりますが、ゲームのプレイ目的ではGTX 780かGTX 780Tiのモデルがお勧めだとというのが、個人的な見解です。

各モデルとも、細かな部分の構成は若干異なっているため、内容については各製品ページでご確認いただきたいのですが、コンパクトなKTMケースを採用しているという所は同じ。

KTMケースのような小さな筐体で、今回のモデルのようなパフォーマンスが実現できるというのは非常に魅力的です。



GALLERIA XG-M まとめ

GALLERIA XG-Mについては以上となります。
最後にまとめると・・

・ハイエンドクラスのGPUも搭載可能なMicroATX規格のケースを採用
・高性能な割に安価(コストパフォーマンスが高い)
・音は意外に静か パーツの温度も特に気にならず

この製品の一番の特徴はやはり、MicroATX規格のKTMケースを採用しているという所があげられると思います。

一般的に、ゲーム向けのハイエンドなモデルは、非常に大きなケースを使用しているものが多いです。その分拡張性も高く、何台ものHDDを搭載可能であったり GPUの2枚挿しなどを行える余裕があったりするのですが、そういった構成が必要であるのならばともかく、そうでない方も多いと思います。

GALLERIA XG-Mで使用しているKTMケースは、小さいながらもハイエンドクラスのGPUを搭載できる構造になっており、ディスクも3台まで搭載可能。

内部の容量を最大限に生かした造りで、エアフローもきちんと確保されており、コンパクトさを考えると非常によくできたケースだと思います。

もちろん、大は小を兼ねるという考えの方やPCのサイズは気にしないという方、拡張性にこだわるのならサイズの大きなケースを採用した製品の方が良いのかもしれませんが、PCの設置スペースに余裕がない場合や巨大なPCの圧迫感が気になるという方には、お勧めのシリーズだと思います。

前の項にも書いたとおり、GALLERIA XG-MにはGTX 780を搭載した今回のモデルの他、GTX TITAN(6GB)を採用した「GALLERIA TITAN XG-M」や、GTX 780 Ti(3GB )を採用した「GALLERIA XG-M 780Ti」もラインナップされています。

個人的にはできるだけコストを抑えたいのなら今回のモデル、予算にやや余裕があるというのであれば「GALLERIA XG-M 780Ti」がお勧めだと思います。(TITANは性能はもちろん高いのですが、コストパフォーマンス的には良いとは思えない)