ThinkPad T440pの拡張ベイ「ウルトラベイ・エンハンスド」について HDDの追加も可能
前記事(ThinkPad T440p レビュー Geforce GT 730Mも搭載可能な高性能14型ノート)に続き、今回は ThinkPad T440pに採用の拡張ベイ「ウルトラベイ・エンハンスド」について。
ThinkPad T440pには標準で脱着式のDVDスーパーマルチドライブが搭載されており、ウルトラベイ用の専用デバイスと入れ替える事ができるようになっています。
例えばPCを携帯する場合には、標準付属のウェイトセーバーと入れ替えて軽量化する事ができますし、別売りされているHDDを追加すれば、T440pをツインドライブ構成にする事も可能。柔軟な使い方をされたい方に魅力的な仕様だと言えるでしょう。
以下、そのウルトラベイ・エンハンスドについての解説です。
【ThinkPad T440p レビュー記事目次】
・ThinkPad T440p の外観や操作性について
(外観・インターフェース / キーボードの操作性 / 筐体内部の構造)
・脱着式の拡張ベイ「ウルトラベイ・エンハンスド」について
(脱着式のドライブベイを採用 / 重量 / 液晶の見やすさ)
・ThinkPad T440p 構成と特徴・ベンチマーク結果
(主な構成とその特徴 / ベンチマーク結果 / 消費電力・温度 / バッテリ駆動時間)
・T440p 搭載ソフトウェア・リカバリ方法など
(プリインストールソフトウェア / 工場出荷状態へのリカバリ方法)
・製品の総評
(ThinkPad T440p レビューまとめ)
脱着式のドライブベイ「ウルトラベイ・エンハンスド」を採用
冒頭でも述べましたが、ウルトラベイ・エンハンスドは以前のTシリーズから採用されている拡張ベイの構造で、ドライブベイの中身を様々な専用デバイスに入れ替える事が可能です。
ここでは、T440pに標準で搭載されている脱着式のDVDスーパーマルチドライブを、標準付属のウェイトセーバーに付け替える様子を掲載します。
DVDドライブを取り外すには、まず筺体底面のベースカバーを開きます。
以前のモデルでは、筺体底面にあるラッチをスライドさせるだけで簡単にドライブを取り外す事が出来たのですが、筺体の構造が変わったため、やや面倒な手順を踏まなくてはならなくなりました。
ベースカバーを外したら、メモリスロットのすぐ左隣りにあるネジを緩めます。
ネジを緩めたら、ネジのすぐ上にある窪みから光学ドライブを押し出します。
光学ドライブが飛び出したら、あとは引っ張るだけで簡単に引き抜く事ができます。
取り外したDVDスーパーマルチドライブ。
こちらは製品に標準で付属しているウェイトセーバー。
プラスチックでできた軽い部品で、DVDドライブと入れ替える事でマシンの軽量化が可能です。
DVDドライブを引き抜いた後のベイに、ウェイトセーバーを差し込みます。
完全に差し込むとこのような外観になります。
差し込んでいるだけですが、抜け落ちてしまうような事はありません。抜く場合はDVDドライブを取り外した時と同じように、反対側から押し出します。ウェイトセーバーを用いることで、どの程度軽量化する事ができるのかについては次項をご覧ください。
その他、この拡張ベイに別売りのベイアダプターとHDDを追加し、T440pをツインドライブ構成にする事も可能。ベイアダプターやHDDは製品購入時にオプションとして同時に購入する事ができます。
マシンの重量
6セルバッテリを搭載したThinkPad T440pの重量を測定してみました。
まずは、DVDスーパーマルチドライブ装着時のマシンの重量から。
測定限界値の2kgを超えてしまい、測定できませんでした。
仕様では、6セルバッテリ搭載のT440pの重量は約2.14kgとなっています。
続いて、ウェイトセーバー装着時のT440pの重量について。
ウェイトセーバーを拡張ベイに装着したT440pの本体の重量は1928g。
決して軽いとは言えない重量ですが、携帯出来ない事もない重さです。
光学ドライブは常に必要というわけではないと思いますので、携帯時はウェイトセーバーに付け替えると良いでしょう。
脱着式のDVDスーパーマルチドライブの重量 120g
ウェイトセーバーの重量 36g
さらに、電源アダプター(135W)とケーブルの重量について。
さすがに、容量の大きい電源アダプターなので重量は重いです。携帯は難しいでしょう。
ウェイトセーバーで軽量化してもT440sの軽さ(約1.59kg/3+3バッテリ&マルチタッチ非搭載)には遠く及びませんが、いざ持ち歩こうと思った時に少しでも軽量化できるというのは便利。
個人的にはこのサイズのノートを持ち歩こうとは思わず、光学ドライブの必要性もあまり感じないため(外付けで十分)、マシンを利用するのであればHDDの追加を考えると思います。
液晶の見やすさ
T440pに搭載されている液晶の見やすさについて。
今回掲載のモデルには、フルHDのIPS液晶が搭載されています。
以下、視野角のチェックです。
液晶を正面から
上側から
右側面から
IPS液晶というだけあって視野角は広いです。
明るく発色も良く、とても綺麗な液晶だと思います。
仕様によるとT440pにはHDとHD+、フルHDの液晶が提供されているようですが、IPS対応であるのはフルHD液晶のみ。
企業などでは、解像度の低い液晶が好まれる場合も多いという事で低解像度の液晶も提供されているのだと思いますが、個人的にはフルHD液晶が好みです。
以上となります。
次記事では、T440pの構成と性能面について触れたいと思います。
→ ThinkPad T440pのベンチマーク結果 Core i7やGeforce GT730M搭載モデルの性能・バッテリの持ちなど