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前記事(GALLERIA QF8970HE レビュー A10-5750M やRadeon HD 8970M搭載のコスパに優れたノート)に続き、今度はGALLERIA QF8970HEの性能面について。

掲載のモデルには、AMD Richlandと呼ばれる第3世代のAPU「A10-5750M」が搭載されています。

Radeon HD 8650Gを内蔵するAPUで、従来のTrinityと比べて性能は大きく向上。このAPU単体でもそれなりの性能を発揮できるのではと思われるプロセッサですが、QF8970HEではさらに外部グラフィックスのRadeon HD 8970Mを搭載。ゲームのプレイなどには十分なパフォーマンスを発揮できる内容です。

今回の記事では、そんな GALLERIA QF8970HEの構成面における特徴や性能について、詳しく触れてみたいと思います。


【GALLERIA QF8970HE レビュー記事目次】

・GALLERIA QF770HG 外観やインターフェースの内容・操作性をチェック
外観・インターフェースの内容キーボード底面内部のパーツ液晶チェック搭載ソフトウェア

・GALLERIA QF770HG の構成とその特徴・ベンチマーク結果
構成とその特徴Enduro Technology対応ベンチマーク結果消費電力・温度バッテリ駆動時間

製品のまとめ


主な構成とその特徴を解説

まず、掲載しているGALLERIA QF8970HEの構成面とその特徴について解説します。
以下、CPU-Z及びGPU-Zの実行結果です。

【CPU-Z】





【GPU-Z】

Radeon HD 8650G(APU内蔵)


Radeon HD 8970M(外部GPU)

【GALLERIA QF8970HE の主な構成】

OS Windows 8 Enterprise
プロセッサ AMD A10-5750M APU(2.50GHz/TB時最大3.50GHz)
チップセット AMD A76M FCH
グラフィックス AMD Radeon HD 8970M(2GB)
メモリ 8GB(4GB×2/PC3-12800 DDR3L SO-DIMM/2スロット/最大16GB)
ストレージ 120GB SSD(ADATA製)+ 1TB HDD(5400rpm/TOSHIBA製)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 15.6型ワイドフルHD(1920×1080)、光沢なし
有線LAN 10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T LAN(Killer e2200搭載)
無線機能 IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0 + HS
バッテリ リチウムイオンバッテリ(駆動時間:約4.9時間/公称値)
サイズ 395.0×278.0×45.0(幅×奥行き×高さ/mm)
重量 約3.5kg

※掲載の価格や仕様・解説等は、記事を作成した2013年10月8日時点のものです。

掲載モデルの構成は上記のとおり。
OSにWindows 8 Enterpriseが搭載されていますが、実際の製品には搭載されませんのでご注意ください。

今回の製品の特徴としてはAMD A10-5750M APUを搭載し、さらにAMD Radeon HD 8970Mを搭載しているという部分がまず目につくと思います。

A10-5750MはRichlandと呼ばれる、Trinityの次世代にあたるAPU。Trinityから製造プロセスなどは変わってはいないものの、動作クロックが向上し性能がアップ、さらにバッテリ駆動時間も伸びているよう。

このAPUはRadeon HD 8650Gを内蔵しており、APU単独でもそこそこのグラフィック性能を持ちあわせていると思われますが、QF8970HEでは外部グラフィックスとしてRadeon HD 8970M(2GB)を搭載。ゲームのプレイには十分な構成です。

加えて今回のモデルは、標準で120GB SSDや1TB HDDを搭載。

このSSDやHDDの搭載は、現在(2013年10月8日時点)実施中の期間限定のキャンペーンによるもので、通常500GB HDDのストレージを無償で120GB SSD&1TB HDDという内容にアップグレードしています。

いつまで実施されるのかは不明ですが、購入を検討されているのならキャンペーン実施期間中がお得だと言えるでしょう。


その他、ゲーミングPCらしい仕様としてはLANコントローラにKiller e2200が採用されている部分などがあげられます。

Killer e2200のようなLANコントローラは、一般的なLANコントローラに比べ、CPUに対する負荷軽減やネットワークの遅延効果があるとされるもので(実際にはどうなのか不明)、ゲーム向けの製品に搭載されている事が多いです。そういった細かい点も抑えているという所で、性能だけでなく機能面においてもゲームに適した製品だと言えるでしょう。



各ディスクの詳細を見てみたいと思います。
以下、今回のモデルに搭載されているSSDとHDDの仕様です。


SSDの詳細


HDDの詳細

SSDにはADATA製の「ADATA SP 900」という128GB SSDが、HDDにはTOSHIBA製の「MQ01ABD100」という5400回転の1TB HDDが採用されています。

OSはSSDの方にインストールされているため、HDDを起動ディスクに設定したPCなどと比べると起動や処理などが非常に高速。

SSDの速度は検証した限りでは、目を見張るような速度ではありませんでしたが、実際の速度はとても高速。本来の標準構成である500GB HDDのみを搭載した状態のマシンとでは、使用感に非常に大きな差があるのではと思われます。

本製品を購入するのなら、SSD&HDD無償アップグレードのキャンペーン中が絶対にお得です。



Enduro Technology対応

先にも記載しましたが、今回の製品ではAMD独自のEnduro Technologyを利用できるようになっています。

Enduroは従来ではスイッチャブルグラフィックスと呼ばれていたもので(「スイッチャブルグラフィックス」をご存知の方は多いのではと思います)、NVIDIA Optimusと同じようにマシンの負荷に応じて外部グラフィックスと内蔵グラフィックスを使い分ける事ができるという機能を持ちます。

従来のスイッチャブルグラフィックス時代のように、切り替え時に画面が一瞬ブラックアウトしてしまうような事もなく、設定もより詳細に行う事が可能となっています。




切り替え可能なグラフィックスアプリケーション設定

アプリケーション毎に、内蔵グラフィックスで動かすか、または外部グラフィックスで動かすかを設定する事が可能です。





切り替え可能なグラフィックグローバル設定

電源の状態によって内蔵グラフィックスで動かすか、外部グラフィックスで動かすかを選択する事も可能。
例えばバッテリー駆動時は強制的に内蔵グラフィックスで・・などという設定が可能です。

今回はゲーム向けのノートなので必要ないとされる方もおられるかと思いますが、不必要な電力の消費を抑える事ができるという点で、メリットはあると言えるでしょう。



ベンチマーク結果

GALLERIA QF8970HEで行ったいくつかのベンチマークテストの結果を掲載します。

なお、以下で掲載しているベンチマークプログラムは、バッテリーのベンチマークなどを除き、外部グラフィックスで動作するような設定を行い実行しています。


【Win エクスペリエンス・インデックス】

プロセッサ 7.0
メモリ 7.2
グラフィックス 7.3
ゲーム用グラフィックス 7.3
プライマリ ハードディスク 8.0


【CrystalDiskMark】

Seq 246.8177.9
512K 214.4174.9
4K 13.7374.96
4K QD32 90.40172.4

数値は左がRead、右がWrite


【3DMark06】

3DMark score ・・・ 12254
SM 2.0 Score ・・・ 4649
SM 3.0 Score ・・・ 6177
CPU Score ・・・ 3192


【3DMark11】

3DMark score ・・・ P4929
Graphics Score ・・・ 6875 (4種のGraphicsテスト)
Physics Score ・・・ 2689 (CPUベースの物理演算)
Combined Score ・・・ 2632 (GPUとCPUの両方へ同時に負荷をかけるテスト)


【モンスターハンターフロンティア 大討伐】

左:1280×768 / 右:1920×1080

1280×768 ・・・ 18749~18804
1920×1080 ・・・ 11529~11569


【ファンタシースターオンライン2 ver. 2.0】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ 11956
1920×1080 ・・・ 11444

~2000 処理負荷によっては動作が重くなる
2001~5000 標準的な動作が見込める
5001~ 快適に動作


【BIOHAZARD 6】

左:1280×768 / 右:1920×1080

【1280×768】
SCORE ・・・ 7574
RANK ・・・ S

【1920×1080】
SCORE ・・・ 6350
RANK ・・・ A


【FINAL FANTASY XIV】

左がLOW 右がHIGH

LOW ・・・ 2980
HIGH ・・・ 2885


【FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア】

左:1360×768 / 右:1920×1080

1360×768 ・・・ SCORE:7226 / 評価:非常に快適
1920×1080 ・・・ SCORE:6392 / 評価:とても快適


【ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族】

左:1280×720 / 右:1920×1080

1280×720 ・・・ スコア:5970 / 評価:快適
1920×1080 ・・・ スコア:6106 / 評価:快適

ドラゴンクエストXに関しては、低解像度の方がスコアが低いというおかしな結果になってしまいました。(解像度以外は全て同じ設定で、数回実行しています)

どちらの解像度も殆どスコアが変わらないと思ってよいでしょう。


【CINEBENCH】

OpenGL ・・・ 43.08fps
CPU ・・・ 2.28pts


ベンチマークプログラムの種類によって、多少スコアの上下にばらつきはありますが、全体としてパフォーマンスはとても高いです。

マルチディスプレイなどでゲームを行う場合は、ゲームのタイトルによってはやや設定を軽くする必要があるかもしれませんが、普通にゲームをプレイする場合には不足のない内容だと思います。

このようなパフォーマンスのノートで13万円を切る価格設定は、コストパフォーマンス重視の方には大きな魅力だと言えます。



消費電力・温度

アイドル時とベンチマーク実行時の消費電力を測定してみました。

アイドル時の消費電力は、内蔵グラフィックスのみが動作する設定で数値を測定、ベンチマーク実行時は外部グラフィックスが動作する設定でBIOHAZARD 6を実行し、数値を測定しています。

アイドル時 ・・・ 16W
ベンチマーク実行時 ・・・ 149W

※実際の値は若干上下する為、平均と思われる値を掲載しています

アイドル時の消費電力は、内蔵グラフィックスのみ動作時の数値なので構成の割に低め。
一方でベンチマーク実行時は外部グラフィックスが動作しているため、消費電力は高いです。




次に、アイドル時と高負荷時(ベンチマーク実行時)の筐体内パーツの温度について。

消費電力の測定時と同じ環境で、パーツの温度を測定してみました。なお、高負荷時の温度はBIOHAZARD 6を20分程度実行した後に測定しています。


高負荷時は90度を超えるなど、CPUの温度が比較的上がりやすいようです。
筺体に厚みがあるためか外側からは熱さは殆ど感じられませんが、温度の高い場所でマシンを利用する場合は、冷却に気を配った方が良いかもしれません。




さらに、キーボード表面の温度も測定。
以下は、BIOHAZARD 6のベンチマークを20分間実行した後のキーボード表面の温度です。

高負荷時であっても、キーボード表面は全体的に低め。
手で触れて熱さを感じる事はなく、キーボードの打鍵も快適に行えます。

その代り、高負荷時はファンの回転数が増え、排気口付近の温度が非常に高くなります。(測定してみた所、55~60度近くになりました)

イコール冷却性能が高いという事ですが、排気口付近に物を置かないように注意した方が良いでしょう。



バッテリ駆動時間

GALLERIA QF8970HEのバッテリ駆動時間を測定してみました。
測定に使用したソフトウェアはbbench、設定はストロークが10秒毎、無線LANを使用したウェブサイトへのアクセスが60秒毎。

画面の輝度は最大の半分程度に、Catalyst Control Centerにて内蔵グラフィックスのみで動作するよう設定しています。


バッテリの電力残量が、100%から5%の状態になるまでの時間は18442秒。
約5時間弱(5.12277777777…)もの間、バッテリーのみで駆動する事ができるという結果になりました。

構成の割にバッテリは長く持ちますが、今回は内蔵グラフィックスのみで動作させているからであり、ゲームのプレイ時など外部グラフィックスを動作させた場合、駆動時間はもっと短くなると思われます。

ゲーム向けの製品である事、また持ち歩くようなサイズのノートではない事を考えると、バッテリ駆動時間はあまり気にするところではないと思いますが、ゲーム以外の作業に使われる場合や、電力を節約したいと思うような場面もないとは言えませんので、短いよりは長く持つ方が良いです。

そういう点で、外部グラフィックスの切り替えが行える今回の製品は有利だと言えるでしょう。




GALLERIA QF8970HEの性能面における検証結果については以上となります。

製品のまとめ

最後にGALLERIA QF8970HEについて簡単にまとめます。

・A10-5750MやRadeon HD 8970Mを搭載するなど、高スペックでありながら安価
・非光沢液晶搭載で画面が見やすい
・キャンペーンによりHDD単体の構成からSSD&HDDの構成に無償アップグレードが可能

インテルのプロセッサを搭載したモデルが良い、と言われる方もいますが、今回のモデル位の内容・性能でありながら13万円を切る価格は安価。AMDのAPUを搭載するからこそできる価格設定ではないかと思います。

CPUの性能に関しては、第4世代のCore i7上位モデル等に比べると若干落ちる印象ですが、グラフィック性能は高く、またゲームに適したキーボードの採用やネットワークにKiller E2200を採用するなど、ゲームをするには十分な内容のノートPCです。

掲載モデルの性能以上に高い性能を望むのであればインテルベースのモデルが良いと思いますが、性能と同時に価格を重視される方には、GALLERIA QF8970HEは最適なモデルだと言えるでしょう。


なお、記事中でも何度か触れていますが、現在(2013年10月8日時点)ドスパラでは、QF8970HEのストレージを120GB SSD&1TB HDDの構成に無償でアップグレードするというキャンペーンを実施しています。

通常、500GB HDDが標準の構成である事を考えると非常にお買い得。
期間限定のキャンペーンとなりますので、製品の購入を検討されている方は早めにチェックされる事をお勧めいたします。