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ドスパラが販売するタブレット、Diginnos Tablet DG-Q10S のレビューです。

少し前に7型のDG-D07Sをご紹介しましたが、Diginnos Tablet DG-Q10Sはその10.1型版となる製品。といっても、クアッドコアCPUが搭載されるなどDG-D07Sよりもハイスペックな内容となっています。

携帯には小さなDG-D07Sの方が便利ですが、大画面で動画やネットを閲覧したいというユーザもおられるかと思います。DG-Q10Sはそういったユーザー向けのタブレットで、DG-D07Sよりも重めではあるものの約544gとそれなりに軽く、持ち歩き用のデバイスとしても十分に利用できます。

価格面でもスペックが高い分、DG-D07Sよりも価格は上がりますが、それでも2万円を切る低価格を実現。

今回は、そんなDiginnos Tablet DG-Q10S の基本的な情報や使い勝手、カスタマイズ、性能面などについて詳しく見てみたいと思います。


【Diginnos Tablet DG-Q10S レビュー記事目次】

・Diginnos Tablet DG-Q10S 外観・タブレットの基本情報など
外観付属品重量液晶の見やすさアプリケーション・基本情報

・Google Playを導入してみる
必要なファイルの準備設定の変更Vending.apk のパーミッション変更とインストール
Google PlayのapkをインストールGoogle Playを起動

・タブレットの性能・使い勝手など
構成と実際の性能消費電力・温度バッテリ駆動時間まとめ


外観をチェック

まずはタブレットの外観とインターフェースの内容をチェックします。


背面全体の様子

背面にはややマットなシルバーの素材を仕様。背面の中央部にはDiginnosのロゴがうっすらとプリントされています。

全体的に丸みのあるフォルムを採用しており、角ばったヘアライン加工のデザインを持つ7型のDG-D07Sとは大きく印象が異なります。




背面には約200万画素のウェブカメラを搭載。





写真のモデルの液晶は保護シートを張った状態

液晶は10点のマルチタッチに対応した10.1型(1280×800ドット)の光沢液晶を採用。
光沢と言ってもぼんやりといった感じの光沢感で、環境によって周囲の風景の映り込みはあるもののそれ程気にはなりません。




前面には約30万画素のウェブカメラを搭載しています。





側面のインターフェースをチェックします。
といっても、このモデルは全ての端子やスロットが右側面に集中しており、上下左側面には何も搭載しません。


上側面


下側面


左側面


右側面

右側面にはホームボタン、ヘッドフォン出力、MicroSDカードスロット、リセット、MicroUSB(ホスト機能に対応)、miniHDMI、電源コネクター、電源ボタン、スピーカ-が搭載されています。

MicroSDカードスロットの搭載は、データのやり取りや容量の追加に便利。また、miniHDMIを利用する事でテレビなどの大画面液晶にタブレットの映像を映し出す・・などといった事も可能となるなど、あると便利な端子を一通り備えています。

ただ、物理的な音量調整ボタンがない所は(ソフト側で調整)、場面によっては不便だと感じる事があるかもしれません。ホームボタンは必要ないので、代わりに音量調整のボタンを付けて欲しかったです。



付属品

付属品をチェックします。
なお、購入時期や選択するオプションによって付属品の内容は異なる可能性があるため、参考程度にご覧ください。

左からUSB-microUSBケーブル、電源アダプター、USB-OTGケーブル。
その他、取扱説明書などが付属します。




USB-OTGケーブル。

MicroUSBに通常のUSB機器を接続する際に使うもので、これを使用する事でUSBのマウスやキーボード、USBメモリといったデバイスをタブレットに接続して利用する事ができます。(Diginnos Tablet DG-Q10SはBluetoothを備えているため、Bluetoothによるキーボードやマウスの利用も可能です)

あると便利なケーブルなので、デフォルトでの付属は嬉しいところです。




USB-OTGケーブルを使用してUSBメモリを接続


重量を測定

タブレット本体と電源アダプターの重量を測定してみました。

タブレット本体の重量実測値は547g。
公称の約544gとほぼ同じです。

出来るだけ軽い方が良いという方は7型のDG-D07Sの方が向いていると言えますが、操作性や映像などの見やすさはDG-D07Sに勝ります。それに、547gでも十分に軽いと思います。



続いて電源アダプターの重量。

比較的小型の電源アダプターで、重さは114g。
持ち運ぶ場面があったとして、本体と合わせても660g前後の重さです。



液晶の見やすさ

DG-Q10Sは、1280×800ドットの10.1型液晶を搭載しています。
その液晶の見やすさを簡単にチェックしてみました。


正面から見た液晶


下側から見た液晶


左側面から見た液晶

視野角は7型のDG-D07Sと同様に広いです。
製品仕様には特に何も表記がないのですが、IPSに近い視野角の広さだと思います。

ただ、見た感じの綺麗さはDG-D07Sの方が上。文字や映像などがDG-Q10Sよりも緻密でくっきりしている感じがします。(両モデルの液晶はサイズは違うものの解像度は同じなので、当然かもしれません)



アプリケーション・タブレットの基本情報

次に、搭載アプリケーションの内容など、基本的な情報を確認します。
(以下何点かの画像は、クリックすると大きな画像が開きます)

【初期状態のDG-Q10Sのホーム画面】

左:ホーム左画面 / 中央:ホーム画面 / 右:ホーム右画面

【アプリケーションやウィジェット】

アプリケーション一覧画面 / ウィジェット

デフォルトでインストールされているアプリケーションの数はとても少なく、最低限あると便利なものや必要なものが入っています。

オフィスソフトとしてはKingsoft Officeの体験版をプリイントール、日本語入力にはSimejiや、ES ファイルエクスプローラーなども最初からインストールされており、的を絞った内容だと感じます。



ただ、DG-D07Sと同じようにアプリのマーケットには「Tapnow」が採用されており、GooglePlayは非搭載。


Tapnowマーケット

Tapnowマーケットでアプリを落とす事はできますが、GooglePlayに比べると提供されているアプリの種類が格段に少ない為、人によっては不便を感じる事があるかもしれません。

今回のレビューでは、記事の後の方にGooglePlayへの対応方法を掲載していますが、初期状態ではGooglePlayで提供されているアプリケーションを使用する事はできませんので、GooglePlayの利用が必須だという方には本製品は向かないかもしれません。





続いてタブレットの情報を見ていきます。


タブレット情報

今回のモデルに搭載されているAndroid OSのバージョンはAndroid 4.1。




容量は16GB。
システム領域を含めての数字なので実際に使える容量はもう少し小さくなります。

このサイズのタブレットではもう少し容量が欲しいと思われる方もおられると思いますが、Diginnos Tablet DG-Q10SはMicroSDスロットを搭載しており、最大32GBまで容量を追加する事が可能。それだけあれば十分でしょう。




デフォルトの日本語入力には「Simeji」が採用されています。
後から入れる方も多いと思うので、この辺りは手間がなくて便利です。




GooglePlayには対応しないものの、MicroSDで容量を追加できる部分やアプリケーションなども的を得た内容で、使い勝手はそれなりに良いと思います。

もちろんGooglePlayが必須だという方にはおすすめはできませんが、一応、いくつかのファイルの追加と設定を行う事でGooglePlayへの対応は可能です。このDG-Q10Sは初期状態でルート化されているため、そうでないデバイスに比べると比較的簡単にそれらの設定を行えるかと思います。

次記事ではその手順について触れますが、設定の過程でシステムファイルに触れる為、トラブルが発生する可能性がないとは言えません。またトラブル発生時、保証外となる可能性は大きく、作業は自己責任となりますのでご注意ください。

次記事(GooglePlayの導入)に続きます。